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内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけおの内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開の真収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週月曜日は興味・心身資料ということで、皆様のお役に立つかもしれない資料を
毎週ご紹介しているんですけれども、今日はですね、ちょっと温めておいた、
少し前に紹介しようかなと思ったんですけど、ちょっとタイミングが悪くてご紹介できていなかった
仮眠性超症候群ですね、通称IBSの、これのご家族さんと、
違う違う、患者さんとご家族さんのためのガイドっていうのが、
2023、去年の年末ぐらいだったかな、11月か12月ぐらいだったと思うんですけれども、
に出ていましたので、これを一緒に読み解いていきたいと思います。
ちなみに編集は、日本消化器美容学会ですね、というところで早速、
内容に入る前にですね、実はこのIBS、仮眠性超症候群に関しては、
私の放送をいつも聞いていただいている方は、よくご存知かと思いますけれども、
心療内科でも、非常に最近よく見る病気なんですよね。
もちろんその大多数の方は普通のかかりつける内科さんとかですね、
あとは消化器内科で見られていることが多いんですけれども、
ちょっと今日も話していますけれども、より専門的な治療、
一般的な治療だけでよくならない方っていうのもいらっしゃって、
そういう方は心療内科で、いつも言っている心身症としてですね、
仮眠性超症候群、心身症として治療することもあるという、そういうような病気です。
なので、実はですね、このIBSのガイドラインの委員会の作成委員長も、
福野新先生っていう、東北大学の心療内科の先生、
昨年度末で退官されましたけれども、作成委員長を務められていたりとかですね、
あとこのガイドラインで作成委員の中でも何名か心療内科の先生いらっしゃって、
なので心療内科としての知見みたいなものを存分に反映されたガイドラインになっているかなというふうに思います。
これですね、もともとは仮眠性超症候群のガイドラインって2020年かな、
もともとは2014年に第一版が作られて、それの改訂が2020年にされたんですけれども、
これは当然ですけどね、ガイドラインっていうのは医療者向けに作られているんで、
分厚い、上に話が非常に細かくて、多分一般の方が読んでも何のこっちゃっていう感じになるんですよね。
今回ご紹介するやつの多分10倍ぐらいのボリュームがあったと思うんですけれども、
今回ご紹介するのはすべて合わせて12ページかな、PDFで12ページのパンフレットみたいな感じになっていて、
ただ正直表の表紙と裏の作成因とかを除いたら10倍ぐらいの冊子になっているんで、
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非常に読みやすくなっているかなというふうに思いますし、
あとは質問ベースで、質問が全部で9つあるんですけれども、それを順番に読んでいったら、
なんとなくIBSの全体像が分かるっていう、そんな感じになっているので、
非常にいい資料、パンフレットになっているかなというふうに思います。
ということで、ちょっと前置きが長くなりましたけれども、まずは9-1から順番にいきましょうかね。
質問1個目。花瓶成長症候群ってどんな病気ですか?っていうことになっていて、
花瓶成長症候群とは、お腹の痛みや調子が悪く、それと関連して便秘や下痢などのお通じの異常、
かっこ、肺便回数や便の形の異常って書いてますけれども、
数ヶ月以上続く状態の時に最も考えられる病気ですっていうことになってますね。
ここで結構誤解されているのは、花瓶成長症候群って必ず下痢するんじゃないかって思っている方もいらっしゃるんですけれども、
ちょっと後からも出てきますけれども、実はこれ下痢だけではないんですね。便秘型のIBSっていうのもあるんで、
あとはその混ざった状態ですね、下痢と便秘を繰り返すようなものもIBSであったりするので、
必ずしも下痢だけとは限らないっていうところは、ちょっと知っておいていただいてもいいかなと思います。
で、その下に書いてありますけれども、もちろんですね、大腸に腫瘍があったりとかですね、炎症があったりとかっていう、
こういうのは気質的な病気っていうふうに言いますけどね、検査で異常があるものを。
こういうのがないっていうことは前提になります。その通りですね。
で、頻度はですね、実は比較的多くて10%ぐらいいらっしゃるんですよね。
だから、今、成人の10%ぐらいなんで、ちょっと日本の人口に当たり前とあれかもしれないですけれども、
でもそれでもね、たぶん1000万人とかそれぐらいの方はいらっしゃる可能性があるっていう、
それぐらい結構ありふれた病気なんですね。
で、女性の方が多くて年々ともに減ってくるっていう、これはそうですね。
だから、高齢の方でIBSの方ってほとんどいないか、むしろ高齢の方でIBSを疑うっていう場合にはですね、
むしろそれ以外の病気ですね、先ほど言ってたような大腸がないかどうかとかですね、
その辺をかなり入念に調べてIBSっていう診断をつけるっていう、そんな感じになってきます。
で、命にかかる病気ではありませんが、お腹の痛みとか便秘、下痢、不安などの症状のために、
日常生活に支障をきたすことは少なくありませんということで、これは非常によく知られていることで、
給を得るですね、生活の質がこのIBSを持っていると下がるということも、いろんな研究で明らかになっています。
で、その下にこのIBSの診断基準、ROMA4っていうのが書いてありまして、これに基づいて診断していくっていう感じですね。
ちなみにさっきのね、ふくろ先生はね、ROMA基準にも関わっておられる世界的IBSの権威なんで、
はい、っていう、ちょっと余談でしたけども、はい。
で、2つ目ですね、2番目の質問Q2、IBSはどうして起こるのですか?っていうことで、
実はね、まあこれ、ここに2字で書いてありますけれども、IBSになる原因はわかっていませんということで、はい。
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まあいろんなね、複合要因で起こるっていうことになってるんですね。
まあ下でちょっと図解されていて、IBSの病態っていうのも書いてありますけれども、
これちょっとね、まあこれはちょっとなんか話難しいかなと思うんですけれども、
まあまあ要は、ストレスが原因じゃない方もいらっしゃるんですけれども、まあストレスがかかると、
その自律神経とか内分泌系の異常が発生し、お腹の動きがおかしくなったりとかですね、
で、そこに腸内細菌のことも関わったりとかして、まあ慢性化するみたいな、そんな感じで、
近く過敏状態って書いてありますけどね、内蔵近く過敏っていうのが発生したりするっていうのもありますし、
ただ一方でですね、感染性腸炎後のIBSっていうのもあるんですね、
これはストレスとかではなくて普通にね、感染性腸炎でIBSがそのまま移行して、
まあ感染性腸炎でだいたいお腹痛くなったりしてギリしたりするじゃないですか、
まあそれがなんか長く続くなと思っていたら、実はIBSみたいなこともあったりするっていう、そんな感じですね、はい。
この調子で行くと終わらないですね。9-3、IBSはどうすれば診断できるんですか?っていうことで、
まあこれ先ほど言ったように、この下のIBSの検査の流れっていうところをご覧いただけたらと思うんですけれども、
他の病気ではないっていうことを言うことが非常に大事になってきます。
特に高齢の方、ここでは50歳以上の方っていうふうに書いてありますけれども、
に関してはそこで突然IBSが起こってくるとかっていうのは通常は考えにくいので、
他の病気を丁寧に詮索するっていうことが必要になってきたりします。
はい。検査に関してはちょっと飛ばしておきます。
で、9-4ですね。9-4、IBSの便数以上にはどのようなタイプがありますか?っていうことで、
このBristol Scaleっていうのが下に書いてありますけれども、
いろんな便の形状をですね、ちょっと今お食事中の方に対して申し訳ないんですけども、
1のコロコロから7の完全に水溶便、水みたいな便までの7パターンに分かれていて、
それがどこが多いかっていうことで、4つのタイプですね。便秘型、下痢型、混合型、分類不同型っていうことに分けるっていう、
そんな感じになっています。はい。で、これね、私いつも言ってるんですけど、
ガス型とか言ってる先生とかいるんですが、ガス型とかいう分類ないですからね。
はい。だからガス型とか書いてある書籍とかもあるんですけれども、これはね、ちゃんと勉強してくださいっていう感じですね。
はい。で、続いて9-5ですね。IBSの治療はどのように始めるのでしょうかっていうことで、
治療はね、この一番下のところに第一段階の治療不要チャートっていうふうに書いてありますけれども、
第一段階、第二段階、第三段階っていうですね、この3つの段階があるっていうことになっています。
で、まずは第一段階ですね。の取っ掛かりとしてこの食習慣とか生活習慣の改善ですね。
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ここが大前提になっていて、それに加えてお薬を使っていくっていうような、そんな形になってきます。
はい。ちょっと食事に関しては後からまた出てくるんで、ちょっと飛ばして。
お薬もね、いろんな薬が使われます。だから、一種類の薬で良くならなくても別のお薬だったら効くみたいなことも非常によくあるんで、
こう、なんか、風邪と違ってすぐに良くなるものではないんですね。やっぱり体質的な問題もあるんで、
だからちょっと、主治医の先生とうまく付き合いながらお薬を調整していくっていうことが必要になってくる病気ですね。
はい。で、9-6ですね。最初の治療が効かないときには次にどんな治療をするのですかっていうことで、
これでは、そうですね。第二段階の治療までが書いてありますけれども、第二段階の治療は、ここからが心身症的な要素を取り入れた治療っていうことになっていて、
まあそのストレスの原因があるかどうかとかですね、そういうのによって、
その抗鬱薬とか抗不安薬、場合は言う安定剤ですね。そういった精神面に作用する薬も使っていくし、
あとは精神療法ですね。精神療法、心理療法とかっていうのを使っていくっていう、そんな形になってきます。
はい。で、ここではですね、第三段階書いてないんですけど、第三段階はさらにこれでも効かなかったときに、より専門的な、
心療内科的なものも含む治療をしていくっていう、そんな形になってきますね。はい。
はい。で、9-7はですね、お薬以外にどんな治療が有効ですかっていうことで、先ほどから言っているように、薬物療法以外の代表として、食事療法、運動療法っていうのがありますっていうので書いてあります。
はい。これちょっと読んでおいていただいたらと思います。はい。で、9-8ですね。IBSの経過で注意することはありますか?っていうことで、
先ほどから言っているように、大体はね、年齢、育に従って症状は和らいでくるんですよね。だからそれでも続いているっていう場合ではね、やっぱり基本的には検査を定期的にしていただくっていうのはお勧めされていますね。
で、あとは、それ以外の合併症ですね、その機能性ディスペプシアとかですね、これまたちょっとご紹介しようと思いますけれども、あとは飲食道逆流症とかですね、こういった同じ腸の病気を合併する方も多いですし、
あとは鬱病とかですね、パニック症とか、そういった他の病気の合併も多いっていうことになっています。あとは、そうそうそう、クローン病とかですね、海洋性大腸炎ですね、こういうのIBD、炎症性腸疾患っていうふうに言いますけれども、これらもちょっと注意が必要なので、
ここらへんもちょっとIBSを持つ方に関しては注意してみていかないといけないという感じですね。
という感じですかね。最後、クエスチョン9ですね。IBSは予防できるのでしょうかということで、残念ながら今のところIBSを予防できたという研究はありませんということになっていて、ただなりやすい危険因子ですね、こういうのはある程度わかってきたということで、
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太字で書いてありますけれども、本当に日常生活の生活習慣なんですよね、結局のところ。はい、というところで、そこらへんを気をつけて過ごしていただくっていうのが重要になってきたりします。
はい、というところですかね。なので、IBS自体はですね、非常に頻度の高い病気なんですけれども、結構自己診断している方もいらっしゃるんですね。
これ、若い方だったらあれなんですけれども、特に中高年齢で私IBSじゃないかというふうに思っている方は必ず1回病院まで受診した方がいいですし、そうじゃなくても受診していただいても全然いいんですけれども、はい、というふうに思います。
結構ね、偏頭痛みたいな感じで、自己診断して実は診断が間違っているみたいなことも多々あるので、そこらへんはやっぱり病院行かないと診断ってつけられないんで、お気軽に医療機関受診していただけたらいいんじゃないかなというふうに思います。
はい、ということでだいぶ長くなりましたけれども、最後、しんしんじゃんけんにいきたいと思います。はい、しんしんじゃんけん、じゃんけん、ちょき!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、お会いいただきありがとうございました。興味しんしん!