タレントーク そうですそうです。 なんでしょうね、向いてる、なんだろうな、まあ知的好奇心とかわかんないですけど、横に浮気せずに割と一つの領域を深く惚れる人みたいなところですかね。
でも知的好奇心はですね、全然浮気するタイプの人でもあると思うんで、私むしろ多分そっちの方なんで、横に横に行きたいタイプなんで。だからなんだろうな、一つの領域をやっぱ飽きずにやる人みたいな感じなんですかね。
タレント そうですね、なんか今日ちょっとここでテーマにしたかったのは、例えば一つのエンジニアみたいなすごい深いやつもあるんですけど、もう一つは例えば人事とかだったり、THROみたいな仕事だったりとか、人事部長さんとかのお仕事とかって、なんかジェネラルでもある専門性も高いみたいな状態だったりするじゃないですか。
なので、どっちも求められたりするんじゃないかなと思っていて、そういったように手に職がつくような仕事に向いているっていう人ってどういう人なのかなって言った時に、知的好奇心だったりとか、自分がその分野が好きだったりとか、なんかそういった特徴ありそうだなと思いますけれども、野村さんはある意味ポッドキャストっていうところに結構興味を持って、全職の時にそこに対して結構専門性が高い仕事をしてきたと思うんですよね。
なんでそこに興味を持っていけたんですか?
ポッドキャスト自体は、この言い方が伝わるかわかんないですけど、私ずっと実は専門性がないことがコンプレックスだったんですよ。
そうなんですね。
なくて、メディアというかコンテンツ作りっていうのは一つ自分のスキルセットとしてはあったんですけど、別にどのジャンルも企画化すればやるし、政治とか経済とかビジネスとか教養とか、どのジャンルも別にやろうと思ったらやるっていうか、別に1個がすごい深いわけではないし、
あとそのコンテンツ作りとビジネスパーソンっていうんですかね、なんか組織運営みたいなのも別にそのどっちもやれるっちゃやれるみたいな、でも別にどっちも専門家じゃないみたいな感じだったんですよ。職業人生一貫してそんな感じだったんですよね。
で、ある年にもうちょっと1個音声コンテンツって決めようっていうふうに思って、音声コンテンツってやり始めてから専門家になったっていう感じなんですよね。
ああ、決め切ったんですね。
そうですね。これはなんか市場としても有望だし、メディア形態としてもその自分のやりたいことに合ってるなと思って、もういろいろなんかできるというか、いろいろやってきたけど、もう一旦ちょっとここの専門家になろうと思って、なったっていう感じでしたね。
ああ、なるほど。やっぱ決め切んないとそこはやっぱ確かに追求していけないですもんね。
そうなんですよ。なんか何でもや状態がずっと自分の職業人生では長かったですね。
ああ、そういうことなんですね。でも確かに僕も何でもや状態は結構コンプレックスだった時がありまして、普通に何でもやの人の方がかっこいいっていう人も結構一定数いると思うんですけど、でもなんか逆に何でもやだったからこそ、ないものねだりかもしれませんけど、専門家の人に対してすごい憧れがありましたね。
そうなんですよ。で、個人的な経験談で思うのは、何でもや状態にときて、まあとはいえ別に悪いことじゃなくて、それなりに全部なんか平均点でできるんですよね。だから決めさえすればそこだけかをなんか尖っていくなっていう感じは、なんか自分の経験談では思いましたね。
ああ、そうですよね。決めるって大事。僕もある意味その人材領域に行くって決めるっていうことをしたからこそ、毎日のように論文を読んで、毎日のようになんかこういうことかなって実験してしまう。もうそこにアンテナが行っちゃったって感じですよね。
そうですよね。じゃあ思いますね。たかちんさんも、私もなんとなくたかちんさんの偏見を拝見していたんですけど。でもそうですよね。
今日実はですね、そんな僕とか野村さんがなんでその専門領域が結構、まあ今専門領域深く言ってると思うんですけど、向いているのかっていうところがわかるような話をちょっとしたいなと思ってまして、
今日紹介したい論文はですね、法政大学の教授の石山信隆先生ですね。その先生が出している論文がありまして、組織内専門人材の専門領域コミットメントと越境的能力開発の役割っていう、結構難しいタイトルの論文なんですけれども、これ結論から言うとですね、
そういった社内スペシャリストと言われている組織内専門人材はですね、人が好きでしかも裁量権の高い職種であればあるほどそういった人になりやすいっていう研究結果なんですよ。
人が好きっていうのは、もう少しここで表されてることが神話動機って言って、人と得ることで満足感を得りやすいっていう状態のことなんですけども、そういった人が裁量の高い職種につくと、それが最終的に専門領域をすごく高めていくことがしやすいというような研究結果なんですよね。
実際、僕とか野村さんも、野村さんに人が好きですかって意外と聞いたことなかったかもしれないですけど、多分人に関心がないと今の仕事もできないと思うんですけど。
そうですね。興味はすごいありますよ、人に対する。
そうですよね。かつ僕らって結構人に興味がある上に、裁量は確かに多い仕事をすごいしてるなと思ってまして。
そうですね。
何でも自分で決めてやってるじゃないですか。
立場上そうですよね。
立場上そうですよね。でも職場でも、例えばですけど、さっき言った人事部長とか、人事副部長とか課長とかでも、結構専門領域は深いけど裁量権は結構あったりすると思うんですよ。
はいはい。
そういう人たちってそういうところどんどん追求していきがちなのかなというふうに思いまして、じゃあエンジニアでも結構できる限り自分の裁量権が高くて、何でもいろんなことにチャレンジさせてもらってもいいっていう、スタートアップのエンジニアとかだと、なんか企業が求めていないスキルアップまでしてきて、こんなこともできます、こんなこともできます、こっちの技術使ってみましょうかみたいな提案って起きるのかなというふうに思ってて、この裁量って結構大事なポイントだったなって改めて感じさせられましたね。
なるほど。ちょっとそのこの後、詳しいお話になってくると思うんですけど、今のその結論だけ聞いて、私ちょっと意外だったのは裁量っていうのはまずわかるんですよ。主体的にいろんなことがやっていけるってことじゃないですか、裁量があるってことは。
そうすると、だからその自分の興味ある領域の知識がどんどん深まっていきそうだなっていうのはすごいわかるんですけど、その人が好きっていうんですかね、その親和動機、人といることで満足感を得るというものが結構要素として大きいっていうのはちょっと意外でしたね。
なんで意外だったかっていうと、なんとなくですけど専門性が高い職種の方って、ある意味専門に閉じれるというか、すごい例えば有名資格を持ってると、もうそれでこう深い知識を持ってるから、そんな何ですかね、コミュ力がなくてもいけるみたいな職種っていうのがあったりするじゃないですか。何とは言わないですけど。
みたいなイメージがあったから、その人が好きっていうのがこの要件に入ってるっていうのがちょっと意外だなーっていう感じがしたんですけど。
そうですね、人が好きな人って、要は社内外関わらず周りに対してどんどん関わりを持っていこうとしたりとか、行動したりすることができると思うんですけども、そういうことによって自分の情報を獲得したりとか、勉強会に例えば参加したりとか、そういうふうにすることによってどんどん専門性を高めていくってことができるので、
あんまり外に行かないっていうのは、外に行く人ほど実際の自分の勉強量がどんどん上がっていきやすいっていうことがわかったってことなんですよね。
そういうことですね。だから新しい情報をどんどん率先して仕入れてくるっていうことですね。
結果的にはネットの情報だったりとかそういったところと議論をどんどんしていくなっていうふうに思うので、
そんなような形でもいいのかなと思います。
ちなみに野村さんは外との交流とかAIだったりとかネットの情報を通して専門領域拡大していくって言ったことって結構やってらっしゃいますか?
多分今までやってきた能力開発の方法は大体これで。
そうなんですね。
インプットっていろんなインプットがあるじゃないですか、その専門値を高めるための。
もちろん本を読む、書籍を読む、論文を踏みた文献を読むっていうのもそうだし、
ポッドキャスト、映像、映画、そういったものを見るっていうのもそうなんですけど、
やっぱりこの仕事は人から聞いた話が一番面白いっていうのが鉄則なんですよね。
となると自分が新しいネタを仕入れてきたりとか、
これってこういうことだったのかっていうふうに気づくのは大体人と喋ってるときなので、
だから本当これに尽きるなって感じがしますね。
でも実際なんか本当に軽有な人と会った時とか、すごい濃密な情報を持った人と会食をした時とかが、
一番衝撃を得たりとかするので、その情報は確かに調べてもわかんないですね、みたいなことはすごく多かったりしますよね。
そうなんですよ。で、そもそも検索に引っかかんない情報を持ってるっていう場合もあれば、
あと一応その公開情報というか、このインターネットの広い海の中にはあるんだけど、
そこに着目してる人ってほぼいないよねっていうようなものが出てくることってあるんですよね。
それは確かにありますね。
で、そういう目で世の中を見始めると、うわ確かにこの世界ってすごいなみたいなことに気づくっていうのはありますね。
確かに視点の切り替えが起きますもんね。
そうそうそう。でも言われてみたら、たぶんそのポッドキャストでビジネスをやっていこうと思ったっていうのも結構それに近くて、
アメリカに行ってた当時の同僚記者の人が記事書いてたんですよ。
アメリカでポッドキャスト運営レーベルがすごいみたいな。
で、その人に何か話聞いた時に、いやもうポッドキャストってこっちじゃもうすごくてみたいなことをチラッと聞いたのが、
結構最初に私がこの市場面白いなと思ったきっかけのうちの一つだったんですよね。
じゃあその人がいなかったら今の野村さんほんといないですね。
可能性はあります。
そうですよね。
で、そこで具体的にギムレットメディアって言うんですけど、
アメリカではそういう独立系のポッドキャストレーベルが非常にうまくいってるっていう話をその人から聞いて、
それを深掘りし始めたら、この業態って日本には全然ないけどできるかもしれないなと思って、
今のビジネスの形ができたって感じだったんですよ。
いやすごいな。それで野村さんのポジションが成立してきてるのがすごいですね。
そうです。ありがたい話ですよね。だからそうするとやっぱり人から聞いた話なんですよね、最初のきっかけって。
そういうことなんですね。
はい。
確かに僕もそれで言うと、才能とかって自分には興味最初持ち始めたので、
とある人が才能のことについて結構調べていて、情報をいただいたっていうのがきっかけたちしたし、
あとはなんか全然違う業界、最初僕心理学者とかアカデミック業界って全然親しみがなかったんですけども、
そういった方々とたくさん話す機会が生まれて、だいぶ視点が変わったなというふうに思っていて、
専門性コミュニケーションがどんどん上がったなというふうに思いますね。
でもそうですよね、たぶん高知さんも元々うっすらとした興味はあったんでしょうけど、
これが実はすごい有望だよとか、本当にこれは社会を変え得るっていうふうに確信に至ったのは、
たぶんいろんな人と喋ったからってことなんでしょうね。
そうですね、いろんなHRの方々と喋ったりとか、経営者の話を聞いて、
理学者の話を聞いて、そしてそれからさらに実験もしてみて、
っていうのを繰り返していった中で、確かにって思うようになっていく感覚があるので、
一人でやってたらたぶん難しかったんじゃないかなって思いますね。
確かにそうですね、そういった考えると人と喋っていくことが苦じゃない人は、
どんどんその専門領域が深まっていくっていうのは確かにわかる気がしますね。
確かにそうですね、今話していくうちにそこがかなり重要な要素だったなって改めて気づかされましたね。
そうですね。
行動量が大事ってことですよね。
そうそうそう行動量が大事、本当に。
やっぱり悩みはあれですよ、プレイヤーであった時よりもやっぱ行動量が減るんですよね、どうしても。
ああそういうことですね。
やんなきゃいけないという、それはそれで大事なんでやるんですけど、
やっぱこうオペレーショナルなことをやらなきゃいけないことが増えるんで、
だからそうするとやっぱり人に会って話を聞くっていう運動量が落ちてるのは最近の悩みですね。
でもそれはなんか経営者としてはどんどんいい状態になっていってるってことでもありますね。
まあなんかお仕事は増えてるんでありがたいんですけど、
でもなんかその運動量、プレイヤーとしての運動量がやっぱり落ちるのは、
ちょっとどっかでやっぱ運動量を回復させないとなーっていうのは思ってますね。
いやでもそれはみなさん、専門領域から行く経営者たちが悩む領域ですよね。
だと思います。これなんかね、解決してる人がいたらむしろ教えてほしいぐらいで。
諦めるしかないか、もしくは2割ぐらい専門領域感度期ながら8割はオペレーションの方に行っちゃうかもしれないとかありますよね。
まあね、そうなんですよね。だからそれを回避するために、例えばその自分の時間を配分するとか、
なんかもう外に会って話を聞くっていう時間は控除する。
もうそこはもう何割か抑えた上で他の予定を組み立てるとか色々やってるんですけど、
まあこれはむしろ誰かと喋りたいなと思いますね。
そうですよね。これはいいテーマなのでまたどこかで扱いましょう。
そうですね。はい。ということで今回はですね、専門性が高い仕事が向いている人というテーマでお話をしていきました。