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2025-01-22 10:00

heldio #186. -ed をエッドと発音する過去分詞形容詞 (1)

#英語史 #英語学習 #英語教育 #過去分詞 #形容詞 #母音
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おはようございます。英語の歴史を研究しています。慶応義塾大学の堀田隆一です。
このチャンネルでは、英語の先生もネイティブスピーカーも辞書も答えてくれなかった英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしていきます。
毎朝6時更新です。ぜひフォローして、新しい英語の見方を養っていただければと思います。
今回取り上げる話題は、edをエッドと発音する過去分詞形容詞、という話題です。
今回の話題は、実は昨日の話題ですね。2021年12月2日放送のedの3つの発音。
これを聞いた後で、今回の放送を聞いていただけると、よりよく理解できるかと思いますので、
まだの人はですね、昨日の放送関連するこのedの問題なんですけれども、これを聞いていただけると、とても分かりが良くなると思うんですが、
ざっと復習しますと、ed、これ過去形、過去分詞形の語尾ということで、規則同士にはだいたいこのedという語尾がつくんですが、
綴り次条はedなんですが、実際の発音としてはですね、3種類の発音があって、dって場合ですね、それからtって場合、それからedと読む場合の、この3つがあるっていうことだったんですね。
で、dと読む場合は、例えばplayed、movedっていう場合ですね。それからtと読む場合はlooked、walkedという場合ですね。
それからedというふうに、母音を補って読む場合はですね、例えばvisitedとかmindedみたいに、単語自身が、動詞自身がtとかdで終わる場合には、edを付加すると。
こうすることで、発音が滑らかになってvisited、mindedみたいになるっていうことですね。
これについて、歴史的な観点から昨日は話しました。実は大元はスペリングにある通り、edという発音だったんだと、すべて。すべての場合において、どんな動詞についてもedだったんだと。
それが大多数の、つまりt、dで終わらない動詞ですね。この場合には、この母音の部分、edのこの母音の部分、edっていうのが縮約されて、dとかtっていう音になったんだと。
つまり、ある意味では、edが歴史的にはデフォルトで、それを今まで保っているのがvisitedでありmindedということなんだということを話したんですね。
今回は、t、dで終わっているわけではない単語、動詞ですね。
について、その過去分詞形がですね、普通であれば、dとかtになるはずなんだけれども、やっぱりedになってますよっていう例を紹介したいと思うんですね。
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例えばですね、一番よく使われるかなと思われるタイプはlearnedっていうものです。この学ぶのlearnですね。
これ普通、過去形、過去分詞形はedとスペリングで書きますが、発音としてはlearnedということになりますね。
I have learned English for 5 yearsみたいな言い方です。learnedというふうに、昨日の規則の通りnという音、learnのnで終わってますので、そのままdっていう音が続くんですね。
ところがですね、これが過去分詞のlearnedですかね、learnにedを付けた形で、これが形容詞風に用いられると、つまり過去分詞形容詞として用いられる場合にはlearnedというふうにedっていう発音が出てくるんですね。
これ、博学なとか、よく学んだという意味のlearnedという形容詞です。
このような単語は、もうすでに形容詞化してしまっているので、辞書なんかでもlearnとは別個にlearnedという形で見出し語が掲げられていると思うんですね。
例えば博学な人、博学な男性ということで、a learned manと言いますし、だから学術雑誌なんていうのはa learned journalというふうに言います。
ただ、過去分詞形容詞用法ではなくて、やはり動詞の意味合いが強くて、その過去分詞形なんだよっていう時には順当なlearnedっていうのが使われることもあります。
例えば、a learned skill、経験によって身に付けた、覚えた技術という時にはlearned skillっていうことです。
つまり、このlearnにedが付いた形っていうのは2つあって、1つは完全に形容詞化してしまったa learned manとかa learned journalという場合、もう1つはまだ動詞の色彩が強い、だからlearnedという形で使われて、learned skill、学ばれた技術、経験によって身に付けた技術という意味ですね。
こういうふうに分かれるっていうことなんですね。
他に類例を挙げようと思うんですが、例えばagedなんていう表現があります。これageですね。
これ年齢、年という意味で使われますが、これ動詞もありますね。年を取るっていう。
これが過去分詞になってagedというふうに発音される。
日本説でedのように発音されるケースがあって、例えばmy aged father、私の年老いた父親っていうことですね。
それからthe agedなんていうと老人たち、theたす形容詞ということで、集合名詞になるっていうパターンですね。
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こういうのがあります。
こういう場合にはedと発音されて、つまりagedと日本説で発音されるんですが、
一方ですね、動詞の色彩が色濃い、その過去分詞としての用法だと、例えばaged wineですね。
年代物のワインっていう場合にはage wineっていうふうに日本説agedであってagedにならないと。
先ほどのlearnedとlearnedの違いですね。これに相当するわけです。
もう一つよく使われるのはbeloveという、愛するっていうことですけどね。
この単語を過去分詞化したdをつけていう単語ですね。
これはmy beloved sonのように、私の愛しい息子っていう場合にはmy beloved sonっていうふうにbelovedのようになります。
ただ動詞的に使われてそれが過去分詞、例えば受け身の文だとshe was beloved by everyoneっていうふうにbelovedの部分はlovedならずにloved、belovedというふうに母音が挟み込まれることなく発音されますね。
このように使い方によってedのように出る場合と母音が出る場合とですね。
そうじゃなくて順当に現在の規則通りにですね。母音は読まれずに単にdと発音される場合とで分かれるケースがあります。
learned、aged、belovedというこの3つの動詞で確認しましたが、そうではなくてですね、常にedで読まれるよという変な過去分詞形容詞もあります。
例えばcrooked, dogged, jagged, naked, ragged, wicked, wretchedのような感じですね。
このような単語では動詞の語尾にあれば動詞でなかったりするんですけれどもね、広くedをもって形容詞風な働きをするので一応ここでは過去分詞形容詞と呼んでおきますけれども。
これらは普通の規則であればtとかdで終わっているわけではないのでedと発音するわけがないんです。ところが、
今挙げた単語ではすべてedで発音されていると。 crooked, dogged, jagged, naked, ragged, wicked, wretchedというケースですね。
先ほど挙げたlearned, aged, belovedも含めて形容詞的な働きが色濃いと。元は動詞であったとしても、その過去分詞であったとしても、もうすでに形容詞に完全になってしまったんだというものに関しては、
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どうもこの最後の語尾edがですね、edというふうに一音節ちゃんと使ってですね、発音される傾向が強いということなんですね。
ではなぜか、これは昨日のお話と繋がるんですけれども、実はこのedと読む方がデフォルトなんですよね。歴史的にはこっちがオリジナルなんです。
このedの絵が多くの場合消えてしまったということなんですが、このedのままで残しておいた方が良い理由があったということなんですね。
これは何かと言いますと、実はリズムなんです。このedを持つですね、過去分詞形容詞はすべて限定予報、つまり後ろに名詞がつくっていう、そういう使い方なんですよね。
そうするとですね、edの部分が弱い発音なのでリズムに乗るんです。 続きは明日の放送で。
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