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2024-10-27 23:43

令和六年神無月の回『古典文学のさわり』4

ガチャを回して出てきたお題について語る「文ガチャ」

今月のお題は「古典文学のさわり」です。


2ヶ月間のお休みをいただきました文ガチャ

ようやく配信の今回は『とりかへばやものがたり』について取り上げております。

4週目の今回は、物語の概要を聞いての感想などを二人でお話しております。

秋の夜長に、のんびりとお楽しみください。

サマリー

このエピソードでは、『取り替え早物語』の登場人物やテーマについて考察され、男女の立場の違いや物語における視点が取り上げられています。特に、男気味と女気味のキャラクターの描写や彼らの心理的葛藤が話題となり、現代の性別の問題と照らし合わせた議論が展開されています。また、古典文学の「取り替え早物語」について語られ、氷室紗恵子の漫画版「The Change」が紹介されます。登場人物たちの関係性や物語の展開をもとに、古典文学が現代に与える影響にも触れられています。

物語の初めとテーマ
はい、ということで、第2回、第3回で話してきた取り替え早物語のさわりと、第1回で話した概要みたいなところを踏まえて、どうでした?っていう話を、また改めてしようかなっていうのが、この第4回ですけれども、どうでした?
先週も言ったんですけど、カオスだなっていうのと、でもそんな中で、みんなが憎み合ったりとか恨み合ったり、そんなにしてない。
そうなんだよね。確かに言われてみて、確かにって思った。
女気味が、中情をちょっと恨んでるっていうのがチラリと出てきましたけど、それくらい?
そう、それもなんか、結構浅いよね。結果的に子供を捨てるってことにはなっちゃうんだけど、後々あって、若いというか仲良くしてるのもあるし。
男気味からしても女気味からしても、立場とか権力から言えば、和の中ナゴンを排斥することだってできそうなぐらいの地位にいるんだけど、そういうことは全然しないしね。実際殺しもしないし。
そうですね。
そういう意味では確かに、優しい世界と言えば優しい世界でしたね。確かにね。
だから本当になんかすごく立場の高い人ばっかり出てきてて、カンダチメって言いましたっけ?
カンダチメはオマサンですね。
違うんだね。
キンダチ。
キンダチか。
だから、出てくるのが左大臣、右大臣、大ナゴン、中ナゴン、最小。で、この絵の方で言うと大小、中上ぐらいだから。
中上だと樹脂の下なんだけど、に相当するんだけど、最小の中上って最小の中上って言われるから最小なわけじゃないですか。
最小って小Cの下なんで、ここがその、いわゆる苦行と言われるようなラインに届いてるんですよね。
なんで本当になんか人身の頂点あたりの人しか出てこない。ないしもそうじゃないですか、そういう意味で言うとそうだし。
そうですね。
他の物語とかだと、たとえばないしの助とか黒戸の塔とかさ、そのぐらい、小ナゴンもそうだけど、えもんの助、ひょうえの助とかさ。
そういう人も出てくるんだけど、本当に上の方しか出てこないなっていうのは特徴的と言えば特徴的かなと。
そうですね。だから、近代において意味嫌われたっていうのもわからんでもないですよ。
ああ、まあそうです。
宮野中上の切磋のなさからすれば。
でも、そういうこともあるよねっていうぐらい、おそらく男気味も女気味もめちゃめちゃ綺麗なんだろうなっていうのも、
ストーリー上の設定ではそういうことなんだろうなっていうのを思ったのかな。
概要で説明したやつでちょっと省いちゃったけど、やっぱり女気味がどちらかと言えば主軸で描かれてるって書いてあって。
女気味が悩むくだりとかが、まあまあページ下がれるんですよね。
だからまあどちらが主役と言えば女気味なんだろうとは思うんだけど。
ただ、女気味は本当にステレオタイプで言う悪い意味での女性らしさみたいなところに落ち着いていってしまうので。
男まさりでみたいな魅力的な部分っていうのはだんだん消えていく傾向にあって、逆に男気味の方は、
現代の問題との関連
内容は内容は知ってたはずが、ここ一番ですごい活躍して、姉だか妹だかを助けたりとかみたいになっていくっていう意味で、
すごい冒険物語っぽさがあるというか、その辺のバランスがなんか、それも含めて女気味の悲哀みたいな部分もあるのかなと思うんですよ。
なかなか感慨深いなっていうのとか思ったり。
やっぱりその正当策みたいな意味で言うと、昨今のLGBTQみたいな問題とも、LGBTQプラスまで言った方がいいのかな。
そういうものとも縁が近いとは思うんですよ。
こういうような話が平和末期からすでにあったっていうのは、ある意味では心強いかなっていう気もするし。
でも一方で、結局悩んだ二人は、肉体的な性別の方に自らを寄せていくんだよね。
それは精神的にもそうなったからって言うんだったらまだいいんだけど、どうだかわからないから。
これが単純に生きづらい社会だから、本当はしっくりこないけど、男の肉体だから男として生きようとかっていうふうなことでなければいいな。
男の子の方はちゃんと男の子っぽい精神が養われてきたから男になったとか、女の人の方は女らしさというものとかが身についてきたみたいなことであってほしいなというような気はしました。
いずれにすると、男らしさ、女らしさっていうのが現代でいうと、古いものの考え方にはなってるんだけどねっていうのはもちろんある。
ですかね。どうです?その辺も含めて他に気になったとか面白いと思ったとか。
男らしさ、女らしさの話でいくと、男気味の方は姉を取り戻したいとかっていう理由があって、勇気を出さなくちゃっていう感じで男らしさを育んでいってるから、心の方からいってると思うんですよね。
身体の性別によっていっている気がしますけど、女気味の方はそうじゃなかったじゃないですか。
肉体の問題が先に来たんだよね。
そうそう。子供を産まざるを得なかった。隠された状態で待つしかないっていう状況が女性としての気持ちを目覚めさせてしまったというか。
そういう側面もあるよね。
だから思い悩むんでしょうし、自分の自由にならないとか、思っているようにならない辛さっていうところで悩んでいるのが、現代の女性としてはうーんって思ってしまうかなって思いますね。
この時代のお話って、優秀な美しい男がいろんな女性に手を出すじゃないですか。
その千切りを結ぶみたいなくだりもよく出てくるし、それがまあまあ強引と思われるケースもあるじゃないですか。今回の中場もそうだけど。
そりゃ嫌だろうけど、思いがない人からそんなことされたら嫌だろうけど、そのへんの感覚がどこまで今の常識と同じで考えていいのかとかもよくわかんなかったりするし。
そうですね。
そこらへんが悩ましいなとも思ったり。
私、自分があんまり女性女性してる格好をしないんですね。スカートをあんまり履かなくて。
ああ、そういうことか。
ピンク色の服とかあんまり得意でなかったりするんですね。
はいはいはい。
なので、その件で結構祖母とケンガしていて。
おばあちゃんからしたらもっと可愛い服着なよっていうこと?
そう、可愛い服着てほしいとか着物を着てほしいとかってすごい言われたんですね。
ああ、そうなんだ。着物とか言いたい気持ちもわかるけどな。
そうそう。でも自分がそういう格好が好きじゃないのに、人に押しつけられるとか世間に押しつけられるのが嫌だっていうのはすごくよくわかるんですよ。
ああ、なるほど。はいはいはい。
なので、今回のこの女気味の話だとか、あと女対抗期見られなかったんです、私最後まで。
ああ、はいはいはい。
女として生きるのはこういう道ですよみたいなのがすごい前面に出てくるのが嫌で。
それでか。途中までしか見てないとは聞いてたけど。
そうなんです。ちょっと見られなくて。
そういう理由があったんですね。
そうなんですよ。難しいですね。
なんか、なんだろうな。こういうことを面白いとか言ったら語弊がありそうなんだけど。
はい。
4の君が性愛に目覚めるっていうショーがあるじゃないですか。
ええええ。
なんか、これちょっと笑えちゃったのがあるんだよね。
はい。
何なんだろう。失礼と言えば失礼な気もするんだけど。
ええええ。
なんか、いわゆるさ、よくカマトトブルって言葉あるじゃないですか。
ええええ。
カマのことをトトと言って、カマもトトも言わねえよって思うけど。
要するにカマっていうのが一般的に言う魚のことで、それをトトっていうのが上流階級の子供が使うような言葉っていうイメージ。
ええええ。
だから要するに世間知らずみたいな。
ええええ。
意味のことをカマトトブル。
この4の君ってカマトトブルんじゃなくてカマトトそのものなんだよね。
ええええ。
この人もそれは不幸は不幸で、お父さんに感動されたりもしてるし。
はいはい。
立場的にもう男気味の性質から促進に落ちたような感じになっちゃってるはずなんだよ。
ええええ。
それは本当に、しっかりした目の音がいて、そういうこともちゃんと教えてれば違ったのかもしれないし。
そうなると逆に、当初の女気味との結婚はすぐに破綻してたかもしれないんだけどね、そうなっちゃうと。
そうですね。
ちなみに吉野の宮長陣は最後のところを言い当ててるんですよね。
男気味は最終的に寒白左大臣になるのかな。
おおおお。はい。
人心の最高位みたいなところですよね。
はいはい。
で、女気味は味方の幸運みたいなところも確か予言してたはずで。
はい。
そこまでストレートに言ってないかもしれないけど、そういう特別な人の子供を産むみたいな感じの言い方だったかな、忘れたけど。
はいはい。
そういう長陣なんですよ、吉野の宮は。
なんか全体的に、この令和の世ではそんなことないかもしれないけど、昭和の頃の少年ジャンプのヒーローモノみたいなノリがちょっとあるなって思ったんですよね。
ああ、そうですね。
全員イケメンとかもそうだし、美男美女っていうのもそうだし、とんでもない長陣とか、めっちゃ家恵まれてるとか。
ええ。
なんか、まあそんなもんじゃそんなもんだけど、ご都合主義といえばご都合主義みたいな部分も多い。
はい。
で、唯一、もうどうにもならない課題として、その正当策みたいな部分がある。
はい。
だからそれは主題なんだけどってことなんだけどね。
これがだから逆に言えば、この時代の平安末期の話だから。
はい。
古典文学の紹介
まあ、九中が舞台じゃないことなんてありえないからさ、こういう話なんだろうけど。
はい。
これが江戸時代の話とかで、長人が主人公とか、室町時代で武士が主人公とかだったらまた全然事情は違うんだろうなと思う。
どうでしょうね。
それで、さくやさんは漫画で読んでたっていう話があったじゃないですか。
はい。
それはどんな話なんですか?
えーと、氷室紗恵子さんという諸説家さんが書いた、「The Change」っていうのがあるんですけど、これは取り替え早物語をちょっとマイルドにした感じ。
で、それを漫画版で読んでたんですね。山内直美さんかな。
で、いいのかな?ネタバレはいいのかな?
いいんじゃないですか。ずいぶん昔の漫画ですもんね。
男気味と女気味の関係は一緒で、で、中女も出てきて、で、その四の気味と結婚、女気味がし、で、男気味は女東宮のところに出資する。
ほんとに全く同じで。
ただ、えっと、そうそう、中女に手を出された女気味が失踪しちゃうんですけど、手を出したっていうのがちょっとマイルドになっていて、キスされただけなんですね。
だけど、その四の気味と何もなかったのはお互い何も知らなくって、どうやったら子供ができるかはわからない。とにかく神様にお願いしてようねって二人でニコニコ寝ているっていう感じの夫婦だったのが、先に中女が四の気味に手を出して、
彼女は妊娠したので、中女のとこに雨の夜、嵐の夜に逃げ込みに行って、そこで中女が結構キリッとしちゃって、俺の妻だみたいな感じのことを言うんですよね。
だけどその前ぐらいに、女気味にキスして、ついうっかり美しさにキスしてしまい、女気味がすごいわたわたするんですね。男気味、その前か、男気味に子供の作り方お姉ちゃん知ってんのぐらいのことを言われ。
でもそれもやんわりと言っちゃったもんで、男の人と女の人のある場所がくっついたら子供ができるんだよって言っちゃったから、私は妊娠しちゃったんだって思い込み。で、一人で隠れたんですね。
そこへ、天皇が来て、美女がいるって見つけて、ここで二人が恋に落ちるんですよ。マイルドですね。で、男気味は結局、女と男とくっつくようになったかな。だから人は増えないです。それだけって感じ。
吉野の超人が出てこないんだね。 岡田 吉野の超人は、実は違う漫画に出てくるんですよ。同じ氷室紗恵子さんの、なんて素敵にジャパネスクという作品があるんですけど。あれに、女の子が主人公なんですが、ずっと憧れていた吉野の君っていう人がいるんですよ。
私も取り替え早物語を読んだことがなかったので、吉野の君の存在を知らなくて。で、「吉野の君がいるんだよね?」って言われた瞬間に、えいーんって本を読みました。
僕もだから、ちらっとこの取り替え早物語を色々調べてて、氷室紗恵子さんの小説にはもちろん行き当たるんだけど。ウィキペディアとかの情報だったと思うんだけど、なんと素敵にジャパネスクが先に書いてて。
ザ・チェンジの、行ってみれば修作?その学習の集につく。修作に当たるらしいというような表現があって、「へぇー!」とか思ってたんだけど、知名度的にはジャパネスクの方が知名度あるかなっていう印象だった。
- 私もジャパネスクの方が好きなんですけど。まあまあ、そんな感じの話で。まあまあ、読んでみてよかったかなと思うし。冒険っぽい話になってくるあたりとか。その前は辛かったんだけどね、ずっと。女気味が苦悩してるところは。
この辺の苦悩は、女性が受ける印象の中に、多かれ少なかれ共感があるとしても、男である、僕が読んだ場合には、なんというか、かわいそうとしか思えないところがあって。ちょっとなんかこう、辛いばかりっていう感じだったんだよね。
で、その一方で男気味が動き出すところは、「おっしゃ、来た!」みたいな感じがして、ちょっと嬉しくなるような感じだったかな。まあ、読んでみてよかったとは思いますよ。で、皆さんも別に、これ聞いちゃったんならもう読まなくてもいいかなって気持ち、正直するけど、こういう話なんだぐらい知れたのがよかったんじゃないかなと思います。
はい、そうですね。
やっぱり、この歌がちょいちょい出てくるっていうのも、やっぱり時代的にね、当然と言えば当然なんだけど、ちょっと面白かったかなーなんて思いましたと。
はい、いうところで、古典文学のさわり、取り替え場や物語の回でしたということで。
ガチャと感想
ガチャを回そうかなと思いますけど、いいですか?
はい、お願いします。
さて、ガチャは久しぶりに回すけど、うまくいった。さあ、何が出るんでしょう?
おーっと、すげーの来たね。
えー、「近代文学の夢」です。
おっと、大変。
文学つながりだし、これは2人とも大変なパターンですね。
そうですね、はい。
2人とも頑張っていきましょうっていう感じですかね。
はーい。
さあ、これはあれですね、収録が終わった後に何にするっていう会議が必要なやつですね。
そうですね。
はい、じゃあ会議もあるので、終わりにしていきましょうか。
はーい。
急に寒くなったり、また虫暑さが戻ってきたり、
体がついていけないほどの寒暖差で、調子を崩していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
少し温かいものを食べて、ゆっくりできる時間を少しでもとって、元気にお過ごしくださいね。
それでは、ごきげんよう。
ごきげんよう。
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