00:00
今日は抗生物質の話についてやっていこうと思います。
抗生物質を出してくれる病院と、出してくれない病院とあると思うんですけれど、
それぞれですね、やっぱりちょっと考え方が違うというか、
抗生物質って、まず、効く病気が決まってます。
結局は、細菌系が悪さしていると、抗生物質が効いてくれるので、
なので、使う意味があるんですけれど、
逆に細菌じゃなくて、ウイルスとかが悪さしているときには、
抗生物質を使っても、特に治療の意味が、効果が得られないです。
あとは、もちろんお薬を使えば副作用が出ますけれど、
抗生物質って、比較的アレルギーの副作用だったりとか、
あるいは、肝臓とかに負担をかける薬ではあるので、
なので、そういう副作用が出るというリスクもあります。
あとは、抗生物質を出さない一番の理由、
出さない医者たち、私もあんまり出したくない側の医者なんですけれど、
出さない医者の一応言い分としては、
抗生物質をあんまりむやみやたらに使っていると、
その抗生物質に効かない菌が増えてしまうから、
いずれ使えなくなってしまうというのがあります。
耐性菌の話ですね。
耐性菌の話ってイメージしづらいし、
あとは、実際に抗生物質を使おうか迷っている患者さんにとって、
耐性菌の話ってあんまり関係ない、その瞬間は。
今、出そうか迷っているときの人に対しては、
別に抗生剤を使ったら効くかもしれないから、
だから、そこは目の前の患者さんのために抗生剤を出さないわけじゃなくて、
将来の患者さんのために抗生剤を出さないという選択をしているというのが実際のところです。
でも、抗生剤を出さないのが本当に正解かって結局わからないところはもちろんあって、
まず患者さんが抗生剤を使わないでちゃんと治るのかという問題が一つと、
あとは、抗生物質を使わなかったから本当に耐性菌が増えずに、
将来ちゃんとお薬を使い続けられるのかというところですよね、結局。
03:05
だから、耐性菌を出さないために抗生剤を出さないというのが、
結構、医者の理想を求めているがために出さないというのが結構あって、
本当にそううまくいくかはわからないし、
あとは結局一部の医者が頑張ったところで、
どっかの医者がホイホイ出していると結局そこで耐性化が進むので、
あんまり一人の医者が頑張っても意味がなくて、
みんなで統一してやらないと意味がないんですよね。
今、最初私が言ったように、私は出さない派の医者なんですけど、
出す派の医者さんもいっぱいおられるので、
結局そこの意思が統一されていない限りは、
耐性化って結局進んでいっちゃうので、
あんまり自分がそのポリシーを持ってやっている意味があるのかなっていうのも
ちょっと疑問には思いながら、日々の診療をしているっていうのが正直なところですね。
やっぱり耐性化をならないように狙うっていうのはめちゃめちゃ難しくて、
自分の地域はすごい田舎なので、
お医者さん限られているところの人しかいないので、
みんなでこうやってやろうねって示し合わせてやるのは簡単なんですけど、
東京とかだったらもう全然いろんなところにいろんな海洋医さんがあって、
だからもうコントロールできないと思うんですよね。
中にはやっぱり抗生物質出してくれるからあそこの病院行きますみたいな話って
当然あるじゃないですか。
その方が患者さんがいっぱい来てくれるから病院としては儲かるんですよ。
だし抗生物質出すのってめちゃめちゃ楽なんですよね。
出さない方がすごい労力なんです。
出さなくて大丈夫かっていうのを検討するし、
あとは出さない理由を患者さんに伝えないといけないし、
出さないと一応ちょっと最近でもないか、
出さないで治療したらそれはそれで評価されて一応診療報酬がつくことになってはいるんですけど、
06:08
でも出す方が圧倒的に楽なんですよね。
患者さんのアレルギー歴聞いて体重確認して年齢確認して、
できるんだったら血液検査で腎臓の機能とか見ますけど、
別にそれしなくても出していいので。
なので出す方がめちゃめちゃ楽なんです。
でもそうやって使い続けると自分もそうなんですけど、
使い続けて耐性化した時に本当に必要な時に薬が効かないってなるとやっぱりそれで命に関わっちゃうし、
しかも命に関わってもうダメだって分かってても結局打つ手がないってなるのが嫌なので、
自分はちょっとでも選択肢が残っている世の中であってほしいと思うので、
それで薬は出さない方向でやってはいます。
やっぱり病院の人気とかが絡むと余計に何かそういうの出すだろうなって思うし、
出すお医者さんはそうやって出した方が人気が出るって思ってる部分もあるだろうし、
出さなくて効かなかった時、治らなかった時にトラブルを避けたいから、
訴訟を避けたい。訴訟にはなかなかならないんですけど、その部分では本当は。
そういうのを避けたいとかあるのかなと思ったり。
今ちょっと自分のこの出さないのを正当化したい感じで話してますけど、
やっぱり出さない方が大変っていうところは知ってもらいたい。
一方で結構自分は厚生剤じゃないと効かないから出してくれって言われてくる患者さん、
いやーちょっと多分違うんだけどなって思いながら、
でもすごい強く来られたらめんどくさいからいいや出しちゃおうってなるんですよね。
耐性化の話って地域だけじゃなくて、その患者さん自体に耐性化した菌がつくっていうのがあるので、
だから一人の患者さん見ても本当はあまりむやみ当たりに使ってると効かなくなる確率は上がってくるので、
09:07
やっぱりオススメはしないです。そうやって何でもかんでも使うっていうのはね。
まあ難しいんですよね。すごいだから日々悩みながらやってるっていうのが正直なところですね。
耐性化、あとはあれだな、結構闇ルートで厚生剤が出回ってますよね。
あれもやめてもらいたいんだけどなってすごい思いますけど。
まあでもなんか世の中何でもそういうのってありますよね。仕方ないんかなと思ったり。
結構厚生剤についてはそういう悩みながらやっております。ということで以上でした。