半導体の第4回です。計算ができてカタルシスにたどり着く最終回。
「エンジニアは二重人格を要求されている」「原理を理解したので無人島でコンピュータが作れる(?)」「モジュール化こそがものづくりの骨法」など、最終回らしいメッセージを詰め込みました。
【目次】
ものづくりをやる人はジキルとハイドを要求される
前回の復習-直列と並列を使えばかけ算と足し算ができる
決まりごと。ゲートの記号を憶えよう
半加算器。ゲートを組み合わせて計算できる魔法の装置
……の前に、二進数の筆算をやってみよう
二進数の筆算ができる機械、半加算器
半加算器は不十分なので、完全体「全加算器」を作ろう
全加算器を繋げれば、無限に計算できる
半導体から計算ができた!これで無人島でコンピュータ作れる!(?)
モジュール化の素晴らしさと認知の限界
良いノンフィクションとコンピュータは似ている
ものづくりの骨法はモジュール化
【参考文献のリンク】
○『2030 半導体の地政学』
https://amzn.to/3FMDUul
→半導体という戦略物資を巡る各国の思惑を上手い語り口で書いている。おもしろいけどイマジナリー水野がうるさい。
○『図解入門よくわかる最新半導体の基本と仕組み[第3版] 』
https://amzn.to/3L8iAk8
→MOSトランジスタの中身についての説明はこちらに準拠。
◯『コンピュータ、どうやってつくったんですか?』
https://amzn.to/3Mk65mU
→平易な説明で「そもそもコンピュータはどうやって動いているのか」を理解させてくれてすごい。ゲートの挙動についての説明はかなり参考にした。
○『CPUの創りかた』
https://amzn.to/3wdYYXy
→原始的なCPUを自作する本。作らなくても読み物として面白い。堀元は作ってません。本シリーズの内容をより深く知りたい人にはオススメ。
○『コンピュータの構成と設計 第5版』
https://amzn.to/39j42Rq
→コンピュータ科学徒御用達の教科書。ちゃんとした説明が読みたければどうぞ。とにかく長いので通読はキツい。堀元も部分的にしか読んでない。
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【堀元見プロフィール】
慶應義塾大学理工学部卒。専門は情報工学。WEBにコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。現在の主な収入源は「アカデミックに人の悪口を書くnote有料マガジン」。
Twitter→https://twitter.com/kenhori2
noteマガジン→https://note.com/kenhori2/m/m125fc4524aca
個人YouTube→https://www.youtube.com/channel/UCYJ335HO_qLZDr7TywpI0Gg
【水野太貴プロフィール】
名古屋大学文学部卒。専門は言語学。
某大手出版社で編集者として勤務。言語学の知識が本業に活きてるかと思いきや、そうでもない。