ソリ、全然最後まで終えてないからわかんないんですけど。
デイビッドハーバーだったっけ?
俺もずっとホッパーにしか見えねえって思いながら見てました。
見ててさ、最近外国人俳優の顔の区別がつくようになったなって俺思いました。
俺、たぶん本当に人の顔を覚えられないから、ちょっと前の自分だったらホッパーさん見ててもホッパーさんだって気づかないレベルで。
わかる。
それはね、本当に最近思うようになった。
割と意外とわかるっていうか、あと名前もさ、やっぱり何度も出てくるとさすがに結構覚えてる人がいる。
これが十何年前とかだったら、外国人の人はみんな顔が一緒なので役名覚えられないんだよなってレベルだったから。
俺もタートルズ見た時に、あれルピーゴールドバグだったの?とか言っちゃったもんね。
どこからどう見てもルピーゴールドバグだろうっていうね。
確信が持てないんだよね。
持てない、そう。
私もあれホッパーさん?ホッパーさんかもしれない。あとバイオレントナイトの時の人にも似てるかもしれない。
後で調べて、やっぱりそうだったんだ。
あと思い切りあれ誰だったよねって言って、全然違うってこともよくある。
それはそれとして、映画本体の話に戻すか。全然関係ない話で盛り上がっちゃったけど。
でも本当にレースシーンはね、面白かった。手に汗握るってことではないけれども、やっぱり景色とか見てて面白かったし、
演出としては順位が上にピッと出てくるとか、途中でメーターとかゲームのインジケーターがヤン君の視界には見えてるとか、ラインが見えてるとかね。
ああいう演出はやるだろうなって思ってたけども、実際やってて普通にすっきりハマっててよかったなって思った。
私グランツーリスもプレイしたことがないんだけれども、ああいう感じの見た目なの?
僕もモータースポーツ全く興味ないし、モータースポーツっていうか自動車に興味がないので、グランツーリスも触ったことすらないですけど、レースゲームの見た目ってあんな感じよね。
だからモータースポーツに対する解像度が低いから、どのぐらいファンタジーのお話になってるかわかんないんだよね。見ててね。
あとむしろ、カメラワークが固定カメラで撮った方が逆に疾走感が出るんじゃないかっていうシーンが、ドローンで撮られることで相対的に速度感が減速して見えてるんじゃないかって思うシーンがあったんですよ。
でも実際のレース中継とかも今はドローンとかで撮ってるんじゃないの?
途中一箇所だけ酔いそうになったのが、ルマンの観客席のところをこんな感じになってますよって言った後、コースの方に降りていく、モロにドローンみたいな空撮みたいなのがあったんだけど、
そこのところで車は走ってるし、ドローンの目線だしで軽く酔いそうになったのね。
フン、フン、フンみたいな、そういうのじゃないんだなって思った。
実際フン、フン、フンってさ、見に行って何が面白いの?って俺思っちゃうし、中継スタイルの方がいいな。
スポーツでもさ、レースでもさ、現地行ってみてもさ、思わないんだよね。私分かんないからさ。
音とか熱狂がいいんだよってファンは言うであろうよ。
その場にいてみんなと飲みながら食べるのが楽しいんだよみたいな感じなのかな。
そうそう。で、コースの横でさ、見てて、人が巻き込まれて死んじゃうわけじゃないですか。
あんな危険なところで見れるんだねっていうことは思った。
だからね、あそこの事故のシーンで、みんなさ、ヤンお前は悪くないって口を揃えて言うじゃない。
それがね、あそこにいた観客っていうのの、あそこの立ち位置が自己責任であったっていうことなのでもあるのかなってちょっと思っちゃったのよ。
実際そうだし、責任を取るとしたら、あそこに客を入れたプロモーターだよね。
金網だけで仕切られた芝生みたいなところね。
あれはあそこに入れるようになっているのが悪いと思うね。
ヤン君にイップスをね、煩わせるためだけのギミックなんだよね。
イップスってなんすか?
精神的なプレッシャーとかで、スポーツ選手とか実力を出せなくなることをイップスと。
イップスと言うんですか。
とにかくヤン君にトラウマを抱えさせるためだけになぜかいた。客。
っていうことなので、そんなに深く考えてもしょうがないんじゃない?
わかるよ。わかるんだけど。
そういうところも含めて、堂々なありきたりな組み立てになっているから。
映像はね、僕は嫌いじゃないんです。
普通に面白かったんだけど、ストーリーに面白みはねえなと。
前半のさ、大会で優勝して権利勝ち取ったとかもさ、えらいあっさり優勝してさ、あっという間に終わったし。
その後のGTアカデミーの5人のレースとかもそうだし、ブレーキがフェードしてたっていうところで、
実はゲームプレイヤーってすごいんだぜっていうのをさ、コッパーさんに分からせるシーンとかもさ。
前半の、だから優勝してレーサーになるまでの流れは、もう本当に駆け足でチャッチャッチャッって流された感じだったなと。
だから、レースの映画なのにデキレースすぎるんだよな。
ある程度は現実なんでしょうから。
だからストーリーとしての面白みというか、この後どうなるんだろうみたいなワクワク感とかは全くなかったなと。
現実ベースでうまいこと成功した人を軸にやってるから、ストーリーもうまいことね、成功しちゃうからね。
これ見る前に僕思い出したのが、昔のバーチャレーシング、セガのゲームの開発スタッフのインタビューでさ、
実際に現実に即したシミュレートをしてガッチガチにゲーム作ったらとてもプレイできたもんじゃなくて、スタッフの感想はセナは人間じゃねえってなったらしいのよ。
ただ、それをしてガチガチのカーシミュレーターとして作ったグランツーリスモ。
いきなりF1だけじゃなくてさ、普通のね、GT-Rとかも走らせられるわけで。
GT-Rってなんすか?
普通のスポーツ車だね。レースとかにも使われるけれども普通に買えるやつ。
それでめちゃめちゃやりこんで、最終的にはホームエラーカーも乗っちゃうみたいな、そんな現実のレースを志す人と同じ手順をシミュレーション上で踏めるようになってて、
しかも何度でもやり直しが効いて、うまくいかないところはすぐやり直せるみたいな、そういうところを考えたら、確かにシミュレーターから上がったレーサーっていうのの強みってあるんじゃないかなって思うんだよね。
だからコースがどういうものかっていうの全体像とか細かいところがこういう仕組みの曲がり角ですとかを、
頭に一通り入れておくのって本当に大事なことだと思うし、あんだけの300何十キロとかスピードを出して、
瞬時に判断を下さなきゃいけないってことで、頭にはもう自然に馴染ませ込ませとかなきゃいけないわけじゃん。
だからそういうイメージトレーニングっていうかさ、事前の頭の準備ができるっていう意味ではシミュレーターって多いにいいよね。
頭の準備どころじゃなくて、作中でも何千回も走ったって言ってたけども、現実にはそんなに走れないものがかなりのリアルなフィードバックを持って走れるわけだし、
あと最適なラインをあえて取らないでやることも試してみるとかね、そういうことが実際のレースと同じ形でできるのだから、
だから本物のレーサーもシミュレーションで練習とか今してんのかね。
してんのかもしんないね。そういうのに実際に使われるほどに、ゲームの精度が上がっているっていう状態なんだとしたら胸が熱いなって思った。
そうね。ゲームだからのめり込んで何度でもできるわけだし、
昔のマンガとかで地球に攻め込んできた宇宙人とかが、子供がテレビゲームで遊んでいるのを見て、
こんなに小さい頃からこの星では戦闘シミュレーションをやっているのか?みたいなことで恐れを成して去っちゃうみたいなギャグを何度か見たことがあるね。