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皆さん、おはようございます。作曲家で大学教員の小松正史です。
今日はですね、ちょっとあの、ヘッドホン、イヤホンの専門的な話をちょっとしてみたいなというふうに思っております。
で、このラジオを聴いていらっしゃる方、ノイズキャンセリングっていう機能を使っている方いらっしゃいますかね?
このノイズキャンセリング、ノイキャンの機能っていうのがですね、実は一番難聴リスクを遠ざけるっていうふうに言われていて、
それで、例えば騒音がかなり激しい時に、音楽とかこうした音声配信で聴かれる時なんかは、
ノイキャンをオンにすると、わりとしっかりと音が聞こえるというか、ターゲットとなる音が聞こえるという状況になると思うんですけど、
これって一応はね、悪くはない方法なんですけども、100%良いというわけじゃないんですね。
そのことはね、後で話したいなと思っています。つまり、難聴リスクを遠ざけるためにノイキャンはすごく良いんだけれども、
ちょっとこう、光と影というかね、そういうところがあるっていうことなんですね。
まずそのノイズキャンセリング機能ね、これ具体的にちょっと説明していきたいんですけども、周りの騒音ですね。
例えば、電車だったら走行音とか、街を歩いていると車の音とかですね、そういう周囲の騒音を低減することができるんですね。
逆位相という波をですね、再生させることによって波と波が打ち消される状態で、結果それで周囲の音が小さくなるというような状況になるわけなんですけども、
そういうことができるので、より小さな音量であっても音楽とかですね、音声を明瞭に聞くことができるということがあるというふうに言えると思います。
そのメリットはですね、難聴リスクを遠ざけるということが一番ポイントかなと思います。
このノイズキャンセリング機能によって周りの騒音がすごく軽減されるために、さっき言ったように音楽を聞くための音量とかね、そういうのが上げる必要がなくなるというわけなんですね。
前の音声にも伝えたんですけども、WHOというのがあります。世界保健機構というところなんですけどね。
それで指針が出てまして、音を80dB以上で1週間あたり40時間以上、あるいは98dBで1週間あたり75分以上の音響を聞いてしまうと、難聴リスクを伴ってしまうというような警告なんですけど、ここが怖いなというところが言えます。
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それで難聴といったらですね、高齢者というかシルバーの方がですね、生理的に音が聞こえなくなる状態というのが進行して、それで結果、普通の会話が聞こえづらくなるというのは話としてはよくあると思うんですけども、怖いのがですね、
10代とか20代ぐらいの若い方がですね、実は最近難聴でジビカに駆け込むという、そういう症例が割とよくあるというふうに言われています。
これはですね、間違いなくこのヘッドホンとかですね、イヤホンを駆使して聞いてしまっているというような、それによってですね、音声とか音楽っていうのは、おそらくですけど200Hzから多分3000Hzとか4000Hzぐらいまでにね、多くの音の情報が入っているわけなんですけど、
その一番聞こえるところから難聴になっているっていうような、高齢者って割とですね、あの高い音からですね、周波数帯域の音から聞こえなくなるっていうのが傾向あるんですけど、こうしたあのヘッドホン使ったりとかですね、イヤホンを使ったりしている場合でも過剰に大音量で聞いてしまっているっていう方っていうのは、
すごくね、あの声とか音楽の方、つまり真ん中前後っていう過剰域でいうとそれぐらいのところが削られてしまうというね、これすっごい怖いことですよね。でこの難聴っていうのは、一回有毛細胞が抜けるともう二度と戻ってこないという、これあの髪の抜け毛と一緒なんですけどね、育毛しても普通育毛がね、そんな生えてこないじゃないですか。
まあそれがえっとまあ怖い、この有毛細胞でもあるので、過剰にね、あのヘッドホン、イヤホンを使い続けていってですね、していくとまあ結構その難聴のリスクが高くなるっていうことが言えると思いますね。
これ何かというと、これ耳トレとかですね、音の聞き分けの話なんですけれども、ノイキャンの機能を長時間使用してしまうとですね、脳の音の効率が低くなってしまうんですね。
これね、隠し難聴と呼ばれているね、現象なんですね。隠し難聴ってね、難聴ではないんだけども、周りの音が逆に脳に入ってこなくなってしまうので、まあ無音状態なんですよね。そうしていくと、脳の音の効率が低くなってしまうんですね。
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そうしていくと、周りの音を知らず知らずのうちに聞き分けたり、反応したりしているっていうのがあるわけです。これ僕が言うところの理論で、全意識で聞いている音の環境なんですけど、その全意識で聞いている環境が、そのノイキャン機能によって、まあちょっとなくなっちゃうというか、耳に入ってこなくなっちゃうわけなんですね。
それによってですね、音の識別能力が低下しちゃうんですね。周りにはいろんな環境の音があります。その機会が減ってしまうことで、音の識別能力がまず低下するっていう怖さがあります。そして次は音源定位の能力の原体っていうのがあるんですが、音源定位っていうのは、どこにどんな音源があって、自分からどこから離れてるかなみたいな、そういうこの周囲の音の距離感ですね。
方向性とか距離感というような、それを判断する能力が弱まってしまうという怖いところがあるんですね。
そしてさっき言った話なんですが、背景の音から情報をピックアップしてるんですけども、そうした情報抽出能力ですね。それが低下しちゃうわけなんですよね。
静かな場所に慣れてしまうことによってですね、逆にノイズの中から必要な情報っていうのは結構あるわけですよ。それが抽出する、ピックアップするような能力が低下してしまうような可能性があるということなんですね。めちゃくちゃ怖いことですよね。
それで推奨されるですね、僕はちょっとこういう使い方いいんじゃないかって話で言うと、バランスの取れた仕様がめちゃくちゃ大事なんですね。これノイキャン機能でいろいろあったとしてもですね、これ使い続けてるとですね、やっぱり隠れ難聴になっちゃうわけです。
なのであまりそれをね、酷使しないというか過剰に使わないっていうことが結構大事かなって思うんですね。電車に乗ってますと、そこでノイキャンすると一瞬なんか周りが静かになった。
そうしたら自分もちょっと音量もね、聴きたい音楽音声ね、ちょっと下げることできるなぁと思って下げる。これいいじゃん、別に脳というか耳に負担かからないからいいじゃんって話になっちゃうんだけど、それはですね、逆を言うとですね、脳に入ってくる様々な環境の音のね、そういうものが聞こえなくなってくるので、
脳に程よい刺激がね、入ってこないっていう要因になっちゃうので、やっぱそれはね、バランスの取れた使い方、つまりうるさい場所ではノイキャンするんだけど、それ以外の場所はあまり使わないようにしてやっていく。さらに言うとですね、こうした音声配信も含めてなんだけど、ヘッドホンとかイヤホンでそれで聞きまくらないことですね。
たまには周りのプライバシーとかいろんなものがあるので、あまり音は出しづらいところがあるかもしれないですけど、普通のスピーカー、イヤホンじゃなくて、スマホとかのスピーカーを使って間接的に音を聞くというね、そういうことが重要かと思います。
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やっぱりヘッドホンだとね、耳に近いところで音源が鳴ってるから、そこはね、知らず知らずのうちにすごくね、耳に影響を与えているので、気をつけて使ってほしいなという、そういう今日はですね、思いやりと言ったら変だけど、ヘッドホンのね、程よい使い方ということで、ノイキャンをね、使い続けると隠れ難聴になっちゃうんじゃないかなということでね、使い続けている方は、制限じゃないです。
バランスの良い活用をぜひお願いしたいという感じで、ここまで聞いていただきましてありがとうございました。それではバイバーイ。