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どうも、コウブンです。
栃木県の片田川にある、
蓮城院というお寺で、
副住職をしております。
はい、今日は12月の26日ですね。
ということは、
今年は残すところあと5日。
ね、5日で終わっちゃうんですね。
今年もね、2024年も、
早いなぁと、毎年ね、
そういうわけではございますが、
皆様はどうお過ごしでしょうか。
まあ、きっとね、あの大掃除、
掃除をする方というか、
いつもより掃除をしてますよという方、
多いのかなと思います。
やっぱりね、年末に掃除をして、
気持ちよく新年を迎えたい。
そういったところってありますよね。
そんなわけで、
今日はその掃除についてのね、
お話をしていきたいなと思います。
私、お坊さんやる前はね、
サラリーマンをやっておりました。
サラリーマンをやっていた時にも、
やっぱりこの年末になると、
掃除をしていた記憶があります。
自分のデスクの周りを掃除したり、
整理整頓ですよね。
あとは、給湯室、
お茶とか入れる場所ですよね。
そこを掃除したりとか、
あとはパソコンの中身、
整理したりとかね、
そういったことをよくやったら、
そういうふうに思うわけです。
みなさんもそうだと思いますが、
家庭においては、
電気、蛍光灯とかのカバーですよね。
そこを掃除したりとか、
あとは窓、ガラスとか掃除したりとか、
よくやっているのかなと思います。
そういったことをね、
みなさんもやるように、
お寺でもお掃除というものをね、
年末に限らずですけども、
よくやるんですよね。
特に私どもの宗派、
曹洞宗という宗派はですね、
掃除をとても大事にしております。
掃除をすること。
修行の中でもね、
特に大事であるというふうに、
考えがあるんですね。
なので、こういう言葉があります。
一に掃除。
二に勧吟。
三に学問。
つまり、掃除というのが、
最も修行の中で大事で、
その二番目に勧吟。
勧吟というのはお経を読むことですね。
お経を読むこと。
三つ目に勉強すること。
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それが修行において大事なんだよ、
というふうに言われております。
それぐらい掃除は大事なんだと、
いうふうに考えているんですよね。
なんでかという部分なんですけども、
みなさんもおそらく経験はあると思いますが、
一つ掃除を始めると、
ついついあっちもこっちも掃除しちゃうことって、
ありませんか?
あると思うんですよ、きっとね。
時間がなければ、
そんなことはないんでしょうけど。
ただ今日は一日掃除するぞってなるとね、
例えば自分の部屋を掃除して、
そして次は別の部屋を掃除してってやろうと思ったら、
自分の部屋をどんどんどんどん掃除しちゃって、
いつまでたっても次の部屋に行けないなんてね、
こともあったりすると思います。
それぐらい掃除をしだすとね、
夢中になってしまうことってあるんですよね。
その夢中になっているということは、
その掃除をしている瞬間、
まさにその動いている瞬間は、
日常のね、普段の生活で抱えている、
イライラだったりとか、
あとはソワソワする、
そういった不安な心とかね、
そういったところからね、
いられることができていると思うんですよね。
イライラしながらとか、
ソワソワしながら、不安な思いをしながら、
ずっと掃除をするということは、
夢中になるということはなくて、
どうしてもね、その動きの方に集中してしまう。
つまり、掃除をしている瞬間というのは、
まさにね、心がね、安定した状態、
穏やかな状態にね、
いられるということなんですよね。
なので、禅宗においてはね、
特に掃除というのはね、
心を磨く瞬間なのだという意味合いで、
大事にしているというわけなんですよね。
そのお寺においての掃除、
どういったことをやっているのかというとね、
特にね、特別なことはやっておりません。
皆さんの想像している通りの掃除の内容なんですけれども、
あえて言うのであれば、
高いところから低いところ、
そして奥から手前というような順番でやっております。
高いところから低いところってどういうことかというと、
壁とかを掃除する際に、
まず上の方から吹き始めて、
だんだん下に降りていくということですよね。
まあ当たり前ですよね。
埃は上から下に落ちるものですから、
高いところから低いところ、それは道理ですよね。
そのような形で壁の掃除は、
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高いところから低いところで掃除するというのが
一般的なのかなというところですね。
そして奥から手前というのは、
部屋の奥の方から出口に向かって掃除をする
という意味です。
埃が立つと、それを窓の方に向けて行った方が
効率よく埃というのは出せますから、
奥から手前に掃除をするというのが
理にかなっているということなんですよね。
そんな形でお寺の掃除も基本はそうです。
それだけではお話はつまらないので、
お寺ならではの掃除の仕方、
特に永平寺ではこういうことをやっていました
ということを話すと、
わかりやすいのは、
そうですね、畳の、
いや、机の拭き方かな。
机の拭き方。
みなさん机ってどういう風に拭きます?
おそらくね、
手をね、ワイパーみたいに動かして
サササッと拭くのが多いのかなと思うんですけども、
お寺ではね、
お寺というか永平寺ではね、
拭き方は決まっているんですよ。
どういう風に拭くかというと、
例えば左端の、左の奥の方ですね。
左の奥の方からスタートして、
そして右の奥に向かって横一直線に、
机の端を沿うように拭くんですね。
そこを奥を一拭きしたら、
そうしたらね、
雑巾の大きさの分だけずらして、
それで今度は逆から、
右から左へと動かすわけですね。
そういう形で筒折りの形でね、
どんどんと拭いていくと。
そして最後に机の縁をね、
ぐるっと一周拭き上げるというような掃除をするんですよね。
拭き方ですね。
そういう拭き方の方がおそらくね、
無駄なくって言ったらいいのかな、
できるということなんだと思うんですけども。
やっぱりそういう風に拭いた方が早いっていう実感はあります。
なので私もね、今、
掃除をする際は必ずそういう拭き方をしております。
ぜひ皆さんも参考にしていただければと思います。
というわけで、
今日は掃除のお話をさせていただきました。
皆さんも今年の掃除、
今年、
年末を掃除をしていただくことで、
年明け、
気持ちよく迎えていただくとともに、
この掃除という行為を通じてですね、
心を穏やかにする瞬間を作っていただければ
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そんな風に思います。
どうぞ実践をお願いしたいと思います。
今日のお話を聞いていいねと思った方、
どうぞいいねボタンよろしくお願いいたします。
また、
年末ですけどもね、
お悩み、人生相談みたいなものをしたいというのが
もしあれば、
ダイレクトメッセージなりを送っていただければ
お答えをできると思います。
どうぞそちらの方もご検討をよろしくお願いいたします。
では、連常院副住職の幸文でした。
ではでは、またね。