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どうもこんにちは、シン・イクメン育成コーチのひなたです。
ひなたの【シン・イクメン夫婦論】、今日もよろしくお願いします。
本日は、なぜ仏教思想が夫婦関係の改善に役に立つのか⑤
【夫婦円満の状態とは】というテーマでお送りします。
この、なぜ仏教思想が夫婦関係の改善に役に立つのかシリーズも、今日で最後となります。
今日は、【涅槃弱情】という仏教の考え方と夫婦関係の関わりについてお話をしていきますので、ぜひ最後までお聞きになってください。
この番組は、オット専門夫婦関係改善コンサルとして、
個別コンサル、講座開催、電子書籍出版などの活動をする私、ひなたが
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梅雨も明けて非常に暑いですね。
今日も今、車の中で撮っておりますけれども、ちょっと冷房をガンガンかけながら撮りますので、少し後ろの音がうるさかったらごめんなさい。
ではですね、今日で一旦、なぜ仏教思想が夫婦関係の改善に役に立つのか、というところについては完結編となるんですが、
今日は、「涅槃若情」という仏教の教えと、この夫婦関係がどう関係があるのかということをお話をしていきます。
涅槃若情という言葉ってお聞きになったことありますかね。
なかなか仏教に触れる機会がないとあまりないかなとも思うんですけれども、
もともとはこれ、サンスクリット語でニルバーナというふうに表記されるんですね。
ニルバーナと聞くと、私なんかはですね、バリバリのグランジロック世代でもありますので、
ニルバーナというバンドがあって、カートコバーンですよね。
ニルバーナというバンドを非常によく聞いていたので、なじみのある言葉なんですけれども、
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これが涅槃若情だという意味だったというのは、実は最近知りました。
ニルバーナの音楽自体はめちゃめちゃ激しい音楽で、この涅槃若情の境地とは全然違うんですけれども、
仏教でいうこの涅槃若情ってどういう状態かというと、
自分の中から煩悩や苦しみが一切なくなって、
心穏やかな状態になることが涅槃若情なんですね。
涅槃という漢字はちょっと何て言ったらいいのかわからないので、ぜひ調べていただきたいんですが、
若情というのは寂しい静かというふうに書いて、若情と読みます。
つまり寂しいぐらいにもの静かな状態、穏やかな状態、平和な状態が涅槃若情。
なので仏教は人生は苦しみであるというところからスタートするんですが、
その人生の中の苦しみ、生老病死という生まれて生きる苦しみと老いる苦しみ、
年を取る苦しみと病気になる苦しみ、それから最後死ぬ苦しみ、
全ての人間としての誰しもが平等に抱えるこの苦しみを、
自分の中から全部断ち切れた状態が涅槃若情である。
つまり心穏やかで何が起きても揺るがない状態になるのが涅槃若情というふうに
お釈迦様は悟られたわけです。
これって別に死んだからそうなるというわけではなくて、
お釈迦様というのは前回の放送でもお話しした通りに、
お釈迦様自体は死後の世界って何も話してないんですね。
極楽浄土というのはお釈迦様が亡くなったあと何百年も経ってからできてきた
ファンタジックなある意味、宗教っぽい感じの考えなんですが、
お釈迦様が言われたのはそれを死んでからじゃなくて、
生きているこのうちから涅槃若情を目指す、自分の中の苦しみをどんどん断ち切っていって、
最終的には涅槃若情の状態になるんだということを
お釈迦様自身が悟られたから仏教というものができたんですね。
じゃあ夫婦関係においてどうでしょうかね。
涅槃若情、何にも揺るがなくて心穏やかな状態。
確かにこれができれば夫婦関係ってとても穏やかで平和な感じがしますけれども、
私自身、新育免育成コーチとして夫専門の夫婦関係改善コンサルをやっておりますけれども、
私自身も正直言って、この夫婦関係における涅槃若情の世界って全然たどり着けてないんですね。
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昨日もちょうどいい例だなと思ったのでお話をするんですが、
昨日また私の煩悩がメラメラと沸き起こった事件がありまして、
よくあるんですけど、
昨日はうち小建てなので2階建てで階段があって、
そこに妻が自分のバッグをどーんと階段の真ん中に置いてあったんですね。
私と2歳の次男が最後2階に上がって寝室に入る時に、
階段を二人で登って行った時にそのカバンが邪魔だったので端っこに避けたわけです。
通れる道を確保して次男と階段を上がっていたんですけれども、
それを見た妻が私に対して怒ってきまして、
そんなところにバッグを置いておいたら危ないじゃん、下に下ろしてよ、
という感じで言ってきたんですね。
なので私はその瞬間にカチンと来て、
いやいやだったらこんなところに最初からバッグを置いておかないでくれよ、
という風に思っちゃったし、それを口にも出しちゃったわけなんですね。
いや元からここにあったんだけど、邪魔だからどかしたんだけど、という風に言っちゃうわけです。
ここで一旦一時停止します。
ここで考えたいのが、私がイラッとして、
要はそれって夫婦関係の苦しみのうちの一つですよね。
また奥さんから理不尽なことを言われてイラッとして、
なんなんだよって思っちゃう。
でもこの状況って実は、
仏教的に考えると因果ということがあって、
必ず結果に対して原因があるという風に考えるんですね。
そう考えると結果というのは私がイラッとして、
なんなんだよって思っちゃう、ここが結果だとします。
ではそこの原因って何なのかという風に考えた時に、
普通に考えちゃうと、
奥さんがそこに階段に自分のバッグを置いておいたのが原因じゃないかという風に考えがちなんですけれども、
これは相手に原因を持ってきているので苦しみが続くんですよ。
なぜかというと、基本的には他人と過去は変えられない。
つまり相手のことは変えられないからなんですよね。
だからいくら僕が奥さんに文句を言ったとしても、
奥さんが自分で反省をしない限り奥さんはその行動をやめないわけなんですよね。
なので私がイラッとした原因というのは、実は奥さんの行動ではなくて、
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奥さんがバッグを置いておいて、私が端によけて、
子供と上に上がろうとした時に奥さんが文句を言ってきた。
その時に私が生み出した感情、ここが苦しみの原因なわけです。
つまり、だったら階段に物を置かないでくれよとか、
自分が置いておいたのに何で僕が文句を言われなければいけないのみたいな、
その感情を生み出している自分自身に問題があるわけなんですよね。
なのでここを、例えば、一つは素直に謝る。
ごめんごめん、確かに危なかったから下ろせばよかったよね。
あとは例えば、確かに階段が狭くなって危ないから、
次からは奥さんのカバンがここにあったら、階段から何も言わずに下ろしておこうと。
端にも寄せないで、最初から階段から下ろす。
そういう選択が無理なく我慢なく普通にできれば、
それってめちゃめちゃ夫婦円満な感じがしませんかね、どうでしょうか。
我慢することなくなんですね、ポイントは。
でもそこでイラッとしているけれども、それを我慢してそういう行動をするというのは、
やっぱりそれ、我慢というのは自分の中でどんどん怒りのフラストレーションをためていって、
これがまた三毒と言われる自分を苦しめる煩悩の一つですので、
イライラが蓄積していって、結果奥さんに対する目も、
そういう理不尽なことを言う人だという目で見るようになってしまうわけなんですよね。
なので、ちょっと長くなっちゃったんですが、
私自身もまだまだ涅槃着城の世界には全然いけない、
夫婦関係において全くいけないわけなんです。
でも私自身は夫婦関係は別に円満だというふうに思っていて、
要は夫婦円満の状態というのは、結局涅槃着城の世界だけが夫婦円満なわけではなくて、
人それぞれいろんな夫婦の形があって、夫婦円満の形もいろいろあるとは思うんですよ。
それでいいと思います。
なので、あなたとの奥さんとの関係においても、
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別にあなたたちだけの夫婦関係の円満の状態が見つけられれば全然それでOKだと思うので、
もちろん涅槃着城の世界が目指せるのであればそれが一番ベストだし、
別にそうでなかったからといっても別に夫婦円満なわけではない。
ただ、仏教の考えですね、諸行無常。
全ては変化をしていって同じものは何もないという考え方。
そして諸法無我。自我があるから苦しむ。
だから自我をなるべく小さくしていく生き方。そして一切皆喰。
そもそも人生というのは苦しみがベースにあること。
そういうことを理解しておけば、自分の中で苦しみが生まれたときに、
じゃあ次はもうちょっとこうしてみようかなという、自分の中での指標を持てるようになるんですよね。
こういう知識としての指標がないと、自分の中で怒りとか苦しみが生まれたときにずっとそれを引きずって、
ネガティブなままでずっといて、夫婦喧嘩もどんどん増えて、最終的には関係が破綻していくという状態になってしまうと思います。
過去の私もそうでした。常にイライラしてて、何なんだよ、何なんだよってずっと思ってて、
本当に納得できないっていうのを自分の中で煮えたぎらせるっていうんですかね。
ぐつぐつぐつぐつやって、あるときにバンと爆発するみたいな。
そうなってしまうとやっぱり一番苦しいのは自分なので、そこらへんの自分の中との葛藤の向き合い方というのを、
一つ仏教の考え方、特に初期仏教の考え方をベースに自分の中の指標を持っておくと、
結局は夫婦の何だかんで言っても幸せだよねっていうふうに思える状態。
全然イラッともするし、たまには喧嘩もするし、言い合いもしたりもするけど、
でも何だかんだ幸せだよねっていうふうに思える状態が最終的な夫婦園満の形なのかなというふうに思っております。
ということでまとめますと、涅槃寂静というのは自分の中から煩悩や苦しみが一切なくなって、
もの静かな穏やかな平和な状態。これが仏教で言う涅槃寂静、悟りの世界ですね。
夫婦関係においてもそういう状態になって心穏やかな状態になれればそれはそれでいいと思いますが、
実際なかなかそうはいかないと思いますので、苦しみが生まれたときの自分の中の処理の仕方というのをしっかり持っておけば、
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イラッともするし、相手に期待したり求めたりすることもたくさんあるし、
価値観が合わないと言って価値観がなんでこんなにも違うんだろうというふうに思うときもあるし、
そういういろんな葛藤があるんですけれども、最終的にはとはいってもなんだかんだ幸せだよねと思える状態になるということが
一つの夫婦園満の形なのかなというふうに思っております。
ということで、仏教思想がなぜ夫婦関係の改善に役に立つのかということをシリーズにわたって5回、
プラス番外編1回でお話をしてきました。
私自身、まだまだ仏教のことについては全然触りの触りをちょっと舐めたくらいな感じ、
かじってもいない、まだまだ舐めたくらいな感じなので、より知識というか理解をどんどん深めていきたいと思いますし、
私自身もいろんなことを実践していく中でもっと人間的にも成長していきたいなというふうに思っておりますので、
またこのラジオの中でも、仏教の考え方に基づいた夫婦関係のこと、そして夫婦関係を通して、
私が最終的に目指すのは、夫婦関係を通して男性が夫が人間的に成長できること。
ここが一番私の目指したい世界になりますので、
その成長の一つのヒントとして、仏教思想を織り交ぜた放送をしていきたいと思っておりますので、
ぜひ何か参考になるなと思っていただける方がいらっしゃったら、
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今日も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
この放送を1秒でも聞いてくれた夫のあなたを、新育メンズ、奥様のことを新育メンサポーターと呼びして、
皆さんと一緒に番組を作り、一緒に成長していきたいと思っておりますので、ぜひコメントやご質問もお待ちしております。
それでは新育メン育成コーチの日向でした。
今日も最高の夫婦関係になるように、あなたのことを応援しています。またお会いしましょう。さよなら。
