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こんにちは、サチャーエルコです。今日は日本語の雑学も入れつつ、職場で愛される人の知識の使い方というテーマでお伝えしていきます。
海船、山船っていう日本語ありますよね。確か、私が高校生の時、現代語の語彙力強化の単語帳とかにも載ってた言葉だったと思うんですけど
海という漢字に関数字の船に山、そして関数字の船って書いて、海船、山船と読みます。
私最初これ読めなくて、「うみちやまち?」って高校の頃間違って読んでた、とても思い出深い四字熟語なんですけれども
この海船、山船っていうのは、もともと古代中国の古字から来ておりまして
その昔ね、蛇というのは、海に千年、山に千年住むと竜になるっていう言い伝えがあったそうなんですよ
なんとなくね、海に千年、山に千年も住んでいたら、合わせて2000年じゃないですか
それはね、2000年もいろんな経験しながら生きてたら、きっと体も大きくなってそうですし、ひげもね、ふわーんと生えてそうですし
途中に何かしらのすごいお偉いさんとか魔術師とかに出会うこともあるかもしれないし、なんやかんやあって
竜になってるっていうのもありそうだなぁって個人的には思ったんですけど
この海船、山船というのは、この言い伝えからね、もともとは蛇が知識とか経験を積んで立派な竜になるという、そういうポジティブな意味で使われてた言葉なんですけど
でも今はね、ちょっと違っていて、いろんな経験を積んで、物事の裏の裏まで知ってるような、悪賢い人、したたかな人っていう意味の言葉として使われる言葉なんですよ
だから海船山船ってね、割とネガティブな言葉なんですよね。なので使い方としては、仕事とかで
いやーもう相手は海船山船だからね、今回の商談も簡単じゃないんだよねーとか
あの人は誠実そうに見えて実は海船山船のやり手なんだよねーとか
そういう経験豊富な人ではあるけど油断できない人とか、ちょっとずる賢いところがある人だよねーっていうニュアンスで使う言葉なんです
だから褒め言葉ではないんですよね。逆に、いやもう知識がすごいもう豊富ですね、もう経験積んで
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なんでも知ってらっしゃいますよね。いや本当に素晴らしいとかって褒め言葉を言いたい場合は
百船練馬というのがポジティブな意味合いで、相手にまっすぐもう経験が豊かですねっていうことを伝えられるのがこれなので
百船練馬の方が普段使いたい言葉ではあるかなって思います
でも面白いなぁと思うのが、どっちもその海船山船も百船練馬も経験を積んで知識も豊富っていうことには変わりはないんですけど
その捉え方とか生かし方でポジティブにもネガティブにもなるっていうところ、ここが面白いところなんですよね
確かにある程度何かを極めて経験をたくさんもズンズンズンズンズンズンズン積んでいって
その業界の裏の裏まで知り尽くすことっていうのは、一つの分野に身を置いて一生懸命活動していると誰しもあることだと思うんですけど
その知識、得た知識、培ってきた知識を果たして思いやりに使うのか、それともちょこっとずる賢く使っちゃうのかっていうので、これ全然違ってくるはずなんですよね
例えば、ちょこっとずる賢く使うとすると、仕事先の何かベテランの先輩が、もうね仕事のこともその仕事の業界のこともしっかり熟知されていて
これこうやったらこうなるよなとか、あれをああやったらああなるとかって全てわかってるから、だからこそ
いやこの事業は、事業というかこのプロジェクト失敗しそうだなーって思ったものをわざと後輩に、わざと押し付けたりとか、逆に何か自分の後輩がいい結果を出そうとした時に
もっと上の上司にうまーく報告してね、全部先輩である自分の成果につなげて自分だけの評価を上げに行くとかですね
もう嫌なドロドロのドラマーですけれども、でも正直こういうのって意外に私は効いたなーって思うんですよ
でも、「う」って変わって、その知識の豊富さを優しい思いやりに使うことっていうのもできるわけで
これは私自身体験させていただいたことなんですけど、昔私がその表に出て喋る仕事をしていた時、その業界でね、かなりベテランの尊敬する大先輩がいらっしゃって
その先輩がまさに知識を思いやりに使われる方だったんですけど、私がまだまだテレビリポーターになったばかりの頃、駆け出しの頃、その先輩にいろいろいつも相談させていただいて
いやもう先輩、私今度こういうロケに行くことになったんですけど、別のリポーターと私、2人でリポートすることになっていて、もう緊張してます、もうやばいですとかってね相談していて
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当時ね、とにかくロケが決まったら、もうそわそわのそわでうまくリポートできるかなとか、もう一人のリポーターとうまくやれるかなとかね、自分ちゃんと爪痕残せるかとか
どうやったらディレクターにあんまり怒られずに済むのかとか、スタッフさんたちとうまくコミュニケーション取れるかなとかね、たくさん心配することがあったんですよ
で、私がこういう状態で相談するので、その先輩は、私が行く予定のロケっていうのがどういう内容のロケなのかとか、どんな場所に行くのかとか、ディレクターは誰なのか、カメラさんは誰なのか、その日当日ご一緒するスタッフは誰なのかとか
いろいろ細かく聞いてくださって、その上でその先輩の知識をね、グワッと総動員して、あ、そういうロケだったらこういったものを事前に準備していったらいいよとか、あと二人でリポートする時はこういうことを意識したらいいんだよとかね
どうせ駆け出しの頃なんて怒られるのが仕事なところもあるので、まぁ怒られるのは怒られるだろうけれども、できるだけ怒られないように気をつけておいたら、こういったの気をつけてたらいいよねとかっていうのも教えてくださって
優しい。シンプル優しい。で、しかもプラスで先輩が、あ、その当日ご一緒するカメラさん、ちょうど自分が明日会うことになってるから、あれ子ちゃんが仕事しやすいようにいい感じに伝えておくねとかっていうのも言ってくださって
もう伝わりますか。知識を優しさでふわーっと包んでプレゼントしてくださってるんですね
私ができるだけ当日心配せずに、ロケにしっかり臨めるようにいろいろ教えてくださったんですよ
さらに、これはもう私が当日ロケの日に知ったことなんですけど、なんとその先輩、私のそのロケの前日に、私がご一緒する予定のディレクターともう一人のリポーターにもそれぞれわざわざ連絡してくださってて
当日、ロケしやすいように事前にいろいろ配慮してね、あの幸あれ、明日よろしくお願いしますって言ってくださってたんですよね
もちろんその先輩は業界のことも、そこで働く人たちのことも知り尽くしていらっしゃるからこそ、その人その人に合わせてうまーく伝えてくださってて
もうね、すごい。もう私はこんな人間になりたいって思わせていただいて
正直ここまでね、自分の経験とか知識を思いやりで示してくださる先輩っていうのはもうなかなかいらっしゃらないかなと思うんですけれども
それまで私、寝回しって100%ネガティブなイメージを持っちゃっていて
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でもこの先輩のおかげで、寝回しって相手への思いやりだったんだなっていうのを学ばせていただきました
これとっても大きな学びなんですよね。いや寝回しっていいものだったんですよ
ちなみにこの知識とか経験を思いやり、優しい思いやりに使ってらっしゃる先輩っていうのは、もちろん仕事もめちゃくちゃできる方で
今でもみんなに愛されて仕事も引っ張りだこの先輩でございます
はい、果たしてあなたの周りに百千錬磨な方いらっしゃるでしょうか
今回の内容も、ちょっとでも何かあなたの仕事に対して何かしらの気づきにつながっていれば嬉しいです
今回はもう一つ、私が13年前にしゃべりのレッスンで教わった
人生を変える隠された25のルールというテーマの回をチャプターに貼ってます