00:01
内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所 院長、内科医たけおと申します。
この放送では、異様に混ざるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気で、ぜひご参加ください。
ということで、今日はですね、ちょっとお食事中の方は申し訳ないんですけれども、
これを聞きながら食事をされている方は大変恐縮なんですけれども、
便、お通じの話をしたいと思います。
これですね、結構診療内科医はですね、お腹のトラブルの中で便秘の方って結構いらっしゃるんですよね。
もちろん、過敏性腸症候群の便秘型っていう方もいらっしゃるんですけれども、
そうじゃなくて、普通に機能性の便秘で悩んでおられる方、
あとは、ちょっと今日の放送の中でも取り上げますけれども、
お薬が原因で便秘になっている方っていうのも結構いらっしゃったりして、
そういう風にするので、それでちょっと便に関してのお話をしたいなという風に思います。
あともう一つはですね、つい先日、とあるテレビ番組で、
またね、これまた腸活をやってたんですよね。
なんか、もう腸活ブームちょっといい加減終わってほしいかなと個人的には思っているんですけれども、
でもね、そこに出ているのがね、なんかやっぱり食事で云々とかっていうことで、
基本的にはね、その便通の話をやっぱりね、知っていただいた方がいいかなと思って、
それでですね、ちょっと機能資料を探して、
まさに我らが日本内科学会雑誌の中で、
診療ガイドラインアットグランスっていうのがね、あるんですけれども、
テーマ別にガイドラインをね、順番に紹介していく特集、特集、連載なんですけれども、
その中で、慢性便秘症診療ガイドライン2017っていうのがあったので、
これを一緒にちょっと紐解いていこうと思います。
はい、ただですね、これ実はね、慢性便秘もそうですし、慢性下痢もそうなんですけれども、
先月ですね、ちょうどね、先月、このガイドライン、
新しく改訂されまして、慢性便秘症診療ガイドライン2023っていうのができたんですけれども、
まあでも内容的にはね、あんまり変わらないんじゃないかな、
ちょっとまだ2023は私見れてないんですけれども、
変わらないんじゃないかなというのと、2017でもかなり基本的な内容はね、網羅されてるんで、
今日はちょっとこちらを取り上げていきたいと思います。
はい、で、まずはですね、この始めのようなところにね、
いろいろ重要な情報が書いてあるんですけれども、そもそもね、慢性便秘症は、
病名ぐらいですかね、心血管疾患、要は心筋梗塞とか狭心症とかですね、
こういうののみならず、腎疾患とも関係しておりっていうふうに書いてあって、
これね、確かに言われてるんですね。で、現在では消化器症状の一つと捉えるより、
全身疾患の一つの症候と捉えた方が適切と言われているっていうことで、
全身疾患なんですね、便秘症って。で、なおかつですね、ちょっと次のページに行っていただくと、
この図1っていう、図1じゃないか、図かな、はい、っていうやつですけれども、
で、便秘の方はですね、かなり大きな、3933例かな、の便秘があるなしで、
03:03
その後の生存率を見た研究なんですけれども、
これでいくと、点線が便秘がある方ですね、慢性便秘症があるっていう方で、
実践の方が慢性便秘症なしっていう方ですけれども、
こういう感じでずっと経過を追っていくと、5年、10年、15年ってですね、
どんどん幅が広くなっていて、
生存率にも差が出るっていうような、そんな感じになっていて、便秘が本当にね、
寿命を決めるかもしれないっていう、そんな感じなものもあったりします。
はい、っていう感じですね。で、1番ですね、慢性便秘症の定義っていうところに入っていきますけれども、
定義ですね、実は便秘の定義って難しいんですよね。で、このガイドラインの中では、一応、本来体外に排出すべき糞便を、
十分量かつ快適に排出できない状態というふうに定義されているんですね。はい。
で、これ、人によってね、本当にお通じの頻度って差があるんですね。
毎日改便っていう方もいらっしゃると思いますけれども、2日に1回しか出ないとかっていう方もいらっしゃると思うんで、
これ、実はね、この定義の中にはね、何日に1回みたいなのは特に定義されていなくて、でも、なんか、十分に快適に排出できるという、
そういう感じで定義されています。はい。で、2つ目ですね。2、慢性便秘症の診断っていうところなんですけれども、
これがね、冒頭にも言った、この二次性便秘と一時性便秘っていうので、まあ、この二次性、一時性って我々、まあ、医療者はよく使うんですけれども、
一時性っていうのは、特に他に原因がないものですね。一方で、二次性っていうのは、何かしら他の原因があって便秘が生じているっていうもので、その代表例として、この、まあ、文章とか、
表の中にも書いてありますけれども、えっと、まああの、いろいろ書いてあります。えっと、えっと、と、たとえば、内分泌とか、代謝の病気として、糖尿病、これは非常に多いですよね。はい。
非常に多いですよね
あとは神経疾患ですね
いろんないわゆる神経変性疾患というやつですけれども
そういうものとか
あとは精神疾患でもなりますし
精神疾患はちょっと後から言いますけれども
お薬による影響もかなりありますけれども
あとは当然大腸そのものによる問題みたいなのもあったりして
いろんな病気で慢性便秘になり得るということで
特にこの表の3だったかな
そうですね
表の3をご覧いただけたらと思うんですけれども
実はお薬を使っていることによる便秘ってものすごい多いんですよね
これ意外と知られていなくて
一番上の抗コリン薬っていうのは
お腹の動きを抑える働きがあるんで
それは便秘気味になりますよねっていう感じなんですけれども
ここにも書いてあります
抗コリン薬そのものではなくて
この抗コリン作用ですね
よく広沢さんも言ってますけれども
抗コリン作用っていう
06:00
厳密には抗コリン薬ではないんですけれども
副作用として抗コリン作用を持つお薬として
抗鬱薬とかですね
あとは抗パーキンソン病薬とかですね
あとは抗ヒスタミン薬とかですね
風邪薬とかにも入ってたりしますけれども
こういうものもあったりするので
それがお腹の動きを抑えたりとかですね
あとは腸の分泌を抑制したりとかして
便秘になるっていうのは結構あったりしますね
あとは抗精神薬全般そうですし
あとは我々の
我々の領域ではやっぱりオピオイドによる便秘ですね
こういうのをOICっていう風に言ったりしますけれども
オピオイド誘発性便秘ですね
これはねちょっと特殊なお薬であったりするんですけれども
オピオイドの便秘はね
もうかなり必発なんで
必ず下剤を併用したりしますね
あとは化学療法
いわゆる抗がん剤の類であるとか
あとは
あとそうそうそう
腎臓病関連でね
実は慢性腎臓病の方ってね
便秘非常に多いんですけど
そういうの原因のね
一部がこの下から3番目ですね
吸着薬とか
インオン交換樹脂とかっていうようなものが
便秘の原因になったりするっていう
そんな感じであります
もちろんね
腎臓病の方って糖尿病を背景としている方が多いんで
それだけでもね
タレでさえ便秘っていう方も多いんですけども
それに輪をかけて
リンの吸着薬とかですね
あとはカリウムの吸着薬とか
そういったもので
便秘の原因になったりするというのが
便秘になるっていう方は結構いらっしゃいますね
そんな感じです
はい
であとは
ちょっと時間がだいぶしてきましたけれども
ちょっと表だけ順番に見ていきましょうかね
表の4に行きますと
5ページ目ですね
はい
分類が書いてあって
いろんな分類がありますけど
これちょっと難しいんで
これはね
もうちょっと省略しようかなと思います
むしろね
表の5ですね
治療のところをご覧いただけたらと思いますけども
表の5と表の6ですね
便秘はね
もちろん食生活非常に大事で
このCQっていう
クリニカルクエスチョンの5-01っていうところに
生活習慣の改善は有効かっていうことで
適切な食事運動
腹壁マッサージは
慢性便秘症の症状改善に有効であり
行うことを提案するっていう風になっていて
これね
あんまり
ちょっとこの推奨の強さとエビデンスレベルって
あんまりね
多分一般の方は聞きなじみないと思うんですけれども
推奨の強さは1が強いんですね
1が強くて2が
控えめな提案
っていうそんな感じですね
だから1の場合には
例えば04のところに書いてあるように
推奨するって書いてあると思うんですけれども
1は推奨になっていて
2は提案みたいな
そんな感じの文言になるっていう
あとはエビデンスレベルっていうのは
CよりB
BよりAの方が
確固としたエビデンスがあるみたいな
そんな感じで
読んでいただけたらと思うんですけど
このステートメントのところだけ
読んでいただくでもいいと思うんですけれども
はい
っていう感じで
生活習慣の改善は
提案するようになってますし
09:00
あとはいろんな下剤ですね
C02から07までは
いろんな下剤に関して
触れられていて
これちょっとね
商品名は書いてないですけれども
各々
そのエビデンスレベルとか
推奨の強さの違いはありますけれども
基本的には進められるものである
っていうことと
あとはやっぱ漢方薬ですね
この08のところに
漢方薬も書いてありますけれども
私もね結構漢方薬
使うことはね
しばしばあります
便秘の患者さんに対して
これ
あのエビデンスレベルは
決して高くはないんですけど
エビデンスレベルCになっていて
まあ推奨の強さもね
提案するぐらいになってるんですけれども
ただ
しっかりね
性があったものを使えばね
きちんと効いてくるので
まあこれもね有効かなと
あの実現症ではよくやりますよね
はい
っていう感じです
で
えっと
表の6ですね
慢性便秘症の治療その2のところですけれども
ここにですね
えっと
10
CQの5の10とかですね
11のところですね
このバイオフィードバック療法とかですね
あと精神心理療法は有用かっていうのになっていて
これもね
えっと
いずれも提案するということで
まあ
勧められています
でこれはね
本当に
あの結構ね
便に対するこだわりが非常に強い方とかもいらっしゃって
そういう方はね
どんだけお薬使ってもね
というか
まあ
あの良くなってるはずなんですけれども
良くならないという認知の方とかもいらっしゃったりするんで
そういう方にはね
やっぱり認知行動療法的なアプローチもね
使ったりすることもあったりしますよね
はい
っていう感じです
はい
ということで
まああの本当にね
便運はね
結構
あの
まあその聴覚の話もそうですけれども
なんかね
結構一般の方のね
関心が高い割に
あんまりね
ちゃんとした知識はね
知られてないなと思って
ちょっと改めて
このガイドラインから引っ張って
お話しさせていただきました
何かの参考になれば幸いです
で最後にですね
最後に
えっと
先ほどちょっとリポストもしましたけれども
昨日ね
えっと
我らがドクターP2がね
すごい秀逸な
あの
ポストをしてたんで
ぜひそちらをご覧いただけたらと思います
はい
では今日も幸せな一日でありますように
お会いいただきたいな
タケでした
興味
新進