00:39
水場所を揺れるあぜ道
肩並べ夢を紡いだ
流れゆく時に
笹舟を浮かべ
焼け落ちた夏の恋唄
忘れじの人は泡沫
空は幽霊
頬にくれたまま
降り止まぬ雨の中
あなたを待っていた
人影のない駅で
夏の終わり
ただあなたに会いたくない
いつかと同じ風吹き抜けるか
追憶は人の心の
傷口に深くしみり
03:02
霞み立つ延べに
夏草はしげり
あれからどれだけの時が
いたずらに過ぎただろうか
せせらぎのように
誰かが言いかけた
言葉寄せ集めても
誰もが忘れゆく
夏の日は帰らない
夏の祈り
絶えなる蛍火の調べ
風が濡らした
風鈴の響き
夏の終わり
ただあなたに会いたくない
いつかと同じ風吹き抜けるか
夏の終わり
ただあなたに会いたくない
06:05
いつかと同じ風吹き抜けるか
風吹き抜けるか