00:05
「おはよう!たまむらタウン」。この時間は、たまむら町の石川眞男町長にお話を伺います。よろしくお願いいたします。
まずは、今年のご挨拶を頂戴できますでしょうか。
町民の皆様には、本年も引き続き、町政各般にわたり、格別のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、
本年が皆様にとりまして、幸多く素晴らしい一年になりますよう、ご祈念申し上げまして挨拶とさせていただきます。
はい、ありがとうございます。さて、今回のこの「おはよう!たまむらタウン」なんですが、来月2月にですね、玉村町で開催されます地域のお祭りについてご紹介を頂けるということなんですが、
まずは概要からご紹介、概要からお話頂戴できますでしょうか。
はい、わかりました。2月11日には春の三大祭りということで、3つのお祭りがあります。
一つ目に、上新田地区での稲荷神社の獅子舞です。
この稲荷神社の獅子舞は、元禄年間、もう300年ぐらい前ですね、から獅子舞が伝わっております。
氏子の安泰、五穀豊穣、悪魔払いを祈願して、毎年2月11日の春祭りに上新田、これ三丁目と角町ですけど、ここで行われます。
獅子舞はオトウカ、これは稲荷、狐ですね。
カンカチ、これは稚児です。小さな子供。
それから、前獅子、中獅子、後獅子、これは牡、牝、牡ということですけども、この獅子と笛、数人で構成されています。
当日は稲荷神社で剣の舞を奉納した後、旧国道354号を往来して、町内の両端で四方固めの舞を行います。
もう一つは「すみつけ祭り」、これは上福島地区ですね。
このすみつけ祭りの起源は、江戸時代の元禄年間、約これも300年前と言われています。
埼玉県加須市騎西にある玉敷神社から御神体として天狗の面を借り受け、これは猿田彦の面です。
祭り当日、その猿田彦の面を付けた人を先頭に、御神体や太鼓を持った人々、顔に墨を塗った大人や子供たちが続き、地域の家々を回り、人々の顔に墨を塗ります。
墨を付けてもらうと、そのお年は風邪や悪病にかからないと言われています。
03:02
墨を付けるようになったのは、鍋を持っていて転び、顔に鍋墨がついてしまったある名家の下女だけが病にかからなかったことからだという言い伝えが残されております。
これは上福島公民館で2月11日に行われることになっております。
それから3つ目は、「春鍬祭」。これは、樋越地区、それから藤川地区の一部で行われております。
樋越神明宮の春鍬祭は、寛政10年、1798年には既に行われていたようです。
この祭りは、その年の豊作をあらかじめ祝うために行う田遊びの神事で、毎年2月11日に神明宮で行われます。
神明宮の拝殿で祭典が行われた後、榊や樫の枝に餅をつけ、鍬に見立てたものを持った「鍬持」が拝殿の前でくろぬりの仕草などをして、
祭典長の禰宜が頃合いを見て「春鍬よーし」と叫ぶと、一同が「いつも、いつも、もも世よーし」と唱和します。
これを3回繰り返すと、持っていた鍬を投げ、観衆が鍬を奪い合います。
とった鍬を家に飾っておくと、養桑があたり、また一緒にまかれた稲穂のついたままの初穂を拾った人の家は、豊作間違いないといわれております。
これは平成14年2月12日に、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
そしてこの3つの三大祭りに見学ツアーを開催します。
このツアープランとしましては三大祭りのほか、玉村八幡宮の見学や道の駅玉村宿での自由昼食、
重田家住宅や歴史資料館の見学と1日で町内の名所巡りをします。
参加費は昼食代を除いて無料で、特典として各スポットでの無料のグルメ体験や大人気の八幡茶屋の八幡わらびを予約購入できます。
888円かかります。
申し込みや詳しいことは、玉村町生涯学習課のホームページをご覧ください。
1月7日から申し込みを開始し、24日の17時まで受け付けています。
店員は30名で、応募多数の場合は抽選となります。楽しみにしてください。
今ご紹介いただきました「稲荷神社獅子舞」、「すみつけ祭り」、そして「春鍬祭」ということで、これが三大祭りで、
06:08
町長、同じ日、2月11日の火曜祝日、建国記念の日にこの3つのお祭りは開催される。
一気に回ってしまうということで、先ほどご案内いただきました見学バスツアーがあって、ということなんですね。
そうですね。1日で3ヵ所の玉村町の大きな祭りを楽しめると、冬の祭りを楽しめるということですね。
玉村八幡宮にもいけるということで。
重田家住宅もありますし。
そうですよね。だいぶご利益のある、そんな1日になりそうで。
1年の出だしとしてはいいですよね。
そうですね。
ぜひ、寒いですけど、皆さん楽しんでいただきたいです。
この3つ、3大祭り以外、そのほかはいかがでしょうか。
2月、それから7月の年に2回、箱石地区では「地蔵祭」というのがあります。
これ、箱石の養命寺境内の北向き地蔵堂の中には3体の地蔵があります。
北面子育地蔵尊と呼ばれて、祭りは2月と7月の年2回行われます。
祭りの前日には、1体の小さな地蔵を厨子に入れ、子どもたちが元気よく「地蔵様わっしょい」と連呼しながら地域をまわる「地蔵担ぎ」が行われ、
各家では家内安全などを祈って礼拝します。
この地蔵担ぎは明治後期、この地に疫病が流行したとき、地蔵を毎戸担ぎまわり、祈願したのが始まりとされています。
この「地蔵祭」は、その前日に行うのが通例ですけれども、その年によって前後します。
具体的な日程は、決まり次第、町ホームページに掲載します。
さあ、地域行事お祭り、ご紹介をいただきました。石川町長がお考えになる、こういった地域の行事お祭りの魅力なんですけれども、改めていかがでしょうか。
これは、よく考えると、私たちが生きてきた歴史ですよね。
歴史というのは人の営み、その営みの継続性を確認することで、やはり今に至る生活を確認し、そして未来につなげていくという中でのコミュニティ、コミュニケーションを深めるという意味でも非常に大きな意味があるかと思います。
例えば、何世代も前の方が感じたのと同じような気持ちを我々もお祭りに向かう準備の中だったり、お祭りの当日だったり、同じ気持ちを共有できる何かタイムマシンのような、そんな行事でもあるんですかね、お祭りというのは。
09:04
今のようにデジタル化という中での社会というのは、この数十年ですから、それまでは本当にアナログというか、人と人との連絡すること自体がコミュニケーションですよね。
そういう中において、そういったゆったりとした生活が何百年何千年で続いてきて、今があるということですから、やはり過去における営みの大事さというものを確認した上で、今ある地域を元気にしていく、そういう意味でお祭りというのは非常に有効だと思っています。
それではメッセージを頂戴できますでしょうか。はい、新年も始まりまして、この三大祭りから玉村町は大きく冬・春と季節の変わり目を迎えていきます。そして、特に2月に予定しております平成10年の玉村町の野外劇「天翔る龍」、これを収めた映画を上映するわけですけれども、
ここは25年、26年ほど前に当時の若い人たちが相当なエネルギーをかけて編み出した演劇で、現代玉村町のベースとなっているものだと思います。
そういう意味において、多くの若い人たちに上映会を見ていただきたいと思います。
そのことによって、私たちの足元を確認した上で、未来へ一緒に進める、そういった大きな映画上映会だと思っていますので、ぜひご参加ください。
玉村町文化センター、小ホールです。
はい。
「おはよう!たまむらタウン」。この時間は玉村町の石川眞男町長にお話を伺いました。ありがとうございました。
ありがとうございました。