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2023-06-08 28:21

報告。マルタ騎士団に入りました(ゲスト:武田秀太郎)【旅のラジオ #108】

マルタ騎士団員の武田さんが3度目のゲスト。竜を殺した騎士団総長、ヨーロッパを流浪し続けた美術品、領土なき国の空軍機など。

マルタ騎士団-知られざる領土なき独立国 武田 秀太郎 (著)  中央公論新社https://www.amazon.co.jp/dp/4120056597/?tag=chotabiradio-22

【旅のラジオ】

旅の話と、日常から旅を生み出す話をします。毎週木曜の12時更新です。
感想等、Twitterのハッシュタグにぜひお送りください #旅のラジオ

語り手: Satoru、岡田悠
聞き手&ジングル制作: 石川大樹

題字&イラスト: べつやくれい
Presented by デイリーポータルZ https://dailyportalz.jp/


〈現在募集中の投稿コーナーはこちら〉

投稿コーナー①「番組へのおたより」

2人への質問、最近読んだ本、今日食べたもの。
あなたの思いつきを、何でも送ってみてください。


投稿コーナー②「ジングル/効果音」

番組で使えそうなジングルや効果音を募集します。
生演奏でも、電子音でも、ボイパでも、大歓迎です。


投稿コーナー③「世界のさよなら、あなたのさよなら」

『さよなら』を意味すれば、どんな言語でもOK。
テキスト形式でも、音声形式でも、なんでもOK。


投稿コーナー④「生きて帰ろう」

旅行とは、ときにトラブルを伴うもの。
あなたの危険回避の知恵を教えてください。
(例:予備の現金をお菓子の小箱に隠す)


投稿コーナー⑤「あなたの旅の秘かな愉しみ」

旅行とは、自分で好きに愉しむもの。
あなたの愉しみかたを教えてください。
(例:旅行先のゴミを集めてノートに貼る)


投稿コーナー⑥「世界の罵倒語」

世界には、文化の数だけ罵倒語がある。
あなたが知っている罵りの言葉をください。
(例:南スーダン「ヤギ半頭の価値もない」)


投稿コーナー⑦「世界の音」

あなたが録った音をください。なんでもOK。
岡田さんと私が、ただそれを鑑賞します。
(例:イランの便器の音、バヌアツの料理の音)


投稿コーナー⑧「哀しい動物の鳴き声」

虚無を感じさせる動物の鳴き声をください。
作為はNG。哀しみは自然に発生するものです。
(例:たそがれの民家に沁みるヤギの声)


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丸田騎士団の歴史と現状
何ですか、Satoruさん。
今日は旅のラジオ、久しぶりにゲストが来ております。
ゲストの方、見慣れた方がこちらにいらっしゃいます。
武田周太郎さんです。
どうも、通りすがりのナイトです。
かっこいい。
久しぶりだよ、これ。
いや、来ましたよ。19回、20回だから、
あの後、旅のラジオ、もう80何回?
重ねて、僕もびっくりですけど、
もう終わっちゃうかなと思ってた、コロニーの頃。
コロナで。
2年弱前ぐらいですね。
そうそう、だから顔を合わせるのが今回初めて、編集部で今撮ってるから。
いうことですよね、武田さん。
どなたかご紹介をまず。
武田さんとかいられるだけでわかんないから。
武田さんはまずいろんな紹介の仕方があるんですけれども、
あんまりエリートエリートみたいな感じで説明するのはよくないんですけれども、
日本で今生きていらっしゃる唯一の丸田騎士団員であられます。
去年3月に丸田騎士団員に正式に助任をされまして、
ニュースにもなってましたよね。
あるいは核融合ベンチャー、京都フュージョニアリングの共同創業者としても有名であられますね。
去年は京都大学の准教授であられたけれども、今は九州大学の准教授。
どこで何やってるんですかね。
どこで何やってるかというところで、今は旅のラジオのゲストとして登場されていると。
情報が渋滞します。
一つ竹田さんの朗報が一つありまして、
6月8日に竹田さんの短著として、
丸田騎士団、知られざる領土なき独立国という作品が、中央討論審査殿から激烈に出版されると。
激烈に出版される。
満を持して出版されると。
おめでとうございます。
ということですね。
私はこの週末で12時間をかけて読み尽くしました。
イケラを今持ってるんですけど。
これめちゃくちゃ面白いんですよ。
ぼろぼろになる。
5回ぐらい読んだ。
このままだと僕がずっと喋っちゃうんで、竹田さんに1回マイクを譲ります。
竹田さん、6月8日に本を出されるというのは本当ですか。
竹田 本当ですね。ありがとうございます。
今まで日本で丸田騎士団の本ってなかったんですよね。
なかった。
前回それこそ旅のラジオを出させていただいて、
あれ多分日本の丸田騎士団について語れるラジオとして何年ぶりか。
あまりなかった。確かに。
全然なかったんですよね。
それがここ数週間、数ヶ月で立て続けにいろんなことが起こっていて、
まず私の報道があったという、それもいろいろあるんですけども、
あったというのもあれなんですが、
先々週には世界不思議発見も丸田騎士団の特集を組んでいただいて、
1時間丸々丸田騎士団。
有名な確かバレット。
そうなんですね。
バレット総長の再現Vって多分日本のテレビショーで初めてなんですけど。
へえ。
バレットさんって最も有名な人だよね。
丸田包囲戦でね、ムスリムがワーって来るところで戦った、
その最も有名な。
それで今こうやってまた丸田騎士団として一冊丸々、
この千年の歴史を書いた本をようやく出させてもらえるということで、
これが多分日本における丸田騎士団元年になるはずだと思います。
そんな無理してなんか俗っぽいこと言わなくていいですよ。
政治家みたいなこと言わなくていいですよ。大丈夫ですよ。
前回のラジオでもたっぷり紹介いただいたんですけど、
改めて初めて聞く方もいると思うんで、
丸田騎士団とはみたいなところを簡単に言っていただくのがいいかと思います。
すごくざっくりこの丸田騎士団は千年の歴史があるんですけど、
一番最初から時系列に沿ってざっくり言うと、
丸田騎士団というのはもともと病院が一軒、エルサレムというところにあったんですよね。
エルサレムってなかなかわかりにくいですけど、
その聖地としていわゆるイエス・キリストが張り付けにかけられた、そういう聖都なわけですよね。
そこに一軒の小さな病院があったんですけれど、
だんだんだんだんヨーロッパ十字軍というすごく大きな軍事運動が始まって、
その十字軍の運動の中でこの小さかった一軒の病院が、
だんだんだんだん武装手段にどんどん変わっていくんです。
丸田騎士団という本当に騎士たちで作られた精鋭の軍事手段になって、
いろいろな戦いに従事をするんですよね。
レパントの海戦とかも有名ですし。
そういう中でこの丸田島の統治者として、
国として丸田騎士団というのが認められていたんですが、
18世紀末ですね、丸田島から丸田騎士団というのは追われてしまって、領土を持たなくなったんです。
でも今なお丸田騎士団は国として組織として認められていて、
パスポートの発行も許されていて、
ローマにある政府には治外法権も認められていて、
領土がないのに独立国として国際社会から認められている、
そんな騎士団が丸田騎士団なんです。
そうですね、さすがすごいな。
竹田さんの著書『丸田騎士団、知られざる領土なき独立国』
前回よりもパワーアップしたんですよね。
それを本当に読みやすいサラッとした絹のようなヒッチで、
鮮やかに書かれたのがこの256ページぐらいの素晴らしい本なんですよ。
武田さんね、その前にも騎士道ってレオン・ゴーティエの古典を、フランスのやつで訳されてるんですね。
これも私読んだんですけども、これも現状に訳されてるから非常に拡張高く、結構難しい本なんですよね。
だからこの武田さんの書かれる本もとても難しくあられるのかなと思って、
私は読み進めたんですけども、もうページターナーというか勘を当たわずで、本当に面白いんですよ。
リスナーの方にどう申し上げればいいのか分からないですけども、
例えば塩野七海さんっていう有名な歴史の方がいますけども、
あの方もすごい歴史を見てきたように語る主観的な、多分あえてそうしてるんですけども、
力が入ってくるようなヒッチも含めてとっても読みやすく、
もう当時のこの社会が日本人っていうちょっと中世の社会から少し外れたような人の目にもすごく分かりやすく書かれてるんですよね。
武田さんが驚くごとにそういう批発を受け継いでるんですよ。
千年ぐらいの歴史をギューッと書いてるんですよ。
丸太騎士団の千年の歴史を書いたもの。
そうですね。11世紀ぐらいから始まって今21世紀に渡るまで。
そしてだから本書の構成っていうところを最初に説明するね、武田さんの説明からしてフルってるんですよ。
ここをいきなりちょっとだけ読み上げるとですね、パラパラって読み上げるとですね、本書では丸太騎士団という歴史のタペストリーを紡ぐ横糸として、
その歴史を14章に渡り時系列に沿って書く一方で、時代を超える時効についてはこれを縦糸として序説として解説する試みを行ったんですね。
そういう本なんですよ。少しだけ省略して最後を読むとですね、丸太騎士団のその正式名称について、
武田さん語ってるんですね。
エルサレム、ロードス及び丸太における聖ヨハネ主権軍事病院騎士修道会という正式名称を見た者は誰でも、まずはその煩雑さに驚くことだろう。
だが本書を一章ずつ読み解くにつれ、この正式名称はその歴史の足跡を一つ一つ踏みしめるように辿るものであり、
騎士団の最も短い自己紹介文なのだということをご理解いただけるものと信じる。
どうですか、このケレンにあふれる文章。実際にそうなんですよ。
これ読み進めると、エルサレム、ロードス、丸太、なるほどねと。
そして今、領土な被告家として修道の病院の一番最初のジュラール総長の魂を受け継いで、
今になって残っている唯一の正式なレガシーの騎士団だということがわかるんです。
丸太騎士団の成功と衰退
そこにまず胸打たれるし。
塩の七海さんで紹介されているのは前半の歴史的な有名なウルバヌス二世の演説から、
そしてロードスとの戦い、丸太大砲一戦、そしてレパントの開戦とかまでは、
いろんな本でも紹介されて非常に面白いんですよね。
竹田さんの本もそれに負けてない面白さなんだけど。
僕が博備だと思うのは、終盤のレパントの開戦で勝って貢献してから、
あまりにも名声が高くなりすぎて、ある種の企業もそうですけれども、
あまりにも名声が高くなりすぎて、だんだん昔の成功体験だけに縋ってきて、
時代に取り残されてしまうんですよね。
誰からも見向きをされなくなって、当時は軍事行為として、軍団として非常に強かったんだけれども、
武器もだんだん歴史下りにつれて変わってくるじゃないですか。
ナポレオンの時代とかに全然ついていけないんですよ。
ついていけなくて、どんどん壊滅の一歩手前まで行くんだけれども、
本の執筆について
その後またいろんな不祥事といろんな歴史の裏みたいなものがありながら、
今日まで生きていてっていうところの、そこを日本語の書籍として読みやすく、面白く書いたような本ってないんですよね。
それを武田さんは見事に書かれて、絹のように読みやすいって僕は申し上げましたけれども、
同じように絹のように密が緻密で、パッパって貼っても、
ちゃんと実体験としっかりした調べ、調査に裏打ちされた、本当に素晴らしい本なんですよ、これは。
おからさん、どう思いますか?
武田さんの話聞いてもいいですか?
僕はちょっとしばらく静かにします。
武田さんね、こんなに面白い豊かな味わいのある文章を書かれる方だと思わなかった。
この本書かれるきっかけというか背景みたいなのはどういうところだったんですか?
一番の背景はこの国で丸滝氏団があまりに知られてないっていう、そこのなんていうんですかね、焦燥感みたいなものですよね。
やっぱり知られていないとすごくいろんな正しくないような情報が流布してしまっていて、
その一冊目として何をするべきかと思った時に、たとえ短くなってしまっても全部を書くべきだと思ったんですね。
そういう意味で英語の本でも最初の方の歴史について書いている本っていうのはたくさんあるんですけど、
最後の方の現代について触れている本っていうのもあるんですけど、
千年間、現代まで全部こう連綿と書いた本って実は英語でもほとんどないんですね。
日本の一冊目としてそれは私絶対に抑えなきゃいけないと思っていて、
最初から最後までなるべく絹のようにっていうんですか、書こうと思ったんですよね。
やっぱこう丸太騎士団が衰退して最後丸太島から落ちる時って、
実は歴史的に見ると日本がこの黒船が来て開国する時期と、
重なると言ったら言い過ぎですけど、だいたい同じ時期なんですね。
だからやっぱりそこのパラレルというか比較というのは私類推というのはすごくあると思っていて、
やっぱり日本も封建社会、すごく緻密な社会作り上げたけれども、
世界から取り残されてある時目覚めて明治維新をして改革をして現在に至ると。
やっぱ丸太騎士団も全く同じで、ある時この世界に取り残されたことを悟って、
ちゃんと自己改革をするんですよね。その結果として今日まであるんだと。
だから1000年前の病院騎士団と現代の丸太騎士団は一緒なんだということを書きたくて、
私はこの本の筆を取ったんです。
まさに佐藤さんの一番興奮したポイントっていうのが、自らを見つめ直す瞬間というのが一番面白いところだったんですね。
だからあんまり衰退していくところを本当はもっともっと読みたかった。
見つめ直すところですね。
そう、衰退のところだから先ほど私は短く説明しようとして、当時の成功体験によって困ってしまったってあるんですけども、
マルタ騎士団の歴史的背景と役割
やっぱり組織もだいたいトップがどんどん入れ替わったりとかして、ない分があったりとかして、
必ずしも能力的に優れてない人がトップに立っちゃう不幸な時期もあるわけじゃないですか。
丸瀧 うん。
丸瀧 岸田も空位もありますけれども、81代ぐらい続いてるわけですよね。
その中でやっぱりいい時期なのに全然ダメなやつがトップになっちゃったっていうのも、
結構今、武田さんってある意味丸瀧一代になられたわけだから、インナーの立場なわけじゃないですか。
そうですね。
でけど結構筆を緩めず、ダメな失敗の要因をちゃんとクリアに書いてるんですよね。
そしてある意味、武田さんはつまり丸瀧一代になるためにはカトリックなんですね。
回収しなきゃいけないから。実際にカトリックなんですけれども、
異教徒に対する視線もね、私から見たら少し優しさもあるなと思ってますよね。
つまり丸瀧一代というか、ソウジがやってしまったアレクサンドリアの虐殺のこともちゃんと書いてるし、
ある意味、イエニチェリ軍団、宿命のライバルの人もある種の騎士道精神を持っていた時期もあったんだと。
つまり騎士道っていうのは、ある種のカトリックのキリスト教だけが選ばれたわけじゃなくて、
竹田忠義さんの書籍『丸瀧・武田秀太郎双方の回顧録』の紹介
ある種の魂としては異教徒にも発言し得るんだみたいなこともしっかり書かれてるところも私は胸を打たれましたし。
そして最近のその活動として、シリアでしたっけ?
つまり異教徒の難民を、つまり当時の宿敵である何十人も何万人も殺してきたムスリムのイスラムの人を助けるところっていうのも、
ちゃんと竹田さんの筆が及んでるわけですよ。そこに僕はね、胸を打たれましたね。
ありがとうございます。
結構難しいんですよね、この辺はね。
昔の歴史、昔の当然中世というのはすごくわかりやすい組織で、
やっぱりキリスト教徒とイスラム、ムスリムの方々というのはお互い不具体的な敵として、
どちらかの立場に立てば当然よかったんでしょうけれど、
私この本はもう意図的にキリスト教徒の立場に立って書いてはいるんですけども、
だからといってそこについてバイアスがかかったことは書いてはいけないと思っていて、
この辺めちゃくちゃ難しいんです。
難しいとね、僕も教訓から読み取れたし、そこに私はね、
やっぱり竹田さんの魂の汚れの無さというかですね、美しさを僕はね、読み取りましたよ。
素晴らしい本ですよ。
キリスト教徒の立場に立ちつつある程度なんか俯瞰的に教科書のように読めている部分もあるという。
丸竹さんについての批判もちゃんと書いてますんで。
でもね、またね、ちょっと見てきたような色っぽいヒッチも結構あるんですよね。
当たる日に言ってね、本当に腫れてるかどうかわかんのかみたいな。
でもね、そうすることでそのくすぐりというかですね、
やっぱりね、学術的に正確な記述だけで読者はね、なかなか読んでくれないんですよ。読み進められないんですよ。
でもこれはね、読み物として優れてるんですよ。
やっぱりね、そもそものコンテンツも面白いんですよね。
こういったんだけど、わかりやすい敵がいて、味方がいて、ある時は勝って、ある時は負けて、また個性豊かな奴が来て。
だけどね、それのみならずね、本当にね、面白いんですよこれ。
桜田さんね、本当にね、ライターとして面白いんですよ。非常に優れた方なんで。
塩野七海さんへのリスペクトが。
いや、僕もちょっと感じましてね。
塩野七海さん好きなのかなと思ってちゃんとね、編末最後まで撮っておきましたけど、
ちゃんと参考文献の中に結構ね、入ってた。
そうそうそう。しかもそれを当事者として書くっていうね。
確かに。なかなか当事者として、一騎士として自分の…
一騎士がいないから。本当に一騎士しかいないよ。
すごいよ。幸運というか幸せですよね、本当にね。
でもこの前本当に意見交換したイスラームの研究者の方も、一言目が高田さん、塩野七海さん好きですよねみたいな。
イスラーム研究者の方とも意見交換はしてるわけですね。
しましたね。やっぱり今、丸滝さんのことやってる方って日本だとイスラームの研究者が多いので。
敵としてっていうことなんですか?
まあまあまあ、でもそこはなるべく中立でお互い書こうとしますけどね。
ただやっぱり歴史家が書くということと、私のような学術的には歴史家ではない人間が書くということっていうのは役割が違うと思うんですよね。
学者が書くのであれば、歴史家の方が書くのであれば、やっぱり厳密性を当然追求するべきで、資料として書くべきなんですけど、
私は歴史というか学者としての専門が歴史じゃないというところに、ある意味アグラを書いているのかもしれませんけれども、
編集者としての立場から竹田忠義さんの書籍の魅力を語る
だからこそ書ける文章というか、だからこそ書けるストーリーはあると思っていて、
それは同じこと塩野七海さんがおっしゃってるわけじゃないですか。歴史書じゃなくて小説だと。
その立場に自覚的でない人が書いちゃう本もあるわけだから、そこは素晴らしいですね、出発点として。
それは一つの言い訳として、そういうふうに書かせていただきましたね。
でもそれは面白くなかったら価値が全くないわけだから、これは面白い本なんですよ。
竹田さん自身の話とかは含まれてるんですか?
あるんですよ、最後に。その最後の話はまさに旅のラジオの第20回とかで話したよね、貴族の人の話とか。
貴族の家を巡るという話。
その後のエピソードとして、某XXXの通信会社に誤報をね。
あーありましたね。
その後、竹田さんが猛抗議をして、正しい記事を出させてね。
びっくりしましたよ。
それぐらいだから、やっぱりマルター騎士団という名前がある種の伝説性を持って語られるから、
マルタ騎士団の歴史と騎士たち
結構容易にいかなメディアであっても騙されてしまう予想があるってことですよね。
やっぱり知名度がないんですよね。某通信社といえども、やっぱりこう、マルター騎士が今度生まれますみたいな。
で、このメールがマルター騎士団ですって、私信じちゃうんですよね。
そういう中で、やっぱり正しい知識っていうのを広めていくことがまず第一だと思ったので、この本はそういう意味でも書いてますね。
一番最後に、一応後期という形でエッセイも少し入れさせていただいたので。
もっともっと読みたいんですよ、これ。短すぎるんですよね、この本ね。
本当にでも、前のサビのラジオで話させていただいた時というのが、ちょうどマルター騎士団の先行の真っ最中というか、
いわゆる修練期間って呼ばれる期間なんですけど、一番負荷も高くてですね、いろいろ話したこともあった時期だったので、
この時にいろいろ話させていただいた。
ある意味ガス抜きとして僕らがお役に立っていただければ、これは幸いというものですね。サビのラジオ序盤の時期ですよ。
これどうしても文字数の関係で盛り込めなかった話とかもたくさんあるんですか。
いっぱいありますね。
本当に書きたいこといっぱいあったんですよね。
例えばですけど、人の話はもっと書きたかったですね。もっと有名な騎士たくさんいましたし、
カラバジオとかっていう学会もすごく有名で、カラバジオって本当にあらくれ者で、人を殺すようなそういうあらくれ者なんですけど、
天才画家で、西洋羽の男子という非常に優れた、たぶんマルター騎士団で一番優れた絵画を収めて騎士になるんですけど、
騎士になったらなったで、同僚の騎士と喧嘩して殴ったりとか、騎士の扉を壊したりとかして、
扉を壊す。
そう、牢獄に繋がれて脱出して、でもまたマルター騎士になりたいって戻ってきたりとか、むちゃくちゃのやつがいるんですよね。
そこでもはいきたかったですし。
不祥事列伝みたいな。
不祥事列伝みたいな。
そんなキャラいるんですか。結構ね、とんでもないやついるんですよ。
みんな清廉潔白で大人しいみたいな感じじゃないんですよ。とんでもないやつが。
ドラゴンスレイヤーの人とか、まさにドラゴンクエストみたいなの出るくらいの騎士だもんね。
竜を殺した騎士団総長がいるんですよ。記録の中でこの総長は竜を殺して地元の乙女を救ってみたいなの書いてあるんですよ。
へえ。
ガチでちゃんと総長なんですよ。
そんなに昔じゃないんですよね。
そうですね。
面白いなと思って。
あとは騎士団で一番大事にされているフィレルモスの聖母の遺魂というのがあるんですけど、美術品なんですけどね。
これのストーリーもすごくて、ロードストー時代から騎士団がずっと祀っていて、ロードストー包囲戦も生き延びて、丸太包囲戦も生き延びて、その後のヨーロッパのルローも第一次大戦も第二次大戦も全部生き延びて、
またつい最近数十年前に発見をされて、ちゃんと今も飾られてるんですけど。
騎士団に本当に千年の歴史がある。
騎士は一人もその千年の歴史生きてないんですけど、その美術品だけは生きてるわけですよね。
それが今でも本当にちゃんと見れるように展示されてる。
それはどこで見れるんでしたっけ?
美術品と観光地
今確かユーゴスラビアかどっかですけど。
ユーゴスラビアなんだ。
ちょっと後で調べますけどね。
その辺りに今、一旦ロシア革命の時に移出して、再び発見された時はそこにあったんですよね。
確かに私もこの本を読んで旅行を旅の話に引き継ぎました。
旅行したくなりまして、僕ロードストまで行ったことないんですよ。
ああ、いつもないんですね。
丸太島は行ったことあるけど、ロードストの丸太島に比べると非常に豊かな空港を読めると思って言われるじゃないですか。
あとイタリアの空軍博物館とかもこの本を読むと行きたくなるんですよね。
輸出管理かなんかをくぐり抜けるために。
丸太騎士団って領土が非国家だったから、それを利用して。
イタリアが確か、お前航空機持つなって言われたんだけど、丸太騎士団に航空機を出させて、イタリア人がそこに出航させるみたいな。
ほとんどロンダリングみたいなことをさせて。
それが丸太のマークがついたイタリアの飛行機が、空軍機がイタリアの軍事博物館にあるって話ですって。
すごいですね。
第二次世界大戦の後ですね。いろんなウルトラショーやったんですよね。
そうですね。そういうのはヨーロッパに豊かにまだ残っている。
アメリカ時代のジュラールさんの頭蓋骨だけまだ残っていましたっけ?
頭蓋骨だけまだマルタ島に。
あれマルタに残ってましたっけ?
マルタ島に残っています。
旅行企画とエルサレム
修道院にあるんですけど、私最初にこの企画を世界不思議の発見にピッチする時は、そうやってピッチしたんですよ。
ああ、でもマニアックすぎると。
なるほど。旅行の企画にしましょうって。
ああ、なるほど。
エルサレムに行って、ロードストーンに行って、マルタ島に行って、ローマに行くって、そういうのをやったら1時間すごくいろんな景色が見れて面白いですよ。
実際にはマルタ島だけで1時間組んでいただいて、逆にマルタの観光資源とかビーチとかそういうところもくっつけてってことになったんですけど、それですごくありがたいんですよね。
すごくいろんなコンテンツ力があると思っていて。
確かにありますよね。エルサレムももう1回行ってみたくなりましたよね。
しかも全然しゃぶり尽くされてないコンテンツなので、これから日本でだんだん噛めば噛むほどいろんな切り口があると思うんですよね。
すいません、岡田さん。
岡田 すごいですね。
申し訳ないですね。
フィクションの騎士団の解像度
この本が出ることでフィクションの騎士団の解像度がめちゃくちゃ上がるかもしれない。
それはありがたいですね。
皆さん是非あげていただいて。
ラノベ作家とか、小説とか漫画とかの。
全然ラノベ作家の方、コンタクトっていただくの歓迎なので。
歓迎。
歓迎。
時代検証みたいな。
時代検証。
そうですね。
だってガチですからね。本当にあったわけですからね。本当にあるわけですからね。
そうですね。
それってすごい良いことですよね。なかなか想像できないというか。
個性豊かなね。カタカネたくさん入れちゃったね。
それが史実としてあったっていうのは本当に面白いですよね。
ナイトや丸瀧騎士団の柔軟性
ナイトなんてそれこそね、歴史で言ったら忍者、海賊、ナイトみたいなそんな感じで、本当にいたのかいなかったのかみたいなことになってますよね。
いたわけですからね。
忍者とか海賊とかもある時代にやっぱり、時代が求めなくなって消滅していくわけじゃないですか。
だから丸瀧騎士団はそういう意味でいろんな国説を経て、アイデンティティを少しずつピボットずらしていって生き延びたっていう。
これもだからすごく学ぶところあると思うんだよね。
すごくあると思いますね。
テンプル騎士団みたいな、ちょっとだけ先輩の同じレガシーの騎士団があるけれども、第1条のところに異教徒を殺せって書いてあるから、それを守ろうとすると思っちゃうとやっぱり現代社会とあんまり合わないじゃないですか。
いきなり殺すとかあんまりできないじゃないですか。だからやっぱりすべからく滅ぶして滅ぶわけじゃないですか。
だからそこを行くと丸瀧騎士団は一番最初の立ち上がりのところで、やっぱり人道支援というか人を助ける異教徒であっても、エルサルの病院で貧しい人病む人を助けるっていうところの立ち帰ろうみたいなことになったから、そこのアイデンティティから連綿と千年間続いていくっていうね。
すごいなと思うし、その柔軟性も貴族しか、親父さんもおじいちゃんもおばあちゃんもみんな貴族じゃないとなれないっていうのも、ある時期にそれをちょっと平民でもいいかっていうふうに変えて。
だからこそ武田さんがここにいらっしゃるわけじゃないですか。素晴らしい方といい平民の方がこうやってなられたから。そうやって柔軟に変えていくことで続いていくことの秘訣みたいな。
日本人的な感性にもつながる気がしますよね。伝統をわーって長く保ってる日本人も結構あるけれども、意外に日本人はあんまりスタバーンじゃないところがあったりするから、そこでシュルシュラッと変えていってね、哲学も時代にフィットさせていくみたいな。
私のたぶん一番最近面白いと思ったのはそこで、めちゃめちゃ保守的な組織なんですよね、当然ですけど。でもすごく革新的なところも合わせ持っていて、変わるところがすごく変わるし。
だって領土がないんだから。こんな国にないわけじゃないですか。領土がないのに。
そうでとうとう平民ちゃんと総長にも選んだし、やっぱそういう変わるところを変わって変えない信念は変えないっていうそこの部分、両面性二面性すごく面白いですよね。
特にそこが面白く思ってるんだなっていうのを武田さんの後半の衰退の滅びが始まるんですよ。滅びが始まった時の最終決断がどっからも領土とか財産とかどんどん募集されてるんですよね。
完全にゲームオーバーじゃないですか。だから領土争いゲームとか大戦略とか信長の予防とかやってても、領土なくなったらゲームオーバーじゃないですか。
これ領土なくなってからゲーム始まってるんで。新しいゲームが始まってるんで。なかなかありえないこと。今は外交も100以上の国と結んで、基地の数も1万3500人かな、いらっしゃって。そうやってどんどん増えてきてる。
領土なんていらなかったんだ。
だから世界史の花々叱った時期よりも、ある意味だからもう本当に人数も多いし、財力も20億ユーロ毎年予算持ってるんですよ。
すごくないですか。
確かに。国の概念をアップデートしていて。
国境概念アップデートですよね。すごいですよこれは。
やっぱりこれから先デジタル社会で国境みたいなものがもしかしたら1000年かけてどんどん緩くなっていくかもしれないじゃないですか。
国境とか領土とか人っていう概念がだんだんグローバルになっていった時に、最後人を結びつけるものってやっぱり信念とか価値観だと思っていて、
丸瀧さんは今からもう領土は確かに物理的にはない。けれども人がいて信念で結びついている。もしかしたら1000年後の人の形や国の形を先取りしてるかもしれないんですよね。
そうですよね。それが今から1000年前のところにルーツがあるっていうのはワクワクするじゃないですか。歴史上の得意点ですよこれはほとんど。こんなことがあるわけですよ。
こんなことが。
令和の価値観に、なんかそうやって話していくと、その文明から取れますよね。
得意点ですよね。こんな組織他にないですしね。
さっきもおっしゃったけど、騎士団同士でなんかズーム会議とかしてる感じがする。
それはしますよね。
騎士団とズームってあんま結びつかないじゃないですか。普通に生きてると。
まあ確かに。
だから未来と過去がクワッと繋がってて、それがエルサレムから始まってるんですよ。どうですか?やばくないですか?
その人が今日本人の東郷平八郎の副官の方の次に日本人としてなられたのが武田さんが、旅のラジオゲストとしていらっしゃってる。どうですか?
確かにある種もう領土ないから、ズームとか積極的にやってるしかない。バーチャルな存在でもあるわけですよね。
やっぱり旅のラジオ、地理的な旅だけじゃなくて、ここは時間を超えた旅もさせていただいて。
報告
時間を超えた旅もさせていただいてね。ありがとうございます。コメンテーターみたいな感じで。ありがとうございます。さすがテレビのコメンテーターとしても。素晴らしいですね。
そうなんですよね。本当にいろんな人と話させていただいて、私自身地平も広がりましたし、めちゃめちゃ面白いものやらせていただいてるなって感覚もあるので、
本当にぜひ日本の方にたくさん知っていただきたいなと思ってますね。今回こうやってPDFのお形で佐藤さんにも送らせていただいて、
なかなか私これ新しいオシュリだなと思っていて。
佐藤 Amazonでももう購入しましたけど。
いやでもこれ本当にね、そんたくなんか面白いですよ。これは本当に面白い。ぜひお読みいただいたほうがいいですよ。
佐藤 はい。仕入れます。
仕入れます。本当に面白いです。
佐藤 初手に仕入れます。
本当に先週の世界不思議発見で丸太選手というのは、週6日から先週ですけど、取り上げていただいて。
佐藤 5月の中旬にね。
そうですね。ツイッターのトレンドに丸太騎士団が乗るって。
佐藤 へえ、そんなことあったんですか。
解拒というかすごいなと思いましたね。
佐藤 素晴らしいじゃないですか。
そんなこともうしばらくないと思うので。
佐藤 素晴らしいじゃないですか。
そうなんですね。
でも一家制のブームも素晴らしいかもしれないけど、やっぱりね、普通に興味がずっと持続していったらいいと思うし。
本当にこれからだんだん日本でも活動を広げていきたいなと思っているので。
そうですね。
国とは何かみたいな問いはまさにこれからどんどん重要になりそうな問いなので。
そうですね。
そこの立ち帰る一つの場所なのかもしれないですね。
本当に今ちょうどこうやってウクライナの方々が苦しんでいる中で、本当に国とは何かっていう問い。
当然領土の大きさでもないですし、経済でもないっていうのを世界の方々が築いてきている中で。
すごくね、そういう意味でも生まれた騎士団っていろいろ与えるというか、参考にしていただける部分が多いんじゃないのかなとは思っているんですよね。
くしゃべり尽くしました。
感謝
めちゃめちゃ満足そうな顔してる。
ありがとうございます。
僕の喋ってしまって申し訳ない。ありがとうございました。
これまた井上さんのインタビューが記事になるから、そちらでもじっくり読んでいただいて。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
旅のラジオ、今日のお別れは竹田さんより一言いただけます。
一言というか一節なんですけれども、丸田騎士として日課といって、もともとは朝に起きて何回か読んで、昼に何回か読んで、夜に何回か読むという祈りがあるわけですよね。
今、我々は一日一回でおいてされているんですけれども、その祈りだけ少し捧げてこのラジオを終われればと思います。
丸田騎士の日課の祈りです。
主イエスよ、あなたは私をエルサレムの聖ヨハネ騎士にふさわしいと認めになり、あなたへの献身のため、その序列に加えてくださいました。
聖母フィレルモス、先霊者聖ヨハネ、副者ジェラール、騎士団のすべての聖人と副者たちよ、どうかその取りなしによって私が信仰を固く守り、騎士団の栄える伝統から道を外すことのないよう助けてください。
ともすれば、怠ってしまう私が、あなたの聖なる副院とキリスト社の深い慈愛から常に学び、この決意を得てあげ、神を賛美し、エルサレムの聖ヨハネ騎士団に栄光をもたらすことができますように。
アーメン
28:21

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