笈の小文「旅立ち一節」/ 芭蕉
百骸九竅の中に物あり 假りに名付て風羅坊と云ふ。
真に薄物の かぜに破れ易からん事をいふにやあらん。
彼れ狂句を好むこと久し 終に生涯の計り事となす。
神無月の初 空定めなき気色
身は風葉の 行く末なき心地して
旅人と わが名呼ばれん 初しぐれ
12:07
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スクロール
笈の小文「旅立ち一節」/ 芭蕉
百骸九竅の中に物あり 假りに名付て風羅坊と云ふ。
真に薄物の かぜに破れ易からん事をいふにやあらん。
彼れ狂句を好むこと久し 終に生涯の計り事となす。
神無月の初 空定めなき気色
身は風葉の 行く末なき心地して
旅人と わが名呼ばれん 初しぐれ