2021-01-29 40:11

29. コテンラジオ・樋口聖典さんと藤子・F・不二雄

第29回はゲスト回、コテンラジオの樋口聖典さんをお迎えしました!
生まれた頃から共にあったという藤子不二雄作品。身近でありながら大切なことを教えてくれる先生への思いを熱く語って頂きました

子どもたちの時間を楽しく面白く彩る日常生活ギャグ漫画。そして大人向けに描かれたSF短編作品。今回は樋口さんと藤子・F・不二雄先生との出会いと魅力について、お話し頂いています

【樋口聖典さんの番組はこちら】
歴史を面白く学ぶコテンラジオ https://apple.co/3clW5KE
Spotifyオリジナル配信 → https://spoti.fi/3r0HSXF
新型オトナウィルス https://apple.co/3ckqjxD

【今回登場した作品】
ドラえもん/のび太とアニマル惑星/まんが道/ミノタウロスの皿/コロリころげた木の根っ子

☆番組ではお聞き頂いた皆様からの感想をお待ちしています
同じ藤子・F・不二雄先生のファンの方々、より詳しい方々など一緒に番組を盛り上げて下さる皆様からの補足情報、ご指摘、アドバイスも有難く頂戴します!
こんなテーマで話してほしい!等のテーマリクエストも頂ければ、とても嬉しいです

【メールフォーム】https://forms.gle/Z85LeZT5ejUz5hDY9
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00:03
はい、みなさんこんばんは、ゆうすけです。
さっぱです。
よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
今回またお久しぶりに、このすこしふしぎナイトの方に、ゲストの方をお迎えしてお届けしようと思っております。
はい。
早速ね、出ていただこうと思います。
じゃあ、呼び込みということで、日本一のポッドキャスト、コテンラジオから、樋口聖典さんです。よろしくお願いします。
どうもー、ザ・日本一です。
いえーい。
トップオブジャパンです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いやね、どんな形でね、ご紹介させていただきましょうかっていう風に先ほどね、お話しして。
ぜひこのフレーズでということで、勢いよく呼び込んで出てきていただきましたね。
そうなんですよ。だってまあ、だって日本一ですから、完全なる。
自打ともに認める日本一ですから。
濃いなー。
いやちょっと、一応説明していいですか、なぜ日本一かっていうと。
はいはいはい。
いきなり日本一って言われてもあれかもしれないんで。
一応ですね、僕コテンラジオっていう、歴史を面白く学ぶっていうことをテーマにしたポッドキャスト番組をやってます。
それがですね、昨年行われたジャパンポッドキャストアワード2019っていう大会っていうので、
一応ですね、大賞とスポティファイ賞っていうダブル受賞をやらせていただきまして、はい、ということで。
ありがとうございます。
そんな感じでやってます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ちょっとね、さっぱさんと。
はい。
お話ししてる中で樋口さんとね、こうやってやり取りさせていただく機会っていうのがあったんで、そのときにね、よろしければっていうことでお声掛けして、こう快諾というか。
はい。
ありがとうございます。
いただきました。
僕、実は普通に聞かせていただいてたんですよ、杉名さんは。
ありがとうございます。
だから一応自分もポッドキャストやってるみで、あとはコテンラジオ以外にも僕何個か番組をやってるんですけど、それで他の番組気になるんで普通に。
どんな面白いのがあるのかなと思ってパーって見てたら、明らかにそれと分かるビジュアルというかカバーというか。
つまりその雰囲気ですよね、カバーと皆さんご存知のあれ、あれ見ただけで一発でも藤子不調先生のあれだなって分かって。
よかった。
そうなんですよ。で、SF少し不思議っていうのも僕知ってたんで、SFはサイエンスフィクションじゃなくて少し不思議っていうのを先生が言ってるってのを知ってたんで、これ間違いないなと思って概要欄見たら藤子不調先生の魅力について語るって書いてたんで、でもついつい聞いちゃったんですよ。
よかった。
そうそうそう。
頑張って作って。
よかった。
僕もそもそももともと藤子不調で人格が形成されたと言っても過言じゃないくらい昔から好きで。
03:08
はいはいはい。
そうなんですよね。もちろんドラえもんから僕は始まってたんですけど、たぶん物心ついた4歳5歳くらいかな、文字が読めるか読めないかくらいの時から母親がずっと漫画を僕に与えてくれてたんですよ、藤子先生の。
で、実際それで日本語を覚えていったくらいなんですね。
だから結構いまだに覚えてるんですけど、例えばドラえもんの道具でひいきっていう道具があって。
あります。
ワッペン型の胸につけたらすごいひいきされるみたいな。で、そんなんを見てひいきってなんやみたいな。それでひいきっていう言葉を覚えたりとか、だって言うたら難しい言葉じゃないですか。
そうですね。
自然と漫画の中で覚えていったみたいな。だから結構、そうなんです。産みの親が本当に僕の実の親なんですけど、本当に藤子先生育ての親って言っても過言じゃないくらい僕にとって、もうすり込まれてるレベルで人格を形成しちゃってますね。
素晴らしいね。
はい。
あとね、ゲストさんちょっと迎えるにあたって、また初めに今回お話を伺うのが藤子F藤代先生との出会いとかね、さっきちょっと話してくれありましたけど。
はいはいはい。
あとね、ゲストに聞いていただいた樋口さんがどういった方なのかっていうことも一緒に伝わるようなちょっとお話をお聞きしようかと思ってますので、本編の方もどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
少し不思議ナイト。この番組では藤子F藤代先生の少し不思議な物語について楽しくおしゃべりします。
はい、ということで少し不思議ナイト、ゲスト樋口さん来ていただきまして、今回は樋口さんとF先生とのね、出会いであったりとかいう話をお伺いしようと思います。樋口さんよろしくお願いします。
はい、お願いします。
出会いで言うと、もうさっき言ったように僕覚えてないんですよ、だから。物心ついた時からもうそばにいたので。
はいはいはい。
なんすかね、母親との出会いを教えてくださいって言われても、もう生まれた時から横にいたっていう感じなんで、もうなんか遺伝子レベルで入ってきてるんですけど。
なんか、もうそんな感じですね、本当に。出会いは。
気づけばそばにあったというくらいの。
06:00
そうですね、そうですね。で、やっぱりだからなのかわかんないですけど、こう、僕ですね、これ藤子先生が、まあ藤子先生は僕は藤本先生って呼んでるんですけど、
はい。
藤本先生に限った話じゃないんですけど、僕そもそも漫画家ってめちゃくちゃすごいなと思ってるんですよ。
うんうんうん。
僕あの、すべての宿業の中で漫画家が最もすごいって思ってて。
はい。
やっぱり現存する宿業の中で、いやで、一回考えてみたんですよ。漫画家がやってることって、まずその企画考えるでしょ。
はい。
物語の最初の設定。
うん。
まあ原案ですよね。で、それから、じゃあどんな物語にしていくかっていう、この脚本を考えるじゃないですか。
はい。
で、この時点でも小説家と同じことやってるんですね、まず。
うんうんうん。
で、そこから演出考えるんですよね。
うんうんうん。
なんかどういう登場の仕方で、どういう時間軸で、どこをどういうボリュームで、みたいなこと考えるじゃないですか、そこから演出。
はいはい。
で、その後カメラワーク考えますよね。
はいはいはい。
なんかどのコマでドーンって出る、で、どこからのアングルで、ここはやっぱり後姿でセリフを言わせたいとか考えるじゃないですか。
で、そこからキャッチコピー考えるじゃないですか。
うんうんうん。
なんか一個一個のタイトル考えたりとか。
はい。
こう引きになるやっぱりセリフとか考えるじゃないですか。
映画になった時にこうバーンって一言そこだけ切り取っても魅力的になるようなセリフを考えたりとか。
はい。
バスケがしたいですとか。
例えばね、他の漫画になりますけど。
いやなんか、で、さらにその上で画力必要じゃないですか。
そうですよね。
もう画力ってそれだけで画家ですから。
なんて言うんですかね。
それだけで一個の職業になってるものを何個やってるんだっていうのが僕漫画界だと思ってるんですよ。
いや、この時点で、もう気高いんですよ。
はい。
レオナルド・ダ・ヴィンチ級の幅広い才能を持ってるって僕まず思ってるんですね。
一コマ一つにとっても一個ずつが一つの絵というか、それをずらっと並べて動きを作ってるっていう風に感じた時に僕もすげえなと思ったことはありますね。
そう。よく言われてるのが、鉄塚先生が漫画に対して映画の要素を取り入れたみたいな。
カメラワークで、向こうから4個ぐらいのコマに分けて車が遠くからバンバンバンバンって近づいてくるシーンを撮ったみたいなね。
そこでカメラワークという概念が出てきたみたいな。
それまでの漫画って定点で引きの絵でずっと物語が進んでるだけだったのが、ダイナミックな大小のコマ割りを使い分けるとか、ページ見開きを使うとかいろんなことが技術として発展したと言われてますけども、
それくらいまだ漫画家っていうのがいかにすごいものかって思ってますね。
09:01
これ技術的に言うとそうじゃないですか。さらに言うと、この漫画っていうメディアが相当異常なメディアだと僕は思ってて。
決められた、たとえば週刊ジャンプだったら、限られた例えば1回につき12ページとか16ページとか20ページとかの中で、そもそもそれだけ見て面白い起承転結を作らないといけないですよ。
たった十数ページの中で。
で、それをさらにコミックス単位で十何話で起承転結作らないといけないじゃないですか。
だからコミックス一冊だけ買っても面白い。で、最後のコミックスの一番最後の話を見た時に次の話見たいって思わせるようにしないといけないじゃないですか。
で、さらにそれを物語全体としてやってると。
いや、しかもそれ、毎週締め切りの中でやってるっていうのは、化け物なんじゃないかなって思ってるんですよ。
映画って言うても2年とか3年とかかけて2時間の1個の起承転結作るだけじゃないですか。
だから波が複雑じゃなくていいじゃないですか。物語作るときは。
それに比べていくつもののみその使いながら物語とか進行とか考えないといけないし、さらにもっと言うと人気のキャラ作らないといけないじゃないですか。
たしかに。
グッズ展開するとか、あと子供が紙にペンで書きやすいとか、あとは変身するキャラのほうが売れるとか、そこまで含めて考えないといけないし、もっと言うと終わるタイミングって自分で決めれないじゃないですか、漫画って。
そうですよね。
なんか小説だったら短い小説だったら短く終わってもいいし、長い小説だったら長く終わってもいいじゃないですか。
でも漫画って編集者というか出版社が続けてくれって言ったら基本的に続けないといけないし。
だから終わりたくても続けないといけないし、続けたくても終わらないといけないじゃないですか。
だからいつレールがバコンってなくなるか分からない状態でずっと走り続けないといけない職業だなとか思ってて。
いやもう今言っただけでどれだけ異常な世界で戦ってる人たちかっていうのが僕想像できるんですよ。
うん、確かに。
それくらい辛いというか上で、辛いというかすごいって言ったらいいのかな。みんな多分やりたくてやってるんで、辛いって言うとちょっとあれかもしれないんで、すごい人たちだと思うんですね。
でもだからこそ、やっぱりこうできてくるものが感動を呼ぶんだなと思ってて。
結局自分一人の中で完全に世界が作れる、宇宙が作れるじゃないですか。
宇宙どころか精神世界まで含めると全ての概念を表現できる漫画って。
よく言う僕が好きな言葉で、人間が想像できる未来は実現できるっていう言葉があると思うんですけど。
12:06
例えば離れた場所で電話、離れた場所で人間と人間が話したいと思ったから電話ができたとか、早く走りたいと思ったから馬車や車ができたみたいな話があるじゃないですか。
人間が想像できる未来は実現できるっていう言葉があるんですけど、ってことは漫画家ってものすごい想像力で世界を想像してるじゃないですか。
実際にわかる通り、ドラえもんの道具ってできてきてるじゃないですか。
実現してるものがたくさんありますもんね。
例えばiPhoneじゃないかって言われてる箱になんでもできるみたいな道具があったりとか、箱をポチッと押すだけでいろんなものになるみたいな道具があったりとか、
言ってしまえばどこでもドアとかタイムマシンとかもある意味、どこでもドアで今喋ってるみたいなもんじゃないですか。
地球力妹でしてますけど。
タイムマシンも動画にとっておいて昔のものを見れるとか、
考えると、想像できる未来は実現できるって考えると、漫画家の人たちが未来作ってるって言っても結構過言じゃないなって思ってるんですよ。
今作られてる世界っていうか、今僕らが生活してる世界ってもしかしたらいろんな漫画家の人が作ったってことあるなって思ってて。
ちょっとすいません、まず藤子先生の話に入る前に、まず漫画家がすごいっていう。
僕、漫画家に対するリスペクトがすごすぎてちょっと、もうちょっと話したいんですけど。
あとやっぱ、漫画家、特に藤子先生すごいなと思うのが、
物事を、藤子先生が漫画の中で伝えられてる物事って結構難しかったりとか、哲学的なことだったりとか、
一見ただの難しい情報と言われるものは歴史の情報だったりとか、タイムパトロール本とかって歴史の情報じゃないですか。
あれって結構世界史の教科書に書いてあるようなことだったりとか、
あとは結構思考実験的な哲学の話とかもあると思うんですね。
後で紹介する話とか中にあると思うんですけど、それって普通に子どもが大人から話を聞いただけだったら、
難しくて面白くないって思うような事柄だったりするはずなんですよ。
でもあの人が、藤子先生がやってることってエンターテイメントっていう服を着せて、
めちゃくちゃ分かりやすく子どもたちに伝えてるし考えさせてるなと思ってるんですね。
そう思います。
だって例えばね、アニマルプラネットとかって環境問題を伝えてるし、
そういうものがあるじゃないですか、背景に。
15:02
実は楽しく見てるだけで、大人になってあれはこういうことだったんだってわかるっていうか。
そういう意味で、すごく高貴な、高尚な活動だなって思ってるんですよ。
この深く頷いてる姿を音に乗せれないのは残念なぐらい。
音に乗せてください。
なるほど。
ただただ聞く側に回って頷いてるって感じですけど、ほんまにその通りですよ。
藤子先生が残した名言、僕二つ好きなのがあるんで、ちょっと紹介させてもらいたいんですけど。
1個目が、漫画を描くということは一言で言えば再生産ということになりますって言ってますよね。
で、かつてあった文化遺産の再生を漫画という形で行っているのが漫画家なのですと。
どんどん取り込んでどんどん吐き出していくという視野を広く持ち、柔軟な考え方をしなければなりません。
だから僕は藤子先生の漫画の描き方っていうのを、漫画道っていう漫画あるじゃないですか。
自伝みたいなものなんだけど、それで見ると結構やっぱり過去の映画とか、歴史書とか、旅行の体験とかを漫画にされてますもんね。
そこを参考にして。
だから多分ご自身も、再生産っていう意識がやっぱあったんだなと思うんですよ。
ゼロイチのオリジナリティっていうよりは、素晴らしい先人たちの物だったり考え方だったりっていうのを、
自分が面白おかしく消化させて自分のフィルターを通して伝えてるっていう感覚があったんじゃないかな。
っていうのがまず一つ目ですね。
もう一個僕、こっちがもっと好きなんですけど。
遠い少年の日の記憶を呼び起こし、体験したこと、考えたこと、喜び、悲しみ、悩みなど、それを書くとし、肉付けし、外見だけを現代風に装わせて登場人物にしています。
ここで言ってるのは、さっき言ったことって、身体の外にあるもの、すでにあるものの再生産です。
今、今回言ってるのって、現体験とか、自分の言葉にできなかった今まで記憶とか、そういうものを書くとしてるっていう。
人間の一番コアにある感情っていうものを、ただちょっと今風にわかりやすく伝えてるだけなんですよっていう話だと思う。
めちゃくちゃわかるなと思ってて。
作品を見てて、すごく納得させられるような言葉ですよね。
そうなんですよ。だからこそ、僕も言葉にできない感覚になるんですね。
わーって見たときに。
18:00
言葉にできない感覚をどの話を見て感じたかっていうのは、またちょっと後で紹介したいと思うんですけど。
楽しみですわ。
で、あとは、ふくらP先生の話で言うと、時話層。
時話層。
確か結構これ、初期の方で、ふしぎなさんの方で話があったと思うんですけど。
はい。
豊島区の方に時話層、オープンされた。
そうですね。今漫画ミュージアムとして行けるようになってますね。
僕まだ行けてないんで、すごい行きたくて。
僕もです。
さっぱさんも行ってないですか?
もちろん行ってないですね。
行きたいんですけどね。
僕の中でその時話層っていうのが、すごくキュンとくるんですよ。
キュンとくるってあるんですけど。
なんか、青春やなっていう。
めっちゃ青春、すごいわかりますわ。
僕実は大学の時に男子寮で生活してたんですけど。
そうなんですね。
なんかその感覚なんですよ。
なんか、才能がある人たちがバッと集まって、
励まし合って時には喧嘩をしたり助け合ったりして切磋できる環境っていうのが、
なんかたまんないですよね。
いいですよね。
そうですよ。
一応、時を説明すると、家なんですよね、アパート。
アパートで、一応、僕調べた情報なんですけど、
寺田博先生、通称寺さんが、みんな集まって一緒にいた方が色々切磋できるし、
それこそいいんじゃないかということで、集まれって言って集めた。
たまたまそこに超才能ある人が集まって、そこからものすごく有名な漫画家が歌ってるところなんですけど。
なんかあれらしいですね。
基地情報っていうか、編集側の思惑も新しくて、編集者側、雑誌の。
これWikipedia情報なんであれなんですけど、時話相のところに載ってるんですけど、
漫画家が原稿を落としそうになった時に、他の部屋からすぐ助っ人を呼べる環境が欲しいって思ってたらしいですね。
いくつか聞いたことある、それ。
今みたいにネットもメールもないから、やばいってなった時に、速攻誰かってなった時に近くにいる必要があったっていう。
だから集めときたいっていう。
っていう編集者側というか出版社側の思惑と、
あとやっぱりそこに入る側も、それってチャンスなんですね、やっぱりね。
他の漫画家の穴埋めとかでもいいんで、自分が世に出るチャンスがあるんだったらそこにいたいということでやっぱりいたっていうことなんですけども。
そのまず時話相っていうのは、すごく僕はいいと思ってると。
21:02
実は、冒頭ちゃんと紹介しなかったんですけど、僕は古典ラジオのパーソナリティをやりつつも、
僕本業っていうか仕事としてやってるのは、福岡県の田川市っていうところにある、
元廃校になった小学校を利活用して、いいかねパレットっていう施設を運営してるんですね。
これすごくいい施設だと思うんですけど、さっぱさんどうでした?
いやもう最高でしたね。
よかったね。
1ヶ月ぐらい住みたい。
そうなんですよ。実はさっぱさんね、遊びに来て泊まっていただいたんですけども、
いろんな機能があるんですね。宿泊ができたりとかもしますし、
あとはイベントスペースがあったりとか、音楽スタジオがあったり、
漫画読めるところ、卓球できるところ、あとはコーヒーショップがあったり、
今度飲食店もオープンするんですけども、そういう場所があるんですね。
そこって実は時話相みたいにしたいなと思って作ったんですよ。
福岡県の鷹橋ってめちゃくちゃ田舎なんですけど、その田舎に人がバーって集まってきて、
そこで何かシナジーというか、いろんな人種のいろんな才能持った人がバーって集まったら何かが生まれるっていうことが、
どうにかして鷹橋のクソ田舎で起こせないかっていう目的で作ったところもあるんですよ。
だから結構この時話相のイメージを受け継いでるというか。
すごい敵な話やな。
それくらい時話相ってときめくんですよ。
あと藤本先生の、これいいエピソードって言っていいのかちょっとわかんないんですけど、
亡くなった時に、発見された時に藤本先生が亡くなった時って、鉛筆握ったままこうやって亡くなりになられたと。
なんかこれって、もちろん亡くなるっていうこと自体ってすごく悲しいことなんですけども、
多分命を注いだ漫画にその最後の瞬間まで命を注ぎ続けてこの世を去ったっていうのが、
ここもすごく僕グッとくるんですね。
グッときます、本当に。
これは本当にこういう生き方をしたいなって思わせてくれるというか、
本当に命燃やし尽くしたんだろうなと思ってるんですよ。
っていうのはすごくきつくなエピソードだったし。
発見されたときにねじまきシティ冒険記でしたっけね。ドラゴンの大長編の作品の。
ネームは出来上がってて、多分ペン入れが初めの数ページとかっていう状況で、
本当に作りかけの原稿の上に突っ伏して倒れてるというか、気を失ってるっていう状態で見つかったと。
24:05
そうですよね。
そこも好きなんですけど、さらにでもそんな命燃やし尽くした藤子先生が、
めちゃくちゃ家族を大事にしてたっていうのが好きなんですよ。
娘さんとかにちゃんと誕生日の時とかは、絵描きのサンタさんの絵を描いてあったりとか、プレゼント代みたいな。
相当すごい人やったんだろうなっていう。
そんな気がしますね。
僕は残念なことに、ご蔵名のときってあんまり子供だったっていうこともあって、
それほど存在の大きさに気づいてないというか、大人になってからもう一度訪れたところの行くこちが良かったみたいな感覚になってるんで。
おそらく亡くなったときとかもリアルタイムで知ってるんですけど、
そこまで感じ取れるようなチャンスがなかったっていうのが、ちょっと悔やまれることではあるんですけど。
大人になってから、F先生とか好きな皆さんとこうやってお話できるような時間を得れてるっていうのが、
一個の収穫というか嬉しいことだなって本当に思ってて。
だからあれですよ。タイムマシンで、今先生がここに来て喋ってるのと同じですよ。
そうですね。
だって先生が伝えたかったことを、今こうやって遠い未来で、
世の中に喋ってくれてる人がいるってことは、そんな気がするんですよね。
いやこれマジでそんな気がするんですよね。
あれ俺生まれ変わりかな先生の。可能性ゼロじゃないっすね。
いやでもそんな気がするときはたまにあるっすね。
大人になって分かった先生の魅力っていうと、
先生が残した作品で僕が一番ガツンと頭殴られた感覚っていうのは、
考え方とか、物事の捉え方みたいなものを完全にガラリと新しくしてくれることがあるんですよ。
いわゆる価値観の変革というか、パラダイムシフトっていうやつですかね。
そういう作品が僕の中で結構あって、実はこの次ですかね、
そういう作品を紹介させていただければなと思ってるんですよ。
ちょっと前段階というか、今から紹介したい作品のことちょっと話していいですか。
はい、もちろん。
藤本先生って結構スランプの時期があったんですよ。
まだドラえもんとか全然出す前なんですけど、
27:04
当時藤本先生と安彦先生ってね、F先生とA先生だったんですけど、
若干ちょっとA先生、つまり安彦先生の方が人気だった時期っていうのはあるんですね。
怪物くんとか、笑うセールスマンの前の黒いセールスマンとかが出てたり、
またろうが来るとかその辺が出てた時って、
あれあれちょっと藤本先生より安彦さんの方がすごいんじゃないみたいな時期があって、
その時にビッグコミックから藤本先生の執筆映画が聞くんですね。
聞いてもなんかちょっと自信ないぞと、藤本先生になって。
ビッグコミックって子供向けというよりはちょっと青年向けな雑誌だったんだけど、
自分の絵のタッチがあまり青年向けじゃないと。
だから自動向けなんでちょっとどうかなと思って断ってたんですね。
でも編集者がどうしても藤本先生に書いてもらいたいということで、
じゃあ渋々受けますと。
ただ内容は青年向けのものを書こうということで、
最初に書いたのが後にSF短編集として世に出る一作目なんですけど、
ミノタウロスの皿っていう。
ミノタウロスの皿。
これがものすごい作品で。
これが編集部の中でもすごい好評になって、
そこで自分の絵のタッチでもこんなものが書けるんだと、
これを認めてくれる人がいるんだということで、本人が言ってたらしいんですけど、
新しいおもちゃを手に入れたような喜びがありましたって書かれてる。
そこからドラえもんでよく知ってる先生の絵のタッチで、
青年向けの黒い作品だったり哲学的な作品だったり、
大人が見てもすごく面白いような作品を書き始めたっていうのがあるんですね。
僕が今回ご紹介したいのが、このSF短編集なんですよ。
はい。
来ましたね。
ていうことです。
僕何話もさせてもらうと、大人になってから魅力に気づいたっていうのがまさにそこで、
やっぱり子供のときって児童向けの作品の作家さんっていうイメージが強いし、
今でもそういうイメージを持たれてる方のほうが大半だと思うんですけど、
何かのきっかけで、ちょっとそのタイミングは忘れたんですけどね。
ミノタウルズのサラとか、大人向けに書かれた作品っていうのを見たときに、
こういう作品を書いてたんやっていうところのまずギャップというか、
そのあたりの衝撃が上がってきたときに、この人はすごいなと。
で、改めてドラえもんとか児童向けの作品を見たときも、
懐かしいなとか、あの頃ってすごい楽しかったなみたいなところの感覚ももちろん手伝うんやけど、
30:06
読み解いていくと、すごく短い話の中にもテーマが込められてて、
さっき樋口さんがおっしゃったみたいな、楽しく読んでるんやけど、
子供にこういう難しい概念をちゃんと伝えてくれてるよねみたいなところの魅力に気づいたところから、
もう本当にこうハマってハマって、
これはみなさんに広めていかないとっていうような人間になっちゃったわけですよ。
でもSF短編は本当に存在の大きいものやと僕は思ってます。
ちなみに何歳ぐらいですか? ゆうすけさん、出会ったの。
その出会いでいうと、それこそ子供の時にアニメ見たとかですけど、
大人としてもう一度読むっていうタイミングが訪れたのが10多分8句とかその辺ぐらいですか。
僕も同じくらいですね。大学になった時に出会ったんですよ。
で、なんじゃこりゃってなって、しかもたまたまコンビニの雑誌コーナーに置いてあったんですよ。
一緒かもしれない、なんか。出会い的には。
なんかあるじゃないですか。
ありますあります。
ちょっとしたペラペラのザラザラの紙。
なにこれと思って。見たことないわと思って。
あれ?俺藤子先生好きだったはずないけどこれだけ知らんわみたいな感じで。
で見たらもう。
最初見たのがコロリコロゲた木の箱っていう。
怖いですね。
結構怖い。あ、わかります?
怖い怖い。
いやーこれ結構だからいきなり見たのがちょっとこう人間の闇を描いたホラーチックなやつなんですね。
サイコパス系のやつなんですけど。
そうですね。今で言うとね。
衝撃受けて。そうそうそうそう。
サッパさんちょっと止まってないですか?え?
動いてます動いてます。
ちょっと置いてけぼりに仕掛けてたかもしれないけど。
大丈夫ですか?
スカイ君の映像止まってるのかと思ったんですけど。
いやいやいやいや。
ずっと。
大人向けの作品があるっていうのはずっとね、サッパさんにアピールし続けてるんやけど、
実際に多分まだ読んでもらってる作品はほぼないっすよね。
出るかな多分。
サッパさんこれだけゆうすけさんが毎回プレゼンしてるのにまだ読んでないんですか?
いや、紹介してもらうのを待ってるんすよ。
あ、なるほどね。
紹介してもらってから読まないと新鮮な気持ちで聞けないんでちょっと待ってるんですよ。
なるほどね。
聞き手のプロですから。
一時情報がゆうすけさんなんですね。
先生の漫画じゃなくて。
いや、ただわかります。僕も歴史勉強しないようにしてるんで。
やっぱ同じですね、そういう意味では。
僕も古典ラジオって歴史をテーマにしてラジオやってるときって、
僕と3人でやってるんですけど、あと2人で。
2人が超歴史のエキスパートで、2人のプレゼンというか話を聞くっていうんですけど、
33:02
僕本当に歴史弱者で、全くわからない状態で、えぇ、すげぇってうなじいてるだけっていう。
たぶんその気持ちで聞いてるんだなって思います。
ライブでもね、初めの6月から去年のスタートしてるけど、
そのときに比べるとずいぶん詳しくなってもらえたかなっていう感触はすごいあるんだけど。
まぁまぁまぁまぁ、確かに。
藤子、強者になっていってるんじゃないですか?
ちょっとずつちょっとずつなんで、たぶん1年経ったぐらいになったらちょっとあいつ詳しいなみたいな。
なりますよね、それは。
いや、ここからあれですよね、政府短編、もう真骨頂ですね、ここからはね。
いや、だから逆に今までなんでやらなかったのかなと思ってたんですよ。
あのね、さっきも言ってたみたいに、短編すげぇっていうところが入り口だったんで、
これを紹介したいっていう結構モチベーションで始めたところもあるんですよ。
ただ、じゃあF先生のお話やりますっていうときに、
よく知られてるドラえもんとかパーマンとかそのあたりの作品をすっとばして、
いきなり短編からっていうのもどうかなっていうのがあって、
気を見て満を持して紹介するべしと思いながら温存せたような感じはありますね。
それを、じゃあ僕やるの違うんで、ゆうすけさんどうぞ。
おお。
というわけでありがとうございました、ひぐしさん。
またよろしくお願いいたします。
いえいえいえ。
いやでもね、本当にこうやってね、ちょっと聞いてみた結果ですけど、
同じように大人になって、こういう作品もあるんやっていうところに気づいて、
あって頭をたれた感じっていう感覚をね、
共有してる人としてね、聞いていただいてお話できるっていうことがすごく面白いかなと思うので、
ぜひぜひね。
次のでも紹介会すごい今から楽しみですよね。
わかりました。じゃあもう僕がその禁断の扉を開けます。
今まで閉ざしてきた禁断の扉を開けますよ。
いやいやいや。
でも本当に多いんやなって思いました。こうやって番組を始めたことで。
短編の話とかもそうですし、お好きな人。
常々言ってるんですけど、僕とかさっぱさんとかの世代よりも、ちょっと上の人とかのほうが、
不事故体験としては濃いので、いろんなことを知ってあったりとか、
あとはわかんないこととか教えてくれあったりとか、
あとはもう本当に体験があるからこそ知ってるっていう部分を共有してくれあったりとかっていうのがすごいできてて、
なんかこう発信できるっていいなと思ってこういうこと。
この間のお漏れ日のケリーさん。
36:00
ケリーさん。
なんすか、あの知識量は。
なんなんすか、なんかwikipediaかなんかなんですか。
すごかったっすよね。
すごかったですね。
何年の難関にこれで増刊があって、
ここでマヨマル社から出てるやつにはこれが収録されてなくてみたいな。
何事になったらそこまで知れるんやって。
皆さん本当にいろんな角度からね、
不事故F藤代先生、藤本先生を愛してるんやなっていうのはね、
ほんまによくわかるなと。
はい、といった感じでね、
愛をね、あふれんばかりの愛を語っていただいたわけですけども。
結構喋ったのと、結構長い。すいません。やばいやばい。
いえいえいえ、もう全然。
話の途中にもありましたけども、
この次の回でゆうすけがタパさんに作品の紹介であったりとか魅力をお伝えしてる形式を、
樋口さんにとっていただきまして、
作品紹介、そして魅力を伝えていただくようなものを収録する予定になっておりますので、
引き続き次回もよろしくお願いします、樋口さん。
はい、よろしくお願いします。
はい、というわけでゲスト回、樋口さんお越しいただきましてありがとうございます。
はい、ありがとうございました。
なかなかね、3人で喋るっていうのもあまりないので、
2人してふんふんふんって聞くような感じになってますけど、
はい。
いかがでした、今日の収録タパさん。
いやちょっとね、愛がね、ゆうすけさんよりも3倍ぐらい深いような気がしましたね。
いやそんなことないでしょ。そんなことないでしょ。
いやいや、すごい感じたんですよ、私は。
多分一生懸命喋ってるだけでしょ。
好きな人はね、本当にこんな感じになりますよね、樋口さん。
ありますね。
語ってるとね。
伝えたくて。あと僕の場合はもう1回しかチャンスないんで、
そうですね。
ゆうすけさんは毎回伝えられるじゃないですか。
確かに確かに。ゆうすけさんは愛をこだしにしてるんですね、じゃああれは。
そうです。
あ、そういうことか。なるほどなるほど。
継続性のある愛です。
捧げ続けます。
はい。
僕はバッと燃えてバッと消えていくわけですから。
じゃあね、1回じゃあ締めさせていただいて、次回のところにつなげていこうと思うんですけども、
じゃあいつものやついきます。
少し不思議ないと、この番組では皆様からの感想、反応、そして樋口さんのように、
39:01
藤子先生の愛を届けていただけたら、みんなで共有できて楽しいかなと思いますので、
樋口の方、サバさんよろしくお願いいたします。
メールアドレスはfushigi7110 at gmail.com
ツイッターのアカウント名は少し不思議ないと、
ハッシュタグはハッシュタグ不思議な、不思議はひらがな、なはカタカナで検索してみてください。
それからメールフォームの方もご用意しております。
少し不思議ないとの概要欄、もしくはツイッターされている方は
アカウント少し不思議ないとのプロフィール欄の方にリンクが置いてますので、そちらもご活用ください。
というわけで樋口さん、次回の紹介会楽しみにしておりますので、
ございましてどうぞよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
それでは皆さん、次のお話でお会いしましょう。さよなら。
またね。
ありがとうございました。
40:11

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