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はい、みなさんこんばんは。元公立高校理科教授のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、皆さんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。
ということで、ノロノロ台風の台風10号が近づいてはいるんですけども、非常にゆっくりとした速度なので、今週1週間ずっと雨模様が非常に多いんですけども、九州の南部付近に寒冷渦があって、それが壁となって速度が落ちているということで、
今は奄美大島付近ですけども、日本列島に上陸する恐れがあるのが木曜日の午後、金曜日というところなんですね。しかもコースを見ると瀬戸内海を抜けていくので、あまり勢力が落ちずに発達しながら、東へ行くので、本当に日本列島をなめるようにコースですから、非常に怖いなといったところなんですけども、
どうなるんでしょうかということで、備えは十分にということで、家にいる週末になりそうですね、というところですね。
せっかく最後の8月土日なので、もう学校始まっているところもいくつかあると思うんですけども、最後の夏休み、宿題とか、最後は最後は遊ぼうみたいな思っている人もいると思ったんですけども、なかなか台風には勝ちないといったところですかね。
夏のレジャーで思い出したのが、川遊びなんかね、割とこの時期盛んに行われるわけなんですけども、皆さんこの事件というか問題は覚えてますかね、最近なんですけども、熊本県天草市にある轟木の滝周辺で、川遊びをしていた人が体調不良を訴えたという問題がありましたよね。
本当に今日なんですけども、なぜ起こったのか、水質はどうだったのかということで、水質調査をしてですね、各地で水を取ってきて、その調査結果が出たということですので、それは科学的な視点といいますか、調査結果はどうだったのかというのをね、今日のお話にしたいなと思うんですけども、もう一度おさらいしますとですね、熊本県天草市にある轟木の滝。
轟木と言うとですね、雨上がり決死体のね、宮坂を思い出すんですけども、ワンナイトカーニバル、なんでしたっけ、水曜日やってましたよね、水上みたいなね、バラエティ番組やったと思うんですけど、それをちょっと思い出したんですけど、この轟木の滝周辺で川遊びをした100人以上が相次いで体調不良を訴えた問題で、
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本日ですね、今日、水質検査でノロウイルスを検出したということを発表したんですね。この問題の経緯をですね、言っておくとですね、8月13日に天草市にある下津深江川にある轟木の滝周辺で川遊びをした高校生7人が、下痢や吐き気の症状を訴えて病院で診察を受けたということなんですね。
その後もですね、保健所などに同じような症状を申し出る人が相次いでいて、これまで県内で127人が被害を訴えているんですね。またですね、医療機関を通さず保健所に被害を訴えた人は93人いたということでですね、非常に多くの方がですね、同じ場所で川遊びをしていた人が体調不良を訴えていると、
いうことなんですね。この問題を受けて、感染源の特定を進めていって、県がですね、特定をしてたんですね。轟木滝周辺のですね、4箇所、滝坪、滝の下流、滝のすぐ上、滝から約1キロ上流で、要は4地点で水を取ってきて水質検査をしたんですね。
そうするとですね、今日出た結果なんですけど、滝坪や滝のすぐ上から、ノロウイルスを検出したというふうに発表したんですね。
8月19日に水を取ってきて、滝坪でノロウイルスを検出したんだけど、滝の下流ではノロウイルスが検出されていない。
8月23日に水を取ってきて、滝坪と滝のすぐ上でノロウイルスを検出したと。滝から約1キロ上流でノロウイルスが不検出だったということなんですけども、
これ聞くとニュースとか、ネットニュースでも大きな扱いに取り上げられてるんですけども、トップページがノロウイルス検出って書いてあるので、
ノロウイルスが原因で、このギリ症状とか滝で遊んでた人が、原因はノロウイルスなんだというふうに煽動してしまう情報なんですけども、
詳しく見ていくとですね、医療機関や県が症状を訴える16人に検鞭を行ったところ、合計16人中4人からDNA型が共通するノロウイルスを検出したんだけど、
水質検査で見つかったノロウイルスと遺伝子型が異なるので、いろいろな遺伝子が変わってきますからね、ウイルスですから。
関連性側は疑われるが断定にはいたらなかったということなんですね。同じノロウイルスが検出されてるんだけど、型が違う、遺伝子型が違うので、
水質検査で自らとったノロウイルスが原因とは疑いあるけど、断定ではない。それがノロウイルス原因で下痢症状がみんな起こったということは言えないということなんですね。
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その他にも、プレジオモナスシゲロイデスが2人、病原性大腸菌が1人、エドワジェラタルダが1人、ノロウイルスG2型でも遺伝子が違うのが4人ということで、
引き続き水質調査を進めてるんですけども、トドロキ、タキ、シュウゲンでのカワウソリは控えるように呼びかけてるというところなんですね。
ノロウイルスは確かに検出されたんだけども、それが原因ではないというところなんですね。
この台風が近づいてますので、それでちょっと状況変わるかなと思うんですけども、そもそも川でそういった病原菌、細菌性のもの、ウイルスが繁殖するのかどうかという話なんですよ。
基本的に川では繁殖はしないです。
なぜかというと、こういった渓谷とか渓流とか、水の流れが早いですよね。
水の流れが早いと、病原菌とか細菌の餌であるタンパク質であったりとか、栄養分とか栄養エネルギーが流れ出ちゃうので、基本的に増えにくいんですよね。
水は循環しているので、餌盆を循環しているので、なかなか病原菌が増えることはないんですよ。
基本的に水が淀んでたりとか、濁ってたりとか汚いなと思うのは、止水域、水があまり流れてないというところに川が汚れてたりとかするじゃないですか。
流れが緩やかだとか、水が少ないと、流れが止まっていると繁殖しやすい条件が揃ってくるので、増える可能性はあるんですけども、
基本的にガンガン流れてたりとか、滝がブワーと流れているところに、なかなか微生物もいるでしょうけど、なかなか増殖という観点でいうと難しいんですよね。
滞滞滝、天草市は基本的に雨が少ないところなんですね。
今年は非常に暑いですから、雨がもともと少ない地域なんだけど、雨が全然降ってない。
滞滞滝も何本か流れてるらしいんだけど、基本的に多くの滝が流れていない。
もう一本しか流れていないということと、変な臭いしたとか、淀みがあったり、濁ってたり、映像とか見ると結構濁ってるんですよね。
濁りが全て悪いのかというわけじゃないんだけど、雨が少ない、流れが緩やかになっちゃった、非常に暑い。
温度が高いと非常に微生物も活発に動き出しますから、そのような枠条件が何重にも重なって、こういう状況になったのかなといったところを、
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私も最近、渓流釣りに行ったんですけど、岐阜の渓流のところですけど、毎年行ってるんですけど、
今年は川の岸際のところって流れ緩やかなので、流れてないんですね。
ガンガン流れてる本流のところは、基本的に茶漕けは生えてるけど、あんまり汚いなってイメージはなかったんですけど、
流れが緩やかなところは、岐阜の渓流のところ、標高線面と近くあるところですけど、流れが止まってるところは、見たことない変な毛とか、茶色になってて、石がコケがついて、
よどんでるなみたいなところが雨草市の原因になったんじゃないかなというぐらい、流れがないと微生物とかウイルスも増えちゃうんだなという風に、
肌感覚として思ったので、そういった悪条件が重なったのかなと。だから原因は断定できないし、これじゃないかということは今は言い切れないんだけども、
基本的に水は腐らないと。水道水も基本的に塩素とか入ってるから腐りにくいんだけども、流れが止めててずっと追い入ってたりすると、空気中に蓋を開けてたりすると塩素が抜けると、
中にはタンパク質が含まれているから、それが栄養分になってどんどん増殖していって、水が腐るという状況になるんですね。
基本的に水が流れてたら増えないんだけども、水が止まっていると増殖しやすい。どんな水でも何にも含まれてない、不純物何にもないってなかなか難しいんですよね。
純水とか実験で使うような水だとそういうことは何にも含まれてないというのはあるんだけども、水道水も綺麗かもしれないし、ミネラルウォーターとかも綺麗とか言ってるけども、
基本的に不純物とかタンパク質とかありますから、増殖する条件っていうのはあるんですよね。
すべて綺麗なものっていうのはないんですし、なかなか難しいところもあるんだけども、基本的に何が原因かは断定できないけども、増殖する条件は揃っちゃった。
あとはコロナの配信でも言ったんですけど、病原体が悪さするんじゃなくて、自分の宿主、自分の体の状況によって病気が起こるよっていう説の方が私は信じてますので、
病原体仮説と宿主仮説だと、自分の状況が悪いと病気になってしまうという説が2つあるんですけども、
泳ぐと体温下がりますよね。自律神経が調節しようとして、体が冷えちゃうと免疫力って落ちますから、病原体入りました。
健康体ならば、病原体とかそういったものを免疫力が働くんだけど、体が冷えたとか、暑い、また冷たいものを飲むとか、そういった自律神経が狂うような条件が揃ってますので、
自分の体自体もあまり免疫が高まるような状態じゃないから、水入って、全てポンって入って、病気になるわけじゃないので、自分の免疫力が働きますから、
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でも泳ぐと体温下がる、また暑い、汗かく、また冷たいところ、エアコン入ったところに行くとか、冷たいものを飲みすぎるとかってなると、自分の免疫反応も落ちますから、
そういった条件が重なって、そもそも水質が良くなかったというのもあると思うんですけども、
泳ぐという行為そのものが、免疫反応があまり働かない状態になりますから、そういった悪条件が20、30、40と重なって、このような状態になったのかなと言ったところですよね。
なので、水が動いているところで泳ぐとか、体を温めるとか、そういったリスク管理じゃないけど、そういったことをしっかりすると、川は全部汚いから泳がんでいいという極路になっちゃうので、
それはちょっとあまりよろしくないですから、科学的な知見を持ってレジャー遊びをすると、決して同じようなことは全てが全て起こるわけではないと思いますので、
そういった科学的な知見を持ってレジャーもすると、ちょっと変わってくるかなと言ったところですね。ということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さよなら。バイバイ。