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皆さん、ここにいては、Web 業界のなんでも雑談室、パーソナリティーのキースことくわはらです。
この番組では、Web 業界に関することや、日々感じていることなど、様々なコンテンツをお届けしていきます。
今回はですね、タイトルにありますけど、「一杯のお酒の演出」というお話ですね、紹介しようと思います。
最近、いろんな本を読めるようになってきて、その中で一冊本を読んでて、その筆者の方がおっしゃられたエピソードがあるんですけど、
それにすごく共感を得ましてですね、その話を今日はちょっとしようと思っています。
この話をする時にあたってですね、
ぜひ、もしよろしければですけども、僕の過去の放送第83回で「教養は服装に現れる」という話をしております。
僕、この話、結構個人的には大好きで、伸びてほしいなと思いながら、まあね、やっぱり結果伸びなかったんですけども。
今回のお話と結構リンクするところがありまして、一言で言うと、まさにその服っていうところ、服装というか着物ですね。
着物の柄と、それがどういうことを意味している、日本人の美しさというか、たたずまい、姿勢みたいなところのお話を、
この服装から僕は感じたなっていうのを、その第83回で語ってますので、もし興味ある方はぜひ聞いていただければすごく嬉しいなと思います。
で、今回もそういうのとリンクしてて、日本の美しさっていうところが実は話したいお話なんですけど、
早速本題に入りましょうか。
まず海外のバーとかですね、飲食店だったり、日本にもいろんな、海外から日本に浸水していただいた会社さんのバーとかあったりしますけど、
たまにそういうバーとか居酒屋で、メモリーがついたグラスってのを見たことある方もいらっしゃると思います。
僕も何度も見てきたし、いろんな方もいろんなところでお店で見てきたと思いますけども、
これ何を意味しているかっていうのはすごくわかりやすいですよね。
まさに容量の目安とか、もしくはチェックですよね。
するための目印として書いてあると。
またビールとかだと、その液体と泡の比率とかありますよね。
何対何、8対2とか7対3とか、たぶん7対3ですかね、にするんですけど、
その7までの量と、そっから3の泡までの量の境界線をこのメモリーとかを使ってついていると、演奏してるってところですよね。
はい、っていうのためにそのグラスにメモリーがついたものを使っているっていうのもあったりします。
これはですね、お客様へのサービスの形の一つであって、ある種一つの答えですよね。
そのサービスの形としての答えの一つだというふうに思っています。
別にこれを悪いと僕は思ってませんし、そういうサービスという観点に見ればいいなという話ですね。
これを踏まえつつ一方で、じゃあ日本のお酒の提供の仕方の話なんですけど、
日本ってお酒といえばやはり日本酒ですよね、名前の通りなんですけど。
日本酒のこの提供の仕方ですけど、こちらもお店で飲んだことある方は全然知っていると思いますし、ご存知だと思いますし、
何度も何度も経験されていると思いますが、日本の場合はですね、マスとかその継ぐグラスですよね、に受け皿というのが用意されているんですね。
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日本酒といえばおちょこと、とっくりで飲むみたいなのもあったりしますけど、自分一人で飲む場合ですね。
場合はそのマスとかグラスで飲むんですけども、提供していただけるんですけど、そのマスとかグラスに受け皿が用意されているっていうのがその日本酒の提供の仕方なんですね。
その店員さんはそのマスとかグラスにいっぱいに注ぐんではなくて、あふれるまでお酒を注ぐんですね。
その受け皿にもうお酒が全然継がれる、受け皿までセットで継がれるぐらいまであふれるようにお酒を注ぐんですよ。
お店によってはその受け皿一杯ギリギリまでお酒を注ぐ場合もあります。
で、あふれさせて注ぐんですけど、その最後マスとかグラスの表面張力ギリギリまでも注ぐと。
なので横から見るとグラスとかマスの表面張力ちょっと膨れるんですね。
ドーム状にちょっと膨れたぐらいまで注ぐのが日本酒の提供の仕方ですね。
これなかなか見れて面白いですけども、つまりは日本酒っていうのはこの受け皿まで含めて一杯のお酒なんですよっていうところですね。
単なる受け皿っていうのが本当に単なる受け皿ではなくてっていうところです。
これが一つの日本酒の提供の仕方でありサービスの形だと思ってますけども、これが意味しているところっていうのはいわゆるおもてなしですね。
日本酒の提供の仕方といいますかおもてなしだと思います。
まさに演出としてはあふれんばかりにおもてなしをしてますよっていうことを物理的にやっているっていうような演出だと僕は受け取っていて。
僕はこの日本酒のおもてなしがすごく好きなんですね。
この演出が本当に大好きで、初めて僕がこのお店で提供していただいたときは正直に度疑問に置かれたんですよ。
あまりにもオーバーすぎるですね。
ある種この演出自体もちょっと露骨というかオーバーな演出だと僕最初は思ったんですけど、後からおもてなしですね。
あふれんばかりおもてなしだよみたいなところの、これ実際エピソード僕実は聞いたことがあって、聞いた瞬間僕はこの演出がもう一気に感動のエピソードに変わったんですね。
そこから僕はこの提供の仕方が本当大好きで、これが見たいがために日本酒を飲んでいると言っても正直と過言ではないです。
日本酒って単なる味とかで楽しむんじゃなくて、まず最初に目で楽しむんですよね。
お店側から僕らに対してのおもてなしっていうところをまず演出していただいて、それをまず目で楽しむと。
その後にすぐに飲むのではなくて、日本酒の香りを一回味わって、最後にあふれるところをちょっとずつ気を使いながら口をつけていって。
本来犬食いとかってよろしくないって言うじゃないですか。
要は顔を食べ物に近づけるっていうのはよろしくないんですけど、日本酒に関しては一回口を近づけていかないと絶対こぼれるんですよね。
なのでここばかりは美しさなのにいきなり僕らとしては恥をかくじゃないですけど、よろしくない態度をとって最後のが味わうんですけど。
これもまたこれで面白いですよね。
良いか悪いかっていうかこれに対しては多分好き嫌いは結構分かれると思うんですけど、僕はこれも演出しては面白いなと思いますね。
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で最後にその味を味わえていくと。
味って言っても実際味覚っていうのは香りなんで結果は一緒なんですけど、最初に目で楽しんだ後に一回香りを実際鼻で感じて口を近づけていって最後には味覚っていうところですね。
この流れが僕はすごく大好きで、日本酒を楽しみ方ってこの一連の動作でいいなっていうふうに僕は思っています。
ここからサービスという観点に話を戻していくんですけど、サービスの観点で言えばどちらにもやっぱり理由がありますし、どちらにも目指す方向性がありますと。
そのコンテキストが違うのでどちらにも良い悪いがあるわけで、逆に言うとどちらにも良い悪いがないんですよね。
しかし美しさという観点でこの話をすると、個人的にはどうしてもやっぱり日本酒の溢れるっていう演出、もてなしっていうところの方がやっぱり勝っているなって正直に感じてしまっております。
メモリーが書かれたグラスっていうのは正直の露骨ですよね。
パッと見て僕ら提供される側もこれが何を意味しているかとか何のためにあるのっていうところがはっきりわかりますよね。
それ以外の解釈の余地はないし、目でパッと見てわかるんですよね。
というところで正直言うと美しくはないし、物衰だなっていうふうに僕も感じているんですね。
これは先ほど申し上げた通りコンテキストとか、やっぱりコンテキストとか目指す方向が違うので、そういう形になったっていうだけの話ですね。
目指すべき方向性からすると正解かもしれないですけど、美しさというところでいくとやっぱり日本酒の提供の仕方の方が美しいなって感じますね。
物衰って、僕が日本人だからですけどやっぱり物衰なものに美しさは感じないなって正直に思っていて。
そもそも海外のお酒の場にはその息とか酸いみたいな観点っていう習慣はもちろんないと思いますし、そもそもそんな観点自体概念がないかもしれないですね。
でもその代わり海外の方のお酒の場における魅力っていうのは全然あると思いますし、その楽しさっていうところも全然別の、僕ら日本人では想像できなかったものはやっぱりあると思いますので、
そういう方向性としての一つの提供の形だと思いますので、本当に良し悪しっていうのは全然別のものがあるとは思うんですけど、
改めて日本の美しさってこういうところにやっぱり現れると、意外と日本の美しさとかって露骨じゃなかったり感じてもらうというか、
僕らがふっとそこに目を向けたときに、こういうことなんだって後から気づいたりするものって結構あると思うんですよね。
こんな露骨にこれが美しさです、これがサービスですみたいな感じではないんですよね。
そういうちょっとしたさりげなさと言いますかね。
っていうところがやっぱり日本の美しさなんですけど、この日本酒の演出はなんかそのさりげなさではなく、露骨に演出しているというところでいくと、
ちょっと意外なんですけど、本来の日本の美しさの演出ではないんですけども、
一杯のお酒の提供の仕方でこんな面白さというか演出があるんだなっていうので、
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なかなか日本はお酒に対してのクリエイティブというか面白さがあるなっていうのが今日ちょっと語りたくなって、
はい、結局取り飛べもなく今語ってしまったんですけど、
はい、そういう今日は配信になりました。いかがだったでしょうか。
改めてですね、皆さんも日本酒の提供の仕方っていうのを楽しんでいただけたら嬉しいなと思っておりますので、
はい、ぜひ日本酒飲みに行ってください。
じゃあ今回はこんなところで終了したいと思います。
はい、いつも聞いてくださり本当にありがとうございます。
ではまた次回の収録でお会いしましょう。
バイバイ。