字に対するコンプレックス
てるちゃんは、書道好きっていうのはさ、 書道見るのが好きなの?
見るのも好きやし、自分でも書くことあるな。
書くんだ。
どっちも好き。
きれいっていうお文字を見たら、 自分も同じ書きたいなってなって書くかな。
いい子じゃん。
いい子だな。
いい子だな。
ぶーはきれいな字にコンプレックスあんだよね。
そうなんだ。
自分の字があんまり好きじゃなかった時期が長くて。
そうなんだ。
ぶーちゃんの字は見たことあるけど、 ぶーちゃんの字はきれいっていうか、
可愛い字だなって思う字だね。
コンプレックスあったんだ。
だから、そうやっててるちゃんみたいに、 きれいな字見て、きれいな字書こうって言って、
書けるようになってってるの、すごいなって。
リスペクトの念が、いい子だなみたいなふうに今思ってます。
なんか、根本としては同じかもしれへんくて、
日々字書いてて、自分の字を見た時に、
なんか、きれいじゃないなっていう、そういうコンプレックスっていうか、
ふの感情がきれいな字を書きたいっていう気持ちにつながってるっていうところもあるかな。
なるほど。
吹っ切れた自分らしさ
そこは共通してるのかもね。
別方向で吹っ切れちゃった感じ、ぶーは。
きれいじゃないなって思って書くけど、
可愛ければいいやとか、自分らしくあればいいやとか、
自分が読めればいいんじゃいみたいなふうに、
吹っ切れたのがほんとについ最近、2年前、3年前ぐらいにあって。
むちゃくちゃ最近になった。
最近ようやく自分の字をね、ちゃんと直視できるようになった気がする。
ああ、そうなんだね。
それはきっかけとかあったん?
なんだろうな。
今日日記とか書くようになってからかもしれない。
あー。
てるちゃんに見せたいな。てるちゃんに見せたいからちょっと待って。
持ってくるわ。
見たい見たい。
これリンク送ったら見れんのかな。
送ってみて送ってみて。
あ、見えた。
見える。
えー。
めっちゃいい。
確かに可愛い。
日記って言っていいのかわかんないけど、
書くようになって徐々に自分の字好きになってきたって感じ。
可愛い字で可愛いこと書いてるな。
僕人の字見るのめっちゃ好きやから嬉しい。
汚くても?
うん。
なんか全然関係なくっていうか、
クセ字であればあるほど嬉しいかなそういう時は。
あーほんと。
よかったよかった。
なんか高校の時とか、
宿題の回収係になってこっそり人のノートの字見てたことあったな。
えー。
すご。
いい話。
それってどういうところ、嬉しいってなんなんだろうね。
なんか、
性格が出てたりするって思う時があって、
うーん。
それが意外やったりすることもあんねんけど、
それはそれで面白いし、
うーん。
なんか性格が現れてるなって思ったりしても面白いし、
だからどんな字でも大体面白い。
へー。
文通の時代への憧れ
でもそうだよななんか、
字見せてくれるってさ、
なんで嬉しいんだろうって思ったけど、
その人の内面が外に出るよね。
だから見せてもらえたらちょっと嬉しいとかあんのかなって思ったな。
うーん。
なんか字って、
その人の時間が保存されてる気がして。
へー。
面白い。
なんか、例えばこのひらがなは、
小一の時からほぼ書き方変わってへんなっていうやつもあれば、
この文字は、
高校入った時に先生の文字がかっこよかったから真似してみて、
それがよかったから、
なんかそれがずっと残ってるなみたいなのがあったりして。
あるある。
あるなー。
だからめっちゃ時間を保存してるのが文字やと思うから、
それ面白いと思う。
へー。
言われてみればブーも、
ひらがなのソの書き方が変わってるから。
へー。
だから、自分の書き文字見たら、
ソを見れば、
その大学以前なのか以後なのかってのがわかる。
うーん。
時間が保存されてる、ほんとに。
ふっふっふ。
歴史的書物になってる。
ふっふっふ。
面白いね。なんか時間も保存されてるけど、
価値観も保存されてる感じするね。
どれが可愛いと思ってるとか、
どれがいいと思ってるか。
でもさ、
てるちゃんが好きな書き文字なんてさ、
今あんま見る機会なくない?
うん。
あんまりない。
だから悲しい。
ふっふっふ。
だからほんまはなんか、
文通の時代に生まれたかったなって思う。
ふーん。
文通の時代かー。
文通の時代っていつだ?
ねーやん。
ふっふっふ。
文通やってた時あるよ。
へー。そうなんだ。
いついつ?
えーとね、大学卒業したぐらいかな。
大学生ぐらいかな。
へー。
それやり始めたのTwitterの人で、
なんか、
Twitterやってると、
この人めっちゃ好きだけど、
そのうちいなくなるなーみたいな、
人がわかるようになってくるんだよな。
へーそうなんだ。
うんうん。
すごいいい文章書くっていうか、
いい投稿してるんだけど、
ふっといなくなるタイプの人だなーと思って、
思ったことがあって、
大学生ぐらいの時に。
うんうん。
で、その人にDMしたんだよね。
文通しませんかって。
へー。
何度か手紙のやり取りやって、
そしたら、
途中から案の定Twitterやらなくなっちゃって、その人。
うーん。
だけど、お互いの近況みたいなのを、
手紙で書いて送り合うみたいな、
そういう関係の人だった。
へー。
めっちゃいい。
いいねー。
文通しませんってDM来たら嬉しいだろうなー。
うん。
いや、怖くない?
怖かった。
そうか。
うん。
学生時代のアクティブさならではかなと。
どうだった?その人の書き文字は。
イメージ通りだった?
めちゃくちゃ怖いかったよ。
今でもしまってある。宝物として。
へー。
でも俺も思い出したな。
文通してた時あって、
うん。
これあんまり最終的に良くない話なんだけどしていい?
いいよ。
なんか、
俺が小学生の時に、
チャット掲示板みたいなとこがあって、
はい。
そこには、社会人の人もいれば、
大学生の人もいれば、
自分と同い年ぐらいの小学生の子もいて、
で、その同い年ぐらいの小学生の子と
めっちゃ仲良くなって、
で、
初めて遠距離恋愛っていうものをやったんですよ。
すげー。
で、
エイセマシ君が小学生の頃。
そう、小学生の時。
すごいね。はいはい。
何回か手紙をやり取りをして、
で、字はそんなに上手じゃないなーって。
思ってたよりも、
あの、汚いなーって思って。
え、けどすごくない?
小学生同士の文通。
インターネットきっかけでの小学生同士の文通。
そうそうそう。
今、冷静に考えるとすごいよな、それな。
すごいよね。
チャットでさ、だってさ、
自分の個人の住所とかさ、
乗っけてさ、
周りで見守ってくれてた大人の人たちをさ、
あの、温かい目で見守ってくれてて、
すごい優しい。へー。
ってことだったんだなーって思うんだけど。
ある時、プリクラが
入ってて、
全然タイプじゃないから、
その後返さなくなったっていうのがあります。
ひでー。
ひでー話だ。
ひでー話だろ。
そうだった。
そういうのあったなー、文通。
うーん。
エイセマシ君は返さなかったの?プリクラは。
自分のプリクラ。
プリクラ返したっていうか、プリクラ、
俺が先に送った気がすんなー。
あー、なるほど。
めっちゃかわいそう。
めっちゃかわいそうだね。
本当にひどいよね。
最悪だと思う。
うーん。
えー、けどすごいいいね。
その時の文通とか残ってるといいよね。
あー、実家に残ってるんじゃないかなー。
ヒナちゃんって子だったな、
覚えてるわ。
けどいいね。
それはもう掛け文字の思い出だね。
そうだねー。
ひどいことしたなーって思ってるなー、今。
ヒナちゃん聞いてますか?
ヒナちゃんごめんね。
せましです。
次はごめん。
覚えてるだろうなー。
覚えてるかもねー。
文通の時代に戻りたかったって言うけどさ、
今でも別に文通はできるじゃない。
うん。
文通しないの?文通。
なんか今、
言われてみて今でも文通できるなーって思った。
全然、
自分がやること考えたことなかった。
うーん。
そうだよ、できるよ。
でも勢いがないと難しいなー。
あー。
確かになー。
僕は一番、
直近で言ったら、
部活で卒部する先輩に
手紙書いた。
おー。
手紙?
手紙。
寄せ書きじゃなくて手紙なんだね。
そうそうそう。
なんかだいたい、
手紙と日記の書き方について
一人が一人の先輩に対して
メッセージを書いたり
みたいなのがあんねんけど、
それやったら一人だけになっちゃうから、
はいはい。
全員分手紙書いた。
へー。
何人か卒部するっていう話?
そうそうそう。
それが一番、
直近の手紙の記憶。
へー。
どうだった?
どうだった?
書いてみてどうだった?
めっちゃ面白かった。
書いてる途中。
へー。
うんうんうん。
なんかなんでかわからんけど、
書いてたら、
その、
言ってるときよりも、
頭の中でストッパーがかからんというか、
あー。
思ってることがそのまま書けてる感じがして。
へー。
面白。
読み返してみたら、
自分ってこんなこと思ってんねやなみたいな。
あー。それはあるかもね。
感じになった。
それってさ、
話しながらだとさ、
あんまないのかな?
うん。
口下手やからかわからへんけど、
ほうほう。
しゃべってるときはめちゃめちゃ、
自分の頭の中に、
チェックする人がおるっていうか、
へー。そうなんだ。
なんかその単純な言い間違いとかだけじゃなくて、
うんうん。
この人にこれを言って大丈夫かなとか、
はいはい。
なんかひとつ、
チェックを通してからしゃべってる感じがする。
へー。面白いね。
面白いな。
で、書き持ちのときには、
その人ちょっと休んでる感じなのかな?
うん。
なるほど。
書いてるときは、
その場には受け取る相手がおらへんから、
かなって思う。
しゃべるときは絶対聞く人がその場におるから、
うんうん。
いったんチェックが入る。
うーん。
面白いな。
なんか会話における、
インタラクティブ性みたいなところが、
うんうん。
違うのかなと思ってて、
今日話した中で言うと、
そのブーが、
絵も言語だと思って書いてるみたいな話をさ、
ちらっとしたじゃん。
うんうん。
それも絵ってこう、
絵描いてる間は合図中を写す人もいないし、
で、書き終えてもこう公開したら、
その絵いいですねってリアクションは
後からくることはあるけど、
うんうん。
その場で行われてるやり取りって感じがする。
その場で行われてるやり取りって感じはなくて、
一方通行。
だからこそ、
自分らしく言いやすいのかなとも思うし、
うーん。
手紙も似たような感じで、
素直になるっていうのがあるのかも。
で、
それは一方通行だからかもなって、
今話し聞いてて思ったな。
うーん。
うーん。
一方通行か。
まあ、
お返事が返ってくるから、
ロングスパンで見ると、
一方通行ではないんだけど、
うーん。
一人しゃべりをして、
それを相手に送って、
で、相手が一人しゃべりをして、
みたいな、
遠いキャッチボールというか、
うーん。
時差があるよね。
そうね。
手元で何かミスったりとかしたなって思ったら、
やり直しもできるしね。
うーん。
てるちゃんはさ、
毎日何か字書くの?
うん。だいたい、
日記を書くから、
日記書いてるの?
うん。少なくとも、
1回は手書きするっていう感じ。
へー。
日記何書いてるの?
日記はめっちゃ、
あの、
事実書いてるかな。
ああ、そうなんだ。
たまに気持ちが入るときもあるけど、
だいたい、
ほぼ、起きたこと箇条書き、
みたいな感じかな。
へー。
え、そのときの文体気になるな。
デスマスク帳で書いてる?
えっとね、
そうそうそう。
それが難しいところで、
難しいよね。分かる分かる。
僕、しゃべるとき、
関西弁やねんけど、
それで書いていいものかっていうのは、
ずっとあって、
へー。
面白い。
しゃべってるときは、
関西弁って何の違和感もないけど、
文字にしたら、なんか違うなってなって、
うーん。
だけど日記って、
かしこまったものでもないから、
うん。
文体と未来の自分に対する態度
デスマス帳で書くのも、
なんか距離が離れた気がして、
それも違うよなってなって、
めっちゃずっと悩んでる。
そうなんだ。
まだ決めきってないんだね。
そうそう。だから時によって違う。
へー。
何々だ、みたいな。
うん。
大言止めにしたり。
うんうん。
いよいろ。
日記にどんな文体使ってるのっていうのは、
ブー気になっててさ、
なんか、
ブーの仮説で、
その日記の文体は、
未来の自分に対する態度だな、
っていう風に思ってるんだよね。
へー。面白い。
何それ。
うーん。
まあ、読み返すのであれば、
それって読み返すのが未来の自分なわけじゃん。
うんうん。
だから、伝え合い手ってのは、
まあ、書いてる時の、
現在の自分が書きながら、
ああ、こういうこと自分思ってるんだっていう、
今の自分に対する態度もあるけど、
まあ、その他にこう、
未来の自分に、
どういう態度取りたいのかっていうのが、
文体に現れるのかなって、
ちょっと思ってる部分があって。
うんうん。
関西弁うんぬんだと、ちょっと、
その話とはずれるかもしれないけど。
ね。例えばそのさ、
えーと、今日はカレーを食べました。
美味しかったです。
とかだとさ、
未来の自分ってさ、歳上だからさ、
うやまおうみたいなこと。
うやまおう気持ちが出てる。
へー。
未来の自分なんて、
今の自分と同じ、もしくは、
それ以下みたいな、
感覚がある人は、もしかしたら、
もっと、あの、体言止めとかが
出てくるのかもしれないし、
業務連絡みたいな、
日記になってくるのかもしれないし、
ブーは、もう結構なんか、
友達みたいな接し方をしちゃうことが多くて、
うん。
めちゃめちゃ美味しかったよーみたいな、
ビックリマーク、ビックリマーク、
みたいな、
書き方をしちゃうときもあるんだよね。
だからなんか、
過去の日記を見返したときに、
結構文体が、
変わってるかも。
このときは、
自分に対してこういう態度だったんだなーって、
思ったりする。
ブーは最近、自分の文字、
好きになったりとか、
間違えた文字を消さなくなったりとか、
変な文字の書き方したり、
絵文字入れたりとか、最近はしてるから。
うんうん。
それをね、未来見返したときに、
うん。
あ、ブー吹っ切れたなって、
自分自身で思うかもしれないし。
うーん。
面白いね。
ここで変わったとかが、
後から見ると分かるんだ。
うん。
し、なんかそれが、
その、テルちゃんは結構
迷ってるって言ってたけど、
迷ってることも含めて、
あー。
その、良さっていうか、
あ、迷ってんなーみたいな。
確かに。
迷ってることの記録にもなるから。
そうそうそうそう。
うーん。
定まってないさ、
もう広いスパンで見たら、
定まってるというか、
あ、こういう感じなんだって、
なるんだろうなーって気がするね。