2022-11-11 15:24

自治体の損益計算書は“平和の道具”!?――『自治体の財政診断入門』著者・鈴木文彦さんインタビュー

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おカネの出どころや使い道が一般の感覚とはまったく異なる地方自治体の台所事情を、企業(の財務分析)の視点で読みといてみたらどうなるんだろう・・・・・・

そんな編集担当者のギモンから企画がスタートした『自治体の財政診断入門 「損益計算書」を作れば稼ぐ力がわかる』。

民間企業と同じ視点で自治体の財政を診断するノウハウについての解説はもちろん、日本の自治体財政の現状と課題についての読み物としても充実しています。
今回は、「自治体の損益計算書は“平和の道具”」と豪語する著者の鈴木文彦さん(大和総研金融調査部主任研究員)に、執筆の経緯や書籍のおススメポイントなどについて伺いました。

▼プロフィール
鈴木文彦
大和総研金融調査部主任研究員
1993年立命館大学卒、七十七銀行入行。2004年財務省出向(東北財務局上席専門調査員)を経て2008年から大和総研。中小企業診断士、FP1級技能士。日経グローカル「自治体財政 改善のヒント」、財務省広報誌ファイナンス「路線価でひもとく街の歴史」連載中。他執筆多数。共著に『地銀の次世代ビジネスモデル』(日経BP社、2020年)。
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はいでは今日は新刊自治体の財政診断入門 損益定算書を作れば稼ぐ力が分かるの著者の
鈴木文彦さんをお迎えしまして 今回の本の執筆のきっかけとか
この本に込めた思いやったりとかを伺っていければと思います 鈴木さんよろしくお願いします
はいよろしくお願いします はいじゃあまず今回の本ですけど
執筆に至るきっかけっていうのはどこにあったんでしょうか もともとの自治体財政を損益計算損益理屈で考える方法が生まれたのが平成16年の秋だったんですね
当時私は勤めていた地方銀行から財務省に出稿いたしまして 地方財政や公営企業経営などで研究してました
その目的は財政有志の審査体制を自由させることだったんですけれども そもそもあまり知られてないんですけれども財務省というのは財政有志特別会計がありまして
銀行の部門を持っておりましてそこで国際を原始として実際に貸し出しをしているんです
そこでプロジェクトチームが結成されて全国から専門部が8人集められました そのうちの1人が私だったんですけれども
メンバーは主に監査法人の会計士で銀行からは3人だったんです 私は地方銀行で貸し付けを10年近くやっておりまして
中小企業大学校に1年生かしていただきまして中小企業審査所資格も取ったんです そのコンサルティング技法というのを一応身につけてはおりました
ここで自治体も人が集まって働いて収入と収支がある会社と同じじゃないかと ならば双益計算所を作成することもそれを使って財政診断することもできるんじゃないかと考えています
つまり銀行経験が土台になっているんですね 当時の地方公共団体地方自治体の会計というのはお小遣い庁と同じでいると出るで管理される
いわゆる現金主義と言われておりました その反省もありまして厳密な意味で発生主義と言うんですけれども
双益計算所を作る考えが進められていました そこで私たちはギャグバレで考えたんですね
財政の持続可能性を審査するのであればかえって現金主義でもいいんじゃないのかと カタカナ語で言えばキャッシュフロー系なんですけれども
ちょうど私を務めていた銀行も貸し出しを審査するにあらっては現金主義を重視します まだならば返済は現金でしか行われないからですね
自治体も同じであろうということで双益計算所 正確に言えばそれを現金ベースで引き戻したものである行政キャッシュフロー計算所という考えにいたったしたいです
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そもそも自治体財政といえば歳入歳出とか 日本からして民間企業とは違ってます
双益計算所の考え方で自治体財政を診断するという利点というのは診断にあたって特別な知識がいらないことです
民間企業と同じ尺度、様式で財政を診断できるわけですから 少なくても双益計算所を読める方でしたらばこれで自治体財政の良し悪しというのを評価することができる
でもこの方法を財務省の財政有志の審査に留めておくのはもったいないなというのが直接の執筆の動機になります
そういったことで自治体財政の双益計算所正確には行政キャッシュフロー計算所が使えるようになったのは15年ほど前からなんですけれども
この診断手法はもっとぜひ知られてほしいなと思っています
例えば世間でも公立病院や分解施設の廃止とか かつて通った小学校の廃止・同廃校とか
自治体の行政運営について様々な議論が起きていると思うんですね それがたまに時々こじれて紙面を賑わせるわけですけれども
賛成派反対派どちらにも正規がありまして 特に施設の廃止についてはどの施設が必要か必要ないかという二分法で考えれば
ほとんど必要になるので議論がまず始めてしまうと思うんです
財政危機宣言はたまに出されますけどその時も同様です その時に自治体の双益計算所で財政状態について
党配合とかに賛成する人反対派する人みんなですね同じ認識土台を持って 言い換えれば財政をこれ以上悪化させないギリギリの点というのをみんなで共有したりですね
優先順位の考え方で建設的な議論を進めていってほしいと思ってます まあそういう意味で言いますと自治体の双益計算所というのは平和の道具
まと書に書いている話ですけれども平和の道具と言えるんじゃないかと思ってます まさにおっしゃるようにその参政派反対派の正義がぶつかるところを調整するようなそういう道具としては本当に今回の編集していて面白かったなと思いました
使ってほしいなあとになってます はいでえっと今回その福田井にもうえっと稼ぐ力っていう言葉を入れていてまぁこれは元々あの私が
主通を依頼するときに拝見したの 杉さんのレポートにも書かれていた言葉含まれていた言葉なんですけど
そのいわゆる町の稼ぐ力っていう時ってあの2人どういうことどういうものだって考えればいいでしょうか このですねいろんなあの意見とかあるんですけどまず前提としてですね
自治体の稼ぐ力と地域の稼ぐ力を分けて考えてください 初めに自治体の稼ぐ力なんですけれどもこれがですね民間企業の稼ぐ力というのは売り上げと利益だとすれば
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自治体の場合は税収とこの本に書いている計上収支に当たるところで 頭ですねここで気をつけなくちゃいけないのは民間企業と比較すると言ってもですね
民間企業は利益追及というのが存在意義の一つであるのに対して 自治体はそもそもエリを目的としていないということがあります
でますとはいえ仮入れの返済に稼ぐ力これあくまでか不格好つきの稼ぐ力なんですけども 必要なことには変わりないですし
財政の持続可能性というのを保障するだけの備えも必要です ではそういったところでは必要なんです稼ぐ力必要なんですけどそれを超える水準の収支というのは民間企業ほどは求められないというのが特徴であります
もう一つですね次地域の稼ぐ力なんですけどもこちらの端的には地域 gdp 所得という概念になります
これはですね地域企業のあら利益売上総理益の合計でもありますし そこに住む人たち地域住民の年収水準の合計でもあります
3面10下ですから理屈では行くんですけれども これを一段深く言えばですね自力で稼ぐ力が増えると思います
これが弱いと中央東京とかですね交付金とか補助金その他のいろんな移転収入を頼みにしてそれをもらう収入源とした事業でされる産業構造になってしまい
がちです 具体的にはですね公共事業主とした建設業や医療福祉が主になってしまいます
今あの大事なのはですねそういう大三商人とか富山の薬売りじゃないんですけれども 自分の市の外市外いやまだ海外に積極的に打って出る産業の振興というのが
そうですね自力で稼ぐ力には必要なってきます これはものづくりにせよですね商業にせよ観光にせよまあ観光の場合も海外から読むというような戦略になりますけれども
いずれにしては外科を求めるということが大事です 考えてみますですね
まあ自治体の稼ぐ力と地域の稼ぐ力という2つの稼ぐ力についてはしましたけどもこれは相互に連動しているってことが分かります
地域経済に自力で稼ぐ力がないとまず自治体の自主財源という地方税収が少なくなってきます
同じですけども交付金や補助金に頼る財政になっちゃいます 自治体の財政の改善というのを考えた場合でも税収を増やして
依存財源を増やそうと思えば地域経済を活性化するしか究極的なところないわけです
まあたまたま本庶の分末ラストの締め文句ではあるんですけれどもまさに経済自立なくして財政の自立なし
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この両者とはとても絡んでいる自治体の稼ぐ力というのは 地域の稼ぐ力と
密接な関係があるということを 理解いただければ嬉しいです
そうですねこの経済の自立なくして財政の自立なしは本当多分身につまされる自治体が多いと思いますね
はいじゃああの経済を同時立させて財政の自立につなげていくかということについてまあ あの遅い期計算書というものをフックに解き明かしている本書ですけれども特にここが推しだとか
ここにこだわったみたいなポイントが次さんの方であればぜひ教えてください やっぱりですねこの地方財政本というのは色々類称がありますからそれなりにですね推しポイントというか
そういったところは強調しての協力が意識して書いております 一番はですねまずは再入とか再出とか自治体財政で得意の用語があるんですけれども
こういったものを知らなくてもですね まあ少なくても既存のそういう計算書知識とかがあればまあの株式取引とかですけど興味あるというと思う
んですけれどもそういった最大の知識があればですね 自治体財政を知らしというのがあのわかるになります
これが一番の推しポイントと言えますであのフロークでですね今回読者得点といたしまして 全市区町村10年部の
それ計算書行政キャッシュフロー計算書をつけさせてもらいましたのでぜひですね 読者皆さんもですね
その夏の財政を信頼していただければと思います またですねそういった個別の財政診断ではなくて読み物としてですね
我が国の自治体財政の現状と課題についての 知識共有を得るための読み物として短所の読みも作っておりますので
どうぞ読んでいただければと思います でもう一つなんですけれども
そういう計算書だけではなくてですねその土台となるところ 自治体財政診断の基本として各自治体が公表している決算カードも解説しています
前半半分ぐらい使って 公約解説するんですけれども特に決算カードと1枚目に予約されてコンパクトである
反面ですね省略された部分が多くて 標注の数字と数字の関係性がよくわからないとかそういった課題もあります
もともとこの決算カードは決算統計という細かい難しい統計の要約であるわけですけれども
要約前の決算統計のどの数字がどのように決算カードに反映されているかというのを丁寧に 見る人によっては必要に解説しました
飛ばしを見ただけでも構わないんですけれども こういったことですね決算カードをベースした自治体財政の解説者が多いんですけれども
恐らく決算統計を対象にしたものはないと そんなにないと思います
またですね決算カードを伝統的な分析の資料を使っているとはいいですね 企業診断の方法を最大限踏まえたアプローチになっているとは変わらないです
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具体的にはですね 経常収支費という決算カードの誇指標がございますがここから収入と支出
さらにですね収入ですとその1分け支出の1分け1枚が2枚2枚が4枚というのは3枚の技法ですね
ブレイクダウンする要領で分析する方法がとっています まとめますと決算カードという伝統的な財務書表
あと村駅計算所行政家職労計算所というですね 新しい財務書表の両方は使っておりますけれども
貫く診断書は同じということにお気づきいただければ 弊社としてはとても嬉しいです
はいありがとうございます じゃあ最後にこの本に込めたメッセージとあとその
呼んでいただきたい方をちょっとあげていただけると嬉しいです はいありがとうございます
一言で表すとなかなか難しいお題だったんですけれどもいろいろなんですけど一番ポイント というか大事なですね
診断手法を切り口とした財政分析の入門書 位置付けさせていただければなと思いました
あるいはですね企業診断の方法で見る自治体財政ということで自治体財政をですね専門家とか 自治体財政を知ってる人だけじゃなくて広く一般の方々にですね
短い時間で感じてもらえるようなそういった分析法を目指しております
どんな方に呼んでいただきたいですかというご質問なんですけれどもこちらに関してですね まずは平和道路とさっき言わせていただきましたから
自治体財政を自分ごととして考えたい住民の方々に一番要領でいきたいと思います 自治体財政を自分ごとして考えることというのが一番の目的ではあります
あと月並みではありますけども特に業務改革とかですね 財政改革財政改善に関心を持たれる公務員の方々
あと議員の方々にも呼んでいただきたいです 3番目はですね街づくりや自治体に関する研究職の皆様やコンサルタント
であの他にもですね地域経済とか地方財政とか興味を持った読者の方々に読んでいただきたいです やっぱりこの文の最後の締めはですね経済の自立なくして財政の自立なしでございますので
地域経済との関わりというのを意識して読んでいただければと思いますし 企業診断の方法に関心がある方もですね
中小企業診断所の方が込められていますのでそういった方々にも 診断分析方法論として入り付くのも歓迎します
はいありがとうございますということでそういう思いのこもった 自治体の財政診断入門その1計算所を作れば稼ぐ力がわかるが12月22日頃の店頭発売になります
先ほどおっしゃっていただいたように全市区町村10年分のキャッシュ付録へ参照が簡単にですね 別らんできてしかもあの財政の状況がこうプロットでわかる
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チャートみたいなのもエクセル上でご覧いただける 付録がございますのでぜひお役立ていただければと思います
はいでは鈴木さん今日はありがとうございました
♪~
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