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みなさんこんにちは。大葉です。
今回は映画「仁義なき戦い 広島死闘編」
この作品についてお話してみたいと思います。
1973年4月に公開されたシリーズ第2作。
前作がこの年の1月公開ということで、
たった3ヶ月で続編が公開されるという
東映がこの作品に力を入れていたかということがよく分かろうかと思います。
監督は1作目に引き続き不可作禁止。
主演は菅原文太。
ただしですね、この作品、内容的には
1作目の途中の時点から始まって、
シリーズ全体から見るとスピンオフというか、
番外編的な扱いなんですね。
なので、菅原文太を演じる広野正道というキャラクター。
彼は今回はあまり出番がないです。
出てくるんですけれども、いわゆる狂言回しというか、
そんなに大筋に影響は与えない立場ですね。
その代わりにですね、2人の新しいキャラクターが物語を引っ張っていきます。
1人が北大路錦也演じる山中。
そしてもう1人が千葉新一が演じる大友勝利。
この大友というキャラクターが超強烈ですね。
まあタイトルにある通り、本当に広島ヤクザ抗争、
仁義なき戦いが繰り広げられるわけなんですが、
とはいえ、昔ながらのある程度、
このヤクザ世界の中でも数字を闘争、仁義を闘争という人たちは、
まあいるっちゃいるわけなんですね。
ただ、この大友というキャラクターは全く一切そういうことはなく、
自分の首の親分だろうが何だろうがもう関係ないですね。
もう敵も味方もあったもんじゃないという、
もうすべてをぶち壊し破壊しまくる、
天上天下唯我独尊みたいな、
凄ましいキャラクターで、
これは千葉新一にとっても一世一代の当たり役ですし、
まあこれでですね、俳優として一川も二川も向けたんじゃないかと思います。
この作品以前の千葉新一は、
例えばテレビドラマのキーハンターなどで非常に人気があって、
なおかつすごいアクションができるという、
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そういうポジションだったんですが、
まあこの大友はここでは言えないような汚い言葉を連発して、
まあ今地上波で流すとピーピーピーピ音が鳴るような、
そんなセリフばっかり言ってるようなキャラクターなんですけれども、
まあここで演技の幅が広がったということもありまして、
5年後ですね、
同じく深作金地監督と組んだ野球一族の陰謀で野球十兵衛を演じて、
これがまた当たり役になりまして、
さらにその後テレビで影の軍団というね、
これがシリーズが4作まで行きましたかね、
服部半蔵を演じましたけれども、
その後も現代劇、時代劇で大活躍をしていきました。
そしてもう一人の主役、北藤錦也演じる山中、
これはいわゆる特攻崩れ、そしてヒットマンですね。
上の者に言われるまま邪魔になる勢力を次から次に手にかけていって、
まあ最後自滅してしまう、ある種悲劇の主人公という感じですね。
で元々ですね、この山中と大友のキャスティング、
当初の案では逆だったらそうなんですけれども、
北藤錦也が大友は自分にはどうしてもできないのでチェンジしてほしいということを会社に申し出て、
でもまあ結果的にはこのキャスティングの入れ替えというのは成功だったと思います。
もちろん千葉新一が山中を演じても、
北藤錦也が大友を演じても面白いと思うんですけれども、
今の作品よりハマっているとはちょっと思えないですね。
基本的にはこの2人が話を回していくんですが、
あと脇にもいろいろですね、おなじみの人というか個性豊かな人たちがいっぱい出てくるんですけれども、
ざっと名前だけ言いますと、前作から引き続きの金子信夫、
シリーズ全体で山守組長を演じて非常に、何て言うんでしょう、
ネズミ男的なポジションですけれども、
そして小池麻雄、この人は刑事コロンボの吹き替えで有名ですよね。
あとは成田美希雄、山城慎吾、川谷拓三、梶美一子、
あとですね、ちょっと珍しいのが、男はつらいよなどで、
どちらかというと人情肌の役が多い、
前田銀もこの作品では菅原文太演じるヒロの肖像の古文の役で出てます。
前にも言いましたけれども、自分役剤があって正直好きじゃないし、
まあ見ること普通ないんですけれども、
この深作錦二監督の仁義なき戦い、シリーズ全5作、
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これだけは本当に面白くて時々見返してしまいます。
役が云々というのはもちろんありますけれども、
この画面からあふれているようなエネルギーというんですかね、
1970年代の東映という映画会社の中で油が乗った時期の深作錦二と、
東映のスターたち、そして欧米や俳優たちの激突ですね。
本当にこれは今見ても見応えがあります。
川谷卓像、今回もなかなか凄ましい、でもちょっと笑える死に方をしておりますので、
どういう進化は見ていただきたいと思います。
現在ですね、CSの日本映画専門チャンネルで、
この仁義なき戦いシリーズの4Kリマスター版が月に1本ずつ放映されてまして、
来月はシリーズ3作目の仁義なき戦い大理戦争、
この作品からはですね、日活映画のスターであったあの人が入ってきて、
またガーッと盛り上がってきますので非常に楽しみではあります。
はい、そういったわけで今回は映画、仁義なき戦い広島死闘編、
こちらの作品についてお話しさせていただきました。
それではまた。