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今回は、専門領域を学ぶということで、ビジネスとかマネジメントを学んでいくということで、ドラッカーのですね、365の金言というところからご紹介していきたいと思います。
今日は、不可欠の存在としてのマネジメントというところになります。
ちょっと最初、聞いてもよくわからないかもしれないんですけど、まずお話ししていきます。
双葉の草を育てるものこそ、人類の福祉に貢献するものである、というドラッカーの言葉です。
ちょっとこれ聞いても、最初私もピンとこなかったんですけど、ドラッカーはマネジメントの父と呼ばれたりとか、ビジネスのコンサルタントとして非常に著名ということなんですけど、
もともとドラッカー自身はビジネスのコンサルタントを目指したわけでも、やっていると認識しているわけでもなくて、
人類の自由とか幸福とか、そういったことを研究していて、
自分自身のことを、社会人類学者だったかな、要は人のことを観察して研究するものなんだと、
いかにして人は自由になり、いかにして人は幸せになるのかみたいな、そんなことを研究する中で、
ビジネス、そしてマネジメントということが非常にその上で重要な役割になっているということで、
マネジメントというものを体系化して、マネジメントの父というふうに呼ばれるようになったということなんですね。
まずここで言っている双葉の草を育てるものこそというのは、
今までできなかったことや対立して実現しなかったことを成立させるために、
マネジメントという力を使うということを言っているのかなと思いますし、
そういったものこそ人類の福祉に貢献するものであるということを書いてあるんですけど、
ビジネスもそうだし、マネジメントも、そういった人の福祉に貢献する存在、
社会に貢献する存在というものが大前提になっているという、
ドラッガーの考え方が伺える分じゃないかなと思います。
想像力だけの哲学や形式的な体系を築くものではなく、
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一葉の草しか育たなかったところに双葉の草を育てるものこそ、
人類の福祉に貢献するものであるという、そのためのマネジメントというものだということですね。
さらに続いていくんですけど、
資源を生産的なものにすることを託された機関、
すなわち経済発展の責任を課された機関としてのマネジメントは、
現代の基本理念を反映する存在である。
マネジメントというものは、経営資源を生産的なものにして、
経済を発展させる責任を課された機関なのであるということです。
マネジメントの能力、真摯さ、仕事ぶりが社会の発展に不可欠なことを示してください。
マネジメントになっているものが、そういったマネジメントのスキル、能力だったりとか、
真摯さの姿勢だったりとか、その仕事ぶりを持って、
社会に価値があるということを、それが必要不可欠なものだということを示す責任があるということですね。
経済資源の組織化によって、人類社会の糧を確保し得るとの信念の具現である。
経済が福祉と正義の実現の強力な原動力になるとの信念の具現であると。
これはちょっと難しい言葉になっているんですけど、
そういった経営資源を組織化して、生産的なものにするというふうに託されているのというのは、
人類社会をより良くしていくということを具現化する方法であり、
その一つの大きな要素として経済を発展させることとか、より良い経済を築いていくということが、
福祉と正義につながっていくんだということが、本来マネジメントの意味合いだということですね。
なので今一度、なんとなくマネジメントとかマネージャーとか、売上げを上げたり利益を上げたり、
そういった文脈で使われたり解釈されることが多い言葉だと思うんですけど、
もう一回原点に帰って、社会に価値を提供したりとか、社会の福祉を実現していく。
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経営資源をどう分配していくのかとか、どう有効的に使っていくのかとか、どう生産性を上げていくのかとか、
そういったことを託されているものがマネジメントというものなんだという捉え方をしてみると、
また違った視点が見えてくるんじゃないかなというふうに思っています。
またマネジメントというのは他の人をマネジメントするみたいな文脈で使われることがたくさんありますけど、
まずはとにもかくにも、どんな立場の人でも自分自身をマネジメントしていくということからしか始まらないので、
そういう意味では誰にも共通するキーワードになり得るのがマネジメントということじゃないかなというふうに思っています。