エベレスト135マイルへの挑戦
近藤淳也
IBUKI STATION、福原です。 近藤です。 IBUKI STATIONです。はい。こんにちは。こんにちは。ゲスト回です。はい。はい。
丹羽薫
Everest135から帰ってきたばかりの、丹羽薫さんに来ていただきました。 ようこそ。ようこそです。 丹羽薫です。よろしくお願いします。はい。どうも。はい。 いつもありがとうございます。レース後のお疲れのところ。いえいえ。昨日帰ってきました。昨日帰ってきたばかり。はい。
本当にホヤホヤの。ホヤホヤです。帰ったばかりっていうタイミングで、ちょっとご出演いただいてます。 丹羽薫さんです。日本の方でも、なかなかまだ馴染みがないと思われる、Everestの大会に行ってもらえたってことで、ちょっともうあんまり情報もなくて。そうですね。
主催者が言うには、2018年、19年と開催して、その後コロナでしばらく開催できなくて、今年再立ち上げの年だから、今年はあんまり宣伝しなかったって言ってましたね。
近藤淳也
スポンサーとかも取らずに、本当、主催者のポケットマネーで開催したんで。お金持ち?すごいお金持ち。中国人の方で。中国のお金持ち。すごい、多分半端ないお金持ちだから。どういう系統の方ですか?
丹羽薫
全然わからないんですけど、たぶん事業されてる方で、実業家の方で、スポーツに貢献したいみたいな、スポーツ頑張ってる人とか、そういうのを貢献したいみたいな感じで、こういう大会をされてて、お金儲けよりもどっちかというと、ちょっと事前事業っぽい投資って言ってましたね。
社会貢献というか、CSR的な感じですかね。たぶんそんな感じだと思います。それは、でもなかなか予算に余裕がありそうでいいですね。そうですね、夢のような大会でしたね。カトマンズにいる時は、5つ星ホテルに泊めてもらって、普段自分では絶対泊まらないような。それも大会持ちで?そうですね。
でも招待だからってことですかね。そうですね。一応自分で参加費払って参加する人は、その参加費の中に全部含まれてるっていう感じですね。なるほど。じゃあそのエベレスト135ですけど、そっかじゃあ2018とか、もうちょっと前からあったのもあったんですね。そうです。一旦亡くなっていてというか中断していて、今年から再開。そうですね。来年はもうちょっと大々的にやるって言ってましたけどね。
そのじゃあちょっと大会のことを少し説明していただいてもいいですか。
エベレストの、エベレスト街道っていうのがあるんですけど、昔エベレストを登ろうと思った人は、今はルクラっていうところに飛行場があって、みんなルクラに飛行機で飛んで、そっからエベレスト街道をエベレストベースキャンプに向かって歩いていくんですけども
昔はルクラに飛行場がなかったんで、ジリっていうもっと離れたところ、もっと標高低いところまで行って、ジープとかで行って、あとそこにも飛行場が昔はあったのかな。飛行機で行くかして、そっからあるあるナムチェまでが109キロあったかな。
それを歩いて、さらにナムチェからエベレストベースキャンプまで歩いていくっていう形だったみたいなんですけど、今回はその街道、旧街道を使ってジリからスタートして、走ってエベレストベースキャンプまで行って、さらにエベレストベースキャンプからまたナムチェバザールに戻ってきて、ルクラっていう飛行場のあるところでゴールっていう形の
だいたい230キロぐらい、実際には240キロぐらい時計ではあったんですけど、そういうレースで、累積標高が1万9000メートルって言われてたんですけど、実際時計では1万5000メートルぐらいですかね。
近藤淳也
そっちは下にずれてるんですね。
丹羽薫
そうですね。ただもう高所なんで、ジリからナムチェバザールまではだいたい1800メートルぐらいから3500メートルぐらいの間を登ったり降りたりするような感じなんですけど、ナムチェからは5500メートルまで登るので、
その5500メートルぐらいの峠が3つと、あとエベレストベースキャンプが5300メートルあるんで、その4カ所を越えなきゃいけないっていうのがかなりきついレースになってきますね。
なるほどね。
じゃあそのコースはもう初回からずっと変わらず、エベレスト街道をたどろうみたいなコンセプトでされてるってことなんですね。
近藤淳也
じゃあずっと高いところっていうよりは、最初はその昔の出発地点の1800からスタートで、そこはじゃあまともな標高。
丹羽薫
まともな標高ですね。まともな標高なんですけど、やっぱり何にもせずに行った人は、高地順のしてない人は、やっぱり富士山とかでもいきなり登ると鉱山病みたいになる人はなるじゃないですか。
だから、前半の部分で結構やられる人とかもいましたね。
なるほどなるほど。
近藤淳也
はい。そしてね、最初は1800だといえ、その5000メートル越えが、じゃあ4カ所ぐらい行くっていう。
ちょっとなかなか日本で暮らしてると接することができない標高ですけど、
丹羽薫
そうですね。
近藤淳也
ちょっと5500メートルっていうのは、どんな世界なんですか?普通に無酸素で行っても運動はできるものなんですか?
丹羽薫
そうですね。これ高所に強い弱いって、個人差がかなりあるみたいで、私はどっちかというとマシな方だと思うんで、
初日ちょっと早めに行って、そうですね3週間ぐらい早く行って、現地で高地順の押しながら思想を繰り返してたんですけども、
一番初め、その5500メートルの峠越えた時は、もうほんとフラフラで、足が前になかなか出ないというか、一歩一歩がすごい小股で、
時折ちょっと休憩しながら立ち止まって息ついてみたいな感じで、ほんとゆっくり登るっていう感じで、
ただ頭痛とかそういう抗酸病らしい症状っていうのは全然出なくて、ただもうほんとフラフラで空気薄い、頭がぼーっとしてるっていう状態で何とか下山したんですけど、
下山した時に血中酸素濃度のオキシパルスメーターで測ったら60%だったんで、結構ね、下がってるなーっていう感じなんですけど、
近藤淳也
普通に測ると90いくつとか出るやつですね。
丹羽薫
60?
そうですね。だからそれくらい酸素薄い状況で、体が慣れてないと相当影響を受けるエリアになりますね。
やっぱ5000メートル超えると相当影響を受けますね。
近藤淳也
そうなんですね。今まで一番高かったのはハードロックですか?
丹羽薫
そうですね。ハードロックの4200メートルとかが一番高かったんで、それより上って未知の世界だったんで、やっぱ体が何か覚えてるのかわかんないですけど、
割と4200メートルくらい、4500メートルくらいまでは平気なんですけど、
そうなんですか。
それ超えたらやっぱ一気に体重くなってフラフラして、なかなか進まないっていう状況でしたね。
近藤淳也
でもたぶん香里さんは強い方ですよね。
丹羽薫
割と強い方だと思います。
もっと全く動けないみたいな方もいらっしゃるんじゃないですか。
そうですね。一緒に大会に出たもう一人の日本人の南さんは鉱山病みたいになったって言ってました初め。
近藤淳也
そうですか。なるほど。
エベレストベースキャンプと高地の厳しさ
近藤淳也
一般的にはエベレストのベースキャンプっていうのは普通の人も行けるんですか?
丹羽薫
そうですね。結構たくさんハイカーがいて、エベレストの登るんじゃなくてエベレストエリアをトレッキングする人たちっていうのは、
エベレストベースキャンプ目指してる人がすごく多いんで、
あとそのスリーパスって言って、私たちがレースで越えたレンジョラ峠、チョーラ峠、コンマラ峠っていう三つを越えるっていうのを目標にして行かれる方とかもいるんで、
そのあたりは本当にすごい量のハイカーがいます。
近藤淳也
そうなんですね。じゃあ普通の、普通じゃないかもしれないですけど、一般の方が特に別に酸素ボムとか持たずに、
丹羽薫
持たずに行けます。みんな行ってます。
ハイキングして行ける。
ただみんなちょっとずつ行って高地巡納しながら進むみたいな形で、
大体そのエベレストベースキャンプまで行って、ルクラまで帰ってくるみたいな、ルクラスタートで帰ってくるみたいなのに、みんな2週間ぐらいかけて行きます。
近藤淳也
その休みが取れる感じの方々が来る感じですよね。
丹羽薫
そうですね。外国人がやっぱ多かったですね。
近藤淳也
ちょっとその休みの取り方がヨーロッパ的というか。
丹羽薫
日本人はやっぱ少なかったですね。本当にちょこちょこお会いしましたけど。
近藤淳也
じゃあ1ヶ月ぐらいとか数週間休み取れると、ハイキングでも行ける場所なんですね。
丹羽薫
そうですね。
近藤淳也
それ自体がなかなか普段行けるって感じがしてないのは、あまり日本人の方行ってないからなんですかね。
エベレストの迫力と美しい景色
丹羽薫
そうですね。長い休みが取りにくいのかもしれないですね。
近藤淳也
なるほど。
丹羽薫
年配の方とかいましたけどね。
近藤淳也
ネパールですよね。ネパールの街道自体の道は普通に歩ける道なのですか。
丹羽薫
場所によって、街道はわかりやすいところとか普通に歩ける道もあるんですけど、峠越えはかなり険しいですね。
そうですか。
近藤淳也
峠越える手前ぐらいとその後は岩がゴロゴロしてて、5000m越えるぐらいから本当にすごい岩ゴロゴロでかなり険しい感じになりますね。
丹羽薫
じゃあ日本の北アルプスとかよりも険しい感じですか。
そうですね。場所によってはそうですね。険しいですね。
大きい石の上を渡り歩かなきゃいけないとか、その結局氷河の冷やがった氷河の中が結構険しいですね。
近藤淳也
氷河のその雪の上、氷の上は歩かないんですか。
丹羽薫
氷の上歩くところもありますけど、ほとんどが冷やがってますね。
ドライグレシアって呼ばれてて、その冷やがった氷河ですね。
だから今氷河が交代してるので、どんどん冷やがってるっていう状態ですね。
近藤淳也
そうなんですね。じゃあ基本今回のコースもドライな感じですか。
丹羽薫
そうですね。一箇所だけ氷河の氷があるところを通るような道もありましたけど、あとはだいたい冷やがってます。
そうなんですね。でも景色はいいんですよね。
そうですね。すごい景色は良くて、思想の時に写真撮ってフェイスブックにアップしたりとかしたんですけど、
本当もうずっと山に囲まれてて、この山がこれとかいうのを途中で教えてもらいながら行くんですけど、
山が多すぎて、ほんと覚えきれないぐらい大きい山がいっぱいあって。
で、有名な聞いたことある山だけ、これがこれなんだなみたいな感じで、本当に景色は良かったですね。
ただレース中はもうずっと雪だったんで、一切景色見れない感じ。
近藤淳也
雨じゃなくて雪なんです。
丹羽薫
雪でホワイトアウトしてましたね。
近藤淳也
じゃあ下見でも行けってことですね。
丹羽薫
そうですね。本当に写真いっぱい撮っておいて良かったなと思いました。
近藤淳也
もうフェイスブックに上がってくる写真が絶景すぎて、ちょっとやっぱり日本の山とは全然色とか雰囲気が違って、
ほんとあっち側っていうか別世界がすごかった。
丹羽薫
そうですね。スマホで撮った写真であれですから、いいカメラ持ってる人とかだったら、本当もっといい写真がいっぱい撮れたと思いますけどね。
近藤淳也
エベレストも見えるんですよね。
丹羽薫
エベレストも見えましたね。
近藤淳也
すごいですね。やっぱりデカいですか。
丹羽薫
ただ、ドーンってエベレストが目の前にエベレストベースキャンプ行ったら見えるのかなと思ったら、全然そんなことなくて、
エベレストベースキャンプからは奥の方にちょこっと見える感じで、他に今回のコースにはなってないんですけど、
ゴーキョーリーっていう山と、それからカラパタールっていう山と、それからチクンリーっていう山に登ったんですけど、
近藤淳也
それはピークまで行ったんですね。
丹羽薫
それはピークまで登って、ピークまで行っても一番高いのがチクンリーだったかな、5700メートルくらいしかないんですけど。
くらいしかない。
向こうの人の感覚では6000メートル以下はピークで山じゃないみたいな。
近藤淳也
なんとか山ってわざわざ言うほどじゃない。
丹羽薫
ないみたいな。
近藤淳也
すごい感覚ですね。
丹羽薫
そうそうそうそう。
すごいな。
その辺に登った時は結構、エベレストも大きく見えたりとか。
近藤淳也
そうなんですね。
丹羽薫
すごい感動しましたね、でもやっぱり。
近藤淳也
そうですか。
世界中の山、かおりさん行かれてると思いますけど、それと比べても違いました?
丹羽薫
そうですね、山の迫力というか、エベレスト自体はそんな大きく見えないんですけど、アマダブラムとか有名な山、ネパールのマッタホールンって呼ばれてるかっこいい山があるんですけど、
そういう山とかすごい迫力でドーンと眼前に迫ってきたりとかして、威圧感みたいなのが全然違いましたね。
近藤淳也
そうですか。
周り全部山って感じですもんね。
丹羽薫
高い山ですね。
近藤淳也
そこらへん。
それはすごい。空気とかどんな感じなんですか?
丹羽薫
空気は、山の中は綺麗なんですけど、ただ乾燥してるんですよ、むちゃくちゃ。
乾燥してて、下が結構砂地みたいな感じで、それが風邪でもあって吸い込むから、あんまり良くはないと思います。
たまに目とか痛くなる、砂ぼこりで目とか痛くなる時とかもあるんで、サングラスは日差しも強いからサングラスなしでは目が開けられないぐらいなんですけど、
登山中の天候と血中酸素濃度
丹羽薫
それと、ほこり除けの意味もあって、サングラス、曇った日でもずっとつけてるみたいな。
近藤淳也
紫外線も強そうですもんね。
そうですね。
多分空気の層が薄いから。
丹羽薫
太陽に近い感じがしましたね。
すごく痛いぐらいの日差しでしたね。
そうなんですね。
近藤淳也
結構日焼けもされてます。
丹羽薫
日焼けもしましたし、ほんとジリジリ痛いっていう感じがしましたね。
なるほど。
近藤淳也
天気良ければめちゃくちゃ寒いってわけじゃないんですか?
丹羽薫
朝の数時間は、朝例えば8時ぐらいから12時ぐらいまでは結構暑いぐらい。
暑いって言っても、外国人の人とか半袖の人もいましたけど、半袖になるほどでは暑くはなかったですけど、結構暑いなっていう感じで、
薄い長袖1枚で十分みたいな感じなんですけど、
もうお昼過ぎたぐらいから、ちょっと曇り出して風が出だして気温が下がっていくみたいな感じで、
近藤淳也
でも夕方ぐらいから日が暮れたらもう一気に気温がマイナス十何度とかまで下がるので、
丹羽薫
すごい寒いですね。
だから日中も、朝暑いなって思ってる時とかもマイナス二、三度とかなんですよ。
ただ日差しがその分強いから、日が当たるところはすごい暖かく感じるっていう感じ。
近藤淳也
そういう感じなんですか。
たまにエベレストの登山のドキュメンタリーとか見てると、結構半袖の人とかいて、そんなに暖かいんだって思ってたんですけど、日差しが強い。
丹羽薫
日差しが強くて暑く感じるだけだと思います。日が陰ったら一気に寒くなります。
近藤淳也
ちなみに話それますけど、キリアンジョヌルネとかは、そこから上まで無酸素で行かれてるじゃないですか。
あれって想像つきます?
丹羽薫
いや、想像つかないですね。
6,000メートルぐらいまでは想像つくんですよ。
たぶんこの感じで6,000メートルぐらいまではいけるなって感じがするんですけど、
7,000メートル、8,000メートルって、これよりさらに酸素が薄い状態であの速さで進むっていうのは、ちょっと想像がつかないですね。
かおいさんでもそうですか。
よく登山ですごいゆっくり動いてるじゃないですか、一歩一歩ね。あれが何でなのかっていうのが今回よくわかりました。
近藤淳也
エベレストとかね、ゆっくり動いてますもんね。
丹羽薫
もうちょっと早く歩けるでしょうと思ってたけど、歩けないなと思いました。
そうですか。
いやー、なかなか普段接することのない世界なんで興味深いですけれども。
近藤淳也
じゃあそういうところでレースに向かわれたわけですけど、思想の期間が過ぎていったら、血中濃度と酸素濃度とかはマシンガンになっていったんですか。
丹羽薫
ずっと記録つけてたんですけど、明らかに同じ標高同じ場所でも全然血中酸素濃度変わっていって、2週間経った14日過ぎたぐらいには本当高いところでも90%ぐらい血中酸素濃度出るようになってて、
最後に5500メートルで測った時は90%だったのかな89%か90%ぐらいあったんで、うまく高知巡路できたなーっていう感じはあったんですけど、ただかといって5500メートルでスタスタスタスタ早歩きで登れるかって言ったらそこまでなってなかったんですよ。
だからこれもうちょっと5500メートルで98%ぐらい出たらスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ
近藤淳也
ちなみにそのシェルパーの人とかは普通に100近いんですか
丹羽薫
いやなんかシェルパーの人たちもそんなもんだって言われました
ただ早いですね彼らは
全然なんだろう平地と一緒みたいな感じで
それがだってね生まれた環境なんですもんね
近藤淳也
一緒に何か歩く機会があったんですか
丹羽薫
そうですね大会で一応校舎の部分は
ナムチェより上の部分っていうのは
マーシャルでシェルパーをつけるって言われてたんですけど
その時は本当多分全員につけるっていうイメージじゃなかったみたいなんですけど
急遽悪天候になってホワイトアウトしたんで
ナムチェより上の区間全員に一人一人シェルパーをつけるっていう対応を取って
近藤淳也
ポケットマネーで
丹羽薫
そうですそうです
それで結局ずっとシェルパーの人と上の部分一緒に行ってもらってっていう感じだったんで
近藤淳也
じゃあシェルパーの人早いってことはシェルパーが出てれば優勝を狙えるぐらい
丹羽薫
そうですねなんかシェルパーこの人たち走った方が早いんじゃないかと思ったけど
選んでる人もただのシェルパーじゃなくてトレランで早い人とか若いシェルパーばっかり集めてましたね
年配のシェルパーの人たちはそんな早くないですけど
若い子たちはトレーニングしてる最中も若い子たちが競ってくるんですよ
抜いたら抜かし返してきたりとか面白がって笑いながら荷物持って走ってきたりとかするから
それでいいトレーニングになってましたけど
やっぱ若いシェルパーは元気いっぱいですね
近藤淳也
もうその方々はエベレストの登頂とかもされてるような
丹羽薫
そう私についてくれてたダワ君っていう子はエベレストはまだ登ったことないけど
アイランドピークとかもうちょっと標高の低いそういう登山のスタイルじゃないと登れないようなところは登ってるって言ってました
近藤淳也
ちなみにエベレスト登れたくなりました?
丹羽薫
なりましたねやっぱ向こうでエベレスト登山隊の日本人の人たちの二組くらいあったんですよ
みんな話聞いてたらエベレスト登ってみたいなって思ったけど金額聞いてちょっと無理だなと思いました
いくらぐらい?
いくらぐらいだと思います?
近藤淳也
一人当たりですか?
丹羽薫
一人当たり
工房登山っていうんですよね
近藤淳也
500万ぐらい?
丹羽薫
そう思うでしょ
近藤淳也
そんなわけない
丹羽薫
500万で底辺に届かないぐらいだと
最低でも600万ぐらいって言ってました
最低600万?
上は1200万とか
最低とその上のやつは何が違うんですかって聞いたら
気になる気になる
最低だとその高所住のする期間がむちゃくちゃ短いんですって
あとエベレストベースキャンプの施設備がすごくしょぼかったりとか
酸素ボンベの数がギリギリだったりとか
結構命に関わるらしい
あとシェルパーの質もすごい悪かったりとか
結構命に関わるって言ってました
ある程度お金を出した方がいいって言ってましたね
普通に多分そこそこ安心できるあれだと1000万ぐらいするんじゃないですか
近藤淳也
でも逆に言ったら技術的にはいけるもんなんですか
丹羽薫
1000万さえ用意できたら
そうですね私はアルパインクライミングとかもある程度やってるんで
多分お金出せば大丈夫いけると思いますけど
近藤淳也
体力はねもう十分でしょうからね
あとはそういうロープ
丹羽薫
そうですねアイゼンで歩くのとかピッケル使うのとかに慣れてれば
多分大丈夫だと思いますね
どうですか
1000万どうやって集めるのか分かんないですね全然
ちょっと桁違いますね
近藤淳也
でもなんていうかどうしようもない感じでもなくない
本当ですか
いや分かんないですけどだって
むっちゃ頑張れば食べれなくもなくないですか
そのためだけに使うかどうかは分からないですけど
丹羽薫
そのたまるまでに年齢政権が来ちゃいますよね
近藤淳也
そうかそういう感じなんですね
でそういう日本隊の方もそういう工房の方がいらっしゃるって感じでした
丹羽薫
そうですみんなお金持ちだなと思って見てました
近藤淳也
えーなんかかわりさん帰ってきたら登りたいって言うんじゃないかなと思ってました
丹羽薫
いやでもキリマンジャルが5900メートルなんで
今だったらキリマンジャルは余裕で登れるなと思いましたね
スイーパーの出来事
近藤淳也
ねえ確かに確かに
はいすみません全然レースに近づかないですけど
じゃあそんな感じで実装を重ねて
3週くらいもあったんですか
丹羽薫
そうですね3週上のナムチェより上の部分を3週しました
すごいね
はい
近藤淳也
じゃあ本番に向かわれたわけですけど
今回は出場選手が何人くらい
丹羽薫
えっとね100キロの選手もいたんですよ
100キロの人が4人と230キロの135マイルの人が10人かな
10人
近藤淳也
はい
それは今までと比べて多い少ないですか
丹羽薫
えっとねそんなもんだと思います
近藤淳也
なんか基準が結構厳しい
丹羽薫
そうですね5000メートル超えたことある人とか言う
100キロの方は誰でも出れるんですけど
えっと135マイルの方は5000メートル超えたことある人とか言う
そんな人そうそういないでしょう
近藤淳也
5000メートル超えなきゃダメなんですね
丹羽薫
私も超えたことなかったんですけど
試走して事前に超えとくからっていうのでOKもらいましたね
近藤淳也
なるほど
丹羽薫
はい
近藤淳也
じゃあ精鋭10人が集まって
そうですね
丹羽薫
日本からは
私ともう1人南さんと2人で
はい
組みました
なるほど
近藤淳也
じゃあスタートしてみましょうか
丹羽薫
はいそうですね
はい
なんかスタートしてすぐにすごいスピノがあるんですよみんな
え
みんな早いんですよ
え
でえーと思って
近藤淳也
そこでも
丹羽薫
うんでえーと思って
でしかもなんか一応スイーパーが始めの辺についてるんですけど
そのスイーパーが私のすぐ後ろにいて
近藤淳也
小森さんがスイーパーにつかれるってちょっと珍しくて
丹羽薫
そうえ私スイーパー2人いたんだけど
もう1人はもうちょっと後ろにいたんだけど
もう1人早いほうのスイーパーが私の真後ろにいて
え私人生で初めてスイーパーにつかれたと思って
これ私やばいなと思ってみんな早いなと思って
でも自分で一応タイムチャート作ったんで
いやでもこんなもんだよなと思って
あんまり気にせずに進んでたんですけど
そしたらまあすぐスイーパーと離れて
でみんなだんだん落ちてきて
まあ結構すぐでしたね
笑
近藤淳也
そんなすぐ落ちてきたんだ
丹羽薫
そうそうそうそう
でまあその先もずっと
あのマイペースでというかタイムチャート通りに進もうと思って
ずっと進んでて割と順調にいってたんですけど
なんかチェックポイント7のところで
チェックポイントがないんですよ
近藤淳也
チェックポイントがない?
丹羽薫
ないで入り口の村の入り口の辺にだいたい人が立ってて
であとちょっとで江戸ですみたいな言ってくれるんですけど
チェックポイント7の時も
ここから7分ぐらいで江戸だからって言われて村の入り口で
でそのまま進んでたら
7分ぐらい歩いても全然チェックポイントないし
で道間違えてないし
どういうこと?と思って
でもやっぱ疲れてるからちょっと頭もなんかちゃんと働いてなくて
道間違えてなくてその通り沿いにいなかったら
まあその先にあるって考えればよかったんだろうけど
すごいパニクっちゃって
チェックポイント見逃したと思って
でとりあえず電話しようと思って
で筆計品で衛星電話入ってて
で普通の電話もう通じないんで
衛星電話で電話しようと思って電話したら
衛星電話が中国製なんですけど
なんか中国語でなんか表示が出るんだけど
何書いてあるか全然読めないんですよ
で変みたいになって
でも全然繋がらないからどうやら繋がりませんみたいな感じなんだろうなと思って
でもうこれ繋がらないしと思って
でもう焦ってるし早く行かなきゃと思って
でとりあえずもう衛星電話しまって
ちょっともうチェックポイントスルーしててもいいから
このまま先に進もうと思って
でもうそのままコースデータ通り先に進んでいったら
チェックポイントだいぶ離れたところにあって
近藤淳也
じゃあ7分っていうのがダメだった
丹羽薫
ダメだった
あれ嘘だなと思って
そのネパールの早い子たちが7分って言ってるから
一般人に換算して15分ぐらいかなとか考えればよかったんだろうけど
その時は7分っていうの間に受けちゃって
7分経ってもないから焦っちゃったけど
もっと先に行けばあって
でただそこでトップ選手がトップを行ったのは
エベレスト135マイルレースの進行
丹羽薫
はじめみなみさんとウェンフェイ選手って
中国の女性のサラモンのランナーなんですけど
去年レイクビアにも来てになってた
でウェンフェイ選手とみなみさんがぶっ飛ばして行ってて
でウェンフェイ選手はその
その時はウェンフェイ選手と
2019年のディフェンディングチャンピオンのワン選手っていう男性の
中国人の選手2人が先頭のほう行ってて
でチェックポイント7がないっていうんで
でなんか2人ともそれでパニックになっちゃって
近藤淳也
ほらみんな他の方も
丹羽薫
で私らの時はもうちょっと時間経ってたんで
そのトップの選手がチェックポイントが見つけられないっていうので
こう連絡が入ってたから
その村の入り口あたりに人を立たしてたみたいなんですよ
だから私らの時はまだよかったんですけど
そのトップの2人は全然本当に
どこにあるかもわからない状態でスルーしちゃったのかな
結局行けたのかスルーしたのかちょっとわかんないんですけど
でそこからチェックポイント7がないっていうんで
そこからルクラまで結構すぐなんですけど
片道4キロぐらいなんですけど
でとりあえず運営にそれを言うために
その2人はルクラまで行ってるんですよ
でルクラまで行って
でルクラから
でそのウェンフェイ選手はもうやめるって言ったんですよ
でその迷ってロスしたのもあるし
あともう天候が悪くなるっていう予報だったんで
天候が悪くなった時に自分は自信がないって言って
で荷物自体もむちゃくちゃウェンフェイ選手ちっちゃかったんですよ
だから悪天候に耐えられるだけの装備がなかったのかなと思うんですけど
でだからそこでウェンフェイ選手はリタイヤするんですよ
でもこのディフェンディングチャンピオンのワンさんは
そのルクラから折り返して4キロほど折り返して
またコース上に戻って
でナムチェの方にまた北上していくんですよ
でそれでも早いんですよ
近藤淳也
たおりさんより
丹羽薫
全然早いですよ
近藤淳也
すご
丹羽薫
そう
でその間
そのチェックポイント7から8の間かな
ぐらいで
南さんに会うんですよ私は
であれ何ですごい早く行ってたのに
こんなところにいるんだろうと思って
そしたら道に迷ってたらしくて
でこのエベレスト135のレースはマーキングとかないんで
自分でGPS見ながら時計とかスマホとか見ながら進まなきゃいけないんですけど
一箇所すっごい崩落してるとこがあって
私もそこでこんなん行けないでしょと思って
で行けないと思ったから
ちょっと行きかけるんだけど
いやこの崩れ方ちょっと半端じゃないし安全に通れないから
これはないでしょと思って
ちょっと戻って他の道探るんだけどやっぱどう見てもなくて
でこの先やっぱ行くしかないなと思って
で私にずっとついてきてたワンちゃんがいるんですけど
ワンちゃんが行くから行けるんかなと思って
で行ったら行けて
近藤淳也
ワンちゃんって犬ですよね
丹羽薫
ワンちゃん
近藤淳也
ワンの選手とかじゃないですよね
丹羽薫
ワンの選手じゃなくて犬の犬だね
そうで行けてその先にちゃんとした道が出てきて
近藤淳也
で良かったと思って
すごい犬に助けられてる
丹羽薫
そこ越えたら南さんがいて
どうしたんって言ったらもう3時間ぐらい迷ってたって
それでちょっとしばらく一緒に走って
次の江戸まで一緒に走って
その次の江戸で一緒にご飯食べたりとかして
ちょっと休憩するんですけど
相当疲れてるというか寒さにやられて
運営に電話したりとか色々して
そこで待っとけとか言われたりとか
そういうのでずっと停滞してたみたいで
それで体が冷え切っちゃってて
でもすごい寒そうにしてたし
すごい疲れてたし
でもしばらくしたら僕行きますって言って
走って行ったんだけど
本当序盤はもう私はずっとマイペースで
ちょっと迷ったりもしながらも
マイペースって特に問題なく進んでたんだけど
前の方は結構いろんなドラマがあったみたいで
みんなも私より前の方にいたんだけど
一般で参加してる中国人の人とかは後ろにいたけど
海外から今回アメリカ、カナダ、オーストラリアから
他にも招待選手いて
その人たちは私より前にいたんだけど
知らないうちにどっかで寝てたのかな
どっかで抜かしてましたね
近藤淳也
じゃあどんどん順位は上がった
丹羽薫
そうですね
近藤淳也
でも総力以外の出来事も多いですね
丹羽薫
そうそう
そうですね
あとはやっぱりジョバンナムチバザールまでの区間を
頑張りすぎたら
その後にものすごい響いてくるみたいで
南さんはやっぱりその区間すごく頑張ってたんで
ナムチェに入ってから
ナムチェからゴーキョっていうところに行く間に
5400メートルぐらいのレンジョラパスっていうのが出てくるんですけど
そこを一個目の難関としたら
そこのレンジョラパスに行く手前ぐらいで
南さんに追いついたんですよ
あれどうしたんって言ったら
そのレンジョラパスの手前ぐらいで
まだ4800メートルぐらいかな
もっと低いか標高
でも調子悪そうで
レンジョラパスに向かって一緒に上っていっても
ものすごい差が開くんですよ
初めは一緒に来たらと思って
夜だったし一緒に来たらと思ってたんですけど
もうどう見ても一緒に行けるスピードじゃないんで
先に行かせてもらってっていう形だったんですけど
後から話聞いたら
途中途中もうしんどくて上れなくて
一歩上っては休みとかそういう感じで
途中横になったりとか
座り込んだりとかしてたって言ったんで
本人交渉順応が十分じゃなかったって言ってて
私と同じ時期にネパールに入ってるんですけど
違うエリアでランタンっていう違うエリアで交渉順応してたんですけど
そっちのエリアは雪が多くて
5500メートルとかにはほとんど行ってないって言ってて
5200メートルぐらいとかしか行ってないって言ってたんで
それも多分あると思うし
あとはやっぱり前半ネムチェまでを頑張りすぎた影響が
結構出たのかなとは思うんですけど
それで鉱山病がすごい出て
思ったように登れなかったって言ってたんで
でも私はそのままどんどん先に行ったんですけど
近藤淳也
じゃあ香里さんもチェックポイントが見つからないとか
崩落でちょっと止まったりとかあったかもしれないですけど
他の人に比べたら相当順調です
丹羽薫
そうですねやっぱ思想参集してただけあって
割とネムチェより下の方は全然思想してなかったんですけど
ネムチェから上の部分から私は勝負だと思ってたんで
ネムチェから上の部分に出た時に
大きく停滞するとかいうことはなかったですね
近藤淳也
さすが
ちなみにですけど240キロぐらいで
全部で何時間ぐらい
丹羽薫
89時間88時間52分でゴールしたんで
3日と4日弱ぐらいですね
ウェンフェイ選手のリタイア
近藤淳也
4日弱ぐらいで
進み方っていうのは何というかトルデジアンみたいな感じ
丹羽薫
そうですね
近藤淳也
好きな時に好きに寝ればいいぞっていう
寝る場所っていうのはあるんですか
丹羽薫
一応チェックポイントがロッジになってて
エベレストベースキャンプだけテントなんですけど
あんな標高500m、300mぐらい寒いし寝れないと思いますけど
近藤淳也
酸素も薄いですしね
丹羽薫
だからみんな基本はロッジで寝るみたいな感じで
部屋も一部屋用意してくれてるとこはほとんどだったし
だから割と快適に
私今までの長いレースで問題が寝れないっていう
そういうライフベースって呼ばれる
ここで寝たらいいよみたいなところでは
寝られないっていうのが今まで問題だったんですけど
やっぱ空気薄いからすぐ寝れましたね今回は
近藤淳也
よかったですね
人も少なそうですもんね
丹羽薫
普段だったら山道でぶっ倒れるまで歩いて
そこで寝るとかやってたんですけど
今回それやったら死ぬんで
本当そうですよ
日中だったら私もう夜なんか寝れないんで絶対
女子部門の競争
丹羽薫
だから本当ちゃんと小屋で寝れてよかったなと思いますね
近藤淳也
じゃあ寝るのはそうだとして
何キロに1回ぐらいあるんですか?
丹羽薫
後半は10キロに1回ぐらいあるかな
結構あるんですね
近藤淳也
結構あるんですね
じゃあなんか未開の時間があったんですけど
人間的な距離で
丹羽薫
ありますあります
ただね10キロ進むのも
5500メートル超えたらすごい時間かかるんですよ
近藤淳也
6時間とか7時間とかかかるんで
補給ってか食事とかはどういうものが食べられるんですか?
丹羽薫
そうですねロッジとかで何か頼んで
そのロッジのメニューにあるようなもんだったら何でも用意してくれるんですけど
ただ言ってから作ってくれるんで結構時間かかるんですよね
近藤淳也
じゃあ普通にレストランでお願いするみたいな感じですか?
丹羽薫
そうそうそうそう
だから私はもうほとんど日中は1回だけフライドライス食べたかな
炒飯食べたけど
あとはラーメン
ラーメンが早いから
近藤淳也
持っていったってこと?
丹羽薫
いや向こうでラーメン出してくれるんですけど
普通の袋ラーメンみたいなのを
一応野菜とか肉とか足して
ちゃんとした料理風に出してくれるんですけど
結構辛いんですよ
なるべく辛くないようにしてって言うんですけど
どれも辛かったですね
でも目が覚めるからいいかと思って
割とお腹も強いですし
普通に食べてましたけど
ラーメンが一番早いから
ラーメン頼んで
あと朝はフレンチトーストを頼んでました
近藤淳也
フレンチトースト?
仲いいですね
山小屋の朝って感じ
丹羽薫
そうそう
トレーニングの時もいつも
フレンチトースト朝食べてて
フレンチトーストも
日本みたいな分厚いパンで
ベトベトって感じじゃなくて
薄いパンで結構パサパサなんですよ
だから持って
手でつまんで食べれるから
パクパク食べれるし
いざとなったら持っていけるからと思って
フレンチトーストを頼んでて
近藤淳也
基本補給はロッジですか?
丹羽薫
持ってる分は?
持ってる分も行動食は
ジェルがほとんどですね
一応ジェルとかバーとか
ジェルがメインで
バーとかもいくらか持って行って
してたんですけど
高所であんま咀嚼したくなくなるんですよね
歩きながら
だから最後の方は
ジェルしか食べたくなくなってましたね
ジェルをほんと飲むだけって
多めの水で薄めて
フラスクに
大きいフラスクに
大量20本くらいジェル入れて
それを水で薄めて
飲んでるっていう感じでした
近藤淳也
でもそれは役立ってよかったですね
丹羽薫
そうですね
みんなにはちょっと
ジェルだけ飲んでて
気持ち悪くならなかったのかとか
言われましたけど他のランナーに
私はもうジェル以外の方が
食べたくなくなりましたね
なるほど
近藤淳也
はいそして
順位がだんだん上がっていって
どうなったんですかね
丹羽薫
そうですね
ウェンフェイ選手が辞めたっていうのは
私知らなくて
一応途中
南さんからメッセージ来て
ウェンフェイめっちゃ前半飛ばしてたから
多分後半潰れるよって
メッセージくれてて
多分諦めずに行けっていうことだろうなと思って
頑張ってたんだけど
ウェンフェイどこかなと思いながら
行ってたら知らないうちに辞めてたっていう
途中のどっかの江戸で
ファーストウーマンが来たって言われてたんで
え?って思って
ウェンフェイは?って言ったら
ウェンフェイは辞めたよって言われて
え?ってなって
でなんかその
ウェンフェイ選手が辞めたっていうのを聞いた時点で
女子が一人になったんですよ
でそしたらなんかね
張り合いがなくなっちゃって
近藤淳也
そっちか
丹羽薫
そうでなんか自分の一応タイムチャート作って
89時間でタイムチャートできたんで
エベレストチャレンジの始まり
丹羽薫
このタイムチャートで走ろうって初めは思ってたんですけど
なんか競り合う相手がいなくなったら
もう別にゆっくりでいいかみたいな気持ちになっちゃって
しんどい時とかプッシュしなくなったんですよ
でそうしてたら
なんかロブチェっていう村について
宿に入ったら
トップのワン選手が寝てるっていうのを聞いて
同じ場所で?追いついたんですか?
追いついたと思って追いついたって言っても何時から寝てるか知らないから
あれですけどその時悪天候で足止め食らってたんですよ
でワン選手は悪天候で明日の朝まで待つようにって言われて寝てたんですね
で私が行った時も同じ状況だったんだけど
私はもう元からしんどすぎるから
でこの雪の中ちょっと暗い中進むのは怖いと思って
その先の道も分かってたし
ちょっとあそこ暗い中雪の中通るの怖いなと思って
明るくなるまで待とうと思ってたんで
そこで寝るって決めて入ったんですけど
そしたらワン選手まだいるっていうからえ?と思って
それでちょっと日がついて
ただ私は4時半に起こしてくれって言ってて
5時出発したいって言ってたんですけど
5時過ぎぐらいから明るくなるんで
ただワン選手は3時ぐらいに出て行って
ワン選手出て行く時目覚めたんで
出て行くんだって思ったんですけど
もう私には起きる元気がなかったし
あの雪の中3人の真っ暗な中外に出て行く勇気もなかったですね
やっぱ強いなーと思いましたね
近藤淳也
かおみさんに強いなって言われて
ちょっと待ってください
雪っていうのは本当に雪が降って
丹羽薫
そうですよもうゴーグルはめましたね
近藤淳也
それがマイナス10度とかで
丹羽薫
10何度とかで
えぇ?
近藤淳也
すごいないですか?
すごい
で強行が5000とかあるんでしょ
丹羽薫
そうそうそうそう
ちょっと
過去一エクストリームなレースでした
近藤淳也
ですよねそんなとこ夜中に出て行くって
しかも選手の数も少ないから
何かあっても周りに人なんかいないじゃないですか
丹羽薫
そうなんですよ
いやーちょっと
一応その時コースを変更するか
対戦相手との競り合い
丹羽薫
レースを中断するか
一応協議されてたみたいなんですけど
そのレースディレクターが
現地のネパールのガイドの人で
その後天気がちょっとマシになるっていう
予報だったから
朝まで選手を江戸で待たせて
朝になったら出発していいっていう判断で
それでワン選手は3時ぐらいに出て行ったんですけど
近藤淳也
3時は朝なんですか?
丹羽薫
3時は朝みたいです
3時はオッケーです
何かあってもちょっと待ってれば明るくなるみたいなことですか?
たぶんね
近藤淳也
いやーちょっと
いや普通だったらマイナス10度で
そんな知らない山で5000メートルで雪で
出ないよね
僕も出たくない
すごいな
それそのシェルパーの方は一緒に来てくれるんですか?
丹羽薫
そうです一緒に
近藤淳也
行くと言えば来てくれるんですか?
じゃあその方々は別に夜でも平気?
丹羽薫
全然平気そうでした
近藤淳也
全然平気なの?
丹羽薫
他のシェルパーの人は私は見てないから知らないけど
少なくとも私についてるシェルパーは
私ら明るくなってから出発しましたけど
本当に岩の上にうっすら雪が積もってて
もうどう見ても滑る環境なんですけど
普通にヒョイヒョイヒョイヒョイ行ってて
私は一生懸命それを後追いかけるみたいな感じで
近藤淳也
すごい
丹羽薫
でもちょっと安心ですねそういう方いたら
そうですねシェルパー行ったから全然
いやシェルパーいなかったらたぶん行けてないと思います
近藤淳也
ですね
丹羽薫
道もわかんないし雪が積もったら
踏み跡とか見えなくなるので
近藤淳也
それ頼れるんですか?
丹羽薫
前行ってくれるので
一緒に行ってくれるのか
近藤淳也
それはありがたい
装備とかシェルパーの人どんな靴とか
丹羽薫
私のシェルパーは
普通のアディダスのランニングシューズみたいなの履いてて
すごいすぎる
途中むっちゃ滑ってて
雪の斜面を駆け下りるところで
すごい滑ってて
ちょっと靴が滑るから先行っててって言って
先行ってたら途中から追いついてきたんですよ
慣れたとか言って
すごい普通に走ってて
すごい能力だなと思って
近藤淳也
普通のロード用のシューズみたいな
丹羽薫
みたいなやつ
そうなんですか
その後ゴールしてから
ルクラの町で
その子ルクラ出身なんで
一旦家に帰って着替えとかして来て
その時サロモンの靴履いてたんで
いい靴持ってんじゃんなんでこっち履かないのって聞いたら
これ古くてもう削れてんだって言って
確かにむっちゃ削れてるなと思って
でアディダスのやつで行ったんだって言って
やっぱそんなお金がね
平均収入が高い国じゃないんで
やっぱそういうサロモンとかの靴買うって言ったら
すごい出費なんだと思うんですよね
だから適当な靴履いてる人も結構いますけど
そういう喋るのは英語が通じるんですか
ダワ君は英語が通じたんでよかったんですけど
ミナミさんのシェルパーは英語全然通じなかったって
結構大変だったみたいですね
近藤淳也
何ですか参加費が違ったんですか
丹羽薫
本当偶然ですね
もともと私についてくれてたダワ君は
ミナミさんについてたんですよ
で私がミナミさん抜く時に
私その時なぜかね
多分連絡の行き違いかなんかで
シェルパーついてなかったんですよ
ずっとシェルパーいなくて一人で行ってたら
そしたらミナミさん抜く時に
ミナミさんについてたダワ君が
私とミナミさんの間を
ちょっとミナミさんを心配しながら
止まりながらついてくるみたいな感じだって
それがミナミさん途中で寝転がって寝だしたから
もうこれ多分ダメだと思って
私の方についてきたみたいで
そこからずっとダワ君と私一緒だったんで
ラッキーでしたね
近藤淳也
結構しゃべりました?
丹羽薫
そうですね
ただやっぱ標高高いとそんなしゃべれないんです
向こうは多分余裕だと思うんですけど
私がそんな余裕なくて
やっぱシェルパーさんすごい人でしたね
そうですね
そんな感じでずっと進んで
3つの峠を越えていくんですけど
2つ目の峠の記憶ないんですよ
近藤淳也
ないんですか?
全然記憶ないんですよ
丹羽薫
それは昼?夜?
近藤淳也
昼間
丹羽薫
写真も残ってるんですよ
でも全然記憶ないんですよ
近藤淳也
それ何日目くらいですか?
丹羽薫
それが何日目かな
2日目?3日目の昼間?
違う2日目の昼間かな
違う3日目の昼間かな
3日目の朝くらいかな
3日目の朝に
疲労と寝不足の戦い
丹羽薫
違う3日目の朝に
4日目の朝にコンマラ峠
3日目の朝にコンマラ峠
越えてるから
多分2日目ですね2日目の日中
近藤淳也
まだ2日目なんですか
丹羽薫
越えてるんですけど
記憶がないんですよ
多分そこら辺が一番眠かったかな
全然記憶なくて
記憶をはっきり知らしたのが
3つ目の峠越える前
だからちゃんと2時間くらい寝てからですね
記憶がはっきりするんだけど
近藤淳也
その前ほとんど記憶がないですね
何もなくてよかったですけど
なるほど
丹羽薫
そうですね
最後の
明日の喰らってたところで
2時間くらい私も寝て
その後最後の峠のコンマラ峠っていうのを
越えたら
そしたら後は
もう標高低いところだけなんで
頭もはっきりして
よかったんですけど
リンボチェっていうところが
コンマラ峠の後にある江戸なんですけど
リンボチェまで行ったら
ちょっとほっと一息なんですよ
標高高いところ終わるんで
リンボチェまで行って
はーってなって
ほんと疲れたってなって
その時点でも
200キロ越えてるんですけど
ちょっと寝ようと思って
一応計画でも寝るようにしてたかなと思うんですけど
ここで30分くらい寝ようとか
できれば1時間くらい寝たいなみたいな感じだったんですけど
ダワ君っていうシェルパーが結構スパルタで
なんか寝ずに生きるよねって言われて
近藤淳也
そこも干渉してくるんや
丹羽薫
ダワ君は
私がエベレストペースキャンプ往復する時とかは
ついてこずに他の人と交代して
寝てるんですよ
ちょっとダワ君の方がよく寝てるんですよ
元気だったみたいで
寝ずに生きるよねって言われて
え?と思って
うんって言って
いけるって言ったんですけど
でもそこで各エイドでバイタルチェックされるんですよ
健康診断されて
血中酸素濃度とか熱とか
測られたりとか心音聞かれたりとか
全部チェックされるんですけど
それでダメだったら
しばらくそこを止められるんですよ
落ち着くまで
私は一回も引っかからなかったんですけど
リンボチェでバイタルチェックされてる間に
寝落ちしそうになってて
ちょっとダメだなと思って
多分このまま進んでも効率が悪いと思って
ちょっとだけ寝させてって
やっぱりちょっとだけ寝たいって言って
そこで20分ぐらい仮眠して
スタートして
そっからは一切仮眠なしで
ゴールまで行くんですけど
3日目の夜に入って
リンボチェからナムチェまでは
普通に元気なときで
一体4時間半ぐらいで行けるんですよ
でもやっぱ疲れてるから
そんな早くは着かないし
モチベーションが落ちてるんですね
ウェルフェイ選手いないし
前のワン選手も追いつきそうにないし
このままなんとなくゴールしても2位だから
まぁいっかみたいな感じで
とりあえずナムチェまで行って
ナムチェからさらにルクラまでが
4時間半ぐらいなんですけど
普通に行って
でもこのペースだったら
6時間ぐらいか行けたらいいよな
7時間かかるかなみたいな感じで
トロトロ行ってたんだけど
そしたらナムチェ出てから
しばらくしたら
最後のエイドの手前ぐらいから
無線で多分ダワ君やりとりしてて
上川と
南さんが私がナムチェを出た
30分後にナムチェを出てるって言って
近藤淳也
追いついてきた
丹羽薫
そう
行った時何時間も差が開いてたんだけど
追いついてきてて
それ聞いて一気に目が覚めて
近藤淳也
まさかの南さん
丹羽薫
そう
えーって思って
ここまで来て追いつかれるのだと思って
なんかこのままできればゴールしたいなと思って
そっからまた走り出して
それまでタラタラ歩いてたんだけど
もう走り出して
バーッと走って
最後のエイドに入ったんですよ
最後のエイドで
もう私は何も食べずにすぐ出るって言って
ダワ君たちは
オムレツ頼んじゃったとか言って
言うから
いいよ食べてきたらって言って
どうせすぐ追いつくでしょとか言って
私先行っとくから追いついてって言って
もう道も分かってるし
一人で出発したんですよ
全然来ないんですよ
でも南さんが来てるから
もう後ろが気になってしょうがないから
ヘッドライトがわかるじゃないですか
だからヘッドライト近づいてきてないか
後ろ何回も確認するんですけど
2人のヘッドライトも来ないんですよ
でも遠くの方に光が2つぐらい見える気がして
あれがあの2人かなとか言って
南さんまだあの2人の後ろにいるのか
もう抜いてるのかどっちなんだろうと思って
もしその2人を抜いてたら
かおりがすぐ近くにいると思って
すごい勢いで追いかけてくるんじゃないかと思って
ちょっと2人見つかるなとか思いながら
いろいろ考えながらとにかく急いで走ってたんですけど
光が全然見えなくなってきたんで
だからちょっと安心して
よしこのままゴールできるかなとか言って
丹羽薫さんのトレーニングと体調管理
丹羽薫
あと何キロぐらいかなとか思いながら
逃げ切れるかみたいな感じでずっと走ってたんですけど
結局最後逃げ切れて
結局40分340分差があったんで
そのまま逃げ切った感じだったんです
近藤淳也
でも割と際どかったんですよね
丹羽薫
そうそうそうそう
だけどなんか後からだわくんとか
だいぶ遅く帰ってきて話聞いたら
休憩してねオムレツ食べて立ち上がったら
足が動かなくなってたらしくて
やっぱ足にだいぶ来てたらしくて
でもう走れないってなって
でなんか最後の区間だけ
もう一人ボランティアの子も一緒に来てたんですけど
その子がじゃあ俺が行くって言って
で行ったんですけどその子は道を知らないんです
で道を知らないから途中迷っちゃったみたいで一人で
全然違う山の方に行ってて
でだわくんが出発してで見たら
なんかその子いないからメッセージやり取りして
お前どこだって言ったらなんか道間違えたかもみたいになって
見たらヘッデンのライトが全然違う反対の山の上の方にあって
でだわくんそれを迎えに行って
で回収して
で来たからだいぶ遅くなったって言って
近藤淳也
じゃあ最後の区間会ってないんですかシェルパーの人と
丹羽薫
私は一人で走ってた
結局一人だったんだ
結局みなみさんはその二人に追いついて
二人を抜かして来たらしいんですけど
一緒に私が二人と行かなくてよかったなと思いましたけど
それで総合2でゴールという
おめでとうございます
近藤淳也
まさか最後そんな日本人で競ってるために
みなみさんのきっかけだったとは
丹羽薫
でも結局それがなかったらだらだらずっと進んでて
よくなかったと思うんですけど
みなみさんのおかげで結局自分が初めに立った89時間っていう時間を
ちょうど切ることができて
みなみさんの追い上げがなかったら多分切れてないんで
本当ありがたいなと思いました
ちゃんとレースっぽくゴールできたって感じですかね
そうですね
近藤淳也
にしてもちょっと面白いエピソード多すぎませんか
なんかいろいろシェルパーが消えたりとか
丹羽薫
そうですね
近藤淳也
いろいろツッコミどころが多くて
牧歌的というかなんていうか
だいぶ面白いですね
丹羽薫
でもシェルパー大変だと思いますよ
だってトップの選手とかについて走るわけじゃないですか
他の選手は結構シェルパーはトレラーの速い人が来てた
他のトレラーの大会とかで優勝してるような子とかが来てて
でもダワ君だけはそうじゃなかったんですよ
ダワ君は普通のガイドとかしてるような
ポーターとかしてるような子なんで
だから道はむちゃくちゃ詳しいんですけど
走るのも速いんですけど
そんな長時間長距離行くとか慣れてないんだと思うんです
もう最後足が終わっちゃったって言ってましたね
なるほど
近藤淳也
とにかくゴールしてね
丹羽薫
そうですね
近藤淳也
よかったし一緒に旅した気になった
面白いエピソードが多すぎる
何が起きるんだろうって楽しみに聞きましたね
普通じゃないエピソードが多かったですね
丹羽薫
ちょっと普通のレースではないですね
私はでも大きなトラブルがなくて
本当ラッキーだったし
十分準備ができたっていうのが一番大きな理由だと思うけど
途中から君武籍って言って
君武地方あのあたりの特有の石が出だして
今もちょっと咳き込むんですけど
乾燥した気温の低い空気を吸い込んでて
しかも塵とかがすごい混じってる空気を吸い続けることによって
蒸気道がやられて石が出るっていうのを
君武籍っていうらしいんですけど
それがもうみんな出てたんですよ
大会参加者だけじゃなくて主催者側もみんなやられてて
ルクラゴールしたらみんなゴホゴホ言って
たぶんみんな風邪ひいてるとかじゃなくて
君武籍っていうのをやられてて
君武籍がもうたぶん私5虚ぐらいから出だしてたのかな
結構まだだから120キロ30キロぐらいの地点からずっと出だしてて
それが結構しんどかったですね
ちょっとペース上げると石が出だすんで
近藤淳也
かおりさんも初めて行くエリアだったと思いますし
知らないこともあったと思うんですけど
丹羽薫
どうですか行く前に思ってたイメージと実際行かれて違いとか
行く前は本当もう未知で
どうなるんだろうっていう不安がやっぱりいっぱいあったんですけど
まあ行ってみたら割となんかどうにかなるなーっていうのと
思った以上に人が多かったですね
ハイカーの人がやっぱすごく多くてメジャーなハイキングエリアなんだなーっていう感じで
ただみんな結構ゆっくり歩くんだな
すごいびっくりしましたね
一般の方が
一般の方がだから本当ゆっくりなんで
だいぶ抜かさないといけないんですよね
道が細いところとか結構大変で
プラスなんか牛とか馬とかロバとかの行列が来たりとかするんで
近藤淳也
なんかすごい細い吊り橋みたいなの渡ってました?
丹羽薫
ああいうのはいっぱいあるんですけど
そこが牛とか来ちゃうと渡り終わるまで待たなきゃいけないんで
なんかそういうのはちょっと事前には予想しえなかったというか
こんなに渋滞するんだって
近藤淳也
なんかケムクジャラのでっかい
ワンちゃんとの走行
丹羽薫
あれがヤクですね
近藤淳也
ヤクですか?
あの獣というかいましたよね
あんなのなんか普通にいるんだって
すごい面白かったですけど
丹羽薫
ヤクとかが大きい荷物つけてるんで
ヤクとかは自分の体の幅しか考えてないじゃないですか
そのまま突っ込んでくるんですよ
その横についてる荷物が当たって
飛び出しそうになるんで
気をつけないといけないっていうのは事前に聞いてたんですけど
だから絶対山側で待たないと
谷側で待ったら突き落とされたりとかするからって言われてたんで
そういうのはありましたけど
近藤淳也
でも思ったより山小屋が快適でしたね
丹羽薫
寒いけど機密性とかほとんどないんで
山小屋とか外の気温と大して変わんないみたいな
部屋にいる時はいつもお布団にくるまって
芋虫状態になってスマホとか見てるみたいな感じだったけど
部屋が個人個人あるし
日本の山小屋よりだいぶ快適です
ちゃんとベッドあってお布団あって
近藤淳也
かおりさん的には個室がポイント高そうですね
丹羽薫
個室やっぱ高いかもしれないですね
近藤淳也
いつも寝れないっておっしゃってるんで
結構周りに人がいるかどうかが
丹羽薫
そうですね個室があるってすごいありがたかったですね
近藤淳也
かおりさんは動物も好きですけど
今回でお気に入りの動物は何ですか
丹羽薫
そうですねやっぱ犬がついてきてくれるのは
すごいありがたかったですね
だいぶ長い距離犬と一緒に走ってましたね
そうですか
近藤淳也
それってかおりさんが犬好きだからついてくるんですか
タイでも一緒に走ってました
丹羽薫
そうですね他の人も犬と一緒に走ってたっていう最初にましたけどね
近藤淳也
何なんですか犬たちのひとなつコインですか
丹羽薫
何なんですかひとなつコインかな
近藤淳也
あんまりついてたら帰れなくないですか
丹羽薫
それがねびっくりするのが
私ナムチェまで前半走って行ってる時に
ついてきてたワンちゃんがいて
その時ミナミさんに会った時にそのワンちゃんも一緒にいて
一緒に江戸で休憩した時にゆで卵あげたんですよ
そのワンちゃんお腹減ってるかと思って
何十キロも一緒に走ってるから
何十キロも
ゆで卵あげて出て行く時もちゃんと待ってて
一緒にまた出発して
ミナミさんが僕そろそろ行きますねって言って先に行ったのに
ワンちゃんついて行ったんですよミナミさんに
ついて行っちゃったと思って一人で行ってたらまた待っててくれて
待っててくれた
途中から一緒に行ったんですよ
ワンちゃん大きい吊り橋
あの吊り橋よく渡らないんですよ川があって
何個か吊り橋あったんだけど
川の中を渡ってくるんですよ
近藤淳也
大丈夫なんですか
丹羽薫
だけどすごい大きい吊り橋あって
その川はすごい太くて渡れなかったんですよ
そしたらこっちに来れないから
それで諦めて戻ったかな
わかんないけどついてこなかったんですよ
これでワンちゃんと別れか
その後ゴールするまでも会わなかったんですけど
ルクラでゴールして
自分のゴールの時はいなかったと思うんですけど
その後30分後ぐらいにミナミさんゴールする時に出迎えたら
ゴールする場所にずっとついてきてたワンちゃんいるんですよ
近藤淳也
それと一緒ってわかるんですか
丹羽薫
そうですね見た目で
エベレスト135の異国情緒
丹羽薫
一緒ってわかる
ミナミさんにもこのワンちゃんあのワンちゃんだよね
そうやんなとか言って
なんか知らんけどそこにいて
しかもアウェー感満載で
他のワンちゃんにむっちゃいじめられてるんですよ
近藤淳也
ルクラの犬じゃなかったってこと
丹羽薫
でもルクラの外れにその翌日行ったら
そこにいたからちょっとルクラの外れのワンちゃん
近藤淳也
川渡ってきたんですか
丹羽薫
多分そこからルクラに行くのは川渡ってきたのかな
どうやって来たのかわかんないですけど
だからすごいねワンちゃんは
結構何のためかわかんないけど長時間ついてきた
近藤淳也
普段もねタッカー君と一緒にトレーニングされてますけど
どうですかどっちがたくましかったですか
丹羽薫
ワンちゃんのほうが100倍たくましかった
そもそもあの校舎で走ってるっていうのがすごいし
すごいがけがけのところとかも平気で行くし
近藤淳也
なんか聞きたいことありますか
いろいろエクストリームすぎ
お腹いっぱいですよね
丹羽薫
すごい異国情緒が今回はあふれてますね
近藤淳也
全部が新鮮で面白い
丹羽薫
なんかでもやっぱり校舎でずっとトレーニングしてたんで
体調管理がすごい難しかったなって振り返ると
途中2回ぐらい風邪ひいたし
風邪だったのかこの君武石だったのかはちょっとわかんないですけど
初めはちょっと鼻水出るぐらいで
ちょっとだるいなぐらいで
でも走れなくないから
頑張ってトレーニングそのまま続けてたんですけど
最後の日もうこれでトレーニング終了っていう一番最後の日に
もうブシブシ痛くなって明らかに風邪の症状が出て
その時はすごいつらかったですけど
やっぱり普通の日本でトレーニングしてる感覚で
校舎でトレーニングしちゃうとやっぱりものすごい体にダメージがあって
免疫力も多分すごい落ちてたと思うし
体重もすごい落ちたりとかして
本当体調管理がむちゃくちゃ難しかったなっていうのはありますね
近藤淳也
そんなエベレスト135ですけど
今年はレイクビアで優勝すると
丹羽薫
エベレスト135に招待されますね
招待されるって確定していたり
近藤淳也
今年の情報がいろいろ出ると思うんで
丹羽薫
これからちょっと日本の方も興味持つ方いらっしゃるかもしれないですけど
何かアドバイスとかありますか
できればちょっと早めに行って
1週間でもいいから早めに行って
現地でコーチ巡路をするのが一番おすすめかなと思うんですけど
でも他の選手とか結局早めに入ってコーチ巡路をしたのは
私と南さんと
その後4位になったオーストラリアの選手
マットだけだったんで
トップの選手はもともと雲南省の山岳エリアに住んでる人で
もともと標高高いところに住んでる人なんですよ
だから後の人はその4人は特別ですけど
それ以外の人はコーチ巡路とか何もなしに来て
もうこと中鉱山病になりながらちょっと休みながら
制限時間150時間あるんで
その制限時間内で完走するみたいな感じで行ってたんで
コーチ巡路をするトップの方を狙おうと思ったら
絶対コーチ巡路必要だけど
完走目当てだったらすごいコーチ巡路をしていかなくても
やりながらコーチ巡路をしていくみたいな
丹羽薫さんのエベレスト135mileについて
近藤淳也
1週間ぐらいエベレストベースキャンプツアーみたいな気持ちで
丹羽薫
ゆっくり行くっていうのもありかもしれないですね
できると思います
近藤淳也
なるほど
丹羽薫
じゃあ興味ある方はぜひね
ちょっとエントリー費が高いですね
来年もちょっと下げるみたいなことは言ってました
ホテルと切り離して純粋にエントリー費だけにして
ホテルとかは自分で取ってねみたいな感じで
エントリー費もちょっと下げるみたいな
みんながみんな5つ星ホテルに泊まらなくても
いいと思ってると思うよって言ったんですけど
なんでそういう形でエントリー費下げるとは言ってましたけど
近藤淳也
今年はエントリー費がいくらでした
丹羽薫
80万
全部込み込みですけど
でも物流が大変で
ヘリ飛ばしまくりなんで
そこですねお金かかるのは
近藤淳也
特殊な環境ですしね
丹羽薫
店員とか増えるんですか
店員は多分増えると思うんですけど
あんまり増やせないって言ってました
物流が大変だからデポパック送るだけでもヘリ飛ばしてるんで
今回の人数でヘリいっぱいいっぱいだったみたいなんで
多分これ以上人数増えたらヘリ2回飛ばすとか
その一箇所に荷物を送るのに2回飛ばすとかでまた費用がすごく重なるんで
近藤淳也
ロッチの要領とかもありますしね
丹羽薫
そうですねロッチはたくさんあるし結構大きいんですよ一個一個のロッチが
だからロッチはそんな問題じゃないかなと思うんですけど
あとシェルパー用意する数とかその辺りかなと思うんですけど
近藤淳也
興味ある方いればぜひ行ってみてください
丹羽薫
気になることあったら私にダイレクトメールでも送れれば
それは楽しくですね
近藤淳也
ぜひぜひ
帰国後の宮河織さんとのお話
近藤淳也
今日は帰国直後の宮河織さんにエベレスト135のお話をたくさん聞かせていただきました
どうもありがとうございます
ありがとうございました
丹羽薫
お疲れだと思いますのでぜひ行ってみていただいて
近藤淳也
また次のレースに向けて
丹羽薫
そうですねすぐもうあと1ヶ月後にはヨーロッパに向けて出発なんで
その間にレイクビアの役の準備もしないといけないし
頑張ります
近藤淳也
じゃあ今年のこの後の活躍も期待しております
どうもありがとうございました