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英語史つぶやきチャンネル。 本日、2025年1月27日ですけれども、ちょっとした単語の話題をお届けします。
私、堀田隆一はですね、Voicyの方で英語の語源が身につくラジオヘルディオを毎朝お届けしています。
ヘルディオの方は10分から20分くらいっていう尺でですね、お話しすることが多いんですが、
まあそれなりにですね、準備したりプロットを考えたりということで収録することが多いんですね。
それに対して、こちらの英語史つぶやきチャンネル。 heltalk という風に名をつけてみましたけれども、つぶやきと入っている通りですね。
まあ、あまりこう計画をしすぎないでですね、思いついたちょっとした単語の語源であるとか、
その他、本当にその場の思いつきみたいなことを話していったりするという、そんなチャンネルにこちらスタイフでは撮っていきたいなぁなんて思っております。
不定期ですけれどもね。
さあ、今日はですね、私、英語史ブログ、ヘログというものも毎朝やっていまして、
今朝ですね、あげてきたブログでですね、取り上げた単語があるので、このヘルトークでもですね、つぶやきチャンネルでもご紹介しておきたいなと思いました。
これですね、私実はつい先日まで知らなかったんですよ。
何かと言いますと、diverse and diverse という2つの異なる単語なんですね。
このチャンネルのですね、今日の配信会の画像にはですね、ダイバーズというふうにスキューバダイビングしている人ですね、ダイバーズですね。
これまさにそのスペリングで、d-i-v-e-r-sで、まさにダイブする人の複数形という意味のダイバーズという単語なんですが、
これがダイバー複数形の意味ではなく、形容詞としていくつかのという意味を持ってるんですよ。
知ってましたか?発音はまさにダイバーズです。
これですね、お尻にeをつけた単語、diverse、こちらは皆さん間違いなく知っていると思うんですね、英語学習者であれば。
この名詞形がダイバーシティということで、まさに21世紀のキーワードになっているわけですよ。
d-e-yですね。トランプ2.0でこれが否定されている、過小評価されることになるという、そんな時代が米国では始まっているわけなんですが、このd-iのdがダイバーシティですよね。
eというのがequityですか。そしてiというのがinclusionということですよね。まさにダイバーシティ、時代はダイバーシティということで、この大単語自体はよく知られていると思いますね。
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この形容詞形元の形がdiverseということです。様々なとか多様な、多様性のあるっていうことですよね。
これはもちろん私も知っていたんですが、お尻のeを取り除いてダイバーたちとまったくそっくりなんですね。そっくりどころか発音も綴り字もまったくそのダイバーズになってしまうわけなんですが、それで別の単語があるんですよ。
これがですね、いくつかのという意味なんですね。eがあるとないとだけで異なる単語になるということなんですね。
発音の違いもありますね。ダイバースに対してダイバーズというふうにアクセントの置き場が違うということもありますし、語末のシーンsの文字で示されるシーンもダイバースの場合は無声音です。濁らないsですね。
一方ダイバーズの場合は、あたかも複数形のsであるかのように、ちゃんとズーとですね濁って有声音で発音されますという違いがあるんですね。これ大元は語源的には一緒です。
ラテン語に基づきまして、一つの単語に基づきまして、実際ですね、これ中英語記に2つとも単語入ってきたんですが、2つともと言いますか、一つの単語と認識されつつ入ってきたんですね。スペリングはeがあったりなかったりというのは、これは中英語に入ってきたときにはザラです。
この単語のみならずですね、ちょっと異なる綴り字で入ってきているだけれども、一つの同一の単語ですというのは非常に多いので、こういうことだったんですね。意味も多様なというと多種多様なということで、種類の数が多いっていうことで異なる種類が多いっていう意味合いで、どちらかというと種類、質に注目した意味ですよね。
一方、いくつかのっていうのは、someとかseveralっていうことなので、質というよりも量、数ですよね。数が複数ある。
ただ力点の置き方は質か数かで違いますが、結局は異なるものがいくつかあるというようなコアとなる意味は共有していますし、そもそも語源が全く同一ということで、語尾にeの文字がつくかつかないかにかかわらず、とにかくどちらの意味でも質の意味でも量の意味でも見栄えなくずっと使ってきたっていう経緯があるんですね。
中英語記に入ってきてから近代英語記にかけても、両方のスペリングで、そして発音もですね、いろいろもうすでにあり得たんではないかなと思うんですけれども、初期はですね、多分diverseというふうに第一音節にアクセントが置かれることが多かったのかなという気がしますね。
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で、このように確かに微妙な発音、つづり字、意味の違いはあったとはいえ、語源も一緒ですし、基本は同一単語というふうに捉えられていた。
ところが、1700年くらいですよね、後期近代英語記の始まりくらいから意味が分化してきたとともに発音やスペリングも分化して、つまり一語の中でいろいろなバリエーションがあるという状態から2つにはっきり分けようと、2つの単語、別の単語と認識しようという雰囲気が芽生えたんですね。これが1700年くらいです。
かたやdiverseの方は種類が多種多様なということ、しかも後にですね、アクセントが後ろの方に落ちるバージョンですよね。これで発音されるようになった。スペリングはお尻に良いです。
一方、diverseは、いくつかのという風に数を強調すると言いますか、数がいくつかありますという点に力点を置いた単語として、お尻にSEEがつかない。
しかもですね、発音としてはdiverseのようになるという用法、この2つが別々に辞書にも立候されるようになってきたんですね。
ただとはいえですね、現代、Eがない方のdiverse、これほとんど使われませんし、私もつい先日こんな単語があったんだと気づいたばかりなわけで知らなかったんですが、
1700年ぐらいでもですね、やっぱり頻度としては高くなくて、落ち目にはなっていたそうなんですよね。
どうもですね、1755年のジョンソンの辞書でも2つ一応異なる単語として立候されているんですけれども、diverseの方はもう使われなくなってきていますよ、みたいな宙がついているぐらいなんですね。
ですが今でも古風で文学的な響きを持ったものとして、一応大きな辞書にはdiverseですね、diverseの方も残っているっていう次第なんですよね。
これがまさか2つの異なる単語であるとか、あるいは異なる単語としてこのdiverseの方ですね、Sで終わるやつ、こんなものがですね、あるなんていうのはもう何十年も英語を勉強してきたんですが、
私もあまり見たことがなかった、やはり古風で聖書からの引用の中で使われていたりですね、普段お目にかかることはないのかなとは思いますが、もし何かの檻に見かけたら、これはですね、ダイブする人の複数形ではないんだと、
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つづりも発音も同じなんでね、むしろこの発音を見たらそっちの意味で使われることの方が全く別の単語ですよね、スキューバーダイビングする人たち、こっちで使うことの方が多いんではないかと思いますが、万が一ですね、diverse、この単語を見かけてダイビングとは関係ないぞと思ったら思い出してください、いくつかのsumとかseveralぐらいで訳せばいい形容詞ということなんですね。
ということで、ちょっとしたボキャビルの時間でした。
英語字つぶやきチャンネル、また次回!