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2023-11-17 01:57

#618 ポッドキャストは聴覚障害者向けにトランスクリプトを提供する必要があるのか?

2021年12月9日にニューヨーク南部地区裁判所に提出された訴訟が再び話題になっています。この訴訟は、SiriusXMがポッドキャストのトランスクリプトを提供していないことを問題視し、アメリカの聴覚障害者や難聴者を対象とした民間団体National Association of the Deaf(NAD)とDisability Rights Advocatesが提起した訴訟です。今日はこの訴訟を簡単に紹介します。
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Audiostart Newsへようこそ。ロボットスタートによる音声業界の最新情報をお伝えする番組です。
2021年12月9日にニューヨーク南部地区裁判所に提出された訴訟が再び話題になっています。
この訴訟は、SiriusXMがポッドキャストのトランスクリプトを提供していないことを問題視し、
アメリカの聴覚障害者や難聴者を対象とした民間団体ナショナルアソシエーション・オブ・ザ・ディーフ、
NADとDisability Rights Advocatesが提起した訴訟です。
今日はこの訴訟を簡単に紹介します。
ストリーミング配信者がポッドキャスト番組のトランスクリプトを用意しないことは、
アメリカ障害者法及びニューヨーク州法に違反なのかが争点となっています。
訴訟では、ポッドキャストにトランスクリプトを提供することは比較的簡単であり、
特にトランスクリプトを作成する作業の多くが自動化できるにもかかわらず、
また聴覚障害者のコミュニティから番組へのアクセスを求められているにもかかわらず、
トランスクリプトを提供していないと指摘しています。
ある原告は、ポッドキャストを含む情報へのアクセスは基本的人権であり、
トランスクリプトを求めるのは特権から外れたものではないと語っています。
これを受けて、2022年8月、シリウスXMの弁護士は、
原告側の主張は検討違いで完全に不合理であると主張していました。
しかし、訴訟の期限である2023年12月8日に向けて、
シリウスXMは自社のプラットフォームで利用できる
ポッドキャストコンテンツ向けのアクセシビリティ補助機能として
2023年後半にリリースして対策される予定と報じられています。
これをもって和解となるのか、また他のポッドキャスト配信プラットフォームがどう動くのか、
引き続き注目していきたいと思います。
ではまた。
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