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こんにちは、横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生です。
本日は、ハッシュタグスタエフ図書館のご紹介をさせていただきたいと思います。
こちらの企画は、館長エリカさん、副館長タカニャンさんでお届けしています。
皆さんも好きな書籍を、物語をスタエフ図書館で配信してみませんか?
概要欄に詳細を記載しておきます。
そして、第5回目となるスタエフ図書館、今回は、前回と同じくファンタジー作品からご紹介させていただきます。
こちらは、日本の児童文学ファンタジー小説界の中でも、もうね、知らない人はいないんじゃないかなと思います。
守人シリーズから、第1巻、精霊の守り人、植橋直子先生の作品になります。
いやー、もうね、前回の十二国記、同様ですね。
守人シリーズ、そして植橋直子作品を語れば、何時間でも話してしまいそうなんですけれども、そこをグッと堪えてですね、お話をしていきたいと思います。
前回の十二国記シリーズ、こちらが高い高いですね、もはや神の視点とも言えるような俯瞰した視点から、
グーッと一人一人の、一つの国、一人の主人公の中に入っていくドローンのようなね、そんなストーリー展開で物語が進んでいくのに対し、植橋直子先生のこの守人シリーズをはじめ、
この作品というのは、天と地、その間に生きる人間、そして周りを取り巻く自然、それらにすべての平等に温かい目線が注がれていて、
それらのすべての小さな出来事だったり、思いだったり、あり方だったり、そういったものを細やかに描きながら物語を進んでいくような、そんな文体なんですよね。
人々に対する目線が、とてもとても細やかで繊細であることももちろんなんですが、さすが植橋直子さんはですね、
もともと文化人類学者ということもあって、自然やそこに生きる生き物、虫、草花、そういったものたちへの視点、深い深い視差というのが、もうその作品の中に道あるふれているわけなんですよね。
生き物好きの私は、そのような視点からも、この守人シリーズ、そしてすべての植橋直子作品が大好きです。
そしてこの守人シリーズ、皆さんもよくご存知のように、全13巻あるんですが、本巻10巻ですね、そして外伝3巻あるんですが、
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本当にね、図書館に行けば、児童文学賞コーナーに間違いなく見つけられるんですが、その内容、ページを1ページ1ページめくるごとに飛び込んでくる、広がってくる異世界。
異世界なのにどこか懐かしい、そして目に、鼻に、耳に、そして舌に、感じたことのあるような、本当にそこにその世界が広がっているかのような、そんな思いを抱かせる、そんな異界へと連れ去ってくれる、素晴らしい作品だと思います。
内容としては、この主人公は聖霊の森人から最後まで通して、女幼神坊バルサ。この方は児童文学の主人公でありながら、過酷な幼少期を槍一本で過ごしてきた、決して若くはない女性なんですよね。
結婚も出産も友達も付き合いもほとんどせず、ただただ己の腕一本、そして槍一本でお金を稼いで日々生きていく、そんな児童文学作品の主人公がいたんでしょうか、今まで、という感じで、まずはそのちょっと異色な主人公から物語をスタートしていきます。
このバルサ、実は実写版では綾瀬遥香さんが演じています。見事な槍捌きで、かなり鍛えたというふうにご本人もおっしゃっていました。
そしてですね、もう一人の主人公は、精霊の森人の時には、本当に何も知らない無垢な少年だった王子チャグムですね。この子が時を経て大人へ、青年へとなっていく、そんな成長物語でもまたあります。
全13巻とちょっと長いような気もすると思うんですが、物語はですね、シリーズごとに一応完結という形で進んでいきますので、まずは第一冊目の精霊の森人、ぜひ手に取って読んでいただきたい作品になっています。
私は植橋直子さんの作品どれも全部好きで、この森人シリーズはもちろんのこと、獣の荘者、鹿の王、古敵の彼方、そして昨年4巻をもってその幕を閉じた幸君、すべて読んでおります。
どれも本当に文化人類学者としてすべての生き物へ注がれる温かい視点、そして植橋直子さんという方の温かい愛にあふれた文体で綴られている至極の物語となっております。
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よかったらぜひお手に取ってみてください。
それではスタイフード書館、この辺で終了したいと思います。
次回もお楽しみに。最後まで聞いていただきありがとうございました。