1. アメコミ放浪記(ポッドキャスト版)
  2. 【第9回】「ハルクのライター..
2023-06-19 19:30

【第9回】「ハルクのライターに必要な資質とは?」、「ナイトウィングが試みる"ファーストパーソンコミック"とは」など(23年6月19日週新刊紹介)

今週は分け合って、いつもよりも低クオリティでお送りしております。

・新刊紹介

 ・アルティメットユニバース再始動

 ・『インクレティブル・ハルク』に思う。ハルクのライターに必要な資質とは?

 ・『ナイトウィング』が新しい挑戦、"ファーストパーソンコミック"とは?

などについて話しています。 Twitterアカウント:@nobnobnobbonbon

#アメコミ#アメリカンコミック #マーベル #DCコミックス #ハルク #ナイトウィング

00:06
ポッドキャスト版アメコミ放浪記をご視聴の皆さん、こんにちは。
このポッドキャストは、アメコミ好きの会社員、私、NOBBONが最近読んだコミックの紹介を中心に、アメコミ関連のお手伝いをさせてもらうものです。
今週も購入予定のアメコミとニュース関係の話をしたいんですけども、ちょっとプライベートの話をさせていただくと、
今週私、プライベートが大変忙しくて、正直あまり時間がありません。
なので、今回はいつもよりもクオリティを下げてお送りしたいなと思います。
こういう時にクオリティを下げるというとどういうことかというと、基本的にあまり事前準備をしないで、多少閉じても取り直しをしないで、一発取りに近い感じでやれたらいいかなと思っています。
たぶん今までに比べて、頭抜けて言い間違いだったりと知ったりが多いと思うんですけども、ご容赦ください。
サラリーマンやってるといろいろあります。
早速購入予定のタイトルの紹介なんですけども、まずマーベルについては、アルティメットインベージョンを買うつもりです。
これは何かというと、ジョナサン・イシックマンの新作になります。
ジョナサン・イシックマンというといろいろと書いてるんですけども、最近で言うとなんといっても、X-Men系列のハウス・オブ・Xとパワー・オブ・Xを担当して、
X-Menのフランチャイズを一躍、マーベル一の人気のフランチャイズによみがえらせた立ち役者ですね。
そんなジョナサン・イシックマンの新作ということで非常に期待しています。
そういうわけで、ジョナサン・イシックマンのアルティメットインベージョンなんですけども、こちらの物語はどんなものかというと、テーマはつまり、アルティメットユニバースの復活です。
アルティメットユニバースって何なのかって話なんですけども、
これは少し昔、2000年代ですかね、通常のEarth-616に変わる第2のメイン世界ということで、マーベルユニバースを現代的にもう一度作り直そうという形で始まったシリーズでして、
アベンジャーズの代わりにアルティメットというのがいたり、X-Menがいたり、ファンタスティックウォーカーがいたりという感じで、基本的な登場人物というのはマーベルの精神世界とあまり変わらないんですけども、とにかくオリジン含めて全体的に現代的にリトールしたものになっていて、
当時は非常に人気を博して、この中のアルティメットというのが今の映画のアベンジャーズのモデルになっていたりします。そんな感じで、00年代はかなり人気を博したアルティメットユニバースなんですけども、一旦その役割を終えて観光が止まってたんですけども、
03:17
先日、数年前に起こった大型イベント、シークレットウォーズで最後の花道として、アース616とアルティメットユニバースが激突して、シークレットウォーズの結果、アルティメットユニバースが破壊されるというような感じで終わっていました。
というわけで、破壊されたアルティメットユニバースが今回帰ってくるので、非常に期待しています。
ちなみに、アルティメットユニバースを破壊したシークレットウォーズというのも、餃子の役目が担当しているので、自分で破壊したものをもう一度自分で復活させるという、マッチポンプ的な企画になっています。
こちらの作品、実は5月のフリーコミックブックスデイでプロローグが公開されているんですけども、こちらの方では、現代の静止世界にいるアルティメットユニバースの数少ない生き残りであるマイルズ・ムラレスと、アルティメット世界のリードリーチャーズ、メーカーと呼ばれる役役なんですけども、こちらが出会うところがプロローグとして公開されています。
私個人は実は、あまりアルティメットユニバースは読んでいないんですけども、なんせジョナサン・ヒッコンの新作ってことなんで、つまらないことはないだろうと思っているので、期待しています。
続いての購入予定は、インクルティブル・ハルクになります。
こちらは、ハルクの新作の第1話になっていて、私が注目している点は2点あります。
1つ目のポイントというのは、今回のインクルティブル・ハルクというのが、大ヒット作品であるイモータル・ハルクの内容を受けた物語であるということがポイントになっています。
このイモータル・ハルクってどんな作品だったかというと、ハルクって従来の設定だと核実験が生んだ怪物という設定でして、わりとSFチックな設定のキャラだったんですね。
そんなハルクの基本設定をもう一度見直して、SF的な設定ではなくて、ハルクっていうのはこの世のすべての生き物の集合的無意識の最下層に存在しているグリーンドアっていう謎の扉があるんですけども、
その扉の向こう側に潜んでいる不死の化け物っていうふうに、ハルクという存在を置き換えて、ちょっとオカルトチックな感じにハルクを捉え直したんですね。
それだけだったら単なる今までのチャブ台返しなんですけども、それはそうではなくて、ハルクの物語、過去の物語を非常に丁寧に作って要素を持ってくることで、
06:06
オカルト系のハルクっていうのに非常に説得力を持たせた物語になっていて、トリッキーなひねりだったんですけども、これが本当に大ヒットしまして、
逆に言うと大ヒットしすぎてしまって、イモータルハルクの作品っていうのが、後続のハルクのクリエイターにとって無視できないタイトルで、
なおかつ正面から受け止めて乗り越えるには高すぎる壁になっていたっていうのが正直な感想なんですね。
なぜならなんで、例えばイモータルハルクの直後に刊行されたドニー・ケイツのハルクっていうのは、
このイモータルハルクの設定から極力背を向けることで独自の物語を打ち裂こうとしました。
なんでこのドニー・ケイツのハルクっていうのは、ハルクを宇宙船ハルクっていうふうに再定義して、
要するにハルクっていうのは怪物地味な無敵の肉体の中に科学者であるブルーズ・バナナの意識が乗っているってことで、
非常にある意味宇宙船的な、宇宙船の本体をハルク。
その中でハルクの体を操っているブルーズ・バナナを宇宙船の船長っていうふうに捉え直して、
宇宙船ハルクっていう非常にとっぴな物語を書いていました。
これも非常に面白かったんですけども、逆に言うとこの作品っていうのは、
ドニー・ケイツのハルクっていうのはイモータル・ハルクが作った物語っていうのから極力離れよう離れようとした物語であったんですけども、
今回のインクレティブル・ハルクっていうのはその逆のアプローチですね。
今回はイモータル・ハルクの物語っていうのを正面から受け止めて、
その向こう側の物語をやるっていうふうなことをライターは言っています。
なんでも大人目拝見ということで非常に気になっているのがポイントの1点目。
この作品のポイントの2点目はライターの人選でして、今回はフィリップ・ケネディ・ジョンソンというライターが担当します。
フィリップ・ケネディ・ジョンソンっていうのは今DCでアクションコミックスを担当しているライターでして、
このアクションコミックスっていうのは非常に面白くて、
ウォーワールド、スーパーマンのライバルであるモンガルっていう敵が支配するウォーワールドにスーパーマンが行って、
そこで敗北してしまって、ウォーワールドの検討士にスーパーマンが落とされてしまって、
奴隷として検討士として戦っていくんですけども、その戦いの中でスーパーマンの存在っていうのがウォーワールドの奴隷たちをどんどんインスパイアしていくっていう物語で、非常に楽しかったです。
09:13
これを読んでと思ったんですけども、フィリップ・ケネディ・ジョンソンってハルクにぴったりだなと思っていて、このアクションコミックスを読んで。
フィリップ・ケネディ・ジョンソンってハルクの物語を担う非常に重要な資質を持っているなと、アクションコミックスを読んでと思いました。
一つ目っていうのは、非常に丁寧なSF的設定を大事にするライターであるということ。
このアクションコミックスの内容っていうのも、戦争だけが生産行為で、さらにその強者による支配だけがその中に存在する人間関係であるっていう、ウォーワールドの無邪気な社会っていうのが、実際にはどんなものかっていうのを一個一個丁寧に積み上げていって交渉していくような物語になっていて。
要は、そういう戦争だけで社会を回すような世界っていうのが中で生きている人々っていうのは、どういう文化を持っているんだろうかっていうのを考えていく、非常にハードなSF的な物語でした。
その上で、丁寧なSF的設定っていうのって、ハルクの物語を書く上で非常に大事な要素なんですけども、フィリップ・ケネディ・ジョンソンってそれだけじゃなくてもう一個武器がありまして、
それが何かっていうと、非常にエモいモノローグが上手なんですね。
このエモいモノローグっていうのは、またハルクだったら大事な支出でして、何でかっていうと、ハルクの主人公ってブルース・バナーじゃないですか。
ブルース・バナーってキャラクター的にピーター・パーカーであったり、トニー・スタークであったりっていうようなおしゃべりではないですし、
なおかつキャプテン・アメリカみたいに周りに人がどんどん集まってくるようなキャラじゃないんですね。
ブルース・バナーっていうのは、ハルクっていう化け物と自分の内面を常に向き合っている孤高なキャラなんですね。
なので、非常にハルクの物語ってブルース・バナーの孤独さっていうのを描くのが大事なんですけども、そういう点でこのフィリップ・ケネディ・ジョンソンのエモいモノローグっていうのは、ハルクにぴったりなんじゃないかなと思います。
というか、今回新しく始まるんで正直どんな物語になるのか分からないんですけども、このインプレッタブル・ハルクっていうのは相当面白くなるんじゃないかなと個人的には期待しています。
あと、マーベルで言うとアベンジャーズを購入予定です。
続いてDCですけども、DCの一番の注目作はナイトウィングです。
12:03
実は今月のナイトウィングシーって非常に面白い試みをやっていて、それは何かというと、前編がディック・グレーソンの域認証システムだけで展開される、いわばFPSのコミック版、ファーストパーソンコミックというのも言うべき内容に挑戦しています。
そうなるとアーティストが非常に重要になってくるんですけども、今回のアーティストはブルーのレドンド、今ナイトウィングの前半を描いているアーティストなんですけども、こういったとにかくアクションが上手でして、それを端的に示すのがナイトウィング87号になります。
このナイトウィング87ってどういうコミックかというと、1ページコミックというんですかね。要は全てのページが横につながった状態のコミック。
口で説明するのが非常に大変なんですけども、要はイメージ的には2Dのスーパーマリオブラザーズのステージマップみたいな感じで、すごい横長のブルードヘイブンの街並みを舞台に、そこのブルードヘイブンの街並みをナイトウィングがひたすら右に右に向かって走っていくことで物語が展開するコミックになっています。
今回は横長コミックに続く挑戦的な試みということで、ファーストパーソンコミックなんですけども、これでも結構本当に難しいなと思っていて、
要はナイトウィング87号であった横長のコミックっていうのって、ある意味背景を固定して、要はカメラの構図を固定した上で、その中でナイトウィングがひたすらアクションを繰り広げていくっていう、
映画でいうところの引きのモーションだけで作ったようなコミックで、それって逆に言うと非常にアクションが際立つ構成ではあるんですけども、今回はそうではなくて、常にディックの視点で物語が描かれるってことは、逆にディックの動きそのものを描くことができないんですね。
そういう状態でどういうふうにアクションを描いていくのかっていうのが非常に気になります。
ですけども多分このブルーのレドンドだったらきっとすごいアイデアを使って、この状態でアクションシーンを成立させるんじゃないかなと確信しています。
なのでブルーのレドンド大人目拝見ということで、ナイトウィングを非常に楽しみにしています。
DCに関してはナイトウィングと同じライターのタイタンズ、あとはスーパーマン、ビジルを購入予定です。
15:09
続いては先週あったアメコミ関係のニュースの紹介に移ります。
先週あった大きな事件というと、なんといってもそのアメコミの霊明記を支えた超大物アーティストであるジョン・ロミータシニアが死去。
ジョン・ロミータシニアを改めて説明することはないと思うんですけども、本当に一時代を受け継いだアーティストでして、
特にスパイダーマンで有名でして、グウェン・ステイシーの死であったり、そこら辺の時代のスパイダーマンのアーティストでした。
アートを見てもらうとわかると思うんですけども、日本人の思い描く典型的なアメコミの絵っていうのを築いた人だと思ってます。
97歳以下の大御所ではあったんですけども、月並みの言葉すぎで個人的にあまり使いたくないんですけども、ご冥福をお祈りします。
続いてのニュースは、DCの新タイトル、グリーンランタンウォージャーナルが発表ということで、このグリーンランタンウォージャーナルなんですけども、
ジョン・スキュアートを主人公にした二つ目のグリーンランタン史になります。
ライターは先ほどインクレディブル・ハルクで紹介したフィリップ・ケネディ・ジョンソーになっていて、
ハル・ジョーダンが主人公の今のグリーンランタン史で、そのプロローグをバックアップとして掲載中でして、
これはまだこの辺り何とも言えなくて、ちょっとグリーンランタンコアの体制が変わって、そのやり口にちょっと疑問を感じたジョン・スキュアートが、
そのグリーンランタンコアを引退して地球に帰ってきている様子が描かれているんですけども、
このライターのフィリップ・ケネディ・ジョンソーをいわく、プロローグに比べて本編では、
SF映画のリューン的な要素っていうのはちょっと抑え目になって、
代わりにエイリアン風であったり、プレデター風であったり、ターミネーター風であったりっていう、90年代のSF映画の味が伝わっていくっていうことなんで、
今のプロローグ画と比較的、先ほどのフィリップ・ケネディ・ジョンソーのエモい、モノローグ化で映った話をしたと思うんですけども、
そのエモみが前面に出された物語なんですけども、本編ではそうじゃなくて、よりアクションチックな内容になっていくんじゃないかなと思っています。
18:01
というわけで、今回のお題は以上とさせてもらいますが、いかがでしたでしょうか。
最初に言った通り、今回は時間がないんで、相手のクオリティを下げてお伝えしています。
なので、この後、編集でもあんまり細かい編集は行わないでやる予定ですんで、気苦しいところもあったかと思いますけども、ご容赦ください。
マイルマイルの話ではあるんですけども、感想であったり、紹介してもらいたいタイトルであったり、あとはアメコミに関する質問があれば、お気軽にTwitterアカウントにDMをくださるか、ハッシュタグアメコミフォロー機をつけてつけてください。
またTwitterではこんな感じで、日々読んだアメコミについてつぶやいてますんで、そちらの方もフォローしていただけたら幸いです。
それでは次回の更新でお会いしましょう。ご視聴ありがとうございました。
もう1つお伝えするの忘れてました。
実は、次回の来週の配信は休止させてもらいます。
これは仕事が忙しいからというよりは、どちらかというとプライベートで家族旅行に行くからで、ちょっと一週お休みをお貸してください。
じゃあ、今度こそどうもありがとうございました。失礼します。
19:30

コメント

スクロール