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2023-03-30 19:07

「教場」「合理的にあり得ない」ドラマ化の脳内キャスティングの違いと楽しみ

「映像化してほしい作品、ギャップが大きかった作品は?」とのリクエストにお答えして、今夜ご紹介するのは ・柚月裕子さんの『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』、『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明 』 ・長岡弘樹さんの『教場』、『新・教場』 ・城山真一さんの『看守の流儀』、『看守の信念』 です。 ◆「半沢ロス」に。気軽に読めてスッキリする小説『⁠合理的にあり得ない 上水流涼子の解明⁠』 https://mi-mollet.com/articles/-/25737?layout=b


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真夜中の読書会おしゃべりな図書室へようこそ。
こんばんは、KODANSHAのバタやんこと川端です。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、水曜日の夜にホッとできて明日が楽しみになる
をテーマにおすすめの本や漫画、紙フレーズをご紹介します。
第129夜を迎えました今夜のお便りご紹介します。キャビ太郎さんからいただきました。
いつもポッドキャストを楽しく聞いています。声のトーンや話し方にも癒されます。
つんどくの私でしたが、このポッドキャストをきっかけに最近読書が楽しくなってきました。
ありがとうございます。先日読み終わった本は今村翔吾さんの戦神です。
読み終わってぜひ実写化してほしいと思ったのですが、その反面本が先、映像が後の場合にイメージと違いすぎてがっかりしたこともあるので不安もあります。
なるほど、わかりますね。 バタヤンさんは実写化してほしい作品はありますか?
また実写化されてイメージ通りだったもの、その逆だったものもあれば教えてくださいといただきました。
ありがとうございます。面白い読書会としてはいろんな人と盛り上がりそうな良いテーマだなと思って選ばせていただきました。
今村翔吾さんの戦神は確かモーニングだったかな?漫画にもなってますね。
最近はこのように小説がコミカライズからの映像化っていうのも多いですから期待できるかもしれないですね。
さて私が今期の春ドラマで楽しみにしているのは、ゆずきゆう子さん原作の合理的にありえない神鶴涼子の解明と、
長岡博紀さんの教条なんですけど、このゆずきゆう子さんの方の合理的にありえない神鶴涼子の解明についてちょっと先にお話ししたいんですけど、
私これを2020年にこの真夜中の読書会で、半澤直樹ロスの人にお勧めしたい小説としてご紹介していたんです。
このヒロイン神鶴涼子さんは元弁護士で今は探偵事務所をやっているっていう人なんですけど、
すごく魅力的なキャラクターできっとこれは続編が出て人気キャラクターとなり、ドラマ化されるに違いないっていうふうにこの
ポッドキャストで言っていたので、それが実現されてすごく嬉しいです。この訳ありの元弁護士で
美貌の神鶴涼子さんを誰がやるかっていう想像が膨らむキャラクターで、それとその助手役である
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IQ140のクールな天才助手高山っていう男性がいるんですけど、バディモンなんですよね。この小説ってホームズとワトソン的なその神鶴さんと高山の2人で
いろんな問題ごと厄介な相談ごとあまりちょっと表沙汰にできない相談ごとを解決していくっていう話なんですけど、
この神鶴さんを読んだ時に私は竹内祐子さんがやってくれたらいいなって思ったんですよ。そう竹内祐子さんって
ルックスから想像するよりちょっと声が低いじゃないですか。そんなか低い声が合いそうだなぁと思って
竹内祐子さんの声でこの小説を読んだ記憶があります。でも竹内さんがこの世にもういないっていうことはちょっとまだ信じられないような気持ちですけれどね
その相手方の男性を誰がやるかっていうのを私はこの時坂口健太郎さんかなってちょっと思ったりしてたんですけど
今回キャストが発表になって神鶴さんは天見幸さん、高山は松下航平さんだったんですね。
なるほどっていう、確かにそれはぴったりだなというふうに思いましたね。この神鶴亮子さんはちょっとコスプレっていうか何かに
フンしたりするところもあるのでいろんなお衣装を着られる天見さんも非常に楽しみだなって思ってます。
この小説のネットのレビューを見たら米倉亮子さんと松坂通りさんがいいんじゃないかって書いている人なんかもいらっしゃって
そうやってみんながこのペアを脳内キャスティングしたくなるっていう作品だってことはね、すでに優勝というかドラマ化の魅力がある作品なんだなって思いました。
ちょうど今週この合理的にありえない神鶴亮子シリーズの第2巻が発売になったばかりなんですよ。
私これすごい楽しみにしてて、でもなんかちょっと先週と勘違いしてて、高段車の作品なんですけど、高段車って1階に売店があってそこで実写製品は買えるんですよね。
先週ちょっと面接の合間を抜け出してというか、合間を縫って1階に買いに行ったらまだ売ってなくて、来週ですよって言われて
やっと手に入れました。なのでまだ2巻の方は読んでないんですけど、ドラマが始まるまでに読みたいなって思ってます。
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さてさて映像化、レンドラ化してほしいなと思っている作品は?っていう質問にお答えしたいと思うんですけど、
私が今一番ドラマ化されそうかな、されて欲しいなと思っているのは、白山真一さんの監守の流儀と監守の信念っていう作品です。
この監守の流儀っていうのは石川県の加賀刑務所が舞台になっていて、刑務所が舞台の小説なんですけど、
その瓶湾刑務官の比石司っていう人が主人公で、彼はちょっと冷淡なキャラクター、ちょっと怖いキャラクターなんですけど、
刑務所で起こるいろんな問題を解決したり、問題児たちを諌めていくっていうような連作短編集となっております。
これが映像化したら良さそうだなって思ったのは、共状とちょっと似てるからなんですよね。
長岡博紀さんの共状は、冷淡なキャラクターというか、瓶湾共犯がいて、その人がストーリーの軸となっていくわけなんですけれども、
1は完結型のカタルシスもありつつ、人間関係としては繋がっていくっていうところがちょっと似ているので、
ぜひドラマ化してほしいなと思っている監修の流儀でした。
そんなわけで、今日の勝手に貸し出しカードはですね、長岡博紀さんの共状シリーズにしたいと思います。
私は割と小説を読みながら、これは映像化してほしいなって思ったり、脳内キャスティング、配役を考えたりするのはすごく好きなんですよ。
あと勝手に決めた配役の人の声でセリフを読むっていうんですかね、その人の声でセリフを発せられるところを想像したりするのが好きなので、
ドラマ化してほしいなっていう作品の共通点とか、私は誰を想像して共状を読んでたかっていう話をしたいなと思っています。
まず共状がどんな物語か、ドラマをご覧になっていない方にも簡単にご説明しますね。
共状は警察学校を舞台にした小説でして、そこの教官を務める風巻道香が主人公です。
この風巻教官はね、怖いんですよ。怖いと言っても、殴るとか怒鳴るとかそういう怖さではなくて、穏やかなんだけど人を見抜く力があって、
警察学校に入った警察官を目指す生徒たちが嘘をついたりごまかそうとしたり、そういうのを鋭く気づいちゃう人なんですね。
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で、過酷な警察学校の環境の中で風巻教官に横島な気持ちとか警察官にふさわしくない素質を見抜かれて辞めさせられたり、あるいは自主的に退学届を出させられたりするっていう感じなんで、
ちょっとデスゲーム的な誰が生き残るのかっていうハラハラする要素もあり、一方で残っていく、残って良い素質があると見込まれた子に関しては、もともとちょっと鈍臭かったり気が弱いところがあったりしつつも、
風巻教官と他の仲間たちと関わることで成長していくっていう青春物語、成長物語の一面もあるわけなんですよ。この行情はこういうこの子も落とされちゃうかもしれないなっていうドキドキハラハラちょっとサスペンスな要素と、
若干謎解きっていうか誰が犯人なのかみたいな要素もありつつ、青春小説、成長の物語っていうそのバランスが本当に絶妙なんですよね。
この声を荒げたりするわけじゃないけど冷徹で、しかし愛情があるというか信念のある風巻教官がこの作品の一番の魅力なんですけれども、これをね最初に読んだ時は単行本だったと思うんですけど、
50代で、でもちょっと若い頃から結構白髪があるタイプだったって書いてあったかなーって割と物静かで、あんまり口数が多いタイプではないんですけど、少ない言葉で人を見抜く力があって、一方園芸が好き、お花を大事に育ててるみたいな描写もあったりするんですよね。
そのあたりから私は風巻教官は国村潤さんをイメージしてたんですよね。あの声、国村さんの特徴的な声で読んでいました。
あとは薬食工事さんとか仲井喜一さんとかもあるかなーって思っていて、だから結構年上の人を想像してたんですね。私その白髪頭のイメージもあったからかな。
で、片目があの過去のちょっと戯殺があって、片目が義眼なんですよね。ちょっと色の入ったメガネをしたりしているので、
ヤクザ映画とかに出てきたりする俳優さんがいいかなと勝手に思ったりしていました。
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それがドラマが、レンドラじゃなくて最初はスペシャルドラマだと思うんですけど、ドラマが発表になった時に、
風巻君近は木村拓哉さんがやるって知って、ちょっと若いのでは?かっこよすぎるのでは?って思ったんですけど、あの白髪混じりのビジュアルを見て、
そういう手があったかと思いましたね。いい意味で裏切られたけど、木村拓哉さんがやることで風巻君近のキャラクターの輪郭がくっきりしたというか、
あんまり口数の多いキャラクターじゃないので、黙って立って生徒を見ているとかっていうだけで絵になるというか、主人公としての絵の強さがあるなぁって思って感動しました。
今回もね、楽しみですね。キャビ太郎さんのイメージ通りじゃなかった配役はありますか?という質問に対して、答えとしては、強情シリーズの風巻君近はイメージと違ったけど、いい意味で裏切られてよかったというか、
こういうふうに誰かが演じることで新たな風巻像が生まれるっていうのもあるんだなって思ったりしました。
だから私も多分そのドラマを見る前に読んでた時のイメージと木村さんがやる風巻っていうイメージで読む最近のシリーズでは、ちょっと違う読み方をしてるかもしれないなぁと思ったりしますね。
今日はその強情シリーズの最新作、新強情から神フレーズをご紹介したいと思います。
風巻君はどうして演芸が好きになったんだ?
掲示をしていたからでしょう。
というと、答えを返す代わりに風巻はこちらの手元に視線を送ってきた。
それはどうなさったんですか?
風巻の目は同棲のホイッスルに向いている。
はい、ここはですね、風巻君近が警察学校の教官として着任する時に、
遡っているんですけども、校長先生から風巻君はどうして演芸が好きなんだっていう風に聞かれているというシーンなんですね。
新強情の冒頭のシーンになるんですけど、ここがあのすごくいいなって思ったのは、
新強情を単行本で買うような人は、風巻君近ファンというか、強情シリーズが好きで楽しみにしている人だと思うんですよね。
風巻教官はお花を育てるのが好きっていうか、お花に水をやったりしているシーンがドラマでもよく出てきますし、
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それを知っていて、なんで好きなんだろうっていうのを明かすシーンなんですよ。
ちょっとネタバレになっちゃうんですけど、この先をお話しすると、なぜ刑事だったから演芸に興味があるのかというと、
土の中に金属製のものが埋まっていると花の色が変わるとか、昔からこう死体が埋まっていると桜の色とか、
あと紫陽花の花の色が変わるとか言われたりするじゃないですか、そういう意味で土に何かが狂気とか死体とかが埋まっていると花の色が変わるから、
そういうことを研究、勉強しているうちにすごく興味が出たんだっていう話なんですよ。
これあのすごく、なるほどって思ったんですけど、風間教官はちょっと一見怖く見えるけど、お花をめでる一面もあるっていうギャップ、キャラクターのギャップを見せているのかと思いきや、
結局すごく刑事としてのストイックさゆえの演芸の興味だったっていうことじゃないですか。
だからちょっとこう読者が思う、私が想像した ギャップのあるキャラクターみたいなキャラクター設定なんじゃないよっていうふうにずらしですよね。
こちらが予想するのをずらしてくるところもあるし、一方で私も風間教官がなんで演芸が好きなのって聞かれて、
はい、母がすごく好きだったんですとかいうタイプじゃないだろうなという予想もつくっていうね。
何が言いたかったかっていうと、このキャラクターがこういうこと言いそうだなとか言わなそうだなとか、こういうシーンでこういう振る舞いをするんじゃないかなっていうふうに先に予想して動き出す。
これをキャラクターが先に走り出すような感覚と私は思っているんですけど、読むスピードよりも先駆けてキャラクターがこう動きそうだなって想像しながら読んじゃうような人、主人公って映像化して欲しいなって思う作品の共通点かなぁと思ったりしています。
皆さんもこの作品のこのキャラはなんて言うんでしょうね、こういうこと言いそうだなって先にどんどん思ったりとか、こういうのは嫌いだろうなとか言わなそうだなと思ったりするキャラクターがいらっしゃるでしょうか。
心境上、ドラマを楽しみにしながらぜひ皆さんも読んでみてください。
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ゆずき、ゆうこさんの合理的にありえないもすごく楽しみですね。
キャビ太郎さん、いいテーマをありがとうございました。
ドラマ化して欲しい、映像化して欲しい作品についてっていうテーマはちょっと今回一作品しか新しいのを提案できなかったですけど、まだまだいっぱいあるような気もするので、また取り上げてご紹介したいなと思いました。
さて、今夜もお時間になってしまいました。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室はリスナーの方からのお便りをもとにおすすめの本や漫画をご紹介しています。
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それではまた来週水曜日の夜にお会いしましょう。
おやすみなさい。おやすみ。
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