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はい、こんにちは。今回なんですけれども、タイトルにもある通り、研修医をターゲットにしたワンルームマンション投資、これに気をつけろっていうですね、テーマでお話しさせていただきたいんですけど、っていうのはですね
僕が研修医の頃なんかね、こういうワンルームマンション投資詐欺みたいなのがね、すごい流行ったんですよね。
詐欺なのか、本当に儲かるなのか、すごい微妙なラインなんですけれど、僕が医者になったばっかりの時なんかは、突然電話がかかってくるんですよ。
家の電話とか携帯電話にね、突然知らない人からかかってきて、高須先生、ワンルームマンション投資しませんか?とかね、突然かかってくるんですよ。
誰?って感じで、なんで僕の電話番号知ってるの?って感じなんですけれど、おそらくね、いろんな名簿とか調べてね、お医者さんの名簿とかね、適当に書けてるんだと思うんですけれど、大学の卒業名簿とかそういうのがあるわけなんでね。
ワンルームマンション投資すると、ものすごい得しますよと。月々3万円払うだけで、2500万円のマンションが自分のものになって、その後は家賃収入がガッポガッポ入りますよって。しかも節税にもなりますよって言ってくるんですよね。
大抵、医者になったばっかりの、24歳とか25歳の若造だと、あんまり世間のこと知らなかったりするわけですよ。やっぱり医学部6年間ずっと医学のことばっかり勉強して、あんまり社会のこと勉強してなかったりするんで、だから研修医がターゲットになるんですよね。
ある程度、年月が経って年取ると、いろんな社会のことも学んで、こういうのには引っかからなくなるんですけれど、研修医がターゲットになって、僕もすごい電話がかかってきて、僕の周りの同級生とか、研修医仲間とかもみんな電話がかかってきたっていうわけなんですけれど、
ワンルームマンション投資ってどういうロジックかっていうと、マンションをローンで買ってくださいって言うんですよ。
大体ワンルームマンションなので、2500万円ぐらいのマンションですよと、でも僕2500万円も払えませんよって言うんですよ。
研修医なんで、まだ給料もらい始めたばっかで、研修医の給料は大体16万円とかそれぐらいだったんですよね。
だからギリギリ生活するぐらいの給料しかないんで、そんな2500万円も払えませんよって、大丈夫ですよ、大丈夫ですよって、ローンを汲めばいいんですよって、ローンですかって嫌ですよ借金するのなんて、大丈夫ですよって、先生だったら銀行がお金貸してくれるんですよって言うんですよ。
え?って感じで、向こうの人が言うには医師免許があるだけで銀行は2500万円ぐらい貸してくれますよと言うんですよね。
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医師免許がもう担保みたいなものだから、医師免許はすごい信用があって、信頼されるから踏み倒されることはないだろうって銀行は判断してくれますんで、2500万円ローンでお金貸してくれます。
で、そのワンルームは家賃が95000円ですよと、そこに人を入居してもらって、家賃95000円あなたのものになります。先生に毎月95000円の家賃が入りますと。
だけどローンを返済しないといけないじゃないですかって話になって、そのローンは金利が2%とか、あるいは上下、それぐらいの金利でローンを返済していって、月々9万円返済すればプラス5000円になりますって言って。
だけど、それ以外にも経費がかかるんですよね。固定資産税とか修繕費とか管理費とか、空室になったら家賃収入がないわけなので、そのための保険も払わないといけないんですよね。
あとは火災保険とかもろもろ払わないといけないと。となるとね、月々3万円とか4万円とかそれぐらいの出費もあると。
となるとね、結局家賃収入ローンの返済、処刑費込みで、だいたい月々3万円ぐらいの赤字になりますよって。
じゃあ僕、毎月3万円払わないといけないじゃないですか。そんなの嫌ですよって言っても、でもその3万円が赤字として節税になるんですよって。
先生が会社を作って、その中に給料を入れて、毎月3万円の赤字を作ることによってその分節税になるんで、それもプラスです。それがずっと続くんですって言うんですよね。
で、ローンを返し終われば、そのマンションは先生のものになるんです。2500万円のマンションはもう先生のものになるんです。
月々3万円払うだけで、2500万円のマンションが先生のものになるんですって言うんですよね。
でもね、ちょっとおかしいなって思って計算すると、仮に月々3万円の赤字だとして、それを1年間払うと年間36万円になりますよね。
で、ローン返し終わるのに35年ぐらいかかるので、36万円かける35年でね、大体というか1260万円になるんです。
1260万円、やっぱり自分払わないといけないわけですよね。
向こうは節税になるって言ってるわけなんですけど、そういうロジックもあるとは思うんですけど。
でも、そのローンを払い終わったら2500万円が先生のものになるんで、35年払ったとしてもわずか1260万円なので、2500万円のマンションが手に入るんで、その差額が先生得するわけだし、
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しかもローン払い終わった後も延々と家賃収入は入ってくるので、これ本当に得なことばっかりなんですって、そんなことないんですって言うんですよね。
おかしいなって思って、結局いろんな人の話をその時聞いても、マンション2500万円で買ったとしても、結局35年とか経過すればマンションの価値ってどんどん下がるわけですよね。
半額以下になるわけですよ。よっぽど都心の地価が上がる場所の需要がすごくあるところとか、観光地とか京都とかそういうところだったらマンションの値段も下がらないとか、場合によっては上がるとかそういうこともあるんだけど、そうそうそういう物件はないわけなんですよ。
なので半額以下になってしまうと、最悪1000万円とかになってしまうと、結局損なんですよ。
だって2500万円のマンションローンで買って35年間、結局毎月3万円払って1260万円払ったとしても、1260万円払って結局1000万円の物しか入らなかったら、マンションが1000万円だったら260万円の価値になるわけなので、
ひたすらその入居者さんのために僕が家賃を払っていたようなものになっちゃうわけであって、マンションを売った人は確実に儲かるんだけれど、投資をする医者側からするとすごい微妙なんですよね。
なのでもし得するとなると、この計算だったら35年後のマンションが1250万円超えてたら、場合によってはマンションの価値が変わらなくて2500万円とかだったら本当に得するだろうけれど、その可能性って極めて低いんでものすごいギャンブルなわけなんですよね。
だから普通に考えると、毎月3万円払うお金があるんだったら貯金するとか、投資するんだったら普通に株買うとか債権買うとか、普通に投資した方がいいんですよね。
今だったら新入社とかでインデックスファンドとか買うのがいいわけなので、このロジックはさすがにおかしいなって思うんですよね。
結局僕は買わなかったんですけれど、でもすごいんですよ、何回も何回も電話がかかってきて、あの件どうされますかって、絶対買った方がいいですよって。
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で、向こうは高須先生の同級生のお医者さんも名前は言えないんですけど、何人かの方がお買い上げになったんですよって言うんですよね。
本当ですか?誰ですか?名前は言えないですよ、これは手引き義務がありますからって言って、絶対嘘だろう、こんなの騙されるやついねえよって言って、結局買わなかったんですけれど。
結局、研修医仲間とかにこういう電話がじゃんじゃんかかってくるんだけど、俺も俺もって言うんですよね。
誰がこんなの買うんだろうねって言ったら、その中の一人が、私それ買っちゃった、絶対儲かるからって聞いたから私買っちゃったって、なんでそんなの買うんだよって、実際に本当に買った人がいるっていう、そういう話ですんで。
ひょっとしたら今の時代でも、研修医をターゲットとしたワンルームマンション投資っていうのがあるかもわかんないんで、新たにお医者さんになった若い先生は気をつけてくださいという話でございます。
以上です。ご視聴ありがとうございました。
