1. 石田衣良の大人の放課後ラジオ
  2. 【オトラジ#101】小説家が語る..
2021-12-09

【オトラジ#101】小説家が語るアイデアの探し方・育て方(小説家SP)

アイデアが生まれる
場所はどこか?
作家やライターだけでなく
会社員にも役立つ
アイデアの探し方を
懇切丁寧に語ります
優先するのは
時代性?普遍性?自己満足?
アイデアの育て方と
バランス感覚を身につけよう......衣良

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00:10
こんばんは、石田衣良です。
こんばんは、竹井宏奈です。
こんばんは、青川奈々です。
リアル収録2回目だね。
最初やった時よりは疲れない。
なんかね、Zoomの時と違って、ちょっとぬるい温泉に入ってるぐらいの感じ。
気持ちいいな、ちょっと疲れてるし、ぐらいの感じかな。
終わったと意外とどっと疲れてるかもしれない。
さて、今回はですね、アイデアの探し方なんだよね。
小説家SP、第2話の話題になります、これは。
これね、でもアイデアってね、結局のところ一言で言いましょう。
いきなりですか。
はい。アイデアとは何か。
面白いなって思うことです。
面白いなって思うこと。
そう思う、心。
そう。で、心っていうよりは、面白いなって思うこと。
これ面白いとか、これかっこいいとか、これ便利っていうような、
チッと心が動いた瞬間にアイデアの核があるの。
なので、みんな考えるじゃない、いろいろ。
こんなのあったら便利だなとか、こんなのあったらオシャレだなとかさ、
これは面白いなっていうようなことで、
心がちょっと動いたときのことを、必ず記録に残すっていうのが、
本当の核心だよね。
やっぱ記録に残すってことですね。
うん、忘れちゃうから。
ね、早川さん、結構ご自分で仕事やってるじゃないですか。
どこの方ですか、ご自分で。
自分で仕事してるから。
はい。
早川さんって常にアイディア出さないといけない、
イラさんもそうですけど、人じゃないですか。
面白いな、かっこいいな、素敵だなって思うことって日常に多いですか?
多いですね。
そっか。
いや、わからない。質はまた別の話ですけど。
やっぱそうですよね。
だからそれが、1日に少なくとも10個は欲しいね。
いや、私全くないわ。
え、もう下がっちゃった。大変だ。
それはアレなんじゃないの?
誰にもプライベートライフを充実してないから。
仕事しすぎ。
仕事しすぎなんですか。
仕事しすぎなんですかね。
いや、なんか、ないわ。
ない?
ないです。
え、だってもう、このBL面白いみたいなのないの?
いや、それはありますけど、そこに何かアイディアの格好ありますよ。
あるよ、ある。
このBL面白いわ、みたいな。
だって僕、この小説面白いとか思って別のアイディアになるよ。
いや、あれじゃないですか。今の話でいくと後でその話になるかもしれない。
ヒロンさん、むしろ多分いっぱいあるんだけど、
うん。
自分でジャッジして、何かこれが仕事に役立つかとか、
オトラジでちゃんと言えるアイディアかな、みたいなこと。
それ以前の話ですよね。
みんなね、捨ててるのよ。
捨ててる?
そう。
理由関係なくていいの?
みんながこんなことを考えてるからとかさ、そういうので捨ててるの。
もうさ、単純に言えばさ、これ僕のブルータワーっていう本だけど、
これを書こうと思ったきっかけは、911だからね。
みんな見たじゃん、あのニュース。
03:01
すごかったね。
ビルが倒れて、あの日死んで、6000人とか死んでるじゃない。
はい。
で、うわー悲しいって思うけど、
逆に僕あのニュースを見たときに、
じゃあ、もうビルが絶対に倒れない話を書こうと思って書いたのがこれなの。
すごい。そうなんですか?
ある未来に。
そう、そのビルの中。超高層ビルなんだけど、高さ2キロぐらいある。
高さ2キロ?
うん。
結構すごい高い。
それはさ、でもよく大手ゼネコンなんかがさ、こうやって作ってるんだよね。
こうやってビルを束ねていって、太くしていって、
どんどんこうやって上に伸ばしていく。
へー。
で、この設定の中では、実はこの1本の大きさが、
ワールドトレードセンタービルの大きさなの。
それを5層重ねると、高さ2キロの塔が建つんですよ。
へー。
442メートルかな、ここが。
かっこいい。そうなんですね。
うん。40メートルぐらい。
っていうような、この階層の中で、しかも格差がすごくあるわけ。
下が貧しく、上が豊かね。
へー、めっちゃ貧しく。
で、下の人たちが、
革命を起こして、中で核爆弾を使ったりしようとしたりするわけ。
へー。
で、揉めるんだけど、その塔は倒れずに、最後まで何とか持つっていう。
へー。
面白かったよ。
かっこいい話ですね。
でも、あのニュースはみんな見てたじゃない。
みんな見てました。
なので、みんなが見て、これは悲しいね、寂しいよね、とか、
つらいね、だけじゃなくて、じゃあ、このみんなのやるせない気持ちを、
どうしたら、何か別なものに変換できるかっていう風に考えていくわけよ。
なるほど。そう言われてみると、捨てれてるっていうことが、ちょっと実感できてきました。
そうそう。みんなが見てるし、誰もが知ってるから、
あんな911のテロなんかは、諸説にならないよっていうのもあるんだけど、
そこで捨てないでとっておけば、意外と、一冊ぐらい諸説は書けるんだよね。
これそういう意味ではね、その、まあさっきの、
記録しとくっていうことも、伊賀さんもおっしゃってたよね。
まあ、その辺のね、やり方だったり、実際使えないといって、使えないといって、
実際いろいろあって、振り分けとかもあると思うんですけど、
うん。
その前にちょっと戻ると、今日、小説家スペシャルってことですが、
はい。
前回の最後の言ったようにね、クリエイターであっても、
もっと言うと、クリエイターじゃなくても役立つと思うんですけど、
うん。
そういう意味では、今伊賀さんが最初におっしゃった、アイディアとはというかね、
そこの定義は、心が動く瞬間、ものっていうのは、小説に限らず、
すべての良いアイディアの種は全部同じってことですよね。
そうそうそう。うん。
それは仕事の中でもあるよね。
確かに。
例えばさ、それこそ料理を作っている手紙の中でも、
ここをこうすると楽になるとかさ、
ここをやると、この道具があると便利みたいなことに気が付く瞬間ってあるじゃない。
はいはい。
僕、ニンニクをよく使うんだけど、イタリアンとか作るから、
クラッシャーあるじゃない。
何?
潰す?これ。
一瞬でこうやって、ガッシャってやる。
あれなんかは本当に便利だよね。
うん。
刻むの大変じゃない?ニンニクって。
めちゃくちゃ大変。手臭くなるし。
06:00
そう。でも、あれだったらさ、ニンニク5個潰すの簡単じゃない。
ガシャンガシャンガシャンだから。
うん。
で、ラーメンなんかにも入れられるし。
なんかそういうようなことだね。
ここのところを便利にするには何かないんだろうか。
で、あとあれ、ピーラーのこんなでかいのがあるの。
キャベツのやつは。
そう。キャベツの千切りピーラーは。
これでキャベツ千切り。
そうですね。
あのね、包丁で刻むとどうしても太くなっちゃうのよ。
そうですね。
とんかつ屋さんのキャベツって美味しいじゃない。
うん。
すごい薄くて。あれはもう機械切りなんだけど、
ピーラーだとあれにいけるのよ。
そうか。
こうやってザッザッザッザッってやって、
水にさらって引き上げておいて、乾かして出すと、
とんかつ屋さんのキャベツができる。
それはまさにアイデア勝利。
あとあのネギも。
でも500円くらいだよね。
そうです。
ネギは絶対に刻むのはもうできるじゃん。
白髪ネギ。
白髪ネギね。
そういうやつでシャシャシャシャってやるやつとか。
なので、こうなったらいいなとかっていう、
心が動いた瞬間にアイデアの核があるんで、
そこはもうなじったほうがいいね。
そして必ず記録をすること。
で、僕たちほら、
活字盤やってるときにさ、
毎月エッセイのために考えてなかった。
考えてました。
すごい、いろいろ見てました。
なんか最初はイラさんみたいに、
よっぽどすごいクリエイティブなこととか、
もしくはよっぽど珍しい体験しないとって思ってたんですけど、
そういうのは無理じゃないか。
だからやっぱりいかに日常のネタなんだけど、
人と違う見方をするかっていうのは、
できてるかわかんないですけど、
常に考えさせられる。
そうだね。
なんかアイデアの出し方って段階があるんですね。
もしかして。
まず、見てたりとか聞いたりとか感じたりとかして、
心が動くじゃないですか。
そこがまず多分、
イラさんが言ってる第一段階だと思うんですけど、
それをどういうふうに落とし込んでいくかっていう、
この第二段階がありますよね、多分。
そう、ひねりがね。
そこが知りたいな、やっぱり。
でもね、そこに関しては、
元の素材が良かったらひねらなくていい。
やっぱり素材が。
これ、7つの知念っていうのは、
これの最終話で、
ロシアのデスゲームの話を書いてるのよ。
最初のうちは、5段階くらいやって、
最初のうちは、近所のスーパーに行って、
お菓子を万引きするとかなの。
で、それがだんだんと、
例えば裸で夜中の街を走るとかになっていって、
一番最後は自分の住んでいる建物の屋上から
飛び降りるみたいな形で、
ロシアで何十人も死んだっていうニュースがあったの。
はい。
これはもう、元のネタが面白いから、
ほとんどいじらなくていいじゃん。
うんうんうん。
なので、そのまま使えるのもあるよ。
みんなが知らないような話だったら。
へぇー。
でも、そういう意味では、
今、いくつかパターンあると思うんですけど、
素材そのものが圧倒的に面白ければなっていうのもあるし、
一つ一つの素材は大したことないけど、
やっぱり掛け合わせとか、
うまく組み合わせるとかね。
すぐ離れてるものをね、
くっつけるとかってありますよね。
あるね。
でも、それに関しては、
そのアイディアの探し方に慣れてくると、
アイディア同士が、
要は、長いリストがあると、
09:01
これとこれがつくなみたいになるんだよね。
なので、それは習慣としてやっているうちに、
どんどん上手くなると思う。
でも、それこそ、
センスと重なりかもしれないんですけど、
なんか個人的な話になっちゃうんですけど、
なんかエッセイ書いてても、
今の一応やってるつもりなんですけど、
どう挙げても出てきたものは、
僕らしいですね。
そうそうそうそう。
それはほんとわかりそうですよね。
いつも俺これじゃん、みたいな。
自分以外の何者でもないものが出来上がってくる。
超えてないわ、みんな。
でね、
小説家の生活で言うと、
こんな感じだね。
いつも必ず探しています。
長編になりそうなアイディア。
あっ、これは短編のアイディア。
そして、もう一つは、
エッセイのアイディア。
なるほど。
これを、
で、エッセイって週刊連載が多いのね。
月2回とか、週刊とかなんで、
これをいつも必死になって探してた。
R25とかもあれ、
各週ぐらいでしたね。
そうそうそう。
これ、だから、
これを3つぐらいになって不安になってくる。
で、長編のアイディアに関しては、
なんか大きい話で、
例えば、ほら、
さっきの江戸時代の、
スタンドバイBじゃないけど、
スタンドバイBみたいな、
友情物語、
みたいな感じだけでもいいわけ。
っていうようなのがあれば、
ここにいろんなアイディアが、
あっ、あのシチュエーションが使えるなっていうので、
こうやってくっつけていくわけね。
喧嘩をして、なんかするとか、
仲回りするみたいなので、
いい場面とかができたら、
こうやって増やしていく。
で、短編に関しても、
こうやっていくつか作っておいて、
短編はでも1個書いたら、
これはもうなくなっちゃうんで、
どんどん消えていくんだけど、
その分、どんどん補充していくと。
いう感じかな。
で、長編に関しては、
こういうのがいくつかあるわけ。
短編は、今の井田さんの中で、
こういうアイディアが出たなっていう時に、
これは短編向けかな、長編向けかな、
そういうふうに、
それは短編と長編の違いって何ですか?
やっぱり一番大きいのはね、
要するに短編って、
ある瞬間を切り取るだけなんで、
基本的に、
始まりと終わりの中で、
大きな変化はないわけ。
でも、長編の場合は、
いろんな山や谷があるんで、
その中で、
基本的に何か大きな変化が起きるかっていうことで、
決めてると思う。
そうか。
基本は別物だと思うんですけど、
小説家の方によっては、
短編で書いてみたけど、
そこから長編、最後また。
イラさんはありますか?
あるある。
さっき話したカンタっていうのは、
短編で書いた後、
長編に直してるかな。
それは、書いていった時に、
これもうちょっと広げられるかみたいな、
いろいろ湧いてくるんですかね。
あとは、主人公がもうちょっと使えるなとかね。
今の作家は、
必ずこうやって3つのアイディアの種を、
ずっと育てて探してるって感じ。
ちなみに、
このイラさんが目にしている、
12:01
アイディアの源的な、
その素材みたいなのって、
ニュースだったりとか、
雑誌だったり、本だったり、
いろいろあると思うんですけど、
どういうものなんですか?
本当に全てなんだよね。
テレビで一瞬誰か、
芸能人が喋っていた、
ちょっと面白いエピソードトークだったりもあるし、
例えば新聞のコラムぐらいの記事で、
これなんかそうなんだけど、
炭鉱で落盤事故に遭って、
下半身不遂になった人がいるのよ。
なるほど。
その人が、
何トンっていう重さの石に、
下半身がつぶされるときに、
音を聞いたっていう。
天国の音が聞こえたって言ったの、その人が。
なんてオシャレな言い回し。
要するに、
自分の体の中で、
骨が砕け散る音が、
ものすごくきれいな音に聞こえたんだって。
目が覚めたときには、
もう歩けないの。
下半身なくなっちゃってるように近い。
それで、
なんでそんな音が、
ものすごくきれいに聞こえるんだろう、
と思ったときに、
骨電動の音だから、
速い音、
それが気持ちよく聞こえたんだろう、
ということで、
その骨の音を探す、
バンドの子たちの話になった。
そことバンドを組み合わせるって、
またすごいですよね。
そうだね。
なので、
意外と、
どこにでもあります。
週刊誌、新聞、
みんなの話、
ネットに落ちている、
変な噂、
ホラーものとかだったら、
すごい使えるよね。
うん。
これ後で、
本編でも、
詳しく聞こうと思うんですけど、
つまり、
みんな同じものを見てるんですけど、
そこから先が違うっていうのとは、
思うんですけど、
何だろう、
そういう意味では、
イラさんの中では、
今はもはや無意識でしょうけど、
僕らに一般的なアドバイスするとすると、
日常からやっぱり、
よく好きな目ですけど、
アンテナを張れ。
そうだね。
っていうのがやっぱり大事。
何か面白いって思う心を、
ずっと持ち続ける。
で、
それずっとやってると、
ハメと同じになります。
泳がないと死ぬっていうのと一緒なので、
探し続けるのが生活になるから、
そうなったら、
もう別にアイデアに困ることはないと思う。
ただこれ、
やっぱり特に慣れるまで、
僕なんかもですけど、
やっぱり表面的なこととか、
短絡的になりがちなんで、
つまりこのアイデア、
面白いものを探そうっていう意欲は、
間違ってないと思うんですけど、
これがややもすると、
さっきの話じゃないけど、
これがすごい面白いアイデアかなとか、
なんかこれはすごい、
みんなに刺さるもんかなみたいな、
あんまりギラギラすると、
ちょっと変な方向に行くんですよね、
表面的な。
それに関してはね、
分かんないの。
そもそもね。
みんな分かんないし、
ヒット作とか言われても分かんないの。
最初の段階では、
そんなの全然考えてないから。
なので、
それに関しては、
自分は今までこうやって、
何十年か生きてきて、
いろんな本も映画も見た、
いろんな人にも会った、
この自分の目で見て、
これは面白いって言うんだから、
まあいいんじゃないっていうのしかできない。
だから分かんない。
それはプロでも分かんない。
だからこそ、
あんまり考えすぎずにってことですよね、
その面白いもの。
だから最初のうちに、
15:00
あんまり厳しく切ってしまうと、
その後こうやってどんどん繋げていけば、
伸びていく可能性もあるから、
長編になるようなネタでも、
割とシンプルな話じゃない。
友情ものだったり、
恋愛ものだったり、
なんていう元のところは。
なので、
あんまり厳しくしない方がいいね、
最初の段階で。
はい。
早川さんがさっきエッセイ書いたときにも、
自分は自分でしかないエッセイができる、
っていう話をしてたと思うんですけど、
自分が見て面白いとかって感じるものって、
限定されちゃうような気がする。
だからそこに関しては、
なるべく幅を広げていくっていうつもりでやっても、
限定されるから、
最初からもっと幅を広げる方が本当はいいよね。
じゃあ何でもとりあえず、
面白いって思ってみるっていうスタンスっていうか、
そういう目で見てみるっていう。
そう。
なるべく自分には関係のない話だな。
例えば、
南アフリカの農園の、
今アパルトヘイターやってなくて、
黒人が7割とかいる中で、
白人が9割とか土地を持ってるのね。
そんな話でもあんまり関係ないなと思わずに、
見とくといいかもね。
あれですね、
若干意味が違うかもしれないけど、
僕もやっぱり狭くなりがちなので、
今言ったような、
一番自分が興味なさそうとか、
遠いとこだなっていうのは、
今伊賀さんにヒントいただいたんですけど、
もう一個はね、
食わず嫌いって言葉があるように、
普段自分が、
このガチで、
この界隈嫌いだわとか、
そういうのも広げる、
価値あるかなと思ったんですけど、
やっぱりそこは自分の感覚が大事で、
いざ、
端的に言うと、
この人嫌いだなとか、
このニュース嫌いだなっていうのを、
無理してたまに見るんですけど、
それはね、
やっぱり心動かないんで、
そこは無理しなくていいかな。
それはね、
仕事に繋がってないからなんだよね。
僕、池袋のシリーズとか書いてると、
世の中のちょっと、
いやらしい、
薄っぺらいところがあるじゃない。
あるあるある。
さっき言った、
折れる詐欺だったり、
逃避詐欺みたいなものに関しては、
小説じゃすごく使える、
面白いものなんで、
そうですよね。
だからそういうのは逆に、
そういう使い方か。
そうか。
そう。
そうか、
仕事で使える、
分かります。
そうですよね。
そうなると、
そういうニュースも、
嫌だなって思わなくなるから、
その薄っぺらさが、
逆に面白い。
そうか。
例えば、
感情が動くって、
面白いとか、
楽しいとか、
いいことばかりじゃなくて、
怒りとか、
悲しみとか、
嫉妬とか、
そういうことも、
でも私、
イラさんが面白いなって思うのは、
マイナスな感情って言われる、
今言ったような感情も、
全部面白いって、
イラさん変換されるじゃないですか。
それをすごい聞いてて、
それが私は、
面白いなって思うんですけど、
そういうマイナスな感情でも、
あってもよくて、
それをどう面白いって、
捉えるかっていうことなのかな、
っていうことも、
恐怖とか、
嫉妬とか、
そういうものも、
すごく使えるものなので、
喜劇もあれば、
悲劇もあるじゃない。
なので、
どっちも何でもいいんだよね。
要は、
みんなが面白いなって思うような、
強烈な。
今、
18:00
すっげえ個人的には、
感覚的には、
みんなに伝わるのに、
すごい刺さりましたね。
嫌いなものでも、
今の切り方というか、
小説だったら、
こうやればなるっていうのを、
エッセイ、
短編になるってことですけど、
僕でも例えばですけど、
それを、
そのニュース自体は、
嫌いだし、
うさんくさいなと思っても、
掛け算で、
別のものを入れて、
そういう番組を作るとかね。
だから、
いくらでもできますね。
そうだね。
だから、
そういうものが、
今こんなにね、
時代性としてはあるわけで。
詐欺みたいなものって、
今ものすごい、
こんなに出ていて、
みんな気をつけてるはずなのに、
これほどみんながハマるのは、
なぜなんだろう、
みたいな切り口はあるよね。
そうすると、
むしろテンション上がるな。
あと、
自分のジャーナリズムじゃないですけど、
そういう視点を入れれば、
やる価値を感じる。
うん。
でも、
アイデアに関しては、
本当に息が太るぐらい、
普段からずっと探してるぐらいの感じで、
いいじゃない。
心の一部は、
常にその部分に使っておくっていう。
そうですね。
なんか、
滑らない話してください、
みたいなことが、
結構あって。
本当に?
いきなりそこに。
あ、
あ、
そういうことを言うおじさんって、
どういう人なんですか?
またいつも話しながら。
仕事で前、
なんかこう、
講師とかやってて、
前に立って、
生徒さんたちをリラックスさせるために、
なんか面白い話をしなきゃいけない、
みたいな感じで、
なかったりとかするんですけど、
なんか、
その一発ギャグみたいな。
皆さん何か言いたそうですよね。
うわー。
そんなことしなくていいよ。
そう。
仕事で預かったでしょ、
みんな。
だけど、
なんかその、
一発ギャグを考えるために、
その何が面白くなって、
面白いものを必死に探すっていうのと、
ちょっと似てるなって思って。
あ、
でもそれと一緒よ。
その、
探している状態が、
普通であるっていう、
ところにすればいいっていう、
だけのことだよね、
結局は。
で、
それを、
アイディアだけじゃなくて、
他の仕事とか、
なんか、
それをアイディアっていうものに、
変換するっていうのが、
またちょっと難しいなっていう。
あのね、
アイディアって言ったときに、
みんなのね、
想定しているレベルが、
高すぎるのよ。
逆に高すぎるんだ。
うん。
そうなんですか?
要するに、
みんなね、
いいアイディアを探しているから、
分かんなくなっちゃうの。
いいアイディアっていうのは、
その他大勢のアイディアの中に、
必ず盛れているものなんで、
その他大勢のアイディアを、
全部ダーッて記録していって、
で、時間が経つと、
いいのが残ってくるから、
っていうぐらいのつもりの方が、
いいと思う。
確かになんか、
アイディア出すときに、
この人をギャフッと言わなきゃいけない、
みたいな、
そういうちょっと、
おごりっていうか、
なんか、
構えちゃうとこあるかなと。
だからさ、
普段からアイディア出しをしていない人と、
みんなで集まってやる、
アイディア出しの会議って、
最悪だよね。
確かに。
4時間も5時間もかかってさ、
ろくでもないこと言って、
週刊誌とか見てるだけじゃん。
そのくせジョブズみたいなアイディア、
出したいみたいな。
なるほどね。
くだらないこと言ってるときの方が、
結構いいアイディアが、
生まれたりとかすることもあったりしな。
そうね。
相手のアイディアを、
けなさないとこだからね。
うーん。
さあ、ということで、
お話つきま編が、
もう結構盛り上がってるんで、
じゃあまず、
お便りと、
質問をお願いします。
今日はね、
質問も結構、
本編でも取り上げたいなと、
21:00
思ってました。
石平さん、
早川さん、
武井さん、
楽しく拝聴させていただいています。
私は失礼ながら、
石田さんの作品を、
最近まで読んだことが、
ありませんでした。
アマゾンプライムで、
たまたま、
松坂桃李君主演の、
少年を見て、
原作が読みたくなって、
手に取ってみました。
欲望にとらわれるための、
読書にならないのが、
この作品の、
観音シーンだな、
と思いました。
逆立ちしても、
かなわない圧倒的知性を、
この作者は持っていると、
感じながら、
ページをめくりました。
すごい読み言葉だね。
これからも、
楽しいおしゃべりを、
聞かせてください。
ちなみに、
一人で喋っているのでも、
同世代の人と、
喋っているのでもなく、
かなり世代の違う、
早川さん、
竹井さんとの、
化学反応が、
面白いのだ、
ということも、
書き添えておきたい、
と思います。
ということで、
ありがとうございます。
嬉しいね。
でも、
確かに、
少年から入る人も、
結構多いかもね。
そうですね。
少年の映画は、
いまだに、
アマゾンで、
アマゾンで、
アマゾンで、
ネットレックスでも、
よく回っているから。
確かに。
はい。
じゃあ、
質問いきたいと思います。
書き始めの頃、
筆が遅かったのですが、
イラさんのアドバイス通り、
書くことを、
続けていたら、
この間、
1日で、
1万字、
書くことができました。
本当に嬉しかったです。
イラさんのように、
テンポのいい文章、
センスのある言い回しが、
身につくよう、
これからも、
楽しく続けていきたいです。
質問です。
新人賞に向け、
いや、
ごめんなさい。
新人賞向けに、
連作短編を書いています。
100ページほどの話を、
1つ書き終えたら、
一晩寝て、
翌日、
紙に印刷して、
遂行します。
誤字、
脱字や、
ダサい文章を削ったり、
書き換えたりするのが、
ものすごく大変です。
1日、
2日、
かかる上に、
集中できない時は、
さらに遅くなります。
作品を、
ブラッシュアップするために、
必要な工程だと思っています。
特に、
新人のうちは、
大事だと思います。
ですが、
それにしても、
つらいです。
他にしていることなど、
ありますか?
この人、
つらいんだね。
クラウドアトラスを書いた、
デヴィッド・ミッチェルという、
作家がいるのですが、
彼は、
僕と話している時に、
言っていたのは、
第1項を書くのが、
本当につらくて、
1項を書いた後、
3ヶ月とか、
半年とか、
机の引き出しに、
放り込んで、
忘れてしまう。
その間、
旅行したりして、
2項目を直す時が、
一番楽しいと、
言っていたのです。
だから、
僕は思うのですが、
この人は、
表現に対する、
こだわりが、
少し、
強すぎるのかもしれない。
なので、
第1項の、
雰囲気を、
なるべく、
活かすような形で、
直したら、
そんなに、
つらくないのではないかと。
だから、
よほど、
ひどい間違いとか、
文章のリズムが、
悪いところだけ、
手を入れて、
基本、
2度目に、
よく書き直す、
というのは、
案外、
難しいのだよね。
最初の方が、
よかったりするから、
自然な流れで。
この、
第2項というのは、
ブラッシュアップする、
ということではない、
ということなんですか?
ブラッシュ…
いや、
みんな、
それは、
欠点を直して、
24:00
よくしよう、
読みやすくしよう、
みたいなことをやるし、
表現も、
よくしようとするんだけど、
実際には、
欠点を直すところは、
できるんだけど、
まあまあ、
さらに前より、
よく上に持ち上げるのは、
難しいんだよね、
2項は。
でも、
そういう意味では、
今、
遂行の話出てきました。
やっぱり、
僕も今、
こういう質問を、
イラさんに、
出すとか、
第3項、
4項みたいな、
イメージないんですけど、
当たってます?
全く書かないんですよ、
それは。
やらないと。
ほとんど、
1項で書いて、
見直して、
終わりみたいな。
ほとんど、
手にお花で、
ちょっと気になるところ、
直すぐらいで、
おしまい。
あと、
事実関係で、
間違ってたら、
直すぐらい。
やっぱり、
今、
おっしゃったような、
理由だったり、
あんまり、
いじりすぎると、
どんどん、
良さも消えていく、
可能性もある。
変なパズル、
切り張りにして、
変なお菓子。
だから、
1項だけで、
やるのがいいし、
あんまり、
直さないほうが、
本当はいいよなって、
僕は思うけどね。
だから、
アドバイスは、
気楽に直す。
新人のうちは、
大事だと思いますって、
書いてらっしゃるんですけど、
そうなんですか?
こういうのは、
書き方の癖だから、
何年やっても、
変わらないと思う。
人に寄り添う。
なので、
どこかで、
手放すことを、
1回やってみたら、
いいんじゃないかな。
だから、
もう次に回してしまう。
新種に送ってしまう、
ぐらいの感じで、
いいと思うけどね。
それでまた、
次の書くぐらいの方が、
いいかもしれないですね。
なるほど。
面白いな。
面白いね。
人によっては、
書き方が違うんですよね。
これ、
今、
質問いただきましたけど、
さっきの前半でも、
お話ありましたけど、
小説家にとって、
そもそもアイディアとは、
何かっていうのは、
最初、
お話いただきましたけど、
僕のメモがあるんで、
それを、
反省するわけじゃないですけど、
アイディアとは、
作るもの、
探すもの、
ひねり出すもの、
湧いてくるもの、
唸るもの、
みたいなところで、
僕も、
いろんな作家の方に、
話を聞いたり、
人によっては、
若い時は、
どんどん出てきたけど、
今は、
ちゃんと机に座って、
それがいいか悪いか、
そして、
唸らないと、
出てこないっていう人も、
そこで言ってもいいかな、
取材で、
原稿に出てる、
常川さんとかは、
どこまでは、
本当に語らないですけど、
唸らないと、
出てこないんですよ、
みたいに言ってたんですけど、
常川さんは、
そういうイメージないな、
どうなんだろうな、
常川さんはさ、
アイディアストーリーじゃない、
基本的にファンタジーで、
一つ大きなフィクションだったり、
設定を作らないと、
小説にならないんで、
そういう意味では、
リアルな小説を、
書いてる方が、
楽なのかもね、
なんか、
伊良さんは、
座って、
部屋に座って、
さあ、アイディア練るぞ、
っていうイメージ、
練るぞというか、
イメージが全くないですよ、
でも、
そうやって、
机に向かって、
書くっていう時には、
決めてあることが多い、
でも、そうか、
さっきのとこで、
休憩中の話かもしれないですけど、
締め切りとかの話で、
そういうのが、
先に出てる時は、
締め切りニーズが少なくても、
ある意味、
頭の中でも、
完成してるから、
なんとかなるけど、
直前まで、
27:00
ネタがない時もあるわけですね、
そうそう、
そういう時は、
やっぱり一番困るんだよね、
あるいは、
長編の流れの中で、
ここでそろそろ、
完全にトーンを、
入れ替えたいけれど、
どちらに流れていったら、
いいのか、
迷っているっていうのが、
時があったら大変、
なんか、
面白いものを、
いろいろストックしておくって、
とか、
腑に落ちるんですけど、
やっぱりそっから、
ヒロンさんもね、
何段階かあるんじゃないか、
って言ってたと思いますけど、
じゃあ、
いざ、
やっぱり振り分け、
大事だと思うんですね、
仕分け、
結局、
使えるか使えないか、
みたいな、
そうだね、
仕分けと、
あともう一個は、
ここは本当に、
究極に大事なんだけど、
どんなに、
素晴らしいアイデアでも、
アイデアって、
あるんだよね、
うん、うん、うん、
で、
小説だったり、
作品だったり、
みんなの企画書に行くには、
ここは、
繋がってないの、
うん、うん、うん、
ここは、
うまくいこうか、
分かんないけど、
よーし!
って言って、
こうやって腕振って、
思いっきり、
ジャンプするしかないわけよ、
うん、うん、うん、
なので、
いいアイデアがあれば、
こっちも、
完成しますよ、
なんてことは、
絶対にないです、
ここは、
ジャンプです、
飛ぶしかないと、
飛ぶしかない、
飛んでみないと、
分かんない、
いや、
そう、
飛んでみないと、
分かんない、
それはでも、
作品、
そういうものじゃない、
なので、
みんなも、
ここに関しては、
不安なのは、
当然だよね、
ジャンプしなきゃ、
何かに、
手が届くことはないよ、
っていう、
あ、
もう、
どんどん質問が、
湧いてきちゃって、
どうしよう、
でも、
いいんですか、
無料部分ですけど、
どうぞ、
アイデアが、
そうか、
まだ無料部分か、
そうですよ、
いっぱいあるつもりなかったです、
僕も、
完全に本編だと、
思ってた、
そうですよね、
内容が、
本編っぽかったね、
本編っぽかったんですが、
かなり、
長くなってしまったので、
続きは、
本編で、
ということですが、
続きは、
ご視聴方法は、
4通りです、
YouTubeメンバーシップ、
ニコニコ動画、
アップルポッドキャスト、
そして、
audiobook.jpの、
聞き放題サービス、
いずれかの方法で、
ご視聴いただけますので、
詳しくは、
概要欄の方を、
ご覧ください、
ということで、
本編、
たっぷり、
聞きたいこともあります、
面白いね、
面白いね、
ちょっと、
今までで、
一番、
この小説化スペシャルの中でも、
すごいかもしれないですね、
そうですね、
これ、
いいのかな、
僕らちょっと、
すみません、
番組進行を忘れるくらい、
マジになってましたので、
しっかり本編で、
いろいろ、
突っ込んでいきたいと思います、
ということで、
続きは、
後ほど。

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