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2022-12-29 03:55

「くるま はこびます」 情景や振動までも感じて

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 車好きの子供がこの車に出合ったら、きっと目がくぎ付けになることでしょう。

 平成25年に福音館書店から刊行された『くるま はこびます』(小風さち文、鈴木周作絵)は、中古車センターから街の車屋さんに、たくさんの車を運ぶキャリアカーのお話です。

 荷台を揺らし、キャリアカーがやってきます。「シャララーン シャララーン、シャン シャン シャン。くるま はこびまーす。」

 絵と文章から、街の喧騒(けんそう)の中でエンジン音や荷台の金属がぶつかり合う音、道路から感じる振動、機械の油の匂いまでも伝わってきます。

 運転手のおじさんが荷台の後ろに道板を渡し、スイッチを押すとモーターがうなって、2階の床が斜めに下がります。まずは、2階から車を積み込みます。バックで載せる車は「しんちょうに しんちょうに」次は「ゆっくり ゆっくり」そして、3台目は「くるまの うしろが はみださないよう ぎりぎりまで つめて、つめて、ストップ」

【語り】相川由里


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車、運びます。
絵本と歩む
車、運びます。
情景や振動までも感じて。
車好きの子供がこの車に出会ったら、きっと目が釘付けになることでしょう。
平成25年に福音館書店から刊行された、車、運びます。
木陰幸、文。
鈴木修作、絵。
は、中古車センターから町の車屋さんにたくさんの車を運ぶキャリアカーのお話です。
荷台を揺らし、キャリアカーがやってきます。
シャララン、シャララン、シャン、シャン、シャン。
車運びまーす。
絵と文章から町の喧騒の中で、エンジン音や荷台の金属がぶつかり合う音、
道路から感じる振動、機械の油の匂いまでも伝わってきます。
運転手のおじさんが荷台の後ろに道板を渡し、スイッチを押すとモーターがうなって2階の床が斜めに下がります。
まずは2階から車を積み込みます。
バッグで乗せる車は慎重に、慎重に。
次はゆっくり、ゆっくり。
そして3台目は車の後ろがはみ出さないようギリギリまで積めて、積めて、ストップ。
詳細に観察され描かれた緻密な絵と、生鮮された言葉によって静止している絵が動き出し、目の前で車が積み込まれていくようです。
絵本と歩む
車が好きな子どもは日常生活の中で車をよく見ています。
実はその時、車だけでなく車を取り巻く情景や音、匂いや振動なども五感で感じています。
そして絵本にほんのわずかでも好きな車が描かれているのを見つけると夢中になって見始めます。
その時、子どもたちは絵本に描かれた車を見ながら、そこに記された言葉を耳から聞くことで、
自分の実体験を再確認し、車や車を取り巻く世界をより深く知っていきます。
また、自分が感じたことを豊かな音やリズムで示した言葉に出会っていきます。
幼い頃から大好きなもの、夢中になれるものに直に関わることと、
それを絵本で見ることの行ったり来たりの体験は子どもたちの言葉を育むとともに、
知的好奇心を広げ、より丁寧に物事を見つめる目を育てていきます。
ナビゲーターは相川優里がお届けしました。
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