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2022-12-14 15:19

日本語学習者数は激増している

本日の音声配信 #むらスペ では国際交流基金の日本語教育機関調査が多くの場所で「海外の日本語学習者数は379万人で微減」と間違って引用されており、実際の日本語学習者数は減少どころか激増しているということを話しました。Duolingo というたった一つアプリの英語インターフェースと中国語インターフェースでの日本語学習者だけでも合計1546万人にのぼります。さらに海外で日本語を独習している人の中で、duolingoを使っている人は数分の一に過ぎないことから、上記の1546万人の数倍の日本語学習者がいることが予想できます。

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今日お話ししたいのは、日本語学習者数は激増しているということなんですね。
これを話そうと思ったのは、大手メディアの方も含めてずいぶん誤解がある。
そしてその誤解の背景には、もしかしたらすごく古い教育館、学習館みたいなのがあるんじゃないかなというふうに思ったからなんですね。
じゃあですね、ここでまず皆さんにリアクションしていただければと思うんですけど、
国際交流基金のですね、海外日本語教育機関調査というのが、その結果の速報がですね、先日といっても10日くらい前かな、そのくらい前に発表されたんですけど、
これご覧になった方いらっしゃいますかね。数字とかあるいは報道しているツイートとかだけでもいいんですけど、
ご覧になった方いらっしゃいましたら、じゃあハートのマーク。ない方は涙のマーク。
ハートのマークいただいてますね。それなりに認知されている。涙のマークの方もいらっしゃいますね。
見かけた人もいるし、見かけてない人もいるという感じだと思います。
具体的にはですね、この間の公表されたタイトルが、2021年度海外日本語教育機関調査結果というものですね。
見出しみたいなところがですね、全世界の日本語教育機関数、日本語教師数、日本語学習者数、コロナ禍においても日本語教育機関でほぼ横ばい、日本語教育以外の機関で減少というタイトルになっていますね。
すみません。コロナ禍においても学校教育機関でほぼ横ばい、学校教育以外の機関で減少ですね。すみません。
つまり一条項、公教育以外のところで減少という意味だと思いますね。
実際の学習者数は、ここで述べられている日本語教育機関調査での日本語学習者数は379万人というふうになっております。
ほぼ横ばいですけど少し減少しているということですね。
これは国際交流基金がやっている調査で、だけどここにはっきり書いてあります通り、海外日本語教育機関調査なんですよね。
つまり日本語を教えている機関の調査なんですね。
機関でオンラインの授業をしているところは入っていますけど、多分iTalkiとかそういうところで日本語を教えている人の数は、
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あと勉強している人とかそういうところは入っていないと思いますし、
デュオリンゴというアプリを使って勉強している人の数は全然入っていないわけなんです。
これはつまり日本語を勉強している人の数の一部にしか過ぎないということですね。
国際交流基金の調査は海外日本語教育機関調査なので、デュオリンゴとかiTalkiとか、
そういうところで勉強している人の数は入っていません。
そしてそれは日本語を勉強している人たちの中の本当にごく数分の一に過ぎないという事実が、
報道の仕方によってはそれが見えてこなくなってしまう。
そういうところがあるので、ちょっとそれを今日は改めて確認しておきたいと思います。
こういうふうに報道しているところの例としては、
例えば朝日新聞の記者の藤原学史さんという人が、
最新の日本語教育調査公表というふうにツイートしているんですけど、
期間が抜けているんですね。
海外日本語教育機関調査というそういう名前の調査なのに、
この朝日新聞の方は海外日本語教育調査というふうに書いてあって、
その期間が抜けているんですよ。
それで日本語学習者数が減っているというふうに書いているんですね。
これはこの方に限らず他にもあります。
すみません、ちょっと名前は挙げませんけど、
日本語教育にかなり深く関わっている複数のところも、
同じような報道の仕方をしています。
ではここでデュオリンゴというアプリ、
これはスマートフォンでも使えるし、
パソコンのブラウザでも使える語学学習のサービスなんですけど、
それの数字を僕の過去のツイートとか資料から見てみたいと思うんですけど、
例えば、まず現在の数字をちょっと見てみたいと思います。
さっきムラスペっていうハッシュタグ付きで、
06:00
今日のデータ、最新のデータを紹介しましたけど、
デュオリンゴはすみません、全部確認してないんですけど、
デュオリンゴには色々な言語でデュオリンゴを勉強することができます。
日本語では英語とか韓国語とか勉強できますね。
中国語最近入ったかな?ちょっとわかんない。
最近までは英語だけでした。日本語で勉強できるのはね。
つまり日本人向けのサービスとしてはそうでした。
そういうふうに、学習者の母語によって勉強できる言語が違うんですね。
例えばデュオリンゴを中国語のインターフェースで使うと、
今日の最新の情報ですけど、
226万人が現在で日本語を勉強しているということがわかります。
デュオリンゴはすごく規制されているんですね、中国の国内でね。
たぶん中国以外の、大陸以外のところで勉強している人たちということになると思うんですけど、
それでこういう数字になるんだと思います。
あと、英語が多分一番多いと思うんですよ、デュオリンゴのインターフェースの中で。
英語を使ってデュオリンゴで日本語を勉強している人の数は、
今朝の数で1320万人です。
デュオリンゴにいくつのインターフェースがあるのか、
つまり日本語と英語と中国語以外にもたくさんのインターフェースがあって、
その中で日本語と中国語を足しただけでも、
1546万人の人が日本語を勉強しているということになります。
これは海外日本語教育機関調査で出てくる379万人に比べたら何倍にも多いわけですね。
単純に計算しても3倍以上ある、4倍近い、そういう数になると思います。
4倍以上か、ほぼ4倍の数字だと考えていいですね。
つまりこのデュオリンゴ、
ここで日本語を勉強している人の中で、
学校に行かないで日本語を勉強している人の中で、
デュオリンゴを使っている人はどのくらいなのか考えてみると、
それについては全然僕は数字がないんですよ。
だけどインドのいろいろなイベントで、
学校に行かないで日本語を勉強している人にもよく会うんですよね。
そういうところでデュオリンゴはかなりメジャーなもののうちの一つだとは思いますけど、
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全員がデュオリンゴをインストールしているということは全くないです。
本当に数分の1ですね。
こういう海外のイベントで日本語を勉強している人の中で、
デュオリンゴを使っている人は数分の1に過ぎません。
つまり現時点で1500万人以上がこのデュオリンゴのアプリで日本語を勉強していますけど、
その何倍もの人が日本語を海外では勉強しているというわけです。
もしかしたら5000万人かもしれないし1億人かもしれません。
そういう数字を考えると今回の海外日本語教育機関調査で確認されている379万人という数が、
これは本当にごくごく一部の限定された数字だということがわかるんじゃないかと思います。
もちろんこれは機関調査だから別にこの調査自体が間違っているわけではないんです。
だけど間違っているのはこの機関調査に出てくる日本語学習者数を、
機関調査だという前提を外して世界の日本語学習者として報道してしまったり、あるいは引用してしまったりすることですね。
実はこれ研究者の間でもすごいいっぱいあるんですよ。
論文の中でも国際交流基金の調査によると世界の日本語学習者数は400万人であるとか、
研究者の方も平気でこういうことを書いているんですけど、
これは全然違いますので、
これは本当に日本語学習者の中で学校で勉強している人の数、それに過ぎません。
日本語学習者の数は何倍もあるということを忘れないでいただきたいと思うんですね。
こういうマスメディアみたいに情報のプロである人たちが、
なんでこんな基本的なことがわからないんだろうと思ってしまうんですよ。
中には日本語教育の関係の機関の人もこういうことを書いてしまうことがあるんですけど、
多分学習というのは学校とか機関で行われるものだというそういう先入観がものすごく根深くあって、
それでその機関調査、日本語学習機関調査の学習者数イコール、
世界の日本語学習者数というふうに考えてしまっている人がいるのではないかなというふうに思っています、今のところね。
でも繰り返しますが、世界で日本語を勉強している人はそんな少ない数ではありません。
デュオリンゴだけでも1500万人以上の人が日本語を勉強していますし、
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実際にはその何倍もの人が日本語を勉強していることが簡単に想像できると思います。
なぜかというとさっきも言いましたように、
実際に日本語を勉強している人の中でデュオリンゴを使っている人は本当に数分の1に過ぎないからですね。
ということで本日はこの日本語学習者数379万人とか日本語学習者数が減少しているということについて、
ちょっと誤解を訂正したいと思ったので一つ申し上げました。
すみません、ちょっと大事なことを言うのを忘れていました。
じゃあ増えているのか減っているのかわかんないだろうというのがあるので、
少なくとも英語だけでも比較はできます。
それを最後に一つ言い忘れていたので申し上げますね。
これは去年2021年2月20日に僕がこのデュオリンゴの数で見た数字なんですけど、
2021年2月20日の段階ではデュオリンゴを英語インターフェースで勉強している人は947万人でした。
それが今日の段階では1320万人になっています。
つまり380万人ぐらい増えているわけですよ。
つまりたったこの1年間で英語限定のデュオリンゴのインターフェースで、
それで日本語を勉強している人の数が380万人増えているんですね。
要するに今回の国際交流基金の期間調査で勉強している人が379万人ですから、
ちょうどまるまるそれが入っちゃうぐらいの数字がこのたった1年間で、
しかもたった一つのアプリでその中でも英語だけのインターフェースですよ。
それで増えた分に収まっちゃうんですよね。
そのぐらいのペースで日本語学習者数というのは増えているということが言えるので、
日本語教育の学習者数は激増していると言っていいのではないかと思います。
今日ご紹介した数はデュオリンゴの他の言語のインターフェースの数は入っていません。
ちょっと時間がなくて見ていないです。
もしかしたら日本語を勉強できるのは英語と中国語のインターフェースだけかもしれませんけど、
他にもあるかもしれませんね。
本日僕が言いたいのはここまでになりますので、
村瀬ですね、本日もご参加くださいましてありがとうございました。
今日の日本語学習者数は激増しているという私の話につきまして、
15:05
ご感想とかコメントとかありましたら、
ぜひ村瀬のハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
15:19

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