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ダブルくんに謝ってほしいことがあって、シュレディンガーさんに謝ってほしいんだよね。
いやです。
まあね、今はたぶんまだ謝る気にはならないと思うけど、シュレディンガーの猫ってさ、
まずシュレディンガーの猫を知らない人のために説明するんだけど、
オタクが好むかっこいい表現の代表格として、シュレディンガーの猫というのがあって、
もともとは試行実験で、毒ガス装置の入った箱の中に猫を入れて、
その毒ガス装置のスイッチが、漁師の働きによって50%の確率で噴出しますと。
箱の中身が外から見えませんってなった時に、
中の毒ガスが出たか出ないかっていうのは、箱の中身を開けるまでわかんないから、
箱の中身を開けるまでは、死んでる猫と生きてる猫が重ね合わせで存在しているから、
観測するまで結果がわからないみたいなね。見ないとわかんないみたいな。
まあなんかそういう感じで使われる表現じゃん。
そうね。
これがシュレディンガーの猫。
結構オタクくんがよく使うというか、まあ俺含めね。
結果のわからない。
例えば就職面接の合否が書かれた手紙が来たとして、
それを見るまでは合否が確定しませんと。
そしたらそれを見るまでは、合格した自分と不合格の自分が同時に存在しているから、
これはまるでシュレディンガーの猫のようだねみたいな。
そういう感じだよね、使い方として。
しっくりくるじゃん、これ自体はさ。
これはもうね、シュレディンガーさんの意思に全く完全に反しているってことをね、
みんなに知ってほしいっていうのが今日の話なんだけど、
シュレディンガーさんの意思に反してこんなことを使うのはあまりにも無礼だと。
エルビン・ルードルフ・ヨーゼフ・アレクサンダー・シュレディンガーさんの意思に反してるなって思って、
今回は正しいシュレディンガーの猫を学ぼうっていう回ですね。
なるほど。
ここでね、ダブル君に聞きたいことがあるんだけど、
光っていうのは粒子ですか波ですか?
光?
難しい質問ですよ、いきなり。
粒子?
はい、違います。
正解は粒子でもあり波でもあるです。
じゃあ正解じゃない?
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不正解ではないよね、別に。
正解が2個あってそのうちの片方を答えてるわけだから。
いやいや違う違う。粒子でもあり波でもあるから答えない。
自動車教習所の問題的な、そういうあれだから。
どちらも取らないと不正解になる気がするね。
そう、夜間は気をつけて運転しなければならないっていう問題に対して、
まるって言ったら罰だから。
昼間も気をつけて運転しなければならないからっていう、そういう感じだからさ。
これはもう罰なんだけど、
この光は粒子でもあり波でもあるっていう、
光が粒子の時と波の時の関係を、
ズバッと方程式にしたのがシュレディンガーさんなんだよ。
有能。
有能、そう、ザ・有能。
で、それまでは物理学者たちもどうしたもんかって、
量子の話に急になっちゃったから困ってたんだけど、
もうシュレディンガーさんが方程式出してくれたおかげで、
めっちゃわかりやすってなって、
そっから量子力学の小っちゃい原子とか分子とかの話がめちゃめちゃ進んだわけ。
なるほど。
研究がね。めっちゃ有能なのさ。
で、結構俺さ調べてて驚いたんだけど、
これアインシュタインとかと同じステージの人なんだよね、シュレディンガーさんって。
しかもこのシュレディンガー、シュレディンガー方程式に対してアインシュタインが絶賛。
こいつは天才だと。
俺のおかげで助かってるわみたいな。
アインシュタインからもお墨付きをもらえるぐらいの。
お墨付きのお墨付き。
有能だったと思う。
シュレディンガーさん、超有能の人だったわけさ。
ここまでは結構順風満帆な人生なんだけど、
こっから若干雲行きが怪しくなっていく。
シュレディンガーさんが自分で作ってたシュレディンガー方程式なんだけど、
波の状態と粒子の状態の関係性をイコールで示すことができるんだけど、
この波の状態って何?みたいな。
粒子の状態って何?
光が粒子でもあり波でもあるってそもそも何なの?みたいな話はまだ説明がついてなかった。
方程式を立てたものの、この方程式の中身の変数とかについて、
実態をまだ完全に把握できてなかった。
アインシュタインも同じように悩んでたんだよね。
いや、これちょっと説明つかんわ。みたいな。
ここでボーアさんって人が出てくるんだよね。
ボーアさんってアインシュタインのライバル的立ち位置の人。
研究者だからね、やっぱりね。
そうそう。最終的にずっとアインシュタインと競い合うみたいな。
この人も天才なんだけど。
粒子が波か粒子かっていう話、なんかみんな知ってるけど、
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これって見るまではもう分かんなくない?みたいな。
見た時に粒子か波かが決まるから、見るまでは粒子でもあり波でもある。
粒子でもあり波でもあるが正解なんじゃない?言い出したの。
見りゃ分かんない。
これがびっくりするとこでさ、見た時に粒子、見た時に波っていうのが決まるって言い出したの、ボーアさんは。
これさ、正確じゃない例えなんだけど、
例えるとしたら、俺が箱の中に赤のボールか青のボールかを入れたとするじゃん。
で、ダブルクンに渡したとして、
今どっちのボールが入ってるって言ったらダブルクンなんて答える?
いや分からない。
分かんないじゃん。でもどっちかは入ってるわけじゃん。
赤のボールか青のボールが入ってるって思うでしょ。
でもボーアさんは、赤のボールでもあり青のボールでもあるボールが入ってるって言い出したんです。
なるほどね。
そう、重ね合わせの状態だから。
で、ダブルクンが箱を開けた瞬間にそれは決まる。赤ってなる。
って言い出したんだよ、ボーアさんは。
これに異を唱えたのがアインシュタインで。
いやそんなんおかしくないみたいな。
それはさ、箱の中身に関する情報が足りてないから、赤のボール青のボールって決まんないだけで、
もっと情報があれば、中にあるのが赤のボール青のボールってのは決まってんだから分かるでしょ。
赤のボールでもあり青のボールでもあるボールなんて存在するわけないじゃんって言ったわけさ。
そうだね。
そうじゃん、実際。
これに、アインシュタインに仮成したのがシュレディンガーさんなんだよね。
あーなるほど。
ここで現れるのさ。
マブダチ。
マブダチシュレが現れて、ここでね、シュレディンガーの猫の説明が出てくる。
あーなるほど。
そう、じゃあさーみたいなシュレディンガーさんが言うわけ。
さっきのシュレディンガーの猫の説明をそのまま出して、
箱の中に毒ガス装置と猫を入れたときに、箱の中のボールが赤状態のときに毒ガスが出る装置。
で、箱の中のボールが青状態のときに毒ガスが出ない装置だとすると。
ここで言われてるボールってのは漁師のことね。
すっげーちっちゃい漁師の状態が赤のときは毒ガスが出て、
青のときは出ないっていう装置を作ったとして、
その中に猫も一緒に入れちゃいますと。
そうしたら、あなたの言うね、赤と青の重ね合わせの状態が存在するんだったら、
猫は死んでるし死んでないみたいな状態が重ね合わせで存在して、
死んでて死んでない猫っていうのがこのように存在するってことになっちゃうよねって言ったのさ。
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うん。
これがシュレディンガーの猫なんだよね。
あーなるほど。
だから、ボーアさんを批判するために出した仮説なのさ、シュレディンガーの猫って。
なるほどね。
これが結構みんな知らないところでさ。
シュレディンガーの猫自身をシュレディンガーが否定してるわけだよね。
そうそう。そんなのあるわけないじゃんっていう仮説なんだよね。
うん。
これがさ、悲しい。こっからもうさらにまた悲しいんだけど。
うん。
これね、最終的にボーアさんの方が正しいとされるんだよね。
あ、そうなんだ。
そう。ボーアさんの仮説が今でも正しいとされてるんだよね。
へー。
ただボーアさんの言ってることって結構意味わかんないじゃん。
赤でもあり青でもある。
異読だよね。異読。
うん。異読じゃん。そんなの言ったもん勝ちじゃんみたいになるでしょ。
そうそう。アインシュタインとかもそう言ったらしいんだけど。
だから、これの赤でもあり青でもあるみたいな説明のためにシュレディンガーの猫が引用されがちなんださ。
あー。
生きてる猫でもあり死んでる猫でもあるっていう。
あ、したらわかりやすいねボーアさんの仮説はっていう風に今では結構使われちゃってる。
あ、そうなんだ。的に一緒な形になっちゃったってことだね。
そうそうそうそう。批判するために出した仮説が相手のために使われちゃうようになっちゃった。
あら。
だからシュレディンガーさんも、そもそもさシュレディンガー法定式を作ったのもシュレディンガーさんだし。
そうだね。
シュレディンガーの猫を出したのもシュレディンガーさんじゃん。
でもそれがもう全部ボーアさんのためにもう使われちゃって。
最終的にシュレディンガーさんもその良心規格やめちゃうんだよね。
かわいそうに。
かわいそうじゃん。
ここでね改めて話したいのが、そんなシュレディンガーさんの意思を汲んだシュレディンガーの猫の正しい使い方とは何なのかっていうところなんだ。
なるほど。
御用だけではなく御用であることを認めてくれているわけではなく、正しい使い方をレクチャーしてくれると。
そうそうそう。ここで違うよだけだとさ。
せめてシュレディンガーさんの意思に沿ったシュレディンガーの猫の使い方を僕らはしようよっていう提唱。
で、残念ながらその良心がどうのこうのっていう話はボーアさんの方が正しいとされちゃってるから。
うん。
もうそこはもう取っ払って、シュレディンガーさんの言いたかった重ね合わせの猫は存在しないよねってところね。
うん。
生きてる猫と死んでる猫は存在しない。同時に存在することはない。
うん。
ここに関しては今もその解釈で一致してるんだよね。
はいはいはい。
だからここをブラッシュアップしてちゃんと使おうよってことで、今回用意した例が、
はい。
女性と食事してたとして、
はい。
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2人でそれぞれね、きのこのパイ包みシチューと鮭のパイ包みシチューを頼んだとしますと。
男性が女性と食事をしてたってことですか?
そうですそうです。
はいはいはい。
まあ自分がね。
はいはい。
で、その時にウェイターさんがやってきて、2人の前に出来上がったパイ包みシチューをドンドンって置いて、
うん。
ごゆっくりどうぞって言って帰っていくわけです。
うん。
それに関しても何の説明もなかったと。
うん。
したら女性がこれどっちか分かんないねって。
うん。
どっちがきのこでどっちが鮭か分かんないから、
これってパイを開けて実際にこの目で観測するまでは、
パイの中にきのこのシチューと鮭のシチューが同時に重なり合って存在していることになるねって言ったとするじゃん。
うん。
って言った時にもうすかさず、いやそれはおかしいと。
はい。
物質が重なり合って存在するなんてことはあり得ません。
それはシュレディンガーの猫のように死んでいる猫と生きている猫は同時に重なり合って存在していると主張しているようなものですよね。
生きている猫と死んでいる猫は同時に存在しているなんてことはあると思う。ないよね。
で詰めるのが正しいシュレディンガーの猫の使い方。
なるほど。
なんですよと。
ここに改めて提唱して、今後はこれ総まとめね。
はいはい。
物質が重ね合わせで存在しているとか、人をすかさず突っ込むために今後その時だけにシュレディンガーの猫は使ってくださいっていう。
そういう提唱ですが、どうですか。
いやちょっとなんかもうレストランの二人の会話がちょっとキモすぎて頭ヤバい。
物質両例を出された瞬間に、シュレディンガーの猫というワードは二度と使われることはない。