1. 石田衣良の大人の放課後ラジオ
  2. 【オトラジ#95】庵野監督と同..
2021-10-28

【オトラジ#95】庵野監督と同い年のぼくが語る『シン・エヴァンゲリオン』の世界

ルーツは巨大ロボットアニメと
「●●マン」だった!
庵野監督と同い年のぼくが語る
シン・エヴァンゲリオンの世界
子供の頃好きだった
全てを盛り込んだシンエヴァで
最後に救われたのは誰だったのか?
作家が物語の構造分析をして
気になる謎の数々を
解き明かします......衣良

▶︎新コーナー「石田衣良の読書のすゝめ」
『俳句とあそぶ法(江國滋)』
https://amzn.to/3BIuf54
詳しくは全編をチェック!

▶︎『大人の放課後ラジオ』マガジン版
オトラジを文字でも読みたいという声に応え
毎号書き下ろしエッセイ付きの
マガジン版第9弾をリリースしました!

IWGP最新作『炎上フェニックス』を語る!(2021年10月号)
https://bit.ly/otoraji_kindle2110

▶番組の全編視聴方法
①YouTubeメンバーシップ
http://bit.ly/youtuotorazi
②ニコニコ動画
http://bit.ly/nicootorazi
③Apple Podcast
https://bit.ly/Apple_otoraji
④オーディオブック
http://bit.ly/otoraziaudiobook
⑤Kindle
https://bit.ly/otoraji_kindle2110
⑥note
https://bit.ly/otoraji_note_04

▶︎石田衣良:新刊のお知らせ
『炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパークⅩⅦ(文藝春秋)』
https://amzn.to/2WTElRv
→番組でも取り上げました♪
 「IWGP最新作『炎上フェニクス』を語る」
 https://bit.ly/Otoraji_090_IWGP17

▶︎石田衣良:文庫本のお知らせ
『絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV (文藝春秋) 』
https://amzn.to/2YdnglS

▶︎早川洋平が主催する「Question&Reading Cafe(QR CAFE)」
質問と読書を通して、国内外の仲間たちとゆったりと時を過ごしながら、
少しずつ人生を豊かにしていく──
https://life-upd.com/cafe/index.html

▶︎TVアニメ
『池袋ウエストゲートパーク』
https://iwgp-anime.com/

▶︎TVアニメ化エピソードを厳選した傑作集
『池袋ウエストゲートパーク ザ レジェンド(文春文庫)』
https://amzn.to/30mW6HI​

【石田衣良への「人生相談」&ご意見・ご感想投稿フォーム】
①YouTube メンバーシップ
http://bit.ly/otoraziqa1
②ニコニコ動画 会員様
http://bit.ly/otorazinico
③一般の方
http://bit.ly/otoraziqa2
*有料会員の方のご質問を優先して、番組内でご質問を取り上げさせていただきます。


00:09
こんばんは、石田衣良です。
こんばんは、竹廣奈です。
こんばんは、早川冬です。
さあ、今回は待ちに待っていたエヴァンゲリオンですね。
ね、来ましたね。
どうだった?みんな見たよね?
見ました。
最後良かったですよ。
やっぱ最後は良かったよね。
面白かったね。
面白かったですね。
感動して、私結構ちょっと泣いちゃいました。
だからさ、
胸が締め付けられて。
25年じゃない?95年のオンエアから。
四半世紀。
一生の半分をかけてさ。
よくまとめたよね。
終わらないかと思ってたのにね。
でもそうか、四半世紀って意味ではね、
先週のラストで申し上げましたけど、
年齢がね、
後で話が出てくるかもしれないけど、
庵野さんと伊良さんも同じで、
エヴァンゲリオンとそれこそ、
ちょっと若干、
数年あるかもしれないけど、
四半世紀何かを、
ヒット作を続けてるって通じますね。
でも不思議だよね、
本当に。
ということで、
今回はですね、
エヴァンゲリオンの話を中心に、
日本独特の文化、
ロボットアニメっていうのをちょっと、
エヴァのルーツから探っていこうという話です。
エヴァのルーツから探っていこうという話です。
なので、
最初にちょっとクイズを出そうと思います。
まず前提ね。
ロボットアニメ、巨大ロボットができて、
乗っかるやつね。
これは、
20世紀後半の、
日本が生んだ独特のカルチャーなのね。
これ世界中どこに行っても、
基本的にないんですよ。
日本からなんだ。
しかも、
これ知ってるかどうかわからないけど、
ロボットアニメって、
総数で300本以上あるの。
日本のアニメの中だけです。
テレビシリーズ、劇場版、
オリジナル、
OVAね、オリジナルビデオアニメーション。
世界中に輸出されて、
いろんな国で大人気になってます。
ということで、ロボットアニメというと、
庵野さんと僕、
1960年までで同じなんだけど、
初期から中期にかけての、
三大名作ロボットアニメというのがあります。
63年。
でも、
庵野さんも僕も、
この鉄字28号を見てるときは、
幼稚園なんだよね。
へー。
60年代なんだ。
鉄字28号ってもっと古いかと思った。
モノクロだからね、絵が。
白黒のグリコ劇場。
鉄字28号だったのよ。
そして、2番目。
これが本当の画期的です。
マジンガーZ。
これが72年から4年なんだけど、
ちょっとよく見てみて。
横山光輝、長居剛。
原作の名前が出てくるよね。
03:01
ところが、
同じ70年代の最後に現れたガンダムは、
原作者じゃなくて、
富野由悠季っていう監督の名前で
覚えられるようになるじゃない。
だから、
ここで質が変わるんだよね。
操縦機を持って操縦する鉄人。
だから、
操縦機が奪われると、
善に幕にもなるという。
マジンガーZは、
画期的だったのは、
パイルダーなんだよね。
機械に乗っかって登場する。
今、エヴァのエッドリープラグも
パイルダーっていうのも一緒じゃない。頭にガーンって入るじゃん。
あれがパイルダーっていうんだけど。
そして、
ガンダムになると、
急に、強烈に、
社会性が出てくるわけ。
この話の大元になったネタが、
これです。
これ、SFの時に紹介したよね。
月は無慈悲な夜の女王。
SF特集の時かな。
これだから、
月のコロニーが、
地球に対して、
独立戦争を仕掛けるって話なの。
日本公国と地球の話じゃん。
コロニーが、
地球から独立するために戦う。
これが元ネタになってるんで、
急激に、
社会性が出て、
国と国の関係、
植民地との関係、
新人類と旧人類の関係みたいなのが、
わーってきて、
作家性を増していくっていうのが、
一つの流れなのね。
この辺までは、子供に、
おもちゃを売るためのもの、
金属のロボットは。
でも、ここら辺から、
作家性が満員でて、
いわゆる日本らしいロボットアニメになっていくっていうのが、
この3つの流れです。
で、ここでクイズです。
この3本のアニメには、
共通する点があります。
さあ、何でしょう。
2つ見てねえからな。
見てなくてもわかる?センスのいい人なら。
わかるかも。
えー、
なんだろう。
これね、マニアは、今わかってる。
ちょっとヒントください。
なんとなく、
サイズを比べて。
でかい?
あの、ガンダムのサイズ、
みんな、そういう話じゃなくて。
そういうことです。
この3つはですね、
全て、身長18メートルです。
えー、
なんか、そこに、
あれが隠されてる。
鉄人からなのか。
人間とロボットの比重で、
ある程度、これぐらいが動かしやすいし、
っていうぐらいの数字で、
なってるわけ。
10Y、11倍とかそういう感じ?
そうそう、そういう感じ。
だからあの、お台場の方に、
リアルサイズのガンダムがあるじゃない。
あれ、まあ、これなんです。
えー。
でも、ちょっと待ってよって思わない?
はい。
質問その2。
じゃあ、エヴァの大きさは?
06:01
もっとあるでしょう。
エヴァの大きさだって、
でかい。
でもさ、おかしくない?
エヴァは公式のサイズは出してないんだけど、
はい。
実は、
答えは、40メートルです。
もっとありそうだよな。
で、まあ一応公式ではないけど、
これぐらいのサイズだって言われてるのは、
ほら、ロボット対戦のゲームとかあるじゃない。
あれで大きさをそれをやると、
大体これぐらいじゃないかって言われてるんだけど、
これが、
答えがあります。
これが、ザンザンザンザンザンザン。
ウルトラマン。
そう、私もちょっとウルトラマンさっきどうなんだろうと思って。
そう。ウルトラマンが、
そう、まったく同じ。
しかも、ウルトラマンって宇宙人だよね。
はい。
人じゃん。
で、エヴァンゲリオンってロボットじゃないじゃん。
そうですね。
人形決戦兵器の人造人間なんだね。
そうか。
そういうことでですね、
庵野さんは、まあ、要は、
僕と同じ年なんで、
僕の頃大好きだったもの、
ロボットアニメにウルトラマンを
混ぜて、
エヴァを作る。
ってことは結局ね、本当に単純に言うと、
こういうことです。
1960年生まれの
子供の子が
好きだったものを、
もうめちゃめちゃ豪華なラーメンみたいに
全部のせにしたのが、
エヴァンゲリオンなんだよね。
なるほど。
じゃあ、イラさんからしても
全部のせなんですね。
ちなみに、ここのさ、
これあるじゃない。
仮面ライダー。
これ73なんだけど、仮面ライダー、
今度庵野さんにやるじゃない。
ああ、はいはい。
見た?朝日新聞の広告。
新仮面ライダーですよね。
そう。
これだからね。
それ誰ですか、それ。
これ庵野さんだよ、若い頃の顔見て。
あ、本当だ、本当だ。
ドキュメンタリーでも言った顔だ。
子供の頃好きだって、
本当に夢中になってたまらなかったものをね、
はいはい。
こうして今、
全部作れるよ。
こんな幸せな人になる。
新仮面ライダーって庵野さんなんですか?
新仮面ライダーの監督、脚本、庵野さん。
新シリーズは全部そうですよね。
今、新ウルトラマン作ってるじゃん。
そうそうそう。
もう公開なんだけど、
あれは庵野さんが脚本企画で、
樋口慎二監督がやるんだよね。
そうなんだ。
だからそう考えるとね。
幸せ者ですね、自分がやりたいことを
全部やってるってことですね、社会を使って。
そもそもさ、二人は
最初のテレビ版のエヴァンゲリオンって
どういう感じで見たの?
私は、
どっちを先に見たのか、
私、漫画も読んでて、
アニメも見てるんですよ。
うん。
で、その時って多分、
中学生とか、
09:01
再放送じゃなくて。
どうなんだろう。
再放送だったと思います、多分。
ビデオとかで借りてみたのかもしれないですね。
多分。
僕も、実はリアルタイムでは見てないんだよね。
そうなんでしょうね。
再放送でまとめて放映されてるのを見て、
こんな面白いアニメがあったんだって。
だって、その頃働いてるしさ。
30代半ばだから。
庵野さんもあれ作ったの、
34とか5の時なので。
僕はですけど、95年は中3なんで、
それこそサッカーだけしてて、
これは完全な偏見ですけど、
たまたまクラスメイトでちょっと
オタク気質の男子たちがですね、
なんかエヴァ、エヴァ、
綾波レイ、綾波レイって言ってたんで、
いや、なんだよこれみたいに正直思って、
歌が流れて、
俺絶対見ないっていうので、
正直、この26年生きてきて、
で、今回イラさんからね、
先週の英語の話じゃないですけど、
逆にエヴァやろうよって言われて、
いや、マジかよと思って、
映画5作を見たら、
いや、素晴らしいという。
じゃあ劇場版が初めてなんだ。
この新劇場版しか見てないです。
いや、どうだった?
まあ、新劇場版の4本、
一度にはもう、
本当に素晴らしくよくわかるじゃない。
いや、でも、
なんか、やっぱ、
みんなラストの話しますけど、
なんか僕もとにかく、
ラストよかったなって、
別に悪い意味じゃなくて、
なんかもうそこで、
なんか素晴らしかった、完結したなみたいな、
なんかもうその良くも悪くもというか、
逆に今おっしゃった、
アニメ版とか、
いろいろ調べて、エンディングが何パターンかあるんですよね。
だからその辺との絡みとか、
どんな感じなのか見てきた人からすると、
みたいな、ちょっと気になりますよね。
そうだね。
だからなんか不思議だよね、アニメって。
たださ、僕一つ本当に
素晴らしいなって思うのは、
あそこまでこだわれるってことだよね。
いや、本当ですね。
要するに、大好きなものでも忘れていくじゃん。
で、昔、
大好きだったバンドとか歌手がさ、
もう今なんかそんなにでもないんだよね、
ってなるじゃない。
ヒロインさん、今グレイはどうなの?
グレイは、
ちゃんと電動入りなんで、
追いかけてはいるんだ。
追いかけてるというか、
ライブだったらいきますし、
音楽が出れば聴きますし。
それは素敵だね。
でもやっぱり、僕なんかはさ、
そういうのダメなんだよね。
本当に、何十年も続くマイヒーローっていないのよ。
ブルース・スプリングスティーンはどうですか?
ボーントゥーラー?
ボーントゥーラーとか、
21世紀に入る前の方が
やっぱり素晴らしいので、
最近はそんな別に追っかけてない?
追っかけてないね。
いつの間にかアルバム出てたんだ、
買ってみようかな、買わなくてもいいかな、
ぐらいの感じなんだよね。
でも、庵野さん、本当に子供の頃、
夢中だったものに、
ずーっとハマってるじゃない。
それがやっぱすごいかな。
好きでいられる才能が。
本当少年のままですよね。
キュウとかウルトラマンを見て、
12:01
SFを読むようになって、
そこから小説の中に入っているので、
最初の恩人は、こういうウルトラシリーズとかさ、
こういう宇宙ボケモノのような、
SFが好きっていうのもあるし。
じゃあ、これなかったら、
小説家、今の形でのイシダイラはいないかもしれない。
いない、いない。
全然別の方にしたかもしれない。
意外ですね。
でも、小説の方を読んでると、
海外の面白いSFとか読むと、
どんどん文化的な弊害とか哲学みたいなのが
入ってくるじゃない。
哲学作品みたいなものに入ってしまって、
結局忘れちゃうんだよね。
その証拠に、
宇宙人モノとかさ、
巨大ロボットモノって、
一本も書いたことないからね。
ご自宅の本を書いて。
そう考えると、
ずっと好きを貫けるって、
すごいなっていう。
もちろん、ビジネス上の要請もあるんだろうけどね。
ね。
アルノさんも言ってたらしいからね。
エヴァなんていいじゃないか。
好きなものをやれよって。
って人に言われても、
いや、
エヴァじゃないとお金を出してくれる人がいないんで、
エヴァを頑張るしかないんですって。
もう会社作っちゃったじゃない。
自分のカラーって。
プロダクション作るとね、
ずっと社員抱えて大変だもんね。
でもやっぱり、
後で出てくるかもしれないですけどね。
元々ジブリにいたっていうのもそうですけど、
ドキュメンタリーの中でも必ずね、
早尾さんとか鈴木さん出てきますけど、
なんかその辺、
昔ジブリの特集もしましたけど、
庵野さんと、
宮崎早尾とか、
その辺をどう見てるのかとかね、
その辺はまた聞いてみたいですよ。
でも庵野さんってさ、
ナウシカの中でも巨神兵じゃない?
庵野さんが業界で有名になったのって、
ナウシカの巨神兵の
あのすごいシーン、
バーっとプロトンホーを吐いて、
吹き飛ぶじゃない、オウムが。
あのシーンを描いたことで有名になるわけだから、
元々物をぶっ壊すとか、
メカとかが好きなんだよね。
エヴァンゲリオンにも通じますよね。
エヴァはさ、例えばキャラクターは
自分で描いてないじゃない?
でもそういうロボットのところも
全然描いてない。
だから基本は脚本を描いて、
これはいい、あれはダメって、
ダメ出しをすることを
ずっとやるだけなんだよね。
ちょっと珍しくない?
思いました。
なんか仕事のスタイルが、
もっと自分で入り込んでいくのかなって
思ってたけど、
意外とちょっと引きながらなんだなって。
そうだね。
だから、
アニメーターの位置を決めるとか、
ストーリーの流れを決める、
脚本を決めるっていうのがメインで、
だから珍しいというよりは、
なんかちょっと面白いあり方だよね。
だからこのやり方だったら、
絵描けない人でもアニメの監督になれるんだなって。
だからあれですよね、
いわゆる定義わかんないですけど、
アニメーターとはちょっとね、
若い頃はめちゃめちゃ上手いアニメーターだったんだけど、
そこはもうやらなくなったってことなんだよね。
逆にね、
ウルトラマンとか全部、
実写というかね、
15:01
あっちも行けますしね。
だから宮崎さんってさ、
どっちかっていうと、
もちろん脚本とかストーリーを作るのもすごいんだけど、
基本、描く人だったじゃない。
だから描かない人のパターンで、
こう来るっていう、
なんか面白いよね、アニメ作家として。
確かに。
だから考えたらな、
ほんと不思議なんだよな。
ちなみに、
最後のさ、現実に返ってくるシーンは、
最後ですよね。
エンディングのとこですよね。
なんか山口の駅が映るじゃないか、自然。
はいはいはい。
ウーベですよね。
ほんとの実写が映るみたいなところ?
そうそうそうそう。
僕はなんかあれだけ、
あれだけアニメで、
しかも大好きなことでこだわってた人が、
まあ自分のね、
ふるさとですよね、確か。
とはいえ、それを全部手放して、
さらに、
俳優の彼に変えて、
みたいな、
なんか全部こだわってたの最後、
そこをスパッと、
まあ捨てるのかわかんないですけど、
そこが逆に清々しくて、
またこの人面白い人だなって、
僕はなんか見ましたけど。
でも平野さんさ、テレビ版見たんだよね。
テレビ版見ました。
テレビ版のエンディングって、
なんか結構めちゃくちゃだったじゃん。
そうですね。
おめでとうって言って終わりやすいじゃないか。
うん。
新エヴァンゲリオンはさ、
ちょっと感動して泣いちゃったりしたわけでしょ。
そうですね。
なんかその、私が、
なんかエヴァンゲリオンに見たのって、
なんか庵野さん自身っていう、
感じがしたんですよね、結局。
うん、するね。
なんか前にこの音ラジで、
あの、
自分の持ってるもので書く人と、
外側にあるもので書く人が、
小説家の中でもいるよ、
っていう話を平野さんがしていたのを、
その時に、
ちょっと思い出したんですけど、
庵野さんって、
無意識に自分がそのストーリーの中とか、
脚本の中とかに入っていく人なんだろうな、
っていうのを感じていて、
そう、なんか、
分かんない、
何かから、
庵野さんが解放されたのか、
解き放たれたのか、
卒業したのか分かんないですけど、
なんかこう、
開けたところに、
次元が移ったっていうことなのかなって、
庵野さん自身が。
それ、本当によく分かるよね。
だから、
確かにそうなのよ。
宮崎さんみたいに、
外側にある素材、
ファンタジーだったり、
可愛い女の子だったり、
組み合わせて、
冒険物語みたいに作って、
毎回新しいものをやる人は、
自分の外を素材にする人。
庵野さんみたいに、
自分の中にあるものを、
何度も何度も繰り返し、
形は違うけど、
それぞれの最高峰ではあると思うよ。
ただ、エヴァンゲリオンはね、
もちろん本当にいい作品だけど、
18:01
特殊じゃない。
巨大ロボットアニメっていうのが、
ある種ニッチな世界なので、
例えば宮崎さんのね、
セント・シヒロみたいに、
親子で何回も見に行きます、
みたいな感じで、
300億にはならないんだよね。
でもそうは言っても、
今回のも素晴らしかったし、
エヴァンゲリオンを開放したっていうのが、
本当にあると思うな。
ただ、前のテレビ版を見た人には、
分かると思うけど、
テレビ版の時にさ、
あんなにみんながボロボロに叩いた、
アニメを捨てて、
現実に帰ってこようよ、
っていうメッセージって、
今回の新エヴァンゲリオンでは、
全く同じなんだよね。
でも今回はみんな、
わぁ拍手、よく終わらせてくれた、
っていう感じじゃない?
それに関しては動かない。
だから、
今回もなんとなく、
同じことをやるんだろうな、
っていう気がしているのもあったよね。
ただ、そこに至る過程で、
色々見せていくじゃない?
特撮の裏側だったり、
アニメの制作過程の裏側、
線画だけになったり、
モノクロになったりっていう、
ああいうのを見せていった上で、
しかもその前に、
ちゃんと理屈で武装してるんだよね。
ここはマイナス宇宙の世界で、
色々なものを具現化できるんだと。
ちゃんと説明入れてましたね。
そこで戦っているので、
たくさんの宇宙の可能性があって、
そうして、
戦いの姿勢に選ばれた、
一つの宇宙の可能性が、
あのリアルな山口県だったっていう、
理屈なのよね。
そこにたどり着いたけど、
それはもちろん、
他の世界に形になったかもしれないし、
それは分からない。
ただ、シンジ君は戦ってあそこに行った。
生き残った何人かも、その世界に移ることができた。
たくさんある宇宙の中の、
一つの可能性っていうような、
すごいオープンな終わり方だったので、
そこまで丁寧に説明してくれると、
おめでとう、おめでとうよりは、
みんなもいいんじゃない、
納得っていうことだったんじゃないかと、
思うんだけどね。
でも、すごいよな。
いや、本当に、
なんか、
安藤さんが、
人生をかけてやってきたことが、
これなんだっていうことに、
涙しちゃって、別に、
なんか、それにも、
ちょっと泣けちゃったりとかして。
でもさ、絵がものすごいから、
ごまかされちゃうけど、
世界狭いよね。
どういうことですか?
だってさ、エヴァの始めからで考えたら、
自分の味方のパイロット、
2人じゃん、アイナミレイとアスカじゃん。
今回、マリもいるんだけど。
上司が2人、艦長の。
ああ。
あと、それ以外のモブの人は、
ほとんど名前もないよな。
1カ所、2カ所じゃない。
あの、ゲンドウと、
もう一人のあの人だけじゃん、博士。
栗月博士。
そしたら、登場人物、
映画4本で登場人物が、
12人以下ってある?
21:01
いや、そう。
でも、逆にすごくないですか?
それで、あそこまでのストーリー作れるっていう。
いや、そうなんだけど、
要は、自分の中にある人物とか、
自分の手持ちのキャラ以外に、
関心がないってことなんですよ。
安藤さんの映画を見てて、
全然嫌いなんだなって思うもん。
うんうんうん。
なんか、言い方よくないですけど、
世界が狭いっていう言い方があって。
その中で、濃密に絡むんだよね。
うんうんうん。
そう、狭いんじゃなくて、
無駄なものを全部削ぎ落として、
自分に近しいもの、
自分の中にあるキャラクターを、
切り分けて作っていったものである。
まあ、でも、それの最高峰っていうかね、
一番突き詰めた形ですよね、ある種の。
そうだね。
それで正直言って、
ある種哲学性とか、
ちょっとどうなんだろうみたいなところから、
ごまかされちゃうよね。
正直、はっきり言ってさ、
ディラックの海で、
マイナス世界がどうなんだろうっていうのは、
もう、ただのね、
フェリックスなので、
そんなもの全くないから。
なんか、いろいろみんな深読みしてるけど、
実はそんなにあんまりないかもしれない。
ないないない。
私、なんか、イラさんがちょっと前に、
エヴァンゲリオンに哲学なんかないよって言ってたのが、
すごい腑に落ちて、
なんか、哲学とか、
そういうことじゃないだろうなって。
もっと純粋なところに、
書きたいことがあって、
やりたいことがあって、
だから、それがさっき言ってた、
自分が今まで子供の時に憧れてたことを、
全部やりたいっていう、
ただそれだけの、
純粋な気持ちなんじゃないかなっていうところに、
行きつきました、結局は。
そうだね。
あとはやっぱり、こう言うとみんな覚めるかもしれないけど、
美術案件だよね。
だったらお金出すよっていう人が、
スポンサーにいるからやるっていう。
でも、
本当にみんな深読みが好きだよね。
使徒にしてもさ、
使徒なんていねーよっていう話なんだよ、
でも使徒ってそもそも
なんだったんだろうっていうことは、
でも、
それだけで喋りたい人いっぱいいるよね。
まあ、そこを
理屈をつけたらキリスト教がどうなんだろうがいいけど、
そんなことないからね。
要はウルトラマンで宇宙から飛来した、
謎の宇宙怪獣ですよ。
それが人だと思う。
まあ、人間ってことなんだけどね。
まあ、面白いね。
一応、
エヴァンゲリオン公開中って、
ネタバレ禁止だったじゃないですか。
で、
今は大丈夫なんですよね。
無料でこんなに。
あ、そっかそっか。
今メインの話は、
今のところあそこだからね。
さっきの18mと40mの話なので。
そうですね。
もうちょっと聞きたいことがいっぱいあるから、
この部分になってくれないかな。
まあ、もう25分。
実は25分過ぎてる。
そんななってたんだ。
かなりなってるね。
なので、続きは本編ということで、
ご感想とご質問来てると思いますので、
24:01
広瀬さん、お願いできますでしょうか。
感想からいきたいと思います。
毎回お三方の言葉が心にしみます。
前回レッスン大収録で、
なんで笑うんですかね。
いや、そんな、心にしみるようなことは
全くないから。
しみてくださってるんですよ。
今回、恋愛相談収録で、
彼との遠距離の相談をさせていただいたのですが、
私の拙い文章で、
あそこまで読み取り、背中を押してくださる
アドバイスができる方は、
皆さん以外いらっしゃらないと思います。
ありがたいですね。
また、上からメッセージの言葉になってしまったら
恐縮ですが、
お三方のバランスがとても良く、
女性メッセージだったら、
もしこうだったら、
自分が同い年の時は、など、
会話のバランスがすごく良くて、
やしけ番組であると思います。
やしけ。
何も考えてないですけどね。
そうですね。
最後に、私は高校生の頃から、
石田先生の読書、
読者の悩みに答える本に、
何度も助けられ、
いつか先生と直接お話ができ、
相談やお礼を伝えられたら嬉しいな、
という夢を抱いていたのですが、
それを実現してくださる場を設けてくださり、
本当にありがとうございます。
これからも全力で応援しております。
また収録も参加させてください。
ありがとうございます。
意外と、
真剣に答えてはいるよね。
いろんな人の相談に。
楽しく真剣にね。
勝手にしなはれみたいなことは言わないもんね。
確かにそうです。
勝手にしなはれは言わないかもしれない。
質問いきたいと思います。
27歳の男性です。
私の悩みは、
仕事でもプライベートでも、
第一印象が良すぎることです。
仕事ではできる人に見られ、
プライベートでも、
良い人に見られがちです。
ただ、実際は特別能力も高くないし、
しっかり者ではない、
どちらかというと、
ぼーっとしている人間なので、
第一印象からギャップで、
普通以上に評価を落としているのが苦痛です。
去年入社した今の会社の上司からも、
能力は低くないと思うが、
その点で損していると、
過去に言われました。
自分がそう見られやすいことは、
前から分かっていたので、
今いる会社に入社してからは、
他人も印象を無駄に、
悪くしたいわけではありませんし、
昔はそれが自分だと、
他人の評価を気にしないようにしていたのですが、
毎回期待値だけ高くて、
落胆されることが続くと、
さすがに自分に嫌気がさせてきました。
自分がただのハリボテのように感じます。
どうすればいいのでしょうか。
この人って、
民放のアナウンサーみたいな人なのかもね。
男子。
男性アナウンサーって、
ちゃんとして見えるじゃない。
僕のおすすめは、
今会社入って浅いんでしょう。
わざと、
手を抜こう。
これは本当にいいやん。
期待値を下げる。
そういうこと。
これは、
スタジオジブリのやつだけど、
27:01
鈴木さんの友達っていうので、
一人ものすごく優秀なやつがいて、
そいつがこう言ったんだって。
いいか、会社に入って1年間は、
本気になることはない。
周りからなんて言われてもいいから、
手を抜いて、
よく周りを見ていいよって。
1年間やって、
こいつはダメだなって言われて、
次の年から、
普通にちゃんと働くだけで、
こいつはすごい伸びたって言われるから、
それは絶対にいいぞって。
僕この人ね、
自分でそうやって言ってるんだけど、
実はものすごく、
外見を気にしてると思うんだ。
だから本当は、
ぼーっとしてる人じゃなくて、
それぐらいの人なんだよ。
なので、
逆にそれぐらいの人だったら、
これからちょっと手抜いてみない?
そっか。
要は会社の中で、
じゃあちょっと、
ここで思いっきりまくっても、
まだコーナーにも入っていない、
ずっと直線の手前なんだから、
入ったばっかりなんだから、
ここでちょっと、
後ろの方からレースの行方を見るぐらいのつもりで、
できない人間になればいいじゃん、
できないふりとか。
それを自分でできたら、
強いよ、会社でこれから。
なるほど。
しかも、仕事できない人間には、
みんないろんなこと言ってくれるから。
アドバイスもそうだし、
秘密も教えてくれるんだよね。
こいつってライバルじゃないなって思える。
あー、そっか。
なので、ちょっと、
真ん中より下のところで、
アップアップだなぐらいのところを見せるっていうのが、
一番いい方だと思うけどね。
長い会社員人生で考えると。
1年限定とかだったら、
いいかもしれないですね。
それに変なプライドがなくなるから、
いいよ。
優秀な人、いつもちゃんとしてる人って、
ずーっと言われて、ずーっと見られてるって、
一生生きてくのしんどいから、
別に何だったら、
5年とか死んだふりしてもいいじゃない。
人生長いし。
長いスパンって見たら、
そうですね。
全然いいと思うけど。
第一印象で、
良すぎる。
なるほどな。
でも、ひろやちゃん、
よく見られるんじゃないの?
私も第一印象よく見られがちですね。
しっかりしてる感あるもんね。
でも、私もこの人と一緒で、
ぼーっとしてるでしょ、普段。
日常生活の時って、
物忘れひどいし、
この間も言いましたけど、
暗記力も悪いし、
会話も苦手だから、
そんなに喋らないし、
外で会っても、
目合わせたくないから、
外に人いるかなって思ってるから、
外出るとか。
結構、
コミッションなとこあって。
でも、全然分かんないね。
とりあえず、分かんない。
なので、
とにかく、
ダメだとか、
怒られるのが嫌なんですよ、私。
仕事できねえな、こいつ。
30:01
とか言われるのが嫌なので、
頑張りすぎちゃうんですよね。
それで苦しくなって、
これ以上自分の能力、
100%やってるのに、
それ以上求められちゃう。
苦しい。もう嫌だってなる。
っていうのが日常。
なるほどね。
でも、正直言って、
仕事って全部100%やることないからね。
無理ですよね。
抜け抜け、モテは。
抜けることは抜いた方がいい。
だから、最近気をつけてるのは、
第一印象で、
そんなにいい印象を持たれないように、
喋らないっていうことをやってます。
挨拶だけちゃんとして、
あとは、
例えば複数で打ち合わせとか行くときに、
もう喋らない。
何か聞かれるまで喋らないっていう、
ことをしてます。
あるね。それ僕も思う。
要するに、
ダメな会議には参加しない。
参加しても黙ってるってやってたよね。
この会議、何時間やっても、
こいつらダメだなって言ってあるじゃない。
会社ってそういう会議すごい多いじゃない。
うわ、こいつら何も決めてると思ってないし、
現状認識を何にも変えないまま、
会議だけやってるんだな。
仕事したふりの。
っていうときには、
もう喋らないし、
無視するみたいなのがいいよね。
それで、協力してないっていう、
上のこいつ、上の空の何?
みたいな、そういう印象をつけたりとか。
できてるか分かんないけど、
そういうことをしてます。
余平君はどうしてる?
今、自分が、
それこそぼーっとしてるんですけど、
どっちのタイプかよく分かんない。
第一印象を良くしないといけないもんね。
会社で守られてないからさ。
でも、どうでしょう。
そういう意味では、
良くも悪くもですけど、
悪く言うとルーズ。
良く言えば、
自分の良くも悪くも持ってるもので、
そのままいかなきゃいけないから、
よりフリーというか、起業してから、
割と素でやってる感じしますね。
それこそ、会社員時代は今の話なんですけど、
数年しかやってないですけど、
より良く頑張ろうみたいな。
イラさんの話じゃないですけど、
1年目とか2年目なんて、
逆にどう頑張ってもタカガシ入れてるし、
大したことないのに、
抜けない自分がいましたけど、
今のがルーズですね。
でも、それはさ、
ここを抜いていいなっていうところが分かったから、
ルーズになれたんだよね。
要するに、ものすごくしっかりした人から、
ちょっと抜ける人に、
成長しないといけないわけだよね、この人も。
多分、ずっと神経やってると思うんだよ。
確かに。
メリハリをつけた仕事ができるようになるように、
成長するとか、
そこを目指すしかないんだろうな。
まだ27歳ですからね。
うん。
3年計画ぐらいで、
3年計画ぐらいで、
こいつ、
ちょっととぼけてるけど、
やるときはやるんだよな、
ぐらいの評価がくれば最高なんじゃない?
30代、素晴らしいですよね。
イラさん、しかも、
まだ27歳じゃないですか、
33:01
どんどん経験を重ねていくと、
第一印象と実力が
伴っていくということも
ありません?
あるね。
ただ、その第一印象がきちっとしてる、
ちゃんとしてるっていう人だけだと、
実はちゃんとしてるとかきちっとしてるっていうのはさ、
人間の評価とか、
仕事ができる人の評価としては、
まだ真ん中ぐらいじゃん。
要はね、
今回の庵野監督じゃないけど、
あの人はすげえんだよっていうのは、
きちっとしてるとかちゃんとしてるとかっていう評価とは
全然違うじゃない。
そのイメージも入ってないとかね。
そこのイメージついちゃったよな。
ついちゃう、ついちゃう。
だから、そう考えてみると、
ちゃんとしてるなんていうのは、
別に大した評価じゃないよっていうのも
気がついてほしいね。
それでしんどいとか言うけど、
ちゃんとしてるなんて別に人間として、
そこそこ進んだよっていうだけのことなんだよ。
気にすんなよっていうのは言えない。
うわー、深いな。
それよりもっと、
自分のカラーを出して仕事ができるとかさ、
抜くときは抜いて、
抜いてるみたいな、
メリアリがつけられるっていう人になってほしいよね。
それがやっぱり最終目標じゃないかな。
確かに。
じゃあぜひね、
勉強にならないと。
そんな感じでいってみていただけたらと思います。
さあ、ということで、
この後、ヴァンゲリオン&さんのこの特集は
本編でお聞きいただけます。
ご視聴方法は4通り。
YouTubeメンバーシップ、ニコニコ動画、
Apple Podcast Subscription、
そしてaudiobook.jpの
聞き放題サービスとございます。
概要欄の方をチェックしてみてください。
そして、
本編では、
新コーナー、石平チョイスの
おすすめの本もありますので、
そちらも楽しみにしていてください。
それでは、後ほど。

コメント

スクロール