1. 地域経営 × MEDIAlize
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2024-05-20 14:52

Ep.2 【後編】「地域資源」の価値の再定義とプロダクト化

地域資源とは、地域に存在する特有の経営資源(例:特産品や伝統的に承継された製法など)。その地域にある魅力的なヒト・モノ・カネ・情報全てを指すが、地域住民にとっては、あるのが当たり前なので見出すのが難しい… そんな「地域資源」の価値の再定義とプロダクト化を紐解く後編です。


パーソナリティ: ▶︎seazon1 ゲスト:旅行会社「アーストラベル水戸株式会社」代表取締役・尾崎精彦社長 ⁠https://linktr.ee/kiyooza⁠

▶︎MEDIAlize プロデューサー:永野真代 ⁠https://bio.site/mayo.nagano⁠

問い合わせ先: ▶︎ アーストラベル水戸 株式会社: info@earthtravel.me ▶︎ MEDIAlize(株式会社登美佳): info@tomiyoshi1967.com ストーリーを文字で楽しみたい方はこちら(LISTENによる自動書き起こし): ⁠https://listen.style/p/chiikikeiei⁠


00:00
スピーカー 2
地域経営 × MEDIAlize。このポッドキャストは、地域経営に主体的に関わるプレイヤーとともに、骨をあおれるが魅力にあふれる地域経営のこれまでこれからストーリーを言語化していく番組です。
パーソナリティーの MEDIAlize プロデューサー 永野真代です。
記念すべきシーズン1のプレイヤーをご紹介します。茨城県水戸市の旅行会社 アーストラベルミと株式会社の代表取締役 尾崎清彦さんです。
スピーカー 1
こんにちは。
スピーカー 2
今回のテーマは、前回に引き続き、地域資源の価値の再定義とプロダクト化、です。
地場産業って、例えば通学路とか生活圏内で見ているはずなのに、近くて遠いものだっていうのが盲点でしたね。
スピーカー 1
そうですね。おそらく目の中には入ってるんでしょうけどね。やっぱりもう興味関心が全くないと、さっと。僕たちもそうかもしれないですけど。
いや、まさに僕たちがまさにそうだったですね。
時。
僕がまさにそうで、地元の茨城にある会社なのに、茨城の外に大量に送り込むっていうビジネスをしてたので、これはやっぱり非常に今となっては大きく歓声しています。
スピーカー 2
子どもたちも知る機会がなかったっていうのが面白いですね。
それはこの令和の世の中だからなんでしょうか。国内外と気軽につながることができる。情報を得ることもできる。そういう環境だからこそ、東大元暮らしじゃないですけど、近くのものへの情報感度が鈍ってしまう。
スピーカー 1
どうなんですかね。でも、スマートフォンが普及して情報が民主化して、私たちもそうですけど、知ってるつもりになってるなと。
でもやっぱり現場に相手方のホームに訪れて、そこのこの空気感を互換で感じて触ってみて、やってみて、話を聞いてみるとまた違うものに感じるんではないかなっていうふうに思いますし、
行ってみるっていうのは大事だなっていうふうに思います。
スピーカー 2
先生方はどんな反応でしたか。
スピーカー 1
先生方も我々大人と一緒で、やっぱり体験したことがない、見たときがない、なんか聞いたときあるけどっていう状態なので、
しかも私たちが提供する、提供するって言ったら怒られちゃいますけど、出てきてくれる方は本当に熱量マックスの方なんですよ。
03:02
スピーカー 1
自分の仕事に誇りを持ってやってる方々なんで、同年代とか一緒に働く職場でもそんなにいないじゃないですか。
熱量を持ってガツガツやってる人に、まずその人に会うだけで熱くなるにプラスアルファは自分の知らない産業を展開してるわけですよ。
だからもう心に火がついたり、なんか感動したりあるかなと思います。
スピーカー 2
先生方も教育者として、本当はそういう機会ってたくさん子どもたちに提供したい。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
コロナという制限だらけの時期に、改めてその機会がなんと近場にあったっていう衝撃はあったでしょうね。
スピーカー 1
そうですね。もう本当にこれ怒られちゃいますけど、茨城の隣には栃木県っていうのがあって、温泉もたくさんあって、世界遺産の日光っていう素晴らしい場所があって、
なんとなくやっぱりそこに行ったりするのが痛栄というか、なんとなく毎年の繰り返しになってたところを、
コロナって大変でしたけど、おかげでその旅の価値に築くことができたっていうのが、我々のラッキーだったんですかね。
運が良かったっていうか、本当にありがたいなと思います。
スピーカー 2
コロナ禍だったからこそ楽しめた価値。今はどうですか?コロナ明けましたが。
スピーカー 1
そうですね。やっぱり去年、一昨年ぐらいから緩和をされて、本当に気にしない人がたくさん出てきて、
僕はこの茨城の旅っていうのがなくなっちゃうんじゃないかなと思ってたんですよ。
せっかく一生懸命地元の事業者さんたちと打ち合わせをしながらコネクションを作って、新しい教育旅行できたんですけど、
なくなっちゃうのかなと思ったんですけど、増えています、なんと。
スピーカー 2
増えてますか。
スピーカー 1
増えてます。去年で言うと2023年の実績でも、ざっくりなんですけど、大体40件ぐらいあって、人数で言うと4,000人ぐらいの方々が、
茨城県内の旅を体験してくれるようになって、この遠くに行くのっていうのはもちろんすごい価値なんですけど、その分移動時間がやっぱりかかって、
特に中学生、高校生の日帰りのものとかなんかは、隣の県、さらにもう一個隣の県まで行くと、移動が大半になってしまって、
06:05
スピーカー 1
本来体験をしたり、食をしたりっていう時間がギュッと短くなっちゃうので、非常にもったいないなっていうのが、先生方も分かってくれてきたような気がします。
スピーカー 2
なるほど。面白いですね。移動、体験の時間に費やそうっていう。
スピーカー 1
そうですね。やっぱり本物の熱のある体験をした方が、やっぱりよっぽど私は身のためになるんじゃないかなと思います。
スピーカー 2
となると、やっぱりコロナでも色あせなかった地域の資源価値みたいなものがあるっていうことなんですかね。
スピーカー 1
そうですね。気づいてくださったんじゃないかなと思っています。
私たちまだまだ小さい会社なんで、広告を打ったりとか色々できないんですけど、体験してくれた先生方の口コミで広がってくださってるんで、
茨城の旅、いいよっていう形で伝えてくださってるので、体験してくれた方がやっぱりいいなと。
これは人に伝えたいなと思ってくれたんじゃないかなと思っています。
スピーカー 2
そのいいなには冒頭でお伺いした、なかなかシビックプライドを持つことができない、万年47位、力度最下位っていう擦り込みも土台にはありましたかね。
スピーカー 1
そうですね。あったんじゃないかなと思いますし、私たちがちょっと意識しているものも一つ別なものでありまして、
茨城県の子たちの大学進学の話になるんですけども、8割が首都圏に行くんですよ。
これは大学の茨城県の数と定員の問題で、大学行こうと思えばこれ仕方がなくて、個人的には僕はそのまま出た方がいいなと思ってるんですけど、
問題は出てしまった後に戻ってこないんですよ、かなりの数が、かなりの割合が。
東京、首都圏でしか魅力的な仕事がないとか思っている子たちが多いので、触れてこなかったので、
そのまま首都圏で就職をして、ご家庭を築いて、だんだん茨城の北の方から若者が少なくなっているという実情があって、
だとしたら、その中高生のうちに旅で茨城ってちゃんと仕事があるし、儲かっている仕事もあるし、そこで働いている熱い大人がいるっていうのを知っていただきたいなって思って、この旅を組み立てているっていうことも一つあります。
スピーカー 2
どうでしょう、最初の頃は、皆さんもおそろおそろのふなれだったかと思いますが、今は地域の資源の価値は確信に変わっていますか?
09:11
スピーカー 1
そうですね、大きく確信に変わっています。
スピーカー 2
何が一番、これこそ価値であるって、もう一度改めてお伺いしたい。
スピーカー 1
そうですね、まだまだ完全版じゃないんですよ、僕らもまだまだ積み上げて成長中なところなんですけど、特にですね、やっぱり生活の土台となるその一時産業、すごく当たり前に毎日食べていたりすると思うんですけど、
野菜にも命があって、すごいおいしい野菜を作るのにあたって、ものすごい努力と時間を使っているっていうのをですね、子どもたちも感じるわけなんですよね。
やっぱりその日々、命をいただくありがたさとか、こう生きている、毎日元気で生きていられるありがたさみたいのも感じてもらえているんじゃないかなって思っています。
スピーカー 2
じゃあその野菜、茨城には農業、林業、水産業、さまざまありますけれども、そういうものとそれを生産してくれる生産者の熱みたいなところ、いずれも価値ですかね。
スピーカー 1
そうですね、両方価値があると思っています。
スピーカー 2
それこそ茨城の資源でしょうか。
スピーカー 1
本当ですね、東京の方に申し上げたいんですけど、茨城なくなっちゃうと東京の人暮らしていけなくなっちゃうぐらいのたくさんの生産をしているので、茨城の大きな価値だと思います。
スピーカー 2
大崎さんはちなみに茨城に住んでどれくらいですか。
スピーカー 1
そうですね、大学を卒業して千葉のほうの大学だったんですけども、卒業してすぐ水戸に茨城に行きましたので、結構長くなりましたね。25年、6年目に入りました。
スピーカー 2
人生の半分程度。
スピーカー 1
半分ですね、半分以上になってきましたね。
スピーカー 2
そうすると気持ちはどちらですか。茨城県民だっていう意識と。
はい。
まだまだよそ者の視点だ。
はい。
いずれでしょうか。
スピーカー 1
心は結構茨城にあると思ってますが、両方の視点を持ってなきゃいけないなと思ってまして、茨城にいながら茨城のことは好きですけど、俯瞰して日本地図、世界地図で茨城ってどんな位置にいるんだろうなっていう思いを持っていないと、
12:01
スピーカー 1
外から人を呼ぶっていうのはまた難しくなるので、そんな意識でいます。偉そうですが。
スピーカー 2
やっぱりその資源価値、地域の価値、地域資源を見出すには、その地域愛着とよそ者視点、いずれも持つ必要がある。
スピーカー 1
そうですね。どうしても茨城、自分の地域に集中しちゃう方も結構いるんですけど、結構自己満になってしまう可能性が結構多いので、俯瞰をして自分の地域、都内の地域と比べたり、隣の県と比べたり、もうちょっとエリアを広げて関東地区で考えたり、もっと広く日本世界みたいなふうに考え方をすると、
外から呼んだ時に、茨城の価値を伝えやすくなるんじゃないかなというふうに考えています。
スピーカー 2
なるほど。プロダクト化するにはいずれの視点も必要である。
スピーカー 1
はい。両方いいバランスで自分を置いておくことが大事だなというふうに考えています。
スピーカー 2
結構難しいような気もするんですが、工夫されていることってあるんですか?
スピーカー 1
そうですね。茨城の旅を打っていながらも、たまには自分は外に旅行に行って、他の地域の良さを感じたり、
これは茨城になくてめちゃめちゃいいよねとか、でも逆にこれは茨城だからこそあるよねみたいな、両方の視点を。
旅行好きなんで、出かけてます、たくさん。
スピーカー 2
なるほど。今のでもすごく面白いですね。
スピーカー 1
そうですか。
スピーカー 2
はい。茨城を愛するがゆえのプロダクトも生みつつ、茨城にはなくて他にはあるところも素直に認める。
スピーカー 1
そうですね。やっぱりそれぞれの地域の良いところって必ずあるので、それはそれでやっぱり素晴らしいなと。
スピーカー 2
その上で、いやでもこれはやっぱり茨城にしかないぞっていうところも見出すってことですね。
スピーカー 1
そうですね。外を見るので、逆にその茨城の良さ、これやっぱり茨城にしかなくて素晴らしいよねっていうのもよくわかるので、自信を持つことができます。
スピーカー 2
はい。ありがとうございます。
はい。
じゃあ今回はこの辺りで締めたいと思います。
はい。
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それではまた次回。
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